- 01-031 :人魚王子:04/07/27 09:53 ID:W0V+Xpn9
- 人魚姫のパロ
ある海に一人の人魚王子がいた。王子のまわりには美しい姉姫たちがいて、
その姉達の誰よりも美しく、天使のような声を持つ可愛い末の弟である王子を
皆が愛し、大切に育てていたが、王子はある程度大きくなると姉達と遊ん
でも楽しく無い。同じ年頃の男性はいなかったために、王子は一人海を
探検して日々を過ごしていた。
いつものように海の城から遠く離れた場所まで来ていた王子の耳に、聞きなれない
音がする。好奇心に駆られた王子は音のする方へ、海面へ顔を出した。
ド~~ン!ヒュ~~ドド~ン!!!凄まじい音の直後に発生する美しい夜空の
光り。王子は初めて見るその光りに心を奪われ、人魚族が決して近寄っては
いけないとされている「人間の船」へと近付いていく。
その船は陸にある国の王子の船で、花火は王子の誕生日を祝うもの。
船の上は誕生パーティーが賑やかに行われていた。
「うわあ・・・人間がいっぱいいる。・・・男ばかりだ。いいなあ・・・
僕も人間だったら、あそこで楽しく遊べるのに。」
同じ年頃の相手を欲してやまない人魚王子は羨ましかった。
周りは皆自分を愛し、大切にしてはくれるが、皆自分より年上で女性なのだ。
自分はこんなに孤独なのに、あの人間の王子は・・・
そんな人魚王子の暗い感情に従うように、突然強い風が吹き始め、波が荒れだす。
祭り仕立ての船はあっという間に波に襲われた。
「王子!」
誰かが悲痛な叫び声をあげる。人魚王子が羨望と嫉妬を込めて見つめていた
人魚王子は波に攫われ、姿を消した。
- 01-036 :人魚王子:04/07/27 20:20 ID:W0V+Xpn9
- 人間の王子は波に攫われ、姿を消した。
同時刻・海底・
「ふふふ・・・可愛い王子。人間に憧れるなんて、本当に愚かだね?
丁度良い。あの糞生意気で過保護な王の目が届かない海上にいるうちに・・・」
一人の女が嬉しそうに呟き右手を上げると地上に強い風が吹き始める。
「そう、これでいい。お人善しの可愛い王子は人間に接触するだろう。」
女は人魚王子から遠く離れた海底で、獲物が網に掛るのを待つことにした。
海上では強い風と波が続き、船の乗り組み員は船が難破しないように固定する
のが精一杯で、自分達の王子を助ける余裕のあるものはいない。
誰もが王子の安否を気づかい、そして悲しみに心が押しつぶされそうになりながら、
自分の身を守るために動いていた。
海に落ちた人間を助ける様子が無い事を見てとった人魚王子は父王の
「人間の船に近寄ってはいけない。人間に近寄ってはいけない。殺されてしまうから」
という言い付けが頭にあったが、今にも死にそうな生命を見捨てることはできず
すっと溺れる人間に近寄り抱き抱えると陸に住む人間の知らない海底洞窟へ連れて行った。
暗い穴。しかし、そこには自然の悪戯によってできた海水の入らない酸素の満ちた空間
があるのだ。気を失っている人間を寝かせる人魚王子。
『・・・気を失っているだけみたいだから、このままでいいかな?ここなら、明るい所で
生活している生物は周りを見られないから、いきなり僕を殺したりしないだろうし。』
そんな事を考えながら人間を見つめる人魚王子。初めて見る人間、そして同じ年頃の
男性。興味は尽きないから、いつまでもながめている。
年の頃は同じであるだろうに、人魚王子よりはるかにがっしりした体格。
海水に濡れて艶めく黒髪。意志の強そうな顔つき。同じ美しいと言う表現のできる
人間の王子だったが、人魚王子の顔を「中性的で天使のような美しさ」とするなら、
人間の王子は「男らしい、凛々しい美しさ」とでもいうのだろうか、とにかく
人魚王子と正反対の存在だった。
- 01-037 :人魚王子:04/07/27 20:24 ID:W0V+Xpn9
- いいかげん見飽きた頃、人間の身体がピクリと動き、意識が戻る。
飲み込み過ぎた海水を吐き出し、息が落ち着いた人間は、何も見えない暗闇にパニック
を起こす。やみくもに手足を動かし、あちこちにぶつかりながら人間は海水の方へ
向かって行く。何もなければそのまま観察して穴の上へ帰って行くのを見届けようと
思っていたが、海水へ向かっていくのは止めなくてはいけない。人魚王子の助け
無しで海底に行ったら、せっかく助けた人間がすぐに溺れ死んでしまう。
とっさに人間の腕を掴み
「そっちは水だから、それ以上進まないほうがいいよ?」と静かに諭す。
パニックを起こしていた人間の王子は冷たい手に掴まれ、鈴を転がすような
美しい声を聞き、身体の動きをとめる。
「・・・君は誰だ?私を助けてくれたのか?ここはどこなんだ?」
横柄な態度と言葉遣い。人魚王子は助けた事を少し後悔しつつ答える。
「此処は海の底。助けたのは僕だけれど、誰だかは聞かないで。帰りたければ
この上に登って行けば海の上に出られるはずだから、頑張って。」
人間に対してもう興味の無くなった人魚王子は掴んだ手を放し海へ帰ろう
とするが、今度は反対に腕を掴まれてしまう。
「待て。お前は一緒に行かないのか?」
「僕は・・・そう、まだ此処に用事があるから。今は暗いけど、上に進めば日の光が
入ってくるから。だから、早く戻るといい。」
『殺されるかも』という恐怖心を隠し、何とか答えて逃げようとするのだが
腕の力は更に強まり、いきなり抱き寄せられる。
- 01-038 :人魚王子:04/07/27 20:26 ID:W0V+Xpn9
- 「そんな美しい声で僕とは、面白い女だな。顔を見てみたいが・・・
むりやり一緒に上に向かう訳にもいかんし、早く戻らないと五月蝿いのが
謀反を起こすかもしれないしな。今のところはコレであきらめよう。」
そう言うと人魚王子の唇は人間の王子に奪われる。
「・・・ずいぶんとか細い身体だな?。城に来い。上手いモノを食べさせて
やるぞ?」
抱きしめてもまだ人魚王子が男で人魚だという事に気がつかずに失礼な事
を言い放つ人間の王子。
人間の王子の手が腰から下や、腹から上に行く前に人魚王子は人間を殴って
気絶させ、その場を逃れた。
もうとにかくあの人間から離れなくてはという一心でいつもは行かない、
海底の墓場の方まで逃げてきてしまった。
この先には魔女がいる。父王が嫌悪する、黒い心を持った邪悪な女。
そう思うとその先は他の場所よりも暗く見える。
『これ以上近付かなければ大丈夫。・・・でも、びっくりしたなあ。
船の人間が「王子!」って叫んでいたから、きっと陸の王子なんだろうけど、
横柄だし、失礼だし・・・女と間違えるし』
先程の事を思い出し赤面する人魚王子。初めて見た花火、楽しそうに笑い
踊る人々。同年代の男性・・・そこまで考えると人魚王子はどうにも
ならない衝動が起きる。・・・何故?・・・相手は人間で、しかも同性
なのだ。無理矢理とはいえキスされたせい?抱き締められた時の
あの時の僕は・・・喜んでいた?・・・自分で自分の感情が判らない。
身悶えしそうに恥ずかしいのに、腹立たしいのに、どうしてもあの失礼な
王子の事を考えてしまうのだ。
自分を深く愛してくれる姉達はすぐに自分の異常に気付くだろう。
何があったか問われても、答える事のできない自分は・・・
心が落ち着くまで、此処にいるしかなさそうだ。
- 01-039 :人魚王子:04/07/27 20:30 ID:W0V+Xpn9
- 赤くなったり青くなったりする人魚王子の前に一匹の鮫が近付いてきた。
「麗しい王子、このような所でどうなさいました?」
「なんでもないよ。君こそこんな所になんで来たんだい?」
「この先の魔女に用事がございまして。よろしければ王子も御一緒に
いかがですか?皆に言われているような、恐ろしい女ではありませんよ。
・・・王子のお悩みも、解消できるかもしれませんし。」
さり気なく誘う鮫。
「ど、どうして僕が悩んでいるなんて思うのさ?」
「王子・・・今の王子は誰が見たって悩んで見えますよ。私は敬愛する
王子が悩んでいるなんて耐えられません。きっとあの魔女もそうでしょう。
ですから、ここでそのまま悩んでいるよりは私達に御相談下さったほうが
良いですよ。大丈夫、姉姫様や、父王様には内密にいたしますから」
言葉巧みに王子の警戒心を溶き、魔女の家へ連れて行く。
その表情は邪悪に歪んでいた。
「まぁまぁ王子!。良くいらして下さいました。王の不興を買う訳には
いかず、自分から声がけはできませんでしたが、そのお美しいお姿、
いつも遠くから拝見させていただいておりました。
何も無い所ではありますが、どうぞごゆっくりおくつろぎ下さいませ。」
人魚王子が想像していたのとはまるで違うやさしい微笑み。
今日一日で色んな事があり過ぎて疲れきっていた人魚王子は安心して
「ありがとう。その言葉に甘えさせてもらいます。今日は疲れてしまって・・」
と警戒を溶き、くつろぐ事にした。
「王子・・・私は王子にお詫びしなければならない事があります」
- 01-040 :人魚王子:04/07/27 20:31 ID:W0V+Xpn9
- 魔女が申し訳なさそうに語りかける。
「何をですか?」
「実は、私・・・先程王子が人間と話をしている所を、見てしまったのです。」
「・・・えっ?・・・」慌てる王子。何か言おうとするのを遮り続ける魔女。
「王子・・・今の王子の悩みは、恋だと思われます。初めて興味を持った対象に
あのような事をされたら、誰だってそうなります。御安心下さい。男同士だから?
人間と人魚だから?そんなのは問題にはなりません。私にお任せくだされば
王子を人間の女性にだってできますから。ですから、元気になって下さいまし。」
人魚王子の顎をおさえ、目を見つめて話す魔女。
・・・それは、王子を催眠状態にしているようであった・・・
「僕が、あの人間に、恋?」
「そうでございます」
「僕は男だよ?」
「王子より美しい女など存在しません」
「相手は人間だよ?」
「私が王子を人間の女性にしてさしあげます」
「僕が、人間の女に?」
「そう、そしてそれは王子の知らない世界を見るとても良い方法ですよ。
どうぞ、私めに御命令ください。=自分を人間の女性にしろ=と。」
普通の状態であれば絶対に拒絶する事だったのだが、
疲れきり、混乱し、魔女に心理誘導を受けている王子は女性になる事が
素晴しい事のように思える。恋かどうかは判らないけれど、もう一度
会いたい。そう、明るい場所で、あの人間と向かい合ってみたいのだ。
- 01-041 :人魚王子:04/07/27 20:33 ID:W0V+Xpn9
- 「どうしたら、人間にしてもらえるの?」
「昔の魔女でしたら、貴方様のそのお美しいお声を望む事でしょう。
ですが、私はそのような非道な事はいたしません。貴方様の幸せは
私の幸せ。・・・そうですね、もし許されるのでしたら、女性化した
貴方様の喜ぶ声を聞き、そのお姿を見るために私がこの身体を使う事をお許し下さい」
「そんな事でいいの?」
「ええ、それが私の望みでございます。」
「それでは・・・僕を、人間に、人間の女性に・・・してくれる?」
「承知いたしました」いままでの優しい微笑みが、獲物がかかった時の
ニヤリとした笑みへと変化する。人魚王子がその変化に気付いた時には既に遅く、
人魚王子の身体は黒いドロリとしたモノに包まれていた。
口に耳に、穴という穴にソレが入り込む感覚に鳥肌をたてるが声が出せない。
次第に自分の身体が溶けていくような感じになり・・・骨の一本一本を砕かれる
ような痛みに気を失い・・・・人魚王子は人間の女の子になった。
「ふふふ・・・思ったとうり。なんて可愛らしいのかしらねぇ?」
横にならぶ鮫に話しかける魔女。
「本当にな。俺に手出しが出来ないのが本当に残念だ」
「まあ、あんたは私のすることを見てるがいいさ」
そう言って魔女は自分の姿を変える。王子を安心させる美しい女から、
黒い、タコのような足、そして手の指だったモノも一本一本がタコ足のように
なっている、おぞましい元の姿へ・・・
手、足の総てが人魚王子の身体にまとわりつく。やわやわと優しく人魚王子の
感覚を目覚めさせる。
くすぐったいような、気持ち良いような不思議な感覚に人魚王子は目を
覚す。自分がどういう状況なのかが理解できない。
人間の足がはえているのはわかる。でも、コレはなんだ?
足の間に、胸に感じるこの感覚はなんなのだ?
