03-055 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:25:55 ID:hkaSYiFG
※中盤以降からがエロです。陵辱ものになるので駄目な方はスルーしてください。
※途中までしか書いてません。

「TSESPer0106」


 俺は0106号と呼ばれていた。この施設、政府の超能力研究所では、稀な男性被
験者だ。通常、女性の方が感受性も高く、ESP能力の発現率も高い。遺伝的にどう
なっているか知らないが、女性の方が能力者が多いとも聞いている。
 その中で、極稀に男性の発現者もいる。それが俺だった。ただ男性の場合能力
のコントロールが難しく、一人前になれない場合も多い。
 特に俺の場合、潜在能力は非常に高いとされながらも、意識を集中しようが補
助の能力者がいようが、全く自分では力の管理が出来なかった。
 幼い頃は、情緒も不安定だったためか、感情が爆発する時にのみ能力が開放さ
れたけれど、コントロールなんて出来なかった。だから近所の奴らは俺を「宇宙
人」だの「鬼っこ」だのさんざんな渾名を付けいじめてくれた。
 親はと言えば、そんな俺を疎ましく思っていたようだ。仕事がうまく行かない
と殴られ、気分がむしゃくしゃすれば蹴られ、いつも体中痣だらけだった。今で
も誰かが俺のそばで手を上げると、身が竦んで動けなくなってしまう。
 そんな親の所へ、俺が16の年に政府の役人が来た。能力がある、こちらで預か
りたいとの申し出に、あいつらは一も二も無く飛びついた。そしてたっぷりの銭
をせしめ、満足げに言った。「初めて役に立ったな。」と。
 そう、俺は捨てられたんだ。親に。しかしそう思っても悲しくは無かった。や
っと殴られ蹴られ、蔑まされる生活から脱却できるんだから。その時はそう思っ
た。
 しかし現実は常に俺にカライ。周りは殆どが女の中で、しかも見事にコントロ
ールされている能力をまざまざと見せ付けられた。「潜在能力高いのにダメね」
なんて平気で言う奴らから、孤立していった。落ちこぼれた訳だ。
 そんな中で、一人だけ女なのに俺の面倒を見てくれたひとがいた。ナンバー0
105、だった。彼女は慈愛に溢れ、常に俺の味方だった。世の中を、そして自分
の能力を呪っていた俺に、彼女は「幸せになるための力なの」と優しく説いてく
れた。
 彼女自体もその容姿から皆に疎まれてきた過去があったようだ。勿論俺と同じ
く親に売られてきたと言っていた。自らの能力を何に使うかわからないこの施設
での訓練に、徹底して拒否の態度を貫いていた。しかし行くあてのない身では甘
んじてその訓練を受けるしかない。それでも女性である自分には、訓練自体が耐
えられないと悲しそうな表情をしていた。
 ここでの訓練、言って見れば如何に能力を引き出し、コントロールし、使える
ようになるか、だ。女性には耐えられない訓練、それはセックスだった。
 どういう事なのか、無学な俺にはわからないが、感情と理性が混ざり合い精神
が高ぶった状態が最も能力を発現しやすいらしい。そしてパワーも搾り出せるら
しい。女性の場合、オルガスムスが長く取れる事もあって、能力を開放しやすい
らしい。男はその点パワーはあっても持続できない。
 0105は、定期的にセックスを強要される事を嫌がった。当たり前だろう。それ
でも完全に管理されている俺たちには拒否権はない。彼女は自分の能力を強引に
閉じ込めた。そして人形のように耐えていた。
 俺は0105が好きだった。その容姿、アルビノだと言っていたが、白い髪に白い
肌、赤い目は俺の心を掴んで放さなかった。勿論身体だけじゃない。その魅惑的
な身体が無くても、優しい心に最も惹かれていたのだから。
 ある日事件は起こった。俺の能力が各国の研究所で扱われている奴らより、数
段高いレベルだと分った時、争奪戦が繰り広げられた。どこの国かは知らないが、
特殊部隊が突入し、研究施設をめちゃくちゃにしていった。当然俺は、別室に連
れて行かれていたが、そこにも突入してきた。俺は首に痛みを感じると直ぐに昏
倒したらしい。それ以後の記憶は無かった。後から所員に聞かされたのは、俺を
奪還するため多くの血が流れたということだけだった。

03-056 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:27:17 ID:hkaSYiFG
 それからは、地下深く隔離され、様々な薬物を投与されながら訓練が行われる
毎日だった。男性の訓練は女性と異なり、セックスでなはく精神集中の為の修行
のようなものだったが。
 当然0105とは会えない日々が続いた。

