- 07-444:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:00:16.21 ID:Lx/ftNF6
- 俺の名前は三木健二、享年37の幽霊だ。
車に引かれ死んだはずの俺はなぜか自宅の呪縛霊となっていた。
それは何で課は本当にわかんない (・ω・`)
んまぁ、死んだとはいえ家族、特に息子の成長が見えるのは本当にうれしい。
ゆえに息子がぐれ始めるのを見るのは本当に悲しい。
シングルマザーといえど我が家(もう死んでるけど)には俺の保険金や
もともと働いていた妻の給料、さらには宝くじ、福引なんでもあてる我が妻の強運により貯金は十分あるので不自由な生活ではない。由紀子……妻はもともと仕事人間で家事は俺がしていたから家事は家政婦を雇っているため問題ない。
やはり母親との触れ合いが足りないのか?まだ中学生だしあたりまえといえばあたりまえか……。
っと、そろそろ家政婦のミタさん……じゃなくて美紀さんが来る。
仕事の時間だ
家政婦の美紀さん。家事全般をこなす上にスーパー美人の完璧家政婦さんだ。
その正体は……俺!!
…まぁ、乗り移り始めたのは最近だからもともと完璧超人な家政婦だけどね。
でも、おれがのりうつった美紀さんの料理を食べた由紀子もそうた(せがれ)も笑顔になった。
由紀子は感激して「結婚しよう!!」(もともとハイテンション天然(?))なんて言ってくれたし、恥ずかしいのかすぐに仏頂面になったそうたも一口目はいい表情をしていた。
なんていうか……、また家族3人集まったみたいでうれしかった……。
- 07-445:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:01:13.32 ID:Lx/ftNF6
- さーて今朝もおいしいめしつくっぞー。
と、意気込んだのはいいが二回からどたどたと騒音が……。
なんだ?
「みたさん!!」
「美紀です」
「美紀さん、これみてー。おんせんりょこうあたっちゃった」
ふーむ、最強運は健在だな…。
「……で、なに?…じゃなくて、なんでしょうか?」
「だーかーら、有給使ってこれ行くのよう」
「は……はぁ……」
「あしたから一週間お休みね(はーと)」
年甲斐もなく浮かれる由紀子(40)はふりふりと体をくねってる。
たしかに美貌は衰えてはないがはずかしいからやめろよ……。
……って、お休みぃ!?
「ええっ!?旅行!?」
おれがワンテンポ以上遅れて驚く。
「ごめんね、これ二人しかいけないから私とそうちゃんで行くから美紀さんはお留守番ね」
お留守番って……。てか三人行けるなら俺、いやいや美紀さんも連れて行くつもりだったのかよ!?
「ぼくいかないよ、いま受験シーズンだし、母さんだけでいってきてよ」
突然現れたそうたは食パンをもぐもぐと食べながら言った。
「そ……、そんなぁ。でも受験勉強ならしかたないかぁ……・。
む、そうため由紀子をかなしませるんじゃ…
「じゃあ、美紀さーん」
こ、ここでこっちにふるのか!?由紀子と旅行か……。行きたいけどいくら憑依しているとはいえあまりこの家から離れると成仏してしまう……(様な気がする)
「うっ……、私は家政婦なのでちょっと……」
「…うう、たしかに壮ちゃんのお世話してくれないと心配だしぃ…」
ああ、また年甲斐もなく泣きそうに……
「じゃー、私とのんちゃん(友達)でたのしんじゃぉー」
……なってない;。ポジティブなやつめ。
でも、息子と水入らずってのもいいな
「僕は一人でも平気だけど……」
そうたがなんか言ってるが俺は知らん。
- 07-446:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:02:09.78 ID:Lx/ftNF6
- 「それではいってらっしゃいませー」
俺は笑顔で由紀子を見送る
「……来なくていいって言ったのに」
「まぁまぁ、そうおっしゃらずに学校いかないと遅刻ですよ」
息子に敬語というのも変だがもともとサラリーマンの俺には何の苦労も……ちょっぴりしかない。
「はぁー…。学校なんか行くかよ。だから来なくていいって言ったの」
ほうほう、学校に行かないとな……。
「ええっ!?な、なぜ?……・いじめですか?」
学校に行かない理由なんてほかに思いつかない。勉強の成績はむしろいいほうだし。
「あー、うざ。そんなんじゃないよ、なんとなくさ」
うざって……、なんとなくって……。まぁー、いいや、むしろらっきーだよな。
「……、あんたも笑うんだ」
え?笑う?ああ、そういや美紀さんあんまりわらわないかも。でも、意外と笑うぞ結構……。
「そんなことありませんよ」
おれはにっこり笑う。どーだ、こんあ美人に笑顔されてるぞお前
「そうじゃねぇよ……。その、嬉しそうに笑うんだなって」
恥ずかしいのか顔をそらすそうた
「そりゃあ、そうた …様と一週間も二人きりだから …ですからね」
あ、なんかへんなニュアンスになってないかこれ?