- 01-042 :人魚王子:04/07/27 20:35 ID:W0V+Xpn9
- 「お目覚めですか王子。お約束いただいた貴方様の喜ぶ声を聞き、
姿を見るために私の身体をつかわせていただいております」
「どういう・・あ、あぁ・・や、やめろ・・」
「ああ、王子。そのように拒絶なさらないでくださいまし。心を
楽に身体の力を抜いてくだされば、王子に女性の喜びを教えて
さしあげられますから。」
そう言うと今まで全身を均等に触っていた魔女の手足が、人魚王子
の敏感な部分を攻めるようにいじりだす。
乳首を、ク○トリスを攻められもう言葉の出ない人魚王子。
その悶える姿をうっとりとみつめる魔女。
「どうです王子?女というのは良いものでしょう?さあ、どうぞ
その美しい声をお聞かせ下さい」
- 01-043 :人魚王子:04/07/27 20:36 ID:W0V+Xpn9
- 「あ・・だめだ・・そんなにいじらないで・・・僕、もう・・・」
「王子、ソレが=イク=という感覚ですよ。私は王子のイクお姿が
見たいのです。さあ、怖がらないで・・・」
耳を、首筋を、背中を撫でられる。乳首とク○トリスへの攻めは
さらに激しくなっていく。
「あぁっ、や、あ、・・・・・ああぁっっっ・・・」
涙を流し仰け反る人魚王子。
「王子素敵ですよ。ほら、王子が感じている証拠がこんなに」
人魚王子の○ァギナから愛液をすくって見せる魔女。
「や、やめて・・・」
「そうですね、もう充分王子の喜ぶお姿拝見させていただきました。
そろそろ王子を地上にお送りいたしましょう。」
あっさりと人魚王子を解放する魔女。
「どうぞその美しい身体と声で陸の王子の心をいとめてくださいまし。
そして幸せに暮らしてくださいませ」
真珠のように輝くドレスを人魚王子に着せて魔女は王子を海上に、
浜に送り届ける。
「あ、ありがとう・・・」どうも妙な感じだが、礼は言う人魚王子。
とにかくこれであの人間に、陸の王子に会いに行けるのだから。
「お気になさらないで下さい。それでは私はこれで」
海へ戻る魔女は楽し気だ。可愛い王子を失った海の王はどんなに
嘆き、怒り狂うだろう?想像するだけでゾクゾクしてくる。
そしてそんな王にあの王子の痴態を写した鏡を見せてやるのだ。
「ふふ・・・ふふふっ・・・」魔女は海底に戻ると笑い続けた。
- 01-047 :人魚王子:04/07/28 12:24 ID:cH6ZNm7v
- 「子・・・王子・・・王子!」従者のヒステリックな声が響く。
「うるさい。この俺様を怒鳴り付けるなんざ、良い度胸してんな?
首切ってみるか?」
「16才の誕生日を過ぎたお方が何を言ってらっしゃるんです。
御自分のお言葉の重さ、そろそろ御自覚くださいませ。まったく
そんなだから船から落ちるんですよ」
王子の表情がピクリと歪む。その言葉は自分の顎の痛みを増長させる
ような気がして、非常に不愉快だ。本当に首切ってやろうかと物騒
な事を考える。
「・・・で、何の用事だ?今日は公務な無かろう?」
大した用事でなければ許さんというプレッシャーをかけて従者を睨む。
「お探しの姫ではないかという女性が今浜辺におります。いかがなさいますか?」
「っ!、それを早く言え!すぐに確認に行く。見張りは付いているな?」
「はい、御指示どうりに手だれの者を付かせております」
あの時、パニックになった俺を優しく止めたあの女。この俺があまりの
美しい声、漂う気品に惑い、つい私とか君なんて言葉を使ってしまった。
顔は見えなかったが、アレは絶対にいい女だ。この俺の迫力に負ける事無く、
あっさり気絶させる腕まで持ってやがる。顔が好みで無い時は従者にすれば良い。
『あいつは絶対俺のモノにする』
「よし、浜へ向かうぞ」
そう言うと王子は足音荒く外へ向かった。
- 01-048 :人魚王子:04/07/28 21:55 ID:cH6ZNm7v
- 『気に入らない』
人魚王子はいらついていた。敵意は感じないがずっと付かず離れずで幾人もの
気配が自分を取り囲んでいる。逃げようにも此処がどういう所だかもわからない
自分に逃げる場所などありはしない。
仕方なくそのまま歩き続ける人魚王子の行く手を遮る者が表れた。
「そこの女止まれ」横柄で失礼な口調。それは待ち望んだ声であるのだが、
人魚王子の我慢の限界、堪忍袋の緒を叩き斬る失礼さだ。人魚王子は無視して歩き続ける。
「女!王子であるこの俺様の言う事を無視するな!」
無視されるなど初体験な陸の王子は簡単に激怒する。
「・・この俺様?貴方は自分が愚かだと声だかに言っている事に
気が付いていますか?身分ある者が自分の身分だけを誇るようでは
国は滅びます。王子だと言うのなら、もう少し自覚を持って行動
しなさい。」
海の青と同じ色の瞳を怒りで輝かせ、凛と言い放つ人魚王子。
気品、風格、立ち振舞い、どれをとっても王家のモノだ。
・・・か弱い女性らしさは足りないが・・・
いつ陸の王子の剣が抜かれるかはらはらしている従者達の思惑よりは
人の言葉を聞き受け入れる耳と頭を持つ陸の王子は態度を改める。
『声だけじゃなく、顔も身体も最高だ。今こいつの機嫌を損ねる
のはつまらない。・・・王子として振舞ってやろうじゃないか。』
今までの横柄さを消し、隣国との謁見時用の気品ある話方をする。
「・・・失礼した。私は先日自分を助けてくれた乙女を探している。
そなたがその乙女ではないかという知らせを受け確認にきたのだ。」
そう言いながら不機嫌さを隠さない人魚王子に近寄る。
自分に逆らう者などいないという自惚れで人魚王子を抱き締めよう
として、身構えていた人魚王子に殴り飛ばされる陸の王子だった。
- 01-049 :人魚王子:04/07/28 21:58 ID:cH6ZNm7v
- 「王子!」駆け寄ろうとする者達を止める王子。
右の頬が変色しているのに、妙に満足そうな微笑みを浮べている。
「手を出すな。この乙女はどこからみても姫だろう。何処の姫
だかしらないが、そんな相手に失礼な態度を取ったのは私だ。」
陸の王子は礼を尽して言う
「その素晴しい格闘能力。貴方は間違い無くあの時私を助けて
くれた姫ですね?お礼がしたい、是非わが城へ招かれていただきたい」
先程のようにいきなり近寄らすそっと手を差し出す陸の王子に
やっと怒りを納め笑みを向ける人魚王子。
「ありがとう。お言葉に甘えさせていただきます」人魚王子の
美しい右手が、陸の王子に差し出された。
たわいの無い事を話ながら隙あらば魅力的な姫の腰に手を回そうとする
陸の王子の腕を交わし続ける人魚王子。顔は笑っているが内心は必死だった。
魔女に感じさせられたせいなのだろうか、陸の王子と手を繋いだ
だけで、身体が妙な事になるのだ。背筋がゾクゾクとして、
胸と足の間が熱を持ち始め、気を引き締めないとあられも無い声をだしそうになる。
『これで抱き締められたりしたら、僕・・・ケダモノになちゃうよ・・・』
- 01-050 :人魚王子:04/07/29 17:52 ID:wANT38fc
- 「どうなされた姫?顔が赤いが」
言葉と共に手で人魚王子の熱を計ろうとする陸の王子。
やましさがないために反応が遅れ、額を触られてしまう。
「ひゃぁっ・・・あ、大丈夫です」
「大丈夫には見えないぞ・・・ちょっと失礼する」
人魚王子は抱き上げられる。逃げたいのだが、体中の力が抜けて・・・いや、全身
が性感帯になってしまったように。快感が奔る。
人魚王子を抱える腕が触れている背中と足、密着している身体、もう
声を出さないようにするだけで精一杯。快楽に潤んだ瞳を見られぬよう硬く閉じ
口を歪ませる人魚王子は、事情を知らない人間には、ひどく辛そうに見える。
「姫、もう城に着く。もう少しの辛抱だ」
慌てて走る陸の王子。
「おい、姫は俺の部屋へ連れて行く!医者を連れてこい!」
『そんなに揺らされたら・・・もうだめだ。イッちゃう。お願い、早く部屋に着いて』
人魚王子の祈りが通じたのか、表情が変わる前になんとか部屋へ着く。
「姫、大丈夫か?今ベットに降ろすから、もう少しがんばってくれ」
耳もとでささやかれ、人魚王子は許容範囲を超えた快感に耐えきれず、意識を
手放した。
- 01-051 :人魚王子:04/07/29 19:06 ID:wANT38fc
- 「どこも悪い所は見つかりません。疲れが溜まっていらっしゃるのではないでしょうか」
医者にそう告げられほっとする陸の王子。
「そうか、では後は俺が診る。皆下がれ」
「王子それは・・・」
「大丈夫だ。俺が診るといったら診る!お前ら出ていけ!!」
医師と従者を追い出し人魚王子の横に座る。
『絹糸のように艶やかで柔らかい金の髪、今は閉じられているが海のように青く表情
の豊かな瞳、すいつきそうに気持ち良い肌、控えめな胸・・・は俺が揉んで
大きくすればいい。・・・やっと俺の手元に来たな・・・』
そっと人魚王子の手を握る。
「や、いやだぁ・・・」ピクと反応し意識を戻す人魚王子。先程医師に診察された時は
なんともなかったのだから、コレは陸の王子にだけの反応らしい。
「姫?」
「さわ・・らないで・・」瞳を潤ませて懇願する人魚王子
その様子に具合が悪いのではなく、自分に都合の良い反応をしていると気が着くが
わざとそしらぬふりで優しい声を出す。
「なんです姫?お声が小さくて聞こえない。服が苦しいか?」
腰の紐を解き、服に手をかける。
「っ・・・だめだと言っているっ・・・」気力を振り絞って人魚王子が叫ぶが
その口は直ぐにふさがれる。
- 01-052 :人魚王子:04/07/29 19:07 ID:wANT38fc
- 濃厚なキスは人魚王子から微かに残る理性を奪いさる。
人魚王子の抵抗が無くなったのを感じた陸の王子はドレスの裾から出る腿を
撫でる。びくうっと仰け反る人魚王子を眺めながら手は腿の付け根へ移動して
行く。経験の無さそうな淡い桜色の其処は、陸の王子を誘うように熱く湿って
いる。クリ○リスの皮をそっとめくり息を吹き掛けてみる。
キスの後から素直に表情を出すようになった人魚王子は喜びの声をあげる。
『理由はわからないが、こんな御馳走を食わなきゃ、男じゃないよな』
指一本入れるのもキツそうな穴から溢れ出る愛液をわざと音を立てて吸い取る。
ドレスを脱がせ、左手は股を包み込みやわやわと揉み刺激を与えながら右の手
と口は人魚王子の胸へ移動する。
陸の王子の手の中にすっぽりと収まる胸。人さし指と中指の間に乳首を挟み引っ張って
みる。反対側を舌で転がしてみる。その度に面白いくらい人魚王子の表情が
変わる。このまま刺激を与えていたら失神してしまいそうだ。
「姫、俺の事も気持ち良くさせてもらうぞ」
だ液と愛液でヌルヌルになっている股に自分のモノを付け、人魚王子の足を
閉じさせる。
『中に入れたいが、今の姫はどうみても普通じゃないからな。スマタで許して
やり。感謝しろよ?姫!』
激しく腰を動かす。その度に熱く硬いペニスが人魚王子のクリ○スを刺激する。
「王子、陸の王子、もうダメだ!死んでしまう!」
「よし、一緒に逝こう姫!」
さらに激しく動き、姫の乳首を吸い上げる。
「ああああっっぁああああ」
人魚王子は、また意識を手放した。
- 01-070 :人魚 ◆PQldS6ag9o :04/07/30 20:31 ID:cC3mOSkQ
- 「王子、お湯をお持ち致しました」
「よし、其処で湯浴みができるようにしろ」
ザ-ッと湯舟にお湯を入れる音が響く。人魚王子の乱れた姿を誰にも
見せたくない陸の王子は、自室に風呂を作らせているのだ。
城の者達は「王子が新しいおもちゃに夢中なのだ」と認識していたし、
陸の王子自身も「稀少価値の高い珍しいモノを自分のモノにしたい」という
気持ちで人魚王子を探していたのだが、実際に人魚王子に接して、陸の王子の
心は変わった。今まで理解する気にもならなかった理想論を語る神父の
言葉の数々が理解できるような気がする。姫の笑顔が見たい。あの魅力的では
あるが辛そうに感じる姿ではなく、俺に心を開いて心も身体も絶頂に逝かせたい。
人を思いやる経験の少ない陸の王子は、人魚王子の幸せの為に本気で
「どうやったら姫を痛がらせずに俺のモノを入れられるか?」と悩んでいた。
人魚王子の求めるモノとかなりすれ違いがあるが、それは愛だった。
なぜなら、今までの陸の王子は「自分だけが良ければそれで良い」という
生き方をしてきたし、周りもそういうものだと信じてきたのだから。
『姫、ゆっくり休め。起きたら身体を洗ってやるからな』
陸の王子は人魚王子を優しく見つめるのだった。
- 01-073 :人魚 ◆PQldS6ag9o :04/07/31 13:50 ID:A63Af1to
- 人魚王子は意識を戻していたが、目を開けることができなかった。
昨日まで王子として、男として生きてきたのに、今の自分は何なのだ?
