- 08-537 :名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 18:17:50.58 ID:nYeZEkCm
- 龍の4戦士(1)※男体化あり
私、龍崎正美は空手が得意な女子高校生なんだけど・・・
「こ、これが私・・・」
声が普段よりも低くなったのに驚いて思わず口を塞ぐが、
水面に映っている私の姿は肩のプロテクターにしろ、
腕を覆っているアームカバーにしろ、
まるで小さい頃に従兄弟と一緒に見た事のある変身ヒーローを思わせるが、
「うわ、また出た」
さっきから私を追いかけてきた怪物が襲ってきて、
私はすさかず身を避けるのだが、
「今の動き、まるで風になったみたい」
怪物を倒した私の体が突然光ったのだが、
「これで元に・・・戻ってない」
何故か服装がセーラー服からブレザーに変わって、
胸の膨らみは厚い胸板になって、股間の辺りが膨らんでおり、
「な、何で・・・」
- 08-538 :名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 20:05:57.14 ID:nYeZEkCm
- 龍の4戦士(2)
龍崎正美は結局、女に戻れないまま、龍崎正明として生活する事になったが、
「先輩、洗いっこしましょ」
「おい、ここにはお前と俺しかいないからって」
シャワーを浴びている最中に正明同様、男になってしまった龍田翔が、
「先輩のその鍛え抜かれた体、まさに芸術の域を越えています」
翔がここまで正明を慕っているのは、10日程前に遡り、
「ただ無心に己を鍛える男って無条件に素敵だわ」
翔が自分をスケッチしているとも知らずに正明はひたすら練習をしていると、
「また龍崎君だけか、他の皆ももう少し熱心になってくれたら」
顧問の女性教師が愚痴をこぼしてその場を去った後、
「あ、あれは?」
正明の目の前に黒い塊が現われ、
「何だ・・・うわ」
赤く光る眼が開いて細長い触手が数本正明の腕や脚に巻き付くと、
正明を大きく振り回してから投げ飛ばして壁を壊してしまい、
「な、何、あれ?」
投げ飛ばされた正明を咄嗟に避けた翔は触手を振り回しながら迫る怪物に、
「こ、怖い、でも、彼を見捨てる訳にも・・・」
突然、翔の体が光に包まれると、
小さながらも膨らんでいた胸が平らになり始め、
粘土細工のように体つきが変化していきながら、防具が腕や肩などに装着され、
最後に龍の頭部を思わせる青いヘルメットが翔の頭を覆って、
「これって・・・」
自らの変わり果てた姿に戸惑う翔だったが、怪物は触手で翔の体を締め付けていき、
「く、苦しい」
すると、火の玉が怪物に直撃し、
「何だ、今の?」
それは変身した正明の手から放たれたもので、
「君、大丈夫か?」
怪物は触手を数本失いながらも正明と翔に襲い掛かろうとすると、
翔の手から衝撃波が弾丸のように撃ち出され、怪物を一瞬で倒してしまい、
「こ、これは・・・」
初めての戦闘を振り返った翔は、
「あれから僕も空手部に入部して先輩を目標に・・・」
「翔、暇さえあれば俺の裸とか描いているよね」
「腐女子だったからって訳じゃなくて、ただ純粋に先輩を描きたいだけですが」
「だったら体をいちいち触ろうとするな」
- 08-539 :名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 21:17:27.29 ID:nYeZEkCm
- 龍の4戦士(3)
シャワーを浴び終えて部室を後にすると、
「淳、また居残りかい」
「ち、違うよ」
翔の従兄弟である龍田淳とばったり出会ったのだが、
「龍崎先輩」
淳は男になる前の正明、つまり、正美に好意を抱いていたが、
「ちょ、ちょっと用を思い出したからもう行くよ」
淳がその場を去った後、鎧兜を纏った一団が現われ、
一斉に正明達に向けて弓を構えており、
すると身構える正明と翔の体が光って、
正明は赤、翔は青の防具が装着されていき、
「今までと違って数は多いから、油断するな」
「は、はい」
火炎と衝撃波で次々と蹴散らしていくが、
「まだ仲間がいるみたいだ、でも、アイツらどこに行くつもりだ」
一方、淳は、
「先輩、何で男になってしまったんだよ」
すると、正明達が戦ったのと色違いの一団が現われ、
「何だ、コイツら」
淳が逃げようとすると、
「龍の戦士を始末する」
「そうだ、覚醒する前に」
呻き声を上げながら淳を取り囲んで、
「龍の戦士ってどういう意味だよ?何だコイツら」
突然、淳の体が光り始め、
「何だこの感覚、む、胸が」
ほぼ平らだった胸が徐々に膨らみ始め、
反対に股間の膨らみが萎んでいって、腰周わりが括れていき、
気が付けば制服が全身タイツのような格好へと変化して、
腕や脚、肩などに白い防具、頭に龍を思わせる白いヘルメットが装着され、
「お、女に・・・」
鎧兜を纏った一団は戸惑う淳をよそに襲い掛かってくるが、
矢のようなものが降り注いで、
「今の何だ・・・」
- 08-540 :名無しさん@ピンキー:2014/02/17(月) 21:54:01.24 ID:nYeZEkCm
- 龍の4戦士(4)
淳が思わず後ろを振り向くと、黒い防具を身に着けた男が、
「見ろ、敵はまだ全滅していない、とにかくこっちと同じように構えろ」
男と同じように手を構えると、淳からは冷気、男からは光の矢が放たれ、
冷気で凍り付きながら光の矢で砕かれていき、
「あっという間にやっつけたぞ」
戸惑う淳達の前に、正明と翔がやって来て、
「あれ、お前達は一体?」
変身を解いてみると、
「元に・・・戻ってない、しかも制服まで変わっているし」
「それにしても、お前達まで変身するとはな」
黒い防具を身に着けた男の正体は正明の中学の同級生である龍川新であり、
「新、お前、どうしてここに?」
「親の仕事の関係でまた戻って来たけど・・・」
「まあ、互いに男になって再会するとは予想外だよ」
「そうだな」
数日後、転校してきた新は部員、淳はマネージャーとして空手部に入部したが、
「先輩達、私が元男だからってこんなとこで着替えないで下さい」
もちろん、部室には更衣室があるのだが、正明達は着替えはもちろん、
シャワールームへ向かう際に下着を脱ぐのも練習場で行っており、
「俺達以外の部員が殆ど来ないからさ」
淳が思わず目を背けると、
「正明先輩や新さん、それに翔まで凄い筋肉だな・・・」
このところ、徐々に感じ方なども女っぽくなってきており、
「敵との戦いよりも男としての自覚を失わない方が難しいかも」
最終更新:2014年03月19日 14:54