04-161 :154:04/06/17 00:36 ID:nkAl1yPh
「うっ…くぅ……、お、おい、あんまり変なところ触るなよ」
「そんなこと言われてもなぁ」
「ひゃぅ!」
「あっ、ごめん」
「馬鹿!もっと丁寧に調べろ!」
四つん這いになってお尻をこちらに向けている女の子に怒られるというのは、なんとも間抜けな姿だ。

「繁樹~、俺女になっちゃったよ~」
電話から聞こえた第一声がそれだった。
話を聞いてみると、朝起きたら女になってた、何がどうなってるのかわけがわからない、お前医者志望だから今すぐ家に来て俺の体調べてくれ、早く来ないと泣く、といった感じで、こっちにしゃべる隙をまったく与えないくらい激しくまくしたてられた。

「あ~、話は理解した。で、一つ聞きたいことがあるんだけど」
「なんだよ」
「君、誰?」

言われた通り家に行ってみると、可愛らしい女の子の姿になった親友の誠がいた。

「それで何かわかったか?」
「どこからどう見ても女性の性器だな」
「他には?」
「いやそれだけ」
「この馬鹿!死ぬほど恥ずかしい思いしてお前に診てもらってるのに、それしかわからないってどういうことだよ!」
「そんなこと言われても」
確かに医者志望だけど、俺のは歯科医師だし。
そんな突っ込みを頭の中でしながら、繁樹は再び誠の女性部分に指を滑らした。

04-162 :154:04/06/17 00:41 ID:nkAl1yPh
「はぁ………あ……んっ、お前……ちゃんと調べ…ひん!…調べてるのか?」
「ん?調べてるよ」
そう言いながら、一本の指を肉の割れ目の奥に挿し入れる。

「やぁ………そんなとこに指」
「指じゃなきゃいいのか?」
「ひん!?」
繁樹は指の代わりに自分の舌を誠の性器に挿し入れ、ぐるりと膣で回した。突然の未知の感覚に誠の下半身が飛び上がる。

「ふわぁ……」
ぴちゃ…ぴちゃ…
静かな部屋を淫靡で甘い声と音が支配する。誠から体を支える四肢の力が抜けていく。

「う~ん、やっぱりわからん」
ゲシッ!
神妙な顔で腕組みをする繁樹に、誠の蹴りが飛んだ。

「殺す」
腕を振り上げ、顔をピクピクと引きつかせる誠。

「うわぁ!待て待て!一つわかったことがある」
「なんだ?」
「その、あそこ調べてる時の誠の反応、凄い可愛かったよ」
急速に誠の顔が赤くなっていく。

「ななななな何言ってんだお前。よく男の俺にそんなこっ恥ずかしいこと言えるな」
「男って、今はこんな可愛らしい女の子じゃないか」
ニッと笑う繁樹。
こいつはいつもそうだ。抜けてるのか抜けてないのか。長年付き合ってきたが、今だに掴めない部分がある。

「はぁ、もういいよ」
振り上げた腕を下ろし、その場にへたれこむ。

04-163 :154:04/06/17 00:45 ID:nkAl1yPh
「……俺、もうずっとこのままなのかな?」
「不安……なのか?」
「当たり前だろ。こんな女の子になっちゃって、これからどう過ごせって言うんだよ」
誠の目に涙が溜まっていく。

「俺がいるじゃん」
「えっ?」
「何年付き合いがあると思ってんだ。誠が女になったからって何も変わらないよ」
「繁樹……」
「そう、これからは僕の彼女とし…グハッ!」
再び誠の蹴りが飛ぶ。

「真面目に聞いた俺が馬鹿だった」
「イタタタ…、何すんだよ」
「お前が変なことを言うからだ!」
吹っ飛んだ繁樹は額をさすりながら、
「僕は冗談じゃなく、本気で言ったつもりなんだけどな」
「また馬鹿なことを……」
「本気だよ。だって誠親御さんよりも誰より早く僕のところに電話くれただろ?その気持ち凄い嬉しかった」
「そりゃ…付き合い長いし安心出来るしなんだかんだで頼りになるしさ、それにこんなこと話せるのはお前ぐらいだもん」
「そんな僕のことを信頼してすがってくる奴が、こんな可愛い女の子になってるんだよ。惚れるなってのが無理な話だ」
「えっ?」
繁樹は照れくさそうに鼻の頭を掻き、
「まあ、その、いわゆる一目惚れってやつ?」
「えーーーーーーーーーーーーー!?」
「大声出すなよ。恥ずかしいだろ」
「でも、でも、んなこと言われても俺男だし」

04-164 :154:04/06/17 00:50 ID:nkAl1yPh
「わかってるって。僕の一方的な想いだから、迷惑だろうし無視してくれても構わないよ」
「……」
「……」
しばし沈黙が流れる。

「あの……さ」
誠が繁樹のシャツの裾をギュッと掴む。

「さっきお前にあそこを調べてもらった時さ、メチャクチャ気持ち良かった」
「……」
「女になってるせいもあるだろうけど、多分お前以外の奴にやられてたら気持ち悪かったと思う」
「……」
「だから、おま……繁樹さえ良かったらもっと俺の体調べてくれないかな?」
「…良いのかい?」
「二回も言わせるな」
繁樹はクスッと笑うと、静かに誠を体を寝かせた。

「どこから調べて欲しい?」
「虫歯は無いぞ」
面を食らう繁樹と真っ赤な顔の誠。

「意地悪な奴だな、誠は」
繁樹は優しい笑みでそう返すと、誠の小さな膨らみの頂点に口付けをする。

「んっ………」
二人の時間は始まったばかりだ。

>>116
先生!800字じゃ埋められませんでした!
たいしてエロくもなければ萌えも無いし、逝ってきます。orz

最終更新:2012年01月24日 16:30