『同じ男で年が近い人間と話がしてみたかった』だけなはずなのに、なんでこんな
事になってしまったのだろう・・・考えるだけで、海の泡になって消えてしまいたくなる。
こんな自分は自分では無い。絶対に認められない。僕はあの海の王の息子、人魚王子なのだから。
だから、僕の隣で僕の事を優しく見つめるこの人間に、もう触れられないようにしなくては。
人魚王子は強い決意を持って目を開けた
「陸の王子、話がしたい・・・」
人魚王子は自分の事を総て話した。それで化け物扱いを受けて殺されるなら、それでいい。
このまま女扱いを受ける事は自分の王子としての誇りを自分で傷つける事になるから。
自分が愚かだったのだ。父王の言い付けを破り人間に接触し、挙げ句魔女に唆されて人間の女などに
なってしまった。誰も自分を裁いてくれないのなら、自分で裁こう。それが、海の王の子、人魚王子
として最後の仕事だ。そう覚悟を決めたとたん、心が軽くなったような気がする。
「・・・だから僕はこのまま死のうと思うんだ。陸の王子、騙す形になってしまって、申し訳なかったね?」
そう言って人魚王子はマリア象のように気高く、ヴィーナスのように魅惑的に微笑む。
「ふざけんなよ姫」
地の底から響くような怒りを押し殺した低い声を出し人魚王子を睨み付ける。
「俺の前から消えるなんて許さない。元が人魚だ?男だ?そう言われてみれば初めて出会った、
助けてもらった時との違いは納得がいく。・・・でも、それがどうしたよ?今は人間の女じゃねーか。
好きかどうかわからなくても、俺にもう一度会いたかったんだろう?・・・お前は俺のモノだ。逃げるな」
そう言うと無理矢理人魚王子の腰を引き寄せ、肩に担ぎ、無理矢理風呂へ連れて行く。
もういい。人の気持ちを考えるなんて俺らしくない事はもうやらない。
「痛く無いようにヤル」それだけ、努力しよう。後でやらせてくれなくなると困るから。
- 01-075 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/07/31 20:22 ID:A63Af1to
- 「離せ!自分で歩けるっ」そう怒る人魚王子のお尻をさわさわと撫でてやる。素肌を
そのまま撫でられて人魚王子は真っ赤になって口をゆがめる。
「・・・なあ姫よ。俺はお前の為ならかなりなんでもできるし許せると思う。
でもな、俺から離れるのだけはだめだ。それは耐えられない。・・・だから話そう」
人魚王子を湯舟に入れながら少し弱きに見える話し方をする。高圧的な態度は逆効果だと学んだようだ。
「でも、僕は王子なんだ。もう、姫なんてよばないで」
身体を洗うタオルで胸を隠し、顔の横にある陸の王子の下半身から目を逸らし、小さく呟く。
「俺にとってはお前は姫だ。誰よりも美しくて、賢くて生意気な、俺だけの姫だ」陸の王子は断固として譲らない
人魚王子は困っていた。泡になり消えてしまいたいのに、それは陸の王子を悲しませてしまう。
失礼で傲慢を絵に描いたような陸の王子にこんなにせつなそうに見つめられて懇願されたら
・・・快感とは違う所で胸が高鳴ってしまうのだ。・・・『そんな表情をしないで』と抱きしめたく
なってしまう。触れば、快感に飲まれて話し所では無くなるのを理解してくれているから、こんなに
近くにいるのに触れないように気を使ってくれている。陸の王子の下半身は解放を求めて猛々しく
主張しているのに、我慢してくれている。それがどんなに辛いかは男だった自分にも解るから、
余計に抱きしめたい衝動に駆られる。
・・・切ない。初めてその感情を心で理解した人魚王子だった・・・
- 01-076 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/07/31 20:23 ID:A63Af1to
- 暗い海の中は父王の悲しみと怒りを受けて荒れている。
総ての海の生物が嘆き悲しんでいる中で、たった一人の例外が居る。
魔女は楽しそうに笑っていた。
パリーンッ
人魚王子の形をした人形が砕ける
「・・・おや・・・可愛い王子は元に戻らない道を選んだようだ。残念だねえ?、これであの、
気の狂いそうに気持ち良い性行はできなくなるよ?王子。」上を見上げて語りかける魔女。
「さあ、王子の痴態を見せつけられて荒れている海の王に、知らせてあげなくてはね?」
嬉しそうに楽しそうに魔女は海の王の元へ向かった。
- 01-077 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/07/31 20:26 ID:A63Af1to
- 「陸の王子・・・僕は間違ってるのかもしれない」
人魚王子は初めて自分から陸の王子を求めて手を差出しす。
「姫?」
「後悔するとは思う。でも、これ以上あなたのそんな表情は見たく無い。僕は、
太陽のように明るく笑うあなたにもう一度会いたかったのだから」
しゃがみ込んで顔を近付ける陸の王子を抱き締める。
人魚王子の中で、何かが砕ける音がした。
自分の中にあった何かが消えて無くなったのを感じた人魚王子は
「陸の王子、ちょっと僕に触ってみて」と自分の腕を離す。
「ん?いいのか?」そっと指を伸ばす・・・が、人魚王子は身悶えない・・・
「姫!?」
「感覚が普通に戻ったみたいだ」咲きこぼれる花のような微笑み。
「それじゃあ・・」その微笑みの破壊力に負けて赤面しながらも人魚王子を抱きしめ
「今度は最後までやりまくりだな!」と本音を高らかに発言して
左の頬を殴られ飛ばされる陸の王子だった。
- 01-086 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/02 20:35 ID:ZavCkCkv
- 「どうしてお前はそう手が早いんだ?」顎と左右の頬を擦りながら人魚王子を睨む陸の王子
「陸の王子がバカなのがいけない」真っ赤な顔で睨み返すが、
その姿があまりにも可愛らしくて陸の王子は人魚王位を抱き締める。
「こんなに可愛い姫に手を出さないなんて、できる訳なかろう?・・・俺はかなり
我慢してるんだ。意地はって俺をじらさないでくれ」
我慢しているのは良く解る。解るから何も言えなくなる人魚王子は、そっと陸の王子を抱きしめかえす。
「よし姫、俺が洗ってやるからな。・・・殴るなよ?」物言わず飛んでくる拳を、何とか避ける陸の王子だった。
人魚王子に前を向かせてだっこする状態にしてから、人魚王子が反抗する間を与えず
手の指を腕を、うなじを、丁寧に洗いはじめる。初めは緊張していた人魚王子も、
安心して身体の力を抜きはじめる。肩、背中・・・と手が廻ると逃げようとする人魚王子を
そのまま背中から抱きしめ右手を胸に、左手を臍の上に置く。
『逃がすわけないだろう』
胸をやわやわと揉み、腹は円を描くように撫で続ける。敏感な桜色の突起は
触れないようにもみつづけると、人魚王子が訴えるような瞳で陸の王子を睨む。
「姫、ちゃんと言葉にだしてくれ」
「・・・いじめないでくれ・・・」
「いじめてないぞ?俺は真面目に姫を洗っている」
そう言うと人魚王子の腰を掴んで持ち上げ、クルッと自分の方へ向かせると、
片方の足を高く上げ、足の裏に口付けをする。
「ひゃうっ」予測できない行動にとうとう声を上げてしまう人魚王子だが、
片足を掴まれているので抵抗できない。そんな人魚王子を横目にもう片方の
足も掴んで両足を自分の肩の上に乗せてしまう。
大股開きで息も絶え絶えなのに、なんとか感じているのを隠そうとする人魚王子に苦笑する陸の王子。
「ったく、俺の姫は強情だなぁ」
左の人さし指で膣の入り口を撫でる。水とは違う熱い液を感じて、そっと第一関節まで中に入れてみる。
「きゃう?!」悲鳴を上げる人魚王子。魔女も陸の王子も今まで手を出さなかった
その穴は、3cm程しか注入していないのに、物凄い締め付けで陸の王子の指を
拒む。『・・・これは、先がながそうだな・・・』情けない表情をする陸の王子
のペニスは、人魚王子の片手で握りきれない程度には大きかった。
- 01-092 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/03 18:42 ID:vjumcBOe
- 左指を動かさず、抱え上げた足を片手で洗う。
陸の王子の右手が動く度に左指がぎゅうぎゅう締め付けられる。
「くうっ・・・」感じる度、逃げようとする度に膣に差し込まれた指が
その存在を強く主張するので、人魚王子は身体に力を入れて少しでも
感じないようにするのだが、それは膣圧も上げてしまうので逆効果になり、
最初は異物でしか無かった陸の王子の指は、今まで知らなかった快感を目覚めさせる。
「はぁ・・・あ・・あぁっ・・・」一度出てしまった艶声は止められない。
眉間に皺をよせて耐えていた人魚王子だが、うっとりと快感に酔いはじめる。
洗い終わった両足を静かに湯の中へ降ろし背中を撫で上げながら抱き締める。
「あ・・・っ・・」感じるより、恥ずかしさで赤くなる人魚王子。
「姫、堪えるな。何も恐く無い。女の身体はそういうモノだ。俺はお前を傷つけない。
・・・だから、素直に感じてくれ・・・・」
声を漏らさないよう閉じようとした唇に舌を入れる。逃げる人魚王子の舌をからめとり、
ずっと動かさずにいた左手を動かしはじめる。親指はプクリと膨らんだクリトリスに、
中指は肛門の上に、移動し、強く弱く振動を与えはじめる。
「ん、んむぅ」人魚王子の腕が陸の王子の胸を叩いて訴えるがそれを無視して手の
動きをほんの少し強め、舌を噛まれる前に引き上げる。
「あぁっ・・」口を解放された瞬間仰け反る人魚王子。
陸の王子は満足げに、左の人さし指をさらに奥へと進入させる。
絶頂に達して弛緩している身体は素直に陸の王子の指を受け入れた。
『姫、指入ったぞ』と耳もとでささやきたかったが、殴られるのはいやだったので
そっと頭を撫でることにした陸の王子だった。
- 01-097 :王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/04 08:48 ID:CD2LhGG3
- 補足
中出しされてその刺激で王子の卵は受精卵へと変化する。
「あ、卵が・・・・」人魚王子の生殖器からこぼれ出す卵。
「念のためにもう一度精子をかけておこおうな」
嬉しそうに卵に向って射精する陸の王子。
「姫、これはどうしたら孵化するんだ?俺が腹で暖めるか?それとも浜に埋めるか?
・・・まさか海に戻すとか言わないよな?俺は俺と姫の子供が見たいから、
それは嫌だぞ?」
「この感動的な場面であなたは・・・」
出産(排卵)後で興奮状態の人魚王子にいつもより多めに飛ばされる陸の王子
は、それはそれで幸せそうだった。
って、感じで見ていただけると。
玉子が萌えポイントですか?(藁
やっぱり顔射は男のロマンですよね。やります。待っててください。
- 01-098 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/04 09:48 ID:CD2LhGG3
- 人魚王子は黙って頭を陸の王子の肩に乗せる。身体中を貫かれるような感覚が襲うが、
それについて反抗する気持ちは無い・・・というか、消えた。
優しく頭を、髪を撫でられる事で、考える余裕がもどってくる。
人間の女として生きる事を決めたのだから、自分はもっと素直に陸の王子に
心と身体を解放するべきなのだろう。そう考えて陸の王子の行動を思い返すと、
一生懸命自分が痛がらないよう、素直に感じられるように努力してくれている
のがわかる。先走りの液が漏れていてもソレを主張せずに人魚王子を感じさせる
事だけ努力してくれていた陸の王子に対し感動を覚えた人魚王子は、とりあえず
苦しそうな陸の王子の下半身を解放してやる事にした。
「陸の王子・・・指を抜いてくれ」それでも恥ずかしくて消えそうな声で伝える
「痛いか?」残念そうにそっと指を抜く。その刺激に表情をしかめる人魚王子。
「っ・・・痛くは無い。でも、そのままだと、僕が動けないから」
そう言うと白く細い指で陸の王子のペニスを撫でる。
「姫?」
「陸の王子の言う通り、もう少し素直になろう。とりあえず今はこの苦しそうな
貴方の分身を解放してあげたい。・・・湯から出よう?」
「いいのか?」
「うん、いいんだ。・・・我慢させて申し訳なかったね?」
恥じらいながら微笑む人魚王子に、陸の王子はまた惚れ直し、
『姫じゃなくて、女神だな』とおもいながら、出そうになるのを堪えていた。
先程までとは別人のように陸の王子を感じさせる行為に没頭する人魚王子。
その指と舌は男が感じる所を知り尽していて無駄がない。
「ひ、姫?」その変わり様に困惑する陸の王子を気にせず人魚王子は口で
ペニスの先を吸引しはじめる。本当は全部入れてやりたかったのだが、大きくて
入らないので下の方は両手で揉み、ピストンさせる。
「どう?出そうかな?」
ペニスから口を離しそう尋ねる人魚王子が色っぽくて、我慢の限界にきていた
陸の王子は暴発し、溜まりまくっていた精液を人魚王子の顔の前で発射させてしまうのだった。
- 01-104 :卵王子 ◆3ePrNrfVRc :04/08/05 17:15 ID:6vzGVzJ1
- はじめてみるせかい
あおいそら、あおいうみ、ままのめとおなじいろ。
ままがいう。
「王子、あなたが男になるか女になるかはこれからの貴方しだい。強く生きなさい」
やさしくほほえむけど、めがかなしそう。
10せんちしかないぼくがうみでいきるのはたいへんだけど、がんばるよ。
いってきます、まま。
そして10センチの卵王子は海であんな事やこんな事をして、
性別が固定されるのでした♪
ん?人間界の方がエロが進みやすいですかね?
「ある日、僕(私)の前に、10cmの女の子(男の子)が落ちてきた」
だとありがち過ぎかな・・・
っておい、人魚王子が陸の王子をいじめるのが先だよ俺_| ̄|○
- 01-106 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/05 18:24 ID:6vzGVzJ1
- 「姫済まないっ」慌ててタオルで人魚王子を拭く。自分の精液に塗れた人魚王子
は綺麗だった。どんなに穢しても穢れないのかもしれない・・・そんな事を考える
陸の王子は人魚王子の変化に気が付かない。
人魚王子は楽しくなってきた。感じさせられていた時は、気持ち良いのと恥ずかしい
のとでどうにかなってしまいそうだったが、陸の王子が限界を我慢し、そして我慢
しきれなかった時のあの表情・・・可愛い・・・唇に付いた精液をぺロリと舐め、
手を陸の王子のまだ元気なペニスに向ける。
「うぁっ」玉袋のスジをなでられて驚く陸の王子。
「まだ僕が貴方を感じさせる番だよ」そう宣言して耳たぶを軽く噛む人魚王子
「姫、どうしたんだ?」魔女が仕掛けた呪いだか暗示だかがまだ残っているのか?
