夢なら覚めて(前編)

「喉の調子がおかしいな」
ふと鏡を見ると、髪型や顔つきは大して変わっていないが、
中学に入ってから急成長してきた胸が真っ平らになっており、
「う、嘘・・・」
思わず下着を下ろすと、小さくて皮を被っているものの、
男性器が股間に存在しており、
「ど、どうして・・・」
急にだぶだぶになったシャツやパジャマを着た女達が部屋に入って来て、
「悠、静かにしてくれよ」
しばらくして私は、
「もしかして、俊兄さんに翔兄さん?」
すると翔兄さんが私の顔を抓って、
「悠、男になっても可愛いな」
女になっても翔兄さん独特の愛情表現は相変わらずだ。

夢なら覚めて(後編)
「そろそろ起きないと・・・」
母さんが部屋に入って来たのだが、
「なるほど、そういう訳ね」
母さんは意外と落ち着いており、
「制服とか買い換えないと」
「ちょ、ちょっと、母さん」
「悠、俊夫や翔二のお古を着るのが嫌なの?」
「そ、そうじゃないけど」
「兄さん達も母さんも冷静過ぎるよ」
私、いや、僕がお風呂に入ろうとすると、 「ハアハア、気持ち良い」
「何をやっているの?」
「オナニーよ、オナニー」
「悠、私達に欲情しているみたいね」
翔兄さんが勃起して少し皮が捲れた僕のペニスを扱き始めると、
「ちょ、ちょっと待ってよ」
僕は次第に気持ち良くなり、ついには精液が辺りに散らばって、
「兄、いや、姉さん・・・」
すると僕は目を覚まし、
「な、何だ夢か」
しかし、僕の胸は平らのままで、しかも、夢精で下着が濡れており、
「夢なら覚めてくれ」


最終更新:2012年11月30日 19:51