* * * * * * *

「今日も訓練ですか?所長」
 被験者としていつも訓練の前には薬物が投与されていた。その際にはベッドで
寝ている。目の前にいる男を俺は所長と呼んだが、本当に所長かどうかは知らな
い。本人が「所長と呼べ」と言ったからそうしているまでだった。年は30代後半
か?やせぎすで目つきだけやたらぎらついている奴だ。

「いや、今日は違います。0106号君、君は自分の価値が分っているかい?」
 そういうと所長はアンプルを取り出し、注射器にセットした。

「さぁ、価値なんてあるか判らないです。モルモットくらいはあるんですかね。」
 軽く憎まれ口を叩いたが、所長は気にするようでもなかった。妙な余裕がある
のが憎らしい。

「実は前々から上の方からせっつかれててね。君の「実用化」はまだなのかって
ね。年間君だけに数億という金を使ってるんだから無理も無いけど。で、ついこ
の間、人事異動があって、母体組織の首が挿げ変わったんだ。それで君に関する
話が出てね。」
 話しながら所長は俺の首筋に薬剤を投与した。ちくっとする痛みが感じられた
がその後は変化がない。

「…話の内容知りたくないか?」
「はぁ、どうなったんですか。」
 俺ははっきり言ってどうでもいいと思っていた。今にして思えば大馬鹿だった
が。

「君は廃棄処分に決まったんだ。」
 廃棄処分?それって捨てられるって事か?え?今の注射ってもしかして。

「ああ、慌てなくていいよ。毒物じゃないから、今の注射は。少しばかり眠って
てくれ。オペも直ぐ、というか君は寝てるだけだから、ちゃんと終わるよ。」
「オペ? どういう、事、なんですかっ?」
 次第に俺は自分の手足がしびれ、言うことを聞かなくなるのを知った。だから
と言って抵抗しない訳じゃない。まだ自由になる胴体部分をゆすってベッドから
落ちようと画策してみた。

「おいおい、危ないね。」
 所長は俺の肩を掴むとベッドに押し付けてしまう。細そうなのに意外と力が強
いじゃないか。

「…君に年間数億も使うより、もっと発掘に力を入れろって事なんだ。君はもう
必要ないから殺せという話なんだ、端的に言うと。でも、我々所員は君の能力を
高く評価しててね、今後君のような能力者はでないかも知れない。だから一計を
案じたんだ。」
 もう、俺は殆ど動けなかった。意識も次第に朦朧としてきた。しかし、何か重
大な事を言いそうだと確信し、なんとか飛びそうな意識を繋ぎ止めた。

「これまでの研究でね、やはり脳が力を出しているのが分った。ただそれに女性
ホルモンや男性ホルモンが如何に関与しているかは、まだ研究中だ。そこで、君
を死人に仕立てるのと一緒に、女性に脳を移しちゃえって言うことになった訳だ。
脳移植して君の能力が失せても仕方ない。その時は再度廃棄処分にすればいいし。
女一人どうにでも処理できるだろ。成功したなら、これまでの男性能力者を全て
女性化させれば、最強の集団が作れる。君のために費やした経費なんて安いもん
だ。」

03-057 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:28:56 ID:hkaSYiFG
 「こ、の、悪魔めっ、基地外やろう!」と叫んだつもりだった。しかし既に意
識は飛び始め身体の筋肉もどこに繋がっているのかさっぱり分らない。

「身体は君が気に入りそうなものを用意したよ…。」
 そこまで聞くと、悔しさにおかしくなりそうな俺の意識は、真っ黒なタールに
どっぷり浸かったように、沈みこんで行った。

* * * * * * *

 目が覚めると、高い、白い天井が見えた。身を起こそうとしたが身体は言うこ
とを聞かない。目だけを動かすと左腕に点滴が刺さっている。上から下がってい
るバッグは半分近くが体内に流れたことを示すように萎んでいた。
 右の方には心拍モニターだと思うが、機械が置いてある。
 不意に眠る前の事が蘇った。俺は、どうなったんだ?女にするって言ってたが、
本当にそうなっちまったのか?俺は恐怖で呼吸が速くなってきた。息苦しい。
 ふと目に入った胸元が、それまでの俺じゃない事を物語っていた。なんかある。
二つ。益々呼吸が速くなってしまった。手が痺れてきた。指が反り返り痙攣した
ようになっている。どうしちまったんだ、誰か助けてくれ。苦しいんだ。

「………!」
 どうなってるのか、叫ぼうにも声が出ない。空気が声帯を振動させてくれない。
なんでだ?!この身体はどうなってるんだ?

「あ、0105号目覚めましたよ。パニックになってるようです。」
 看護士、頼む、冷静に俺を診るな。何とかしてくれ。助けてくれ。
 助けも呼べない。何もしてくれない。俺は涙が出てきた。

「大丈夫よぉ。これをつけて呼吸しましょう。はい、そんなに浅く速くじゃなく
て、ゆっくりね。」
 あほか、ビニールの袋なんか口につけるな窒息しちまう。殺す気か?…………
………あ、楽になってきたか?