そんな心配が快感よりも先にたつ。
「心配する必要は無いよ。僕はおかしくなってないから。ただ、感じさせられるだけ
なのは僕らしくは無いってことさ。」
肩に手を乗せ体重をかけると陸の王子はベットに押し倒される。
「僕の恥ずかしさと気持ち良さ、貴方にも味合わせてあげるから。少しじっとしていて?」
おでこにキス。そしてそのまま鼻を頬を舐めあげる。
普通ならくすぐったいだけなのに、人魚王子の舌には、唾液にはなにか魔法がかかって
いるかのように陸の王子を震わせる。
「姫、やめろ」懇願する陸の王子。人魚王子はその口を塞ぐ事で返事とする。
前歯を一本ずつなぞりあげ、舌の先にちょんと触れる。細い指はそっと陸の王子の
乳首をコリコリと弄り始める。
攻めるのは得意だが攻められるのは初めてな陸の王子はうろたえる。
長いキスを終えて首筋、胸へと移動し、空いた片手はペニスを撫でる。
「ううっ」悶える陸の王子を嬉し気に見つめる人魚王子。
『この大きすぎるのを僕の中に入れるのは無理だから、もう少し感じさせてあげる』
人魚王子の口は下半身へと下がっていった。
- 01-113 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/08 01:13 ID:Dj+dy3UP
- 「ちょっとまて姫!」
慌てて人魚王子の方を掴み起き上がる。
「何?」邪魔をされて少し不機嫌な人魚王子に苦笑しながら、そっと背中をなでると、
「ひゃうっ」と小さく声をあげ、身体の力が抜けてしまう。
「あのな姫、俺を感じさせてくれようというその気持ちは嬉しいんだが、背中
撫でられてそんなになっちゃうようじゃ、ダメだろ?」優しく頭を撫でる。
「だって、僕ばかりあんな恥ずかしい姿を見られるのは・・・ズルイだろう?」
「恥ずかしくない。姫の感じる姿は凄く綺麗だぞ?」さらに頭を撫でる。
「陸の王子はズルイ。僕がそうされるのに弱いって、気が付いているくせに」
そういうと陸の王子の肩におでこを乗せ、首に手を回す。
「悪かったな。俺を急ぎ過ぎた。姫の心と身体の成長にあわせてゆっくりと
進もうな。時間はたっぷりあるんだし」
耳朶にキスをしながらそっと抱き締める。
『そう、姫はもう俺の元から消えないのだから、ゆっくり、やろう』
美味しいものはゆっくり味わって食べるタイプの陸の王子だった
- 01-216 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/11 06:59 ID:UejneUaw
- そ~っと、静かに歩く少年がいる。
絹糸のように柔らかく艶のある金髪に、海の青と同じ色の瞳。「陸の真珠」
と詠われる母の面影を色濃くうつしている、とても美しい少年。
少年は椅子に座り、テーブルに足を乗せて昼寝を楽しむ大男の背後に立つと
「死ねや!この糞オヤジ!!!」と剣を振りかざす。
ザクッという音と共に大男は振り返り、分厚い聖書に刺さった剣を少年に投げる
「なんだ、まだ男に戻ったのか?せっかくお前に良く似合うドレスを用意した
のに。・・・・親の心子知らずとは、良く言ったもんだな・・・」
芝居がかった仕種と台詞は少年を簡単に激怒させる。
「っ、俺は男だって、言ってるだろう!。嫌がる子供に無理矢理くしゃみさせる
ようなヤツは親じゃねえ!。其処動くなよ。お前なんて死んだ方が国の為だ!」
また飛びかかる少年を軽く抱き上げ、手にもった羽の付いているペンの羽部分
を少年の顔の前で振る。
「ほれ、さっさと俺の大好きな可愛い姫に戻・・・」
突然後頭部を鈍器で殴られうずくまる大男。背後には素晴しく魅力的な女性が
青筋を立てて怒りのオーラを振りまいている
「貴方・・・王子の意に添わない事はやめて下さいと言いましたよね?」
「いや、だってな?珍しい布地が手に入ったんだ。美しいおまえと、瓜二つ
のこいつにお揃いのドレスを着せたいと思うのは当然だろう?」
「それが余計な御世話だって言うんだよこの糞おやじ!」
と叫ぶ王子の頭を軽く小突き女性は大男の首根っこを掴み細い腕で軽々と引きずり始める。
「王子、今日は狩りに行くのでしょう?父上は私がきちんと叱っておきますから、
早くお行きなさい。・・・あと、次『糞オヤジ』などと言ったら、私が怒ります
から、よく覚えておきなさいね?」
ヒヤっとする程強いプレッシャーをほんの少しだけ少年に向け、女性は大男と
去って行く。
「ちくしょう、俺がもっと大きかったら、あんな糞オヤジぶち殺して母様を
俺のモノにできるのに」
悔しそうにつぶやき、少年は狩りの準備を始めた。
- 01-228 :王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/11 18:59 ID:UejneUaw
- 「ったく、なんでこんな良い天気に、奉仕活動な訳~?」
かん高い声が森の木々に吸収される。
「仕方ないじゃない。王子が狩りに来るんだから。下々の私達は、美しい王子
が、茨や、尖った木の枝で怪我をなさらないように、足元を整えるのが義務なのよ」
穏やかに話す少女。
「・・・アンタ、本当に本気でそんな事思ってる?」
かん高い声で話す少女が、疑った表情で問いかける。
「思う訳ないでしょう・・・」穏やかながらも怒りは隠しきれない少女。
今日は街に買い出しに行きたかったのだ。こんな退屈な作業はしたく無い。
「ねぇマリア?」かん高い声の少女が猫なで声を出す。
「アタシさ、すっごくイイ事考えたんだけど、ちょっと付合わない?」
大きな瞳をキラキラ輝かせてそう言う時は、誰が何を言っても聞きはしない。
穏やかに見える少女は、諦めて話を聞く事にした。
「・・・そんな事、できるの?」
「大丈夫よ~。アタシとアンタの魅力にまいらない男なんていないわよ」
自信たっぷりに胸をそらせて言い切る少女。
「アリス、馬の音がする。王子がもうすぐいらっしゃるわ。」
「よし、じゃあ計画開始よ♪」少女は宣言する。
卵王子の楽しい狩りは、前途多難のようだ。
- 01-281 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/15 00:57 ID:GT7zKvrf
- 「ねえ、ちょっと上手く行き過ぎて無い?」
勝ち気な少女がほんの少し気弱になる。
「・・・私も、そう思うけど・・・」
二人の前にはベットが埃っぽいのだろうか、可愛く「くしゅんっ」
とくしゃみをし、すやすやと涎を垂らしながら爆睡中の王子がいる。
狩りに来た王子達の前でマリアが倒れてみせて、近くの小屋へ
連れて行ってもらい、王子だけ眠らせて従者を帰し、眠っている
王子にいたずらをしてやろうという、なんとも無謀な計画だった
のだが・・・上手くいってしまったのだ・・・
眠ってしまった王子をそのままに、従者が一人も残らず城に戻るなどと、
あってもいいのだろうか?
- 01-282 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/15 00:59 ID:GT7zKvrf
- でも、現実に従者は総て城へ戻り
王子は自分達が飲ませた薬によって熟睡している。
遠目に見ても少女のように美しい王子だが、至近距離で見ると
少女にしか見えない。肌も髪も、森で生活する自分達よりずっと
柔らかく美しい。二人は嫉妬心が押さえきれなくなってきた。
「とりあえず脱がしちゃおう」
アリスはそっと王子の服に手をかける。
「ちょっとマリア見てよ!」
「え?・・・胸が・・・あるわね?」
王子は男だったはずなのに、何故かお椀形の綺麗な胸がある。
勢いで下も脱がすと、幼女のようにぴったりと閉じた無毛のワレメ。
好奇心から二人で快感を求めあう事もある二人は全裸の美しい少女
を目の前にして、淫美に微笑みあう。
「やっちゃう?」
「もちろんだわ」
そして王子の腕と足をベットに縛り、身体中に香油を塗り始めた。
- 01-283 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/15 01:04 ID:GT7zKvrf
- 薬で熟睡していた王子は、そのぬるぬるとした感触に意識を
取り戻し目を開けると、それなりに可愛い少女が二人、
自分に油を塗り付け、触って欲しく無い所を重点的に撫でている。
「おい、お前ら・・・」怒って怒鳴ろうとしたとたん、口を塞がれ
「あら、王子様・・・いえ、お姫様、お目覚めですかぁ?」
と嫌らしい笑い方をするアリスに言われ、ワレメ部分に油を垂らし擦り
はじめるマリアには妙に丁寧に
「姫様に気持ち良くなって頂こうと、御奉仕させていただいております」
と言われてしまう。
「むがむぅ!・・」くぐもった怒声をあげる王子を楽し気に眺めながら、
二人は自分が一番感じる所を徹底的に弄る。その指は王子と同じ歳の少女とは
思えない程巧みに動き、経験の無い身体を無理矢理快感に目覚めさせる。
男でいる事を望む王子はペニスを使っての単純な自慰ならば経験もあるが、
こんな、背筋がゾクゾクして全身が溶けるような快感など味わった事は無い。
初めての強烈な快感に飲まれてしまい、怒りに染まっていた瞳はトロンと潤み、
「ん・・・んむぅっ・・・」と塞がれた口から艶声が漏れだす。
『この状況は許せるモノでは無いが・・・キモチイイのはイイかもしれない』
と、少し危ない事を考えはじめたいた。
- 01-284 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/15 01:07 ID:GT7zKvrf
- 「姫さま綺麗ですよ~。王妃様より綺麗かも♪」乳首を捻りあげる度に、
仰け反り涙を流して感じまくる王子を眺めながら意地悪く言うアリスの言葉で、
王子の理性が戻る。
『母様にならいいが、こんな下賤な娘達にこの俺が嬲られるなどと、認めるわけにはいかない!』
「んむう!!んがうう!!!」
王子が本気で嫌がり始めたその途端、熱気で暑いくらいだった部屋が急に寒くなった。
「ちょっとどうしたの?」
「わからない・・・きゃあっ・・」
- 01-285 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/15 01:07 ID:GT7zKvrf
- 明かりが消え、おびえて叫ぶマリア。
暗く寒い家が、外側からガンガン叩かれ、
バリッと凄まじい音がしてドアが外されて、
人前に姿を現す事などあり得ない人外の大男、トロルが表れる。
「「きゃあ~っっ」」縛りあげた王子を残して逃げる二人。
何も無いはずの道なのに、何故か茨や蔦、木の枝などが足元を
塞ぎ、二人は傷だらけになりながら森から出て行った。
『困ったなあ・・・淫乱娘の次は巨根なトロルかよ・・・俺の処女喪失、決定か?』
あまりの展開にかえって冷静になる王子だが、
予想に反してトロルはそっと王子を縛っていた縄を解き始めた。
「ダイジョブカ?オウジ」低く情のこもった声が響く。
「ああ、大丈夫だ。助けてくれてありがとう。しかし、普段姿を
現さないお前がどうしてだ?。外には精霊達の気配もするが?」
トロルは恐ろしい顔で一生懸命笑い、
「オウジ、オウヒノダイジダカラ。オレタチ、オウヒスキ。
オウヒカナシム、オレタチモカナシイ」と話す。
「母上と仲が良いのか?」
「オウヒ、ヤサシイ。モリニ、カワニヤサシイ。ミナ、オウヒダイスキ」
トロルのその言葉と共に、膨大な数の意志が王子に伝わる。
きっと、森の、川の、いや、国中の精霊、妖精達が自分に伝えて
いるのだろう。
王子は理解した。自分が従者を連れずに好きな事ができるのは、
国中の人で無い者達に守られているからだと。
そしてそれは母のお陰なのだと。王子は呟く。
「・・・まいったなあ・・・母様をモノにするなんて、できるのかな?」
母の偉大さは理解しても、その母に愛される父の偉大さは理解できない
卵王子の実らない初恋は、まだまだ続きそうだった。
- 01-290 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/15 07:45 ID:GT7zKvrf
- 膨大な数の「王妃愛してる」という思いに包まれてのんきに母の事を考える王子は熱気を感じてふと横を見る。
トロルは申し訳なさげに目を逸らし背を向けるが、通常でも巨根としか言い様のないモノがさらに大きくなり
天を向いて主張しているのは隠せない。
「ト・・・トロル?」その意味を察し顔を赤くしながら王子が呼び掛けると
「ゴメナサイオウジ。オウヒスキ。オンナノコノオウジ、オウヒニソックリダカラ・・・」
『穴があったら、無いなら自分で深く掘って入りたい』そんな風に思うほどにトロルは
自分の反応を罪深いモノだと思い、恥ずかしがっていた。
そんな純粋に母に恋いこがれるトロルを見て苦笑する王子。
「ほら、こっちに来いよ。手と口で良ければやってやる」
「イイノカ?」
「ああ、いいから。助けてもらって礼の一つもしないで帰るなんてできないしな。早く来いよ」
トロルは真っ赤になって俯いていた顔を上げ、王子に近寄りひざまづくと足の甲にキスをする。
「あぅっ・・・」
それだけで背筋に電流のような快感が走る。先程の娘達のせいだろうか?全身が性感帯に
なってしまったように気持ち良くて戸惑う王子だが、相手がこの純朴なトロルと言う事で
安心し、素直に快感を貪ることにした。
「オウジ、モットホカノトコロモフレテイイカ?」
そう尋ねながら足の指を舐め、さらに大きな口の中にいれると舌で指の付け根を舐め回す。
「あっ・・いぃ・・・ひゃあうっ・・・」
意味不明な王子の艶声の『いぃ』という部分を了承の声と取り、そのまま足首、ふくらはぎへと
手と口を進めるトロルの横に、『トロルだけなんて、ズルイ!』という声が響き、まばゆい光が表れる。
光りが収まると、そこには全裸の王妃が立っていた。
「母様!?」