そう思うと一気に顔が赤くなってしまう…。
そうたはといえば「ばかじゃねぇの」といって居間に向かっていった
………この時俺はそうたも顔が赤くなっていることに気付かなかった。
「今日はゴミ捨てもないしあんたもサボっていいよ。てれびでもみれば?」
そういってそうたはソファーにドカッと座って漫画を開いた。
少し迷ったが息子との久しぶりのちゃんとした会話ができると思いおれは提案を受ける……が、緊張してかしこまって座る。
「では……、お言葉に甘えて」
「そんなにかしこまるなよ、あ、昼飯カップめんな。あんたのせいで味忘れちまったぜ…ったく」
そうたはそういってページをめくる
そては聞捨てならんな。
「こら、そんなこと言っちゃだめだぞ。ちゃんと栄養考えてんだからよ!……ぁ、ゃっべ」
ついつい素が出ちまった……。どうしよう…。俺のせいで美紀さん職を失うぅ……。
とりあえず謝罪だっ、俺は腰を90度に曲げて謝る
「で、出過ぎた真似をしてしまいましった……。すみません」
「……」
黙ってる、怒ってるのか?
実のところそうたはただ驚いていただけだったがおれは謝るのに必死だった。
「なんでもしますから許してください」
その言葉を聞いたそうたはにやりと笑った。
そしておれはこの発言が鯨飲で起こるこれからの悲劇を予想することはできなかった……。
- 07-447:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:20:30.29 ID:uiljGmDd
- 「なんでもしますからゆるしてください」
そのことばをきいて僕はにやりとわらった。なんでも……ね。
「じゃあ、さっそく頼むよぉ」
「は、はい」
「まずは前提として母さんが返ってくるまでの間お前は家政婦ではなく僕の召使い……いや、奴隷だ。
この一週間のことは他言するな!」
……と、さすがにむりか。たかが僕に敬語使わなかったくらいで首になんかなるわけでもないし
さっさと、「冗談でーす」とかいってこの場の雰囲気なごまそう。
……で、本当の意味でこの人と仲良く……・
ん?ぷるぷるふるえてるぞ。冗談なのに。
「あのー、これはじょう」
「かしこまりました、そうたさま。…いえ、ご主人様」
ええええ~!!こ、こいつMか!?どっちかっつーとSっぽかったけど。
……最近変だこいつ、きゅうに飯はうまくなるし、笑うし、なんか変態メイドみたいなこといいだすし。
……でも、これはこれでありか?
なんでもいうこと聞くならまずは服かな?
秋とはいえ地域的に寒いわけでもないからって七分丈のジーンズに縞模様の服、色気のないエプロン。
「…よーし、んじゃ まずはおきがえだな。母さんの衣装部屋で僕好みそうなのを選んで来い。
もし僕の好みに反したら水着か下着で過ごしてもらうよー」
もし、Mならこれくらい言ったほうが……。
「えっ?」
「なんでもするんだよね?」
僕はすこし声を低くして言うと美紀さんは小さく頷いた。
まさかこんなところで母さんの衣装部屋(というより服のコレクション)が、役に立つとはねぇ…。ファッション系の仕事をしててたすかったな。
……、さてどんな格好をしてくるか楽しみだなー。
あの部屋にはコスプレならほぼ全般あるし、普通に着る人がきればそれなりに色気のある服だってある。
きょうは初日だししょっぱなから下着や水着じゃつまんない……。
やらせてくれるならすぐにでも襲うけどさすがにそれはまだ早い……まだね。
美紀さんの恥じらう顔が見てみたいよ。まったく……。
- 07-448:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:34:31.81 ID:uiljGmDd
- 衣装部屋か……。
久しぶりに入るな…。にしても、そうたがあんな変態に育ってるなんて……。
おれ悲しくて言い返せなかったぞ…。
っと、ぞうだそうだ。そうたに気に入ってもらわんと下着で過ごさないとダメなんだ……。
美紀さんのためにもいざ、衣装選びっ!!