「あなた、パニックになって過呼吸症候群になってたのよ。酸素って身体に入り
すぎると毒になるのよ。」
 そうか、そうだったのか。過呼吸症候群てなんだ?

「あ、所長。」
 扉から所長が入ってくるのが見えた。俺は何とか身体を動かそうとしたが…。
無理だ動けない。

「あー、そのままそのまま。何がしたいか良くわかるよ。目を見ればね。君、ち
ょっと外してて。」
 看護士、行くな、頼む、こいつと二人きりは嫌だ。

「はい。NSにおりますので。」
 俺も所長も看護士が出て行くのを見送った。俺と所長では心情が全然違うだろ
うが。

「さて。まだ神経が繋がって間もないから分らないだろうが、無事オペは終了し
たんだよ。目出度く女になった訳だ。どうだい?感覚はってまだ分らんか。」
 ちくしょう、やっぱりこの二つの山はおっぱいかよ。元に戻せ。

「そう、それは乳房だね。うん、いい身体してるよ、今の君は。元の持ち主は反
抗的だったからねぇ。あ、君の身体は上の奴らが処分したよ。無事、君は「廃棄
処分」となった訳だ。だからもう戻れんよ。」
 そんな重大な事を簡単に言ってくれるな。くそっ泣けてきた。

「その顔で泣かれると中々そそられるが、ね。さて、今の君の身体、誰のだと思
う?」
 そんなの知るか。声も出ないのに答えられるか。

「…分らんかな。君の愛情ってそんなものだったのかねぇ。」
 …え?愛情?ちょっと待てよ、所長…。

「この輸液バッグ、番号書いてあるだろ?さっきの看護士も番号言ってなかった
かな?」
 バッグには…0105号?俺は0106だぞ。0105は彼女の番号だ…。看護士は…0105
号と言ってたか?そんな、馬鹿な…。

「うん、答え分ったようだね。ちょっと遅いかな。そう、君の身体は0105号のも
のだ。彼女ねぇ、「もう、身体を許すのは嫌ですっ、協力なんてしません。」っ
て言ってね。自分のPKで心臓止めちゃったんだよ。」

03-058 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:30:27 ID:hkaSYiFG
 まさか、そんな…なんて事だよ…。

「君も彼女も好きあってただろ?彼女死んだからね、この計画を思いついたわけ
だ。君の身体には彼女の脳が入ってて、もう処分されたろうね。そして、我々は
君という無限大の能力者とその入れ物を手に入れた訳だ。」
 どんな説明されても、彼女の姿しか思い出せない。彼女の声、髪、しぐさ…。
もう、二度と会えないのか…。なんで相談してくれなかったんだよ。

「まぁ、これから実験や訓練は君に引き継いで貰うし、身体が動くようになるま
ではPKの練習でもしててくれ。あ、そうそう、声だけどね。」
 お前ら、人の人生めちゃくちゃにしやがって。これ以上なにしようって言うん
だ。

「あんまり0105が罵詈雑言吐くからね、オペで声帯取ったんだよ。君にはちとつ
らいかも知れんが、テレパシーの訓練だと思えば安いもんだろう?」
 ふ、ふざけんなぁっ、彼女の声帯取ったって?人間の尊厳踏みにじりやがって
ぇ。お前ら絶対に殺してやるっ。
 俺の身体に変化が起こった気がした。これまで味わったことの無い、頭から、
下腹部へ力の渦が集まる感覚。昔一度だけこれに近いのがあったけど、こんなに
大きな渦が出来なかった。その集まった力を一気に所長に向かって解放しようと
した。が。
 ぎゃあああ、痛い痛い頭が割れる、痛いぃっ!
 眉ねを寄せ、目をしっかり瞑り歯を食いしばった。苦痛に顔がゆがむ。神経の
繋がり切っていない身体なのに、俺の、いや、彼女の身体は「ビクン」と震えた。

「おおっ、早速能力を出せるようになったか。やはり我々の考えは当たってたん
だな。」
 満足そうに機器を見つめてやがる。能力を計測する機械でも作ったのか?

「君にはね。移植ついでにリミッターをつけたんだ。もし能力全開でこられたら、
こっちの身が持たないだろ。あまりにでかい力を使うと、痛覚神経に直接信号送
るから、死ななくても狂うかも知れない。あまりして欲しくないね。」
 お、お前がつけたんだろうが。他人事みたいに言うなあ!