「オウヒ?」
二人は同時に叫んで王妃を見る。良く見ると、そっくりだが目に力が無く人形のように無表情だ。
『コレはワタシタチが創った王妃の似姿。実体を持たないワタシタチでも、こうすれば王子と触れ合える』
声は王子に触れたい精霊と妖精達のモノだった。王妃の似姿が王子に抱きつきキスをすると、
王子は自分から舌を伸ばし積極的に愛してやまない母の似姿を受け入れる。
「母様・・・」
『王子大好き』
- 01-291 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/15 07:47 ID:GT7zKvrf
- 似姿が夢中でキスをしている間もトロルは熱心に手と口を動かしていた。ふくらはぎを、膝の裏を
腿の内側を舐めるたびに王子の幼いワレメの温度が上がって行くのを感じ、嬉しくて更に熱心に舐める。
トロルの愛撫と似姿とのキスでぴったりと閉じて中身の見えないワレメから誘うように愛液が溢れだし
シーツに染みを作り始めた時やっと、トロルの舌はベロンとワレメを舐めた。
長いキスを終えて似姿が王子の胸に視線を移すと、横になっても形の変わらない美しい胸の頂上は
濃い桜色に染まりピンと上を向き固くなっている。
フッと息を吹き掛けるだけで王子は仰け反り「きゃうっ」と可愛く鳴く。
その声がもっと聞きたくて似姿は細く長い指で果実のような白く柔らかい胸を揉みしだき、
トロルは手でワレメを開き、ぷくりとふくらみ主張しているクリトリスを舌先でそっとつつく。
今までと比べ物にならない強い快感を同時に与えられて
「ひゃああっっっ」とかん高い艶声で鳴き、王子は絶頂を迎えた。
「オウジ、ダイジョブカ?」
『王子、大丈夫?ワタシタチ、王子を気持ち良くできた?』
手を止めて心配そうに王子を見つめる二人を抱き締める王子。
「すげえ気持ち良かった。次はトロルを逝かせてやるよ。精霊と妖精達は、終わったらくしゃみして
男になるから、その時沢山鳴かせてやるからな♪」
陸の王子と人魚王子に育てられた卵王子の神経は、かなり強いようである。
- 01-294 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/17 06:31 ID:cF0Vbzkm
- 「ただいま」
げっそりと疲れた表情と声で帰宅を告げる少女
「おやアリス、。随分遅かったねえ・・・ちょっと、その格好どうしたんだい?」
茨の刺にやられたのか、アリスの服と服に守られていない肌は引っ掻き傷だらけだ
「マリアが貧血おこして狩り小屋で休んでたら寝ちゃってさ、暗い中慌てて走ったから・・・」
心配する母の目を見ずにそのままベットに向う
「ちょっとマリア!」
「疲れたからもう寝る。おやすみ!」
逃げるようにベットに潜り込み、柔らかい毛布に包まれてやっと落ち着きを取り戻してきた。
面倒で退屈な森での奉仕活動、気晴らしに思い付いた軽いいたずら
・・・憧れていた王子が実は少女だったのはショックだったが、悶えて涙を流す王子は
可憐で色っぽくて、思い出すだけで身悶えてしまう。
「王子可愛かったなあ・・・」
思い出して頬を染めながら、手はそっと感じる場所に伸ばし快感を貪る。
「は・・・はぁうっ・・・ん・・・」
胸を揉みながら下履きの上から縦に指を滑らると、下履きはすっかり濡れてしまっていた。
「あ・・おうじぃっ・・・」
絶頂をむかえ、気持ち良く疲れたアリスはそのまま眠りにつく。
- 01-295 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/17 06:32 ID:cF0Vbzkm
- そんなアリスを冷く睨む存在がいる。王妃と王子を愛してやまない精霊と妖精達だ。
『『王子に懸想し、害をおよぼす人間は・・・お仕置き・・・』』
ポウッとエメラルドグリーンに輝く光に包まれ、アリスの身体が変化していく。
柔らかそうな手足が細く筋肉質に、ふくよかな胸は平らに、そして・・・
眩い朝の陽射しと賑やかな小鳥の声に目を覚すアリス
『ん~・・・なんだか身体中が痛い。下半身が突っ張って痛い・・・ん?』
自分の感覚に異常を感じる。下半身に突っ張る場所など無いはずなのに、何故?
おそるおそる毛布をめくり自分の下半身を覗くと、そこには固くなり天を向くペニスがあった。
『な、なによこれ~!?』
驚きながらもまじまじと観察する。この間相手してやった村の少年のモノより立派だ。
立派だけど、自分にこんなモノついても困るのに。
そっと触れてみるとゾクゾクしておしっこが漏れそうな感じになり慌てる。
『だ、だめよここで漏すわけにはいかないわ。とにかく誰にも見られない所に行かないと』
隣に寝る家族を起こさないようそっと起き上がると、少し前屈みになりながら
下半身を刺激しないように朝靄に霞む道をマリアの家目指して進む。
あの家は親が出稼ぎに出ているから、マリアしかいない。
とりあえずあそこでこの身体をもう一度見直そう。
『うぅ・・・なんでこんなに痛いのよう・・・』
解放してもらえないアリスのペニスは厳命に自己主張を続けてアリスを苦しめ続けた。
- 01-296 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/17 06:34 ID:cF0Vbzkm
- やっとの思いでマリアの家に着き、ドアを叩きマリアを呼ぶ。
早起きなマリアは直ぐにドアを開けてくれたが、
「どうしたの?・・・えと・・・アリスよね?」
と不思議な聞き方をし、アリスを上から下まで眺める。
『アリスなのだが、妙に硬い感じがする。コレはどうした事だろう?』
悩むマリアを押し退けて中へ入るアリス。
「当たり前でしょ!ちょっと邪魔するわよ?」
そう苦笑いしながら喋る声はいつもより低く、喋った本人が驚き、
「え?コレ、アタシの声なの?」と泣きそうな声をだした。
「アリス・・・」
「マリア助けて・・・アタシ、おかしいのよ」
アリスはドアを閉め鍵をかけると、スカートをまくり元気に自己主張するペニスをマリアに見せる。
「ア、アリス!?あなた男だったの?」
「バカ!昨日はこんなの付いて無かったでしょっ!」
「そうよね・・・ねえ、胸は?」
問われて気が付くアリス。そうだ、自分の全身はどうなっているんだろう?
不安になり慌てて服を脱ぎはじめて、アリスは硬直する。
「アリス・・・」
頬を染めつつ目は下半身から放せないマリアを恨めし気に睨むアリスの身体は
完璧に少年のモノになっていた。
- 01-297 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/17 06:37 ID:cF0Vbzkm
- 「ねえアリス、とりあえずその元気になっているモノを何とかした方がいいのではない?」
「うっ・・・そうなんだけどさ・・・」先程触れただけでお漏ししそうになった感覚が恐くて手を出せない。
そんなアリスを見て、マリアは微笑む。
『くす。男の子になってもアリスはアリスね?いじっぱりで・・可愛い♪』そんな事を考えながら
「アリス、そのまま横になって?私が楽にしてあげるから」と優しく言う。
「マリア、でも・・・」縋るように見つめるアリスの手を引き、ベットに横にならせる。
「こんなに『出たいです』って主張しているんだもの。出してあげなくてはかわいそうよ?」
奔放なアリスと違い、男との経験は無いマリアだが透明な液体が溢れ、ひくひくと動くソレが
アリスのだと思うと可愛く思えてくる。液が出てくる小さな穴を細い指で撫でる。
「いひゃあっ」仰け反るアリス。
「気持ちいい?」
「気持ちいいっていうか、初めての感覚だから・・・恐いのよ・・・」
ぽろぽろと涙を流しながら弱音を吐くアリスが可愛くて仕方が無い。
『アリスがこのまま男の子でいてくれたら、愛してしまいそうだわ』
気弱に泣く美少年をあやす自分という状況に酔いながらマリアはアリスを抱きしめた。
「大丈夫よアリス。私が一緒にいるんだから。だから、安心して出してみて?」
手でタマを撫でながらパクっとペニスを口に含む。苦くて塩っぱい味が口の中に広がるが、
気にせずそのまま舌で筋を舐める。
「マリアァ・・・アタシ、もうダメェっっっっ」
腰を浮かせて泣叫び、アリスは射精を経験した。
- 01-298 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/17 06:37 ID:cF0Vbzkm
- 苦くてイガイガして後味の悪い液体を飲み干し艶美に微笑むマリア
「アリス、今度は二人で気持ち良くなりましょう?」
「え~・・・アタシもうダメなんだけど・・・」
「うそよ。だって、まだこんなに元気よ?」
半立ち状態のペニスを人さし指で軽く突だけで硬さを増し、ソレを自覚したアリスが
「マリアァ・・・」とまた泣きそうになる。
「大好きよ?アリス♪」
マリアはアリスを押し倒しキスをした。
『『お仕置きはあまりお仕置きにならなかったもしれない』』
複雑な思いで精霊・妖精達は発情する二人を眺めている。
それでも自分達は王子に沢山可愛がって貰った後なので少し優しい気持ちになり、
『『王子へ毒牙が向く危険性は下がりそうだから、まぁ・・・
いいわ。2~3日したら戻しにきてあげましょう』』
そう呟くと皆自分の住処へ戻って行くのだった。
- 01-342 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/22 08:39 ID:WKHLinms
- アリスが相手という事で、遠慮も羞恥も無いマリアはキスをしながら小さくなった乳首を
クリクリと弄る。女性だった時と似ているが違う快感に戸惑いながらも、アリスの感じる
場所を知り尽しているマリアにうなじや耳まで攻められて意識を溶かされていく。
「いやぁ・・・またおちんちんが・・・」
恐くて情けなくて泣きじゃくるアリスを裏切るように、元気に主張するペニス。
マリアは頬を染めながら腰を浮かせてその上にまたがろうとする。
「アリス、いくわよ?」
「だ、ダメよ!アンタまだ処女でしょ?初めての相手が女だなんてダメよっ!」
「今は可愛い男の子だもの。問題ないわ♪」
そっと手を添えペニスを膣口にあてて腰を降ろしはじめた。
「「はぁうっ・・・」」
アリスは初めての膣の熱さと柔らかさ、吸い込まれるような締め付けに、
マリアは指とは比べ物にならない存在感と快感によって、二人同時に艶声をあげ、
お互いの身体は快感を求めて衝動的に腰を動し、アリスのペニスが総て注入される。
「「あぁっ・・・」」
ぎゅうぎゅうと締め付けられ幸福感に浸るアリスと反対に、青ざめ硬直するマリア。
- 01-343 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/22 08:41 ID:WKHLinms
- 「マリア、どうしたの?」
「あ・・・あのね、全身に杭を打たれたみたいに痛いんだけど・・・」
先程までとうって変わって泣きそうな表情で、呟くように微かな声しか出せない
マリアを見て、アリスは自分の初めての時を思い出し苦笑いする。
「そりゃぁ指2本までしか経験ないのに、いきなりこんなの入れたら痛いわよ」
「どうしようアリス」
「仕方ないわねえ。アンタのアソコがアタシのおちんちんのサイズに慣れるまで
このままじっとしてるのが一番楽だけど・・・どうする?」
自分より困っている相手を見て、やっといつもの自分を取り戻しはじめたアリスは小悪魔のように笑う。
「このまま?」
「そうね、このまま。今抜いたって痛いだけでもったいないわよ?」
そう言うと起き上がりマリアの頭を抱き、そっと寝かせて自分が上になる。
「痛い!」結合部を刺激されて抗議の泣き声をあげるマリア
「初めてな癖に上に乗っかるアンタが悪いわよ。アタシだって『入れる』のは
初めてなんだからちょっとは我慢しなさい?」
硬直しているマリアの胸を揉み、ツンと上を向き硬くなっている乳首を軽く噛む。
「きゃうっ」
「安心してマリア?・・・さっきのお礼をたっぷりしてあげるからさ♪」
「アリス、だめぇっ」
- 01-347 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/22 23:05 ID:WKHLinms
- 書けたので
アリス(男体化)続きます
痛さに支配されて苦悶の表情を浮べていたマリアの頬が緩みはじめる。
「はぁ・・・う・・・あんっ」
「どう?中におちんちんが入ってると、感じ方も濃いでしょ?」
自分が手を動かす度にマリアの表情が快感に染まっていき、膣が反応して引き締めてくる。
『先に射精して無かったら入れて30秒も持たなかっただろう』そんな事を考えながら
片手を胸から放し、指先でツツ・・・と腹の上を撫でる。
「ひやぁんっ」
「マリアったら、凄いわね。初めてなのにこんなに感じて、締め付けてる。
判る?ここにアタシのおちんちんがあるのよ?」
子宮の下あたりから結合部に向けて縦に撫であげ『中に入っている』と自覚させ、
そのままぷくりと膨らみ主張しているクリトリスを指の腹で押し潰す。
「あああぁっっ・・・アリス、私もう・・・」
痛みよりも身体と精神的な官能に酔い、潤んだ瞳でアリスに懇願するマリアと、
自分も限界に近付いていたアリスは互いに激しく腰を動かし共に絶頂を迎えた。
- 01-348 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/22 23:06 ID:WKHLinms
- 「・・・ねぇ、アタシこれからどうなるのかなぁ?」
ベットの上で抱き合いながらアリスが呟く。
勢いで快楽に浸ってしまったが、この先この身体が男のままだとすると、家には帰れないし村に居る事もできない。
この先を考え俯くアリスに
「二人でどこかに旅に出ればいいわ」