「う……、すごいりょうじゃないか。メイドにチャイナにサンタにポリスに……一種類だけでなく何種類もか……。しかも全部みにすかだよっ」
男としてこれはまずい、てか着替えなきゃいけないって脱がなきゃダメってこと?
……どうしよう……。
ハッ、下着はかわいいのか?
「……、これなら下着姿でも問題はないな。じゃなくて!とりあえず片っ端から着るしかねぇ」
制服・膝上10センチのミニスカートはこの長い脚が引き立てられてGJだ。
意外と美紀さん童顔だし背は高いけどありかもな。
メイド服・童顔なんでロリータって感じがするけど凛とした雰囲気もあるからな、ひらひらのスカートはあんまり似合わない
チャイナ服・横から見えるむっちりとした太ももに意外と巨乳(D)な美紀さんは対外何着ても似合うな
ミニワンピ・清純そうな感じがいい。
下着・ボンキュッボン……鼻血が……。
って、なにしてんだ俺!ちょっと楽しんでたよおい……。
そーだな…。ちゅうぼう相手じゃおっぱい戦略が一番だな。
……いや、ここはあえての少年漫画的エロ!?
「これだぁぁぁぁ!!!」
「うるせぇぇぇぇぇ!!!!テレビが聞こえねーだろぉぉぉぉ!!!!」
俺が叫ぶと同時にそうたにおこられた。
こんなことで怒鳴るとはカルシウムたりてねぇなあいつ。
……、着替えもすんだ。いざゆかん!
- 07-449:名無しさん@ピンキー:2012/01/30(月) 00:51:46.24 ID:uiljGmDd
- 美紀さんどんな格好してくるかな……?
メイドとか?まぁ、おれはどんな格好で来てもいいけどね。
「おまたせいたしました。どうでしょうか?」
もじもじとあらわれた美紀さんに俺は唖然とした。
コーディネートっていうか、下着の上からYシャツ来ただけじゃねえか。
大きさ的に父さんのかな?
「衣装部屋の奥にスーツと一緒に……・。どうでしょうか?」
いくら男用とはいえ屈んだりすれば簡単にパンツが見えてしまうのではないだろうか……?
むしろ下着姿よりエロい……。満点だ。
もじもじとしながらYシャツを引っ張り隠そうとする……。最高だ。
腕で隠しているが透ける黒いブラジャー……。男の浪漫だ。
と、いかんいかん。これは美紀さんの作戦……、ペースを乱されるな
「まぁ、いいかな。でも美紀さんそれで生活するけどいいの?」
「きょうは外出もしませんし、二人っきりですから」
こ……こいつ、狙って言っているのか?
まぁ、いいや。そろそろ来るはずだし
【ピンポーン】
「お、おきゃくさまですか!?」
きゅうにおろおろする美紀さん
「あんしんして、ピザだから。……・ほらとってきてよ」
「ぴざって……、いつの間に。というかこの格好でですか!?」
本当はコスプレ姿でも見せて辱めてやろうと思ったがいきなりハードル高いなー。
「あたりまえじゃん、何でもするって言ったし。
あ、おつりもらうときわざと小銭落としてさ、じっくり見てもらってよ。
でも、それだけじゃつまんないからほかの命令もしちゃおっかなー。
できなきゃお仕置きね。お 仕 置 き。
そうだなー、
ピザ屋さんを1分も引き止めれなければ服全部、
1分引き止めれば下着両方を、
2分引き止めれば下着のどちらかを
脱いでもらうってのはどうかな?3分引き止めればおとがめなしでいいよ」
このセリフ……いや、「お仕置き」という言葉で美紀さんはびくんとした。
まちがいない、どMだ。
「さぁ、はやく。これピザ台の千円ね」。おつり、ちゃんと落としてよ。まぁ、それだけじゃとても三分もたないから適当にがんばってよ」
ああ、もう表情があんなに歪んでる……。
最終更新:2012年09月05日 14:20