と気楽に言うマリア。
自分の両親が置いていってくれているお金があればしばらくは暮らせる。
お金が無くなる程遠くまで行った時に働く場所を探せばよいのだ。
若い二人がその気になれば働く場所などいくらでもある。
「アンタそれ・・・本気で言ってんの?」
「本気よ?だって私、男の子なアリスを愛しているもの」
今まで女同士と言う事で自制していて気が付かなかったが、自分はアリスを愛している。
アリスがこのまま可愛い少年でいてくれれば何の問題も無く愛しあえるのだ。
そう考えてマリアはアリスを抱き締める。
「・・・あんたって、ひょっとして・・・バカ?」
マリアの内心など判らないアリスはあまりに気楽に見えるマリアを呆れたように睨む
「失礼ね。私はきちんと考えて物を言っているわ?・・・バカなのはあなたのココでしょ?」
太ももでアリスの股間に触れると、アリスのペニスはまた硬くなっていた。
「そ、それはっ・・・アンタが胸を押し付けるからじゃないっ」
顔を真っ赤にして抗議するアリス
「昨日まで同じモノが付いていた人間の言葉とは思えないわよ?」
そしてマリアはまたアリスにのしかかった。
- 01-354 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/23 21:22 ID:B5/Qzw75
- 「姫!」
広い部屋中に響きわたる大声を涼しい表情で無視して読書を楽しむ美しい少女がいる。
「っ・・・姫っ!!!」
舌打ちをし、無視できないように肩をつかみ目を見て怒鳴る少年。
「・・・何か用か?」
やっと読んでいた本から目を離し、道ばたの石でも見るように冷たい視線で相手を
睨み付けると、つかまれた肩から手を剥がし股間に鋭い蹴りをとばす。
「おい姫!股間はやめろっ洒落になんねーぞ」
なんとか避けられたものの恐怖で嫌な汗を流しながら少年が抗議する。
「・・・・」
ツンと顔をそむけてまた本を読みはじめる少女は全身で『近寄るな』と表現しているようだ。
「なあ姫、何をそんなに怒っているんだ?俺は何かしたのか?」
蹴りとパンチの届かない範囲に避けた少年が情けない声で問うた瞬間、少女の瞳が怒りに燃える。
「何をだと?何かだと?・・・貴方は本気で言っているのか?」
日の光りに包まれ怒りのあまり立ち上がって少年に怒鳴り返す少女の美しさに引き寄せられ
るように少年が少女に近寄ると、すかさず少女の拳が少年の顎めがけて飛び、
「ぐあっ」という叫び声と共に少女の1.5倍はありそうな少年が宙に浮く。
背中から落ちて呼吸困難になっている少年の心臓の上に美しい素足を乗せ体重をかける。
「自分が王と王妃に何を言ったのか覚えていないのか?この間抜けが!」
呼吸困難になったうえ、心臓を圧迫され青くなる少年。
青が紫に変わる寸前で足をどけ、椅子に座り直す少女。
「ひ、姫落ち着け。何でそんなに・・・っ、悪かった!俺が悪かった!!よく判らないが
全部俺が悪かったから落ち着いてくれ!!!」
しつこく問おうとしたとたんに少女の白く細い腕が大理石のテーブルを持ち上げよう
としたのを察し、土下座して謝る事にする。
「・・・判ってないようだから説明してやる。黙ってよく聞け」
- 01-355 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/23 21:23 ID:B5/Qzw75
- 「・・・」無言でうなづく少年を睨みながら少女は続ける。
「僕が海の向こうにある小国の第一王女で、王位を継承する為に男として育てられた。
しかし、僕の母が数年前に亡くなり、王の後妻が男子を産んだために国に居ずらくなり
共の者を連れ旅にでたが、先日の嵐で乗っていた船が難破し、僕一人が貴方に助けられて
生き残った・・・そう説明する事にしたよな?」
「・・・・」ブンブンと頷く少年
「それだけなら少々強引だが、ありえる話だ。僕は男として育てられた少女として
宮廷での作法を覚える心づもりでいた・・・・が・・・」
「・・・っ・・・」
やっと少女が何に怒っているのか理解して青ざめる少年
「なんで昨日やっと指一本入っただとか、俺のがでかすぎてまだ最後までやれてないとか
そんな事まで話すんだっ」
涙を流し怒り狂う少女は近寄ろうとする少年に本、椅子、テーブル・・・手の届く範囲に
あるものすべてを投げ付ける。
「悪かった姫。オヤジとオフクロがあんまり姫の事を褒めるからつい調子に乗って
しゃべりすぎた。もうしない。姫が嫌がることは絶対にしない。だから泣かないでくれ」
あちこちに痣をつくりながらも少女に近寄り強く抱き締める。
「触るなっ」
「嫌だ」
「僕が嫌がる事はしないと言ったのは嘘なのか?」
「・・・姫は嫌がっていないじゃないか」
そっと頭を撫でてうなじにキスをし、背中に手を伸ばすと少女の攻撃が止まり
何かを堪える様に下を向く
「姫?」
「陸の王子なんて大嫌いだ」
ポロポロと涙を流す少女は可憐で、少年はどうにも我慢できなくなり無理矢理抱き上げるとベットへ向う。
「姫、仲直りしよう?」
耳元にそっと囁きかけるとピクっと反応して頬を染めるがそれを隠すために顔を背ける少女。
『姫、感度良すぎで最高だ!』
心の本音をなるべく口に出さないよう、努力する少年だった
- 01-356 :王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/23 21:39 ID:B5/Qzw75
- もう来るなと言われなかったので、人魚王子続けちゃいました(藁
個人占有と自治に怒られる前に新しい職人様が来てくれる事を願いつつ
のんびり続けますので、宜しくお願いします。
>350
ありがとうございます。自分も(入れ替わりならありますが)男体化は読んだ
事がなく、その分ネタ被りの心配がなくてサクサク書けたのですが、
書いていて微妙でした(藁
>352
男体化はスレタイへの挑戦だったので、一度やってみたかったんですが、
お腹一杯にさせてしまって申し訳ないです(藁
でも、好みじゃないのに付合って読んでくれてありがとうございます。
>353
読みたいと言ってくれてありがとうございます。
のんびり続きますので、宜しかったらおつき合い下さい。
読んでくれた方
スルーしてくれた方
いつもありがとうございます
- 01-359 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/24 20:07 ID:RPN9W/e0
- 真っ赤になって硬直している少女をそっとベットに降ろしドレスを脱がそうとすると少女は悲し気に呟く。
「やめて」
「どうしてだ?」
「どうしても」
「・・・わかった。でも、一緒に寝るぞ?」
少女が本気で拒絶しているのを感じて脱がすのはやめて隣に寝転び、
片腕を少女の頭の下に通して空いた腕で逃げようとする少女を抱き寄せる。
「っ・・・」
「姫、俺は今まで人の気持ちを思いやるって事をした事が無い。
だからこれからも色々やらかしちまうとは思うんだが、姫が嫌がる事をしたり、
泣かせる気はないんだ。同じ失敗はしないよう努力するから、そんな表情しないでくれ」
「違うんだ」
「何がだ?」
「僕は本気で怒っていたんだ。怒っているのに、陸の王子に触れられるとそれだけで身体が震えて
力がぬけて、怒りが溶けて行ってしまう。そんな卑しい身体と心になってしまった自分が・・・」
おさまっていた涙がまた溢れだし言葉がでなくなる少女。
「卑しくなんか無いだろうよ姫。それは姫が俺を好きだからだろう?俺は姫がそうなってくれると
すげえ嬉しい。俺がこんなに嬉しいのに、それでも姫は嫌なのか?」
- 01-360 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/24 20:08 ID:RPN9W/e0
- 優しく見つめる視線から逃げるようにし少年の胸板に顔を埋める少女を強く抱きしめながら少年は続ける。
「俺は姫が大好きだ。姫が男4人で運ぶ大理石のテーブル片手でなげつけても、俺の事殺しかけても、
いや、きっと殺されても姫の事を嫌いになんてならない。余計に好きにはなるけどな。
・・・姫もきっと俺と同じように思ってくれてるんだろう?きっと、急に身体が変わったから、
精神的に不安定なだけだ・・・だからもう泣くなぁ!」
一生懸命優しい言葉で宥めようと努力したが泣き続ける少女を静かに宥めるなど
やはりできない少年は自分も泣きそうになりながら怒鳴る。
「陸の王子・・・」
「ったく、だから賢いやつはダメなんだよ。余計な事考える必要無いじゃねーか。
俺は姫が好きで姫も俺が好き・・・それだけで充分だろ?」
つつっと指先で少女の背中をなであげながらまだ何か言いた気な口を塞ぎ逃げられないよう
舌をからめる。
「んぅっ」
いきなり刺激を与えられて逃げる間もなく快感の渦に飲まれる少女。
抵抗する気配が止んだので口から耳朶へと移動しぺロリと舐める。
「ああっ」
「耳を舐められただけでも気持ちいいだろ?それは相手が俺だからだ。
姫を愛してる、姫が愛してる俺だからだ・・・な?そう考えれば大丈夫だろ?」
昨日、この少女は耳が弱い事に気が付いていた少年はさり気なく耳元で甘く囁きつづけると
悲し気に泣いていた少女が甘く切なさそうに鳴きはじめ、少年は満足気に笑う。
ふと悪戯心で耳の穴に舌を入れてみる
「ひゃあうっっ」
「姫、愛してるぞ」
耳だけでイってしまった少女がまた荒れないよう、少年は少女を優しく抱きしめた。
- 01-363 :王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/25 07:36 ID:Dkw0SkZU
- >362 Σr(‘ロ‘n)
ひょっとして俺の中身がアレだと・・・ばれてしまいましたか?
とネタをふってみる(藁
- 01-364 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/25 18:51 ID:Dkw0SkZU
- 人魚王子は混乱していた。
魔女の暗示(呪い)はとけているはずなのに、何故自分は耳だけでこんなに乱れてしまうのだ?
女の身体だから?相手が陸の王子だから?・・・女というのは愛する相手に触れられるだけで
こんなにも溶けそうになってしまうのか?総てを破壊して逃げ出したい程に恥ずかしいのに、
こうして優しく抱き締められるだけで心が満たされてしまう。何も考えられなくなってしまう。
以前のように広い視野で物事を見られない、何を見ても聞いても考えても、ただひたすらに
陸の王子だけを求めてしまう自分を・・・許していいのだろうか?・・・
こうして考えようとしても、この頭を撫でる手が、包むように響く陸の王子の鼓動が自分の邪魔を
する。考えがまとまらない。でも、それが嫌ではなく、心地よく感じてしまう。
「わからないんだ」
「何がだ?」
「好きになるというのは、愛するというのは、こんなにも愚かになるものなのか?これは僕が
女になったからなのか?それとも、男でもこうなるのか?」
無垢な瞳で問う人魚王子を押し倒したい衝動にかられるが、それを堪えていられる自分を
自分で褒めながら陸の王子は微笑む。
「俺は姫の事になると自分でも信じられないくらい頑張れるが、同時にとんでもなく愚かになるぞ。
それで普通だ。なんの心配も無い。俺は姫が居るから生きていける。居なくなったら生きてられない。
・・・そんな俺の事を愚かだと、卑しいと蔑んで嫌いになるか?」
「嫌いになんて絶対にならない」
『明確な答えはでないけれど、今はそれでいい。陸の王子との蜜月に浸る事にしよう』
そう結論ずけると、やっと陸の王子が望む笑顔で笑う人魚王子。
「じゃあ姫、続けていいのか?」
鼻息荒く大声をあげていしまった陸の王子は『しまった!』という表情になったが、
予想に反し、甘く深いキスをされる。
「二人でたくさん愚かになろう。今は陸の王子の事だけ考えることにする」
「姫!」
『今日は指2本まで・・・いや、最後までOKか!?』
我慢もいい加減限界に近付いている陸の王子だった。
- 01-416 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/26 20:45 ID:gQKkaz54
- 「嫌いになんて絶対にならない」
「嫌いになるか?」と問う陸の王子の瞳に不安が写るのを見て反射的に答えた人魚王子は、
『明確な答えはでないけれど、今はそれでいい。陸の王子との蜜月に浸る事にしよう』
そう結論づけ、やっと陸の王子が望む笑顔で笑う。
「じゃあ姫、続けていいのか?」
鼻息荒く大声をあげていしまった陸の王子は『しまった!』という表情になったが、予想に反し、甘く深いキスをされる。
「僕も、今さら考え過ぎだと、陸の王子の言う事が正しいと思う。
・・・急に考え方を変えるのは難しいけれど・・・今は二人で沢山愚かになろう?」
キスと同じ甘さで微笑む人魚王子を、陸の王子は遠慮無く押し倒す。
「うわっ」
いきなりの行動に慌てた声をあげてしまうが、上に乗る陸の王子をみて、人魚王子は静かに目を閉じた。
「姫、好きだ。大好きだ・・・だから俺はもう、我慢できないのだが・・・」
申し訳無さそうに言いながらも、手はドレスを脱がし終え、シルクとレースで作られた下着へと伸ばす。
人魚王子は物言わず背中を浮かせて、下着の紐を解きやすく誘導する事で返事とする。
真珠のように白い肌がほんのりと赤らみ見る者の情欲を誘ってやまない裸体が解放された途端に、
陸の王子の鼻から、赤い液体が零れはじめた。
- 01-417 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/26 20:47 ID:gQKkaz54
- 「っ、陸の王子!大丈夫か?どうしたのだ、僕が顔を殴りすぎたせいで毛細血管が切れたのか?
医者を呼ぼう、ちょっと待っていろ?」
『興奮しすぎると稀に鼻から血が出る事もある』
という知識の無い人魚王子は泣きそうになり医者を呼ぶ為に立ち上がる。
放っておいたら裸で走っていきそうな人魚王子の腕をつかみ、鼻をシーツでおさえながら
「ひ、姫、大丈夫だから、待て」
と人魚王子を宥める陸の王子は、自分の鼻を斬ってしまいたいくらい情けない気持ちでいっぱい
だったが『このままではまた姫が泣き出してしまう』とう恐怖からなんとか自分を取り戻し
『鼻血は姫があまりに色っぽくて興奮しすぎて出ただけ。心配はいらない』
という事を人魚王子に納得させる事に成功する。が、残念な事に鼻血の前のあの甘い空気は
二人の前からすっかり消えてしまっていた。
このまま続けても上手くはいかないと諦めた陸の王子は、
「姫、外はまだ明るい。二人で散歩でもしよう」と人魚王子に下着を付け始める。
「良いのか?陸の王子の下半身が大変な事になっているぞ?」
「いいから!・・・そのぶん、夜は絶対逃がさないから、覚悟してくれ」
苦笑いしながらドレスを着せ終わり陸の王子は立ち上がると人魚王子に手を差し出す。
人魚王子は真っ赤になりながら陸の王子に手を伸ばし、
「・・・わかった・・・」と、小さく頷いた。
- 01-421 :王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/28 06:11 ID:4Rh68Xti
- 人魚王子(人魚男→人間女のTSF)の続きです。
今回は全然エロ(っぽい)シーンがありません。
初エチ-をお待ちいただいている場合は読みとばし推奨です
- 01-422 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/28 06:12 ID:4Rh68Xti
- 「陸の王子、人間の女はどうしてこんなに窮屈なのだ?」
下着の紐をキツく締めてしまったようで、人形の様に美しい身体の上に乗る美しい顔は不愉快そうに歪む。
「んー・・・それはもう、そういうモノとしか言い様が無いんだよな。
足も、俺はこんなだが、姫のはコレだしな」
自分用の皮で出来た履きやすく歩きやすそうな靴と、人魚王子の踵は高く、
『履けば非常に美しく見えるが歩くのも非常に困難』であろう靴を持ち、見比べる。
先程王と王妃に謁見する時履いたこの靴は人魚王子の為に作られたかのように良く似合い、
歩く姿も踊子のように軽やかで、どの姫よりも美しく気品に満ちあふれていたが・・・・
「やっぱり辛いか?」
『ここで姫が頷いたら、オヤジを殺す寸前まで脅かして自分が王位に付き、
『女性も男性のように楽な格好』ができるように国を変えてしまおう』
などと物騒な事を考えながら陸の王子は尋ねる。
「この国が・・・いや、この陸に生きる人間の文化がこういうモノだというのなら、
僕がソレに従うのは当然だろう?・・・大丈夫、きっとすぐに慣れると思うから。
慣れるまでは、陸の王子が助けてくれるのだろう?」
「もちろんだっ」
健気に可愛らしく愛らしく艶やかな・・・陸の王子にとっては脳味噌が沸騰しそうな程に
破壊力のある微笑みで人魚王子が嬉しくなる事を言ってくれて、やっぱりもう一度
押し倒したくて堪らなくなるが、なんとか我慢して人魚王子の靴を履かせる事にする。
「あっ・・・自分でできる・・・から・・」
足を掴まれ動揺する人魚王子
「ん?姫も散歩より先刻の続きが良くなったか?」
「馬鹿者!」
言わないほうが良い一言をつい言ってしまい、真っ赤になって恥ずかしがる人魚王子に
蹴飛ばされ、5m程跳んで逝く陸の王子は、それでも幸せそうに笑っていた。
- 01-425 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/28 20:12 ID:4Rh68Xti
- 転ばないように陸の王子の腕に掴まり歩く人魚王子と人魚王子の歩幅に合わせゆっくりと
歩く陸の王子は、誰が見ても初々しく微笑ましい、見ているだけで幸せになりそうなカップルだった。
「なあ、陸の王子。何故皆こっちを見て笑うのだ?僕はどこかおかしいのか?」
女性としての立ち振舞いに自信のない人魚王子が不安そうに尋ねる。
「バカだな、よく見てみろよ。俺達があんまり幸せそうだから一緒に幸せになっちゃってる
って感じだぞアレは?」
そう言われて良く見てみると、頭を下げながら笑っている従者達の表情は蔑むモノではなく、
嬉しそうに幸せそうに見える。
「・・・まあ、今までが今までだったからなあ・・・」
気まずそうに目を逸らしながら答える陸の王子は
『姫の顔が気に入らなかったら顔を隠してヤリまくった挙げ句、従者にするつもり
だったし、周りの者も俺がそう考えるのが普通だと思っていた』なんて事は、絶対に
何があっても黙っていようと硬く決意する。
「今まで陸の王子はどう見られていたのだ?」
「あー・・・うん、あれだ、愛するって事がどんな事だか解っていなかったからな、
周りを気づかうって事した事ないしな・・・って言えばわかるか?」
『頼む、これ以上は聞かないでくれっ』と心の中で叫ぶ陸の王子に対し、
「あぁ・・・なんだか解るようながする」
『失礼を絵に描いたようなバカ男』という評価は言葉にしないほうが
良いだろうと判断し、苦笑いで返事をする人魚王子。
「とにかく、俺が良い方向に変化して、姫は可愛くて美しくて、俺達二人が
幸せそうだから周りもなんとなく幸せなんだよ。そういう事だっ」
「そういう・・・事なんだね?」
「この話はここまでっ・・・で、姫、俺の馬に会いに行こう。その靴だと遠くまで行けない」
- 01-426 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/28 20:14 ID:4Rh68Xti
- 「馬?」
「馬だ。見た事無いのか?」
「だって海にはいないもの」
「そうだったな・・・是非会ってやってくれ。姫の次に可愛い奴なんだ」
『海には居ない』その言葉に人魚王子がどれだけのモノを捨てて自分の側に居る事を
選んでくれたのか改めて感じた陸の王子は人魚王子を抱き締める。
「っ、こんな所で何をするんだ!」
陸の王子の心が解らない人魚王子はいつものように殴り飛ばそうとするが陸の王子は剥がれない。
「姫、俺・・・姫の事一生大切にするからな。ずっとずっと一緒に、幸せになろうな?」
陸の王子の真剣な表情に、人魚王子は黙って抱きしめ返す事にする。
そして、そんな二人を幸せそうに見守る従者の数は、どんどん増えていくのだった。
「陸の王子、いいかげん恥ずかしいのだけど・・・」
見物客の多さを感じて頬を染める人魚王子。
全然気にならないが人魚王子が恥ずかしがっているのを見て、抱き締める力を緩め・・・たように
見せ、隙をついてそのまま抱き上げて歩き始める陸の王子。
「気にすんな姫。何やっても、何処にいても俺達は見られる運命なんだ。なんてったって
こんなにかっこいい俺とこんなに可愛くて美しい姫だぞ?あきらめて大人しくしてな。
・・・歩くの、辛いだろ?」
「気が付いていたのか?」
「なんとなくだけどな。俺が側に居る時は無理しないでくれ。そうでないと、俺が辛い」
「ありがとう」
陸の王子の首に手を回し素直に礼を言う人魚王子は本当に幸せそうに輝いていて、
後ろの見物客と化した従者達から拍手喝采が起きる。
「陸の王子・・・」
「判った。走る」
真っ赤になって走って行く二人いつまでも拍手が送られた
- 01-427 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/28 20:15 ID:4Rh68Xti
- 「姫、着いたぞ」
馬小屋に着き人魚王子をそっと降ろす。
「これが・・・馬?」
「そうだ。4本の足を使って華麗に、そして人間と比べようもない程早く、力強く走る。
この真っ黒いのが俺の馬でジェット。ほれジェット、俺の姫だ。挨拶しな?」
黒い馬はじっと人魚王子を観察し、そっと鼻を突き出す。
「ジェット・・・王妃が付けていた宝石と同じ名前だね?あの宝石に負けないくらい
美しい黒色だ。宜しくね?ジェット」
『こちらこそよろしく。美しい姫』
「主に似ず、礼儀の正しい子だね?」
『人の振り見て我が振り治せと言いますからね』
「まったくだ!」
「おい姫、お前ジェットの言葉が解るのか?」
「え?陸の王子には解らないの?」
「「・・・え?・・」」
二人は同時に問い、答えを察して固まる。
『美しい姫、人間には人間の言葉しか理解する能力はありません。貴方様は
ただの人間ではありませんね?・・・でしたら、この王子以外の人間の前では
人間以外とは喋らない方が宜しいかと思います。普通の人間は理解できないモノ
を排除しますから』
「そういうモノなの?」
『残念ながらそういうモノですよ』
「こら姫、ジェット、俺を無視して話をするなっ」
人魚王子が『馬と話す』のではなく『俺を除け者にして楽しそう』なのが気に入らない
陸の王子は無理矢理人魚王子と黒馬の間に割って入る。
- 01-428 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/28 20:19 ID:4Rh68Xti
- 『・・・王子がこのように誰かに執着するのを生きてこの目で見られる
なんて・・・姫は凄い方ですね』
馬にまで驚かれる陸の王子の以前の状態を考えると頭が痛くなる人魚王子だが、
このまま頬っておくと暴れ出しそうな陸の王子の頬を撫で、
「貴方の事を話していたんだ。今の貴方が幸せそうだとね」と微笑む。
「そうなのか?」
「うん。あと、貴方以外の人間には人間以外のモノと話せるのは内緒にしておいた方が良いと
教えてもらったよ。陸の王子もそう思う?」
「それは・・・そうだな、魔女だと誤解されるかもしれないから、俺達だけの秘密に
しておいた方が良いと思う・・・て、馬以外とも話せるのか?」
「心と意志のあるモノとなら大抵は・・・それは普通ではないの?」
「残念ながら人間にはできない。そして、情けないが人間ってのは自分にできない事が
できるヤツの事を妬み、羨むんだ。それが度を超えると恐怖を産む。姫には済まないが、
俺が王になり、姫が王妃になるまでは内緒だな・・・ごめんな?」
「ううん、気にしないで。陸の王子が僕を怖がらないならいいんだ。さあ、もう散歩に行こう?
ジェットに乗せてもらってよいのだろう?」
「ああ、そうだな。ジェット、二人共乗せてくれるか?」
『喜んで』
- 01-429 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/28 20:20 ID:4Rh68Xti
- 「凄い!これが森?」
「そうだ、木が生茂り空が見えない程だろう?此処には色んな動物がいるんだ」
「動物・・・ああ、本当だ。皆こっちを気にしているね。木も動物も・・・
妖精も精霊もいる。此処は神の力がまだ残っているんだね?」
「そ、そうなのか?」
人魚王子に見えるモノが見えない陸の王子は戸惑いの声をあげ、それに気がつき説明を始める人魚王子。
「総てのモノには心があるんだ。強い心には意志がある。目に見えない意志が
沢山存在するのは、神々の力が残る古き良き土地なんだよ・・・って、以前に旅の
鳥が教えてくれた。精霊が生きて行けなくなって消えて行く土地も多いんだって」
「でも、此処には沢山いるのか?」
「うん、沢山いるよ。僕達を歓迎してくれている。良かったね?」
嬉しそうに教えてくれる人魚王子を見て、『そういうモノなんだな』と素直に納得する陸の王子。
「そうか、それは良かった。俺には解らないから、姫から挨拶しといてくれ」
「言葉は別にいらないから、陸の王子が伝えたい思いがあれば、きっと伝わると思うよ?」
「そういうモノなのか?」
「そういうモノだよ」
「それじゃさっそくやってみるか」
「此処に居る姫は俺の奥方になる姫、この国の王妃になる姫だ!これから宜しく頼むぞ!!」
と人魚王子の肩を抱き大声で宣言する
「陸の王子・・・」
「なんだ、本当の事だろう?まだ嫌だとか何か違うとか言い出すのか?いいかげんにしないと
俺が泣くぞ?いいのか?」
「どういう脅迫の仕方だよ」
「普通に脅迫すると殴り飛ばされるからな?」
「・・・バカ・・・」
二人は森中の意志に祝福されながらキスをした。
「そろそろ日が暮れる。城に戻るぞ?」
「そうだね。ジェット、お願いね?」
『了解です』
黒馬は城へ向って走り出した。
- 01-437 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/29 12:08 ID:ELHHgXp4
- 「ふぅ・・・」
深いため息をつく人魚王子
「大丈夫か?姫・・・やっぱり明日から二人だけで食事するか?」
「ううん・・・そんな事しなくてよい。王も王妃も僕の事、気に入ってくれているんだ。
それはとても嬉しい事だよ?・・・ただ、ナイフとフォークを使った食事はまだ3回目だから
・・・マナーというのは、難しいね」
「昔から使うのが当たり前な俺からみても美しく優雅だったけどな・・・」
それでもそう見せるために内面でとても苦労しているのだろうと思い、陸の王子は人魚王子の
頭を撫でる事にする。気持ちよさそうに目を細めて陸の王子にしなだれかかる人魚王子。
「そういう風に見てもらえるならいいんだ。慣れるまでは仕方ないのだから、気にしないで」
「わかった。その分、こうやって甘やかしてやるから、素直に甘えてくれ」
「ありがとう」
陸の王子の頬に自分の頬を擦付ける人魚王子に、とうとう我慢も限界な陸の王子は服を脱がせにかかる。
「おい、陸の王子っ」
「風呂入ろう姫」
人魚王子を脱がすと自分もさっさと脱ぎ、昨日と同じように部屋に用意させた風呂に向う。
「今日は自分で洗うからね」
多分無理だろうなと思いながら、一応抵抗してみる人魚王子だった。
- 01-438 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/29 12:09 ID:ELHHgXp4
- 「姫、昨日頭洗ってないだろ?ほら目つぶれ」
いきなり頭にお湯をかけ始める陸の王子。
「ちょっと、自分でやるって言っただろう?」
「頭と背中は自分じゃ難しいんだよ。姫のをやったら俺もやってもらうから。それでいいだろ?」
人魚王子にはそれでよくない理屈を述べてさっさと頭を泡立て始める。
普段粗野な言動しか見せない陸の王子だが、こういう時はとても繊細に動かせる指でもって
人魚王子の身体の力を抜いていく。
「どうだ姫?」
「・・・気持ち良いね・・・」
強く優しく頭皮をマッサージされて溶けそうな顔になりながら答える人魚王子
「そうだろ?・・・よし、もう流すぞ。泡が目に入ると痛いから動くなよ?」
静かな部屋にザ-ッとお湯を流す音だけが響く。
「陸の王子ありがとう」
「よし、次は背中だ」
「え?あ・・ソコはやめ・・・てぇっ・・・」
意地悪く笑う陸の王子はたっぷり泡を付けた両手で尻の上から首の下までを丹念に撫で上げる。
「・・・・・くぅっ・・・・・・」
真っ赤になって声を上げないように唇を噛み締めるが、それでも声が漏れる。
「姫、素直になるって言ったよな?可愛い口が痛いって泣いてるぞ?」
そっと唇を舐めると人魚王子の口が開き艶声が溢れ出す。
「はあっ・・・そんな風に撫でたらっ・・あ、ひゃぁうっ・・・だめだぁああっ・・・」
「姫、最高に可愛い・・・大好きだ・・・愛してる・・・・だから、前も洗わせろ」
泡だらけになった背中に抱き着き手は人魚王子の腰と胸に伸ばす
「だからって・・・ソレはなにか文章的に間違えて・・・あ、そんなにしないでっ・・・ああぁああっ」
胸を丹念に揉まれてピンと硬くなってきた桜色の乳首を強く擦られて泣叫ぶ人魚王子
- 01-439 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/29 12:11 ID:ELHHgXp4
- 「今日は逃がさないから、覚悟決めて素直になった方がいいぞ?」
耳朶を軽く噛みながら言うと、それだけでまた震える人魚王子。
「り、陸の王子・・・解ったから・・・覚悟はもうきめたから、これ以上は勘弁してくれないか?
もう僕・・・って、人の話を聞けっ」
潤んだ瞳で甘く切なく頼まれて、言われたとうりになどできない。
脇腹を、お腹を、きゅっと引き締まった尻をむしゃぶりつきたくなる太ももを洗うと
人魚王子は諦めたのか素直に快感に酔い始める。
真っ白な肌が全身桜色に染まり、感じている事はまる解りなのに、
それでもなるべく声を出さないように堪える人魚王子が可愛くて仕方ない陸の王子。
「姫、姫の顔も身体も・・・アソコも溶けそうになってるぞ?」
大きな手でそっと股の間を隠すように包み込む。
「ひひゃあぁっ」
『よし、まずは一回目・・・』
今日は本気で攻める事にした陸の王子は、そのまま中指を膣に押し込んだ。
軽くとはいえ絶頂を迎えて朦朧としている人魚王子は身体に楔を打ち込まれた感覚に
意識を取り戻す。昨日と違い人魚王子の中を探るように動く指は人魚王子が知らない快感を
引き出し始める。
「あ・・・陸の王子・・・何をしているのだ?」
「ん~・・・姫が一番気持ち良い所を探してるんだが・・・この辺どうだ?」
「んっ・・・あ、ダメだソコはっはぁうんっ」
「お、ココだな」
陸の王子の中指が人魚王子のGスポットを探り当て、ソコを刺激されてのけぞる人魚王子。
いいように操られているような気がして非常に悔しいのだが、陸の王子が全身で
『姫、好きだ!欲しい!』と訴えているのが通じているので拒絶する事もできず、快感の
渦の中に閉じ込められていく。もう、余計な事を考えていられる余裕は無い。
- 01-440 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/29 12:11 ID:ELHHgXp4
- いつしか、陸の王子の指を求めて腰がぎこちなくではあるが動き始めた。
腰が動き始めたのを感じると、陸の王子は指を一旦引き抜き両手で人魚王子のヴァギナを
弄り始める。クリトリスと尿道を優しく撫でながら3本の指で人魚王子の膣口を広げる。
「んあっ・・・ああ・・・はあぁあっっっ・・・」
イきそうになったところで手を止め、人魚王子を抱き上げると柔らかいタオルに包む。
「姫、この続きはベットでな」
「ま、まだ続くのか?」
「あたりまえだ」
感じ過ぎて辛そうな人魚王子の額にそっとキスをして陸の王子はベットに向った。
- 01-441 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/29 12:12 ID:ELHHgXp4
- 「陸の王子・・・やっぱり今日は最後まで・・・やるのか?」
天を向いて解放を求める陸の王子のペニスを頬を引きつらせながら見つめる人魚王子
「姫がどうしても嫌だと言うなら・・・我慢するが・・・」
「嫌じゃないんだけど・・・無駄に大きいよね、ソレ・・・」
「大丈夫だ姫。慣れれば最高に気持ち良いから。それに、姫のココも大分広がってきてるから
そんなに痛く無いハズ・・・だぞ?」
ぬぷっと音をたてるようにして人魚王子の膣に指を滑らせる。先程は一本でもキツかったが、
今は2本の指が中を動いても人魚王子に苦痛の表情は浮かばない。
「あぁ・・ん・・ソコはやめろと・・・あ、ダメ・・や、やぁああんっ」
クリトリスと膣の中、そして胸まで同時に攻められて呆気無くイってしまう人魚王子を見て、
陸の王子は自分のペニスを人魚王子の膣口に当てる。
『コレなら・・・全部入れても大丈夫っと』
陸の王子のペニスはやっと人魚王子の中へ入ることに成功した。
「「っ・・・」」
あまりの存在感と痛さに声もでない人魚王子と、あまりの気持ち良さに声を出したら出てしまいそうな
陸の王子は互いに黙って抱きしめあう。
何分かそのまま抱き合い、落ち着いてきた人魚王子が上を見上げると必死に我慢している
陸の王子がいる。人魚王子は可笑しくなって、お腹に力を入れてみる。
「うわっ・・・姫、ただでさえぎゅうぎゅう締め付けてるんだからやめてくれ・・出しちゃうぞ?」
「そんな事言われても、どう反応していいか解らないよ」
「まあ、そうだな」
そう言うと腰を動かし始める。
「どうだ?もうあまり痛くはないか?」
「う・・ん。だいじょ・・あう・・・うぶ」
涙を零しながらも『痛い』とは言わない人魚王子が愛しくて仕方が無い。
少しでも早く痛みが消えるように陸の王子は人魚王子の胸を揉む事にした。
- 01-442 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/08/29 12:13 ID:ELHHgXp4
- 人魚王子は初めての快感に酔い続けていた。
絶対無理だと思っていた陸の王子のペニスが今自分の中に入っている。
中を無理矢理に広げられる痛みよりも、心と身体を包まれる暖かさと快感の方がずっと強い。
『これが・・・人間の女の身体か・・・』
人魚王子の身体は陸の王子を求めて動き始めている。無意識に動く腰を自覚してはいたが、
それを止める気にはならない。汗を流しながら腰を振る陸の王子が愛しい。
だから、コレは自然な事なのだ。僕はこの人間と生きて行くと決めたのだから。
「姫・・・俺、もう出そうなんだが・・・」
「うん・・・一緒に・・・イこう?」
人魚王子は陸の王子と共に絶頂を迎えた。
「姫、大丈夫か?」
「大丈夫」
「ありがとうな・・」
「今さらそんな事、言うな」
照れて飛んでくる拳を受け止め、陸の王子は人魚王子を抱きしめる。
「二人で、沢山幸せになろうな?」
「・・・うん・・・」
月明かりに照らされる二人は、幸せにひたっていた。
- 01-469 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/09/02 12:00 ID:c9WDfqoD
- おまけ(蛇足)
「あうっ・・・」
人魚王子が何かを堪えるように小さく呻く。
「ごめんな姫、また大きくなっちまった」
「なんでそんなに何回も復活するんだ」
「ん~・・・なんでだろうな?姫の中がこう・・きゅうきゅう締め付けたり
ぎゅっとなったりするのが悪いんじゃないか?」
「っ・・・そ、そんな事言うなっ」
真っ赤になって恥ずかしがりながらも、また官能の渦に飲み込まれて行く人魚王子。
『本当は入れっぱなしなのがいけないんだけどな・・以外と気がつかないもんだな』
人魚王子の初エチーは、かなりハードなものになってしまっていた
- 01-494 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/09/16 08:38:40 ID:ER4xpciQ
- その日、城内は重苦しい空気に包まれていた
「姫~・・・開けてくれよ」
「・・・・」
「姫!」
「・・・・」
そんな陸の王子の怒鳴り声が延々と午前中続き、
いい加減痺れをきらした陸の王子が部屋の鍵を使って無理に部屋に入る
「姫、入るぞ?入ったぞ?」
そっとドアを開けた途端に陸の王子めがけて枕が飛んでくる
「・・・来るな!出て行けっ!」
「そんな怖い声出すなよ。昨日は俺が悪かったって・・・な?」
枕を頭に乗せたまま人魚王子の御機嫌を取ろうとするが、その口は飛んでくる椅子によって遮られ、
『ガシャーンッ』という音と共に壊れる椅子に人魚王子の本気の怒りを感じ青ざめる陸の王子。
「・・・出て行けと言っているだろう?次はテーブルが行くよ?絶対逃げられないようにしてね」
何時も鈴を転がすように穏やかで心安らぐ美しい声が、まるで地獄からの声のように
恐ろしく響き、キラキラと輝く瞳は激しい怒りに彩られている。
「姫、悪かったよ、もうしない。絶対しない。だから側に行かせてくれよ」
情けなく哀願する陸の王子を見て少しだけ空気を和らげる人魚王子。
そして、そのチャンスを逃さない陸の王子
「姫、甘い果物と果物を絞ったジュース持って来たんだ。朝から何も食べてないだろう?
どうしても俺が居たら嫌ならすぐに出て行くから、コレだけ受け取ってくれよ」
「・・・・・・・・・わかった。持って来て」
長い沈黙の後、ようやく人魚王子は陸の王子が近付く事を許し、
持ち上げかけていたテーブルを元に戻しソファに腰をおろす
- 01-495 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/09/16 08:40:07 ID:ER4xpciQ
- カラカラと車輪の音をたてるワゴンを押しながら陸の王子は優しく微笑み人魚王子へ近寄る
「ほれ姫、コレくらいなら腹が痛くても食べられるだろう?
病気じゃ無いんだから何か口に入れないとダメだぞ?」
「・・・お腹だけじゃない。腰も頭も背中も・・・全部痛い。イライラする。
コレが毎月続くのか?僕はもう嫌だ」
いきなりポロポロとなきじゃくる人魚王子
「ひ、姫・・・母上に、王妃に聞いてみたけどな、そんなに辛いのは続かないらしいぞ?
ホルモンバランスってやつのせいで情緒不安定になるらしいし
・・・ん~・・・とにかく大丈夫だから、泣くなよ。な?」
「だって陸の王子が・・・」
ポロポロからエグエグへと泣き方が変わっていく人魚王子
「え?俺がどうした?」
「生理だって言ったらがっかりしたじゃないか!僕がこんなに辛いのに、
陸の王子はヤレないのだけが辛いんだろう?僕は性欲処理人形じゃ無いんだ!」
普段の落ち着きぶりからは想像もつかない幼さで泣きわめく人魚王子を見て
自分の軽率さに思い当たり青ざめながら
「あ・・・そんなつもりはなかったんだが・・・悪かった。本当に申し訳なかった」
ぎゅっと強く抱きしめ、頭を撫でる。
「うっ・・・うぐっ・・・」
嗚咽をもらす人魚王子が可愛くてしかたがない
『いつもの姫もいいけど、こうして錯乱状態なのもまた・・・幼くていいよな』
そんな事を考えながらこの何ヶ月かですっかり気の長くなった陸の王子は
人魚王子が落ち着くのを待つ
「姫、血行が良くなると少し楽になるらしぞ?マッサージしてやるから、足触らせてくれるか?」
「・・・変な事しない?」
「神に誓って」
芝居がかった仕種で十字をきって見せる陸の王子にやっと身体の力を抜き微笑む人魚王子
「それでは、お願いしていいかな?」
「喜んで」
まず足の指を一本ずつ丁寧に揉んでいく。人魚王子の表情を観察しながら土踏まずをそっと圧す
- 01-496 :人魚王子 ◆PQldS6ag9o :04/09/16 08:40:55 ID:ER4xpciQ
- 「あっ・・・」
まるで愛撫された時のように艶っぽく声をあげてしまう人魚王子は自分の声に赤くなる。
「ココ、気持ちいいだろ?」
気が付かない振りをして少し強めに圧し続ける
「足の裏にはな、身体の色んな場所のツボがあるんだってよ・・・痛い所は無いか?」
「あ・・・うん、だいじょう・・・ぶ」
「そうか、良かった。次はふくらはぎいくぞ?」
ふくらはぎを円を描くように撫でてみる
「はぁっ・・・ん・・・」
声を漏らさないよう口をキツく閉じ、眉間に皺がより始める人魚王子
『コレを襲ったら殺されるってのはある意味拷問だよなぁ・・』
陸の王子の拷問は、その後首のツボに到達するまで、延々と続くのであった
最終更新:2012年01月24日 08:52