「さて、状況説明もしたし、そろそろお暇しよう。あ、そうそう。君と彼女は生
体の適合値が高かったんだが、完全じゃない。そんなのあり得ないからね。今、
我々が開発した新規の免疫抑制剤使ってるから、死ぬことはない。ただ。ここか
ら逃げ出したらその薬剤も手に入らない。分るだろう。これは我々の保険なのさ。
あと一日くらいで神経も繋がるだろ。動けるのは明後日からってとこかな。じゃ
あね。」
 勝手に来て勝手にしゃべって帰っていきやがった…。
 俺の身体はもうない。嫌な奴だが、嘘だけはつかない。この身体は0105の、リ
サのもの…。リサ、なんで自分から死んじまったんだ…。
 俺は、自分の身体が女になった事より、0105号がリサが死んだ事がショックだ
った。悲しかった。今の俺には泣くしか出来ない。声も出さずに。
 悲しみと共に怒りが、再び大きくなってきた。負の力が、また下腹部に集まっ
てくる。むやみにその力を解放せず、小さく、細かくその渦をパイプ椅子にぶつ
けてみた。
 大きな音と共に、椅子が倒れる。頭は痛くない。この位なら付加は掛からない
のか。じゃあ、このベッドは?
 うぎゃあああっ!痛いたいいたいい。はぁはぁ。これは、だめだ。どこが境界
線なんだ。これじゃここから出られない。はっ?

「0105号、どうしたの?」
 看護士が飛んできやがった。どうしたもなにも椅子を倒しただけだろ。見りゃ
分るだろうに。

「あら?椅子が…。0105号がしたの?すごいわねぇ。」
 すごいことあるか。俺は、俺たちはそういう「バケモン」なんだから。

「…あたしね、0105号の事すっごく素敵って思っててね。前々からお世話したか
ったのよね。」
 …は?

「髪も肌も綺麗で、凛とした雰囲気が好きだったの。ふふっ。今、お世話できて
ラッキーだわ。」
 お前、目の色変わってるぞ。あまり寄るなよ。いや、ちょっと耳元で囁くな。

「明日になったら、多少動けるようになると思うから。今の内に少し、ね?いい
でしょう?」

03-059 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:32:17 ID:hkaSYiFG
 いいでしょう?って何がだ?ちょ、待てっ、おい、胸さわんな。俺だって触っ
たことないんだっ。あっ、うぅ、なんだ?これ感じ方が…。

「あ、ちょっとビクってしたわね。もう神経繋がり始めてるのね。すごいわ。じ
ゃぁ、もう少し良くなってね。」
 頼む、もう、止めてくれっ。この身体をおもちゃにしないでくれっ。あ、やめ、
はぁ…。女の身体ってなんだってこんなに…?ううっ、動けない事いいことにい
たずらするなぁ!

「動けるようになったら、訓練されちゃうでしょう?0105号が男に良い様にされ
てるなんて、あたし耐えられない。だから、それまで…。」
 あぅぅっ、やめ、て、くれ。感じてしまう。リサの身体で、嫌だ。頼む!はっ
?くんれん?俺は男と、男に犯されなくちゃならないのか?いやだ、いやだ、男
なのに男になんぞ犯されたくないっ、リサあ!助けてくれぇ!
 身体は正直だ。多分、リサは何度も何度も「訓練」と称し、犯されたんだ。俺
にはそんな事おくびにも出さず、微笑んで…。今、このトンでもなく感じまくる
リサの身体が、俺にそれを告げていた。余すところ無く開発されまくったリサの
身体…。悲しかった。そして感じてしまう自分が情けなく、涙が溢れてしまった。

「泣くほどいい?…それとも泣くほどいや?」
 間抜けな質問しやがる。泣くほどいやに決まってるだろう?女なら無理やりさ
れたらいやなの位分るだろう?

「…じゃ、こっちに聞いてみるね。こっちも泣いてたらOKでしょ?ね?」
 こっちてどこ…。腰に風が?あ、止めろ、そんなとこ触るな、パンツ脱がすな!
足広げるな!リサを汚すなっ!
 俺は無意識に力を使っていたようだった。そう、リサの身体をおもちゃにされ
たくない一心で。

「な?!キャーっ。」
 看護士を突き飛ばす位の力だったが、幸い痛みは感じなかった。良かった。看
護士はそのまま壁まで飛ぶと、頭をぶつけたのか起きてこない。まぁ死んではい
ないだろ。
 看護士、多分五十キロくらいか、そのくらいまではPKで弾き飛ばせる。リサの
身体とベッドは無理だったから、頭痛を生じずにPKが使えるのは五十~七十キロ
の間くらいだ。ここまでされて分ったのがこれだけとは。
 しかし、叫び声を聞きつけて他の看護士が来ないとも限らない。この格好は、
ちょっとまずいか…。
 俺は意識を集中した。自分の、というかリサの身体に力を使ってみる。広げら
れた自由にならない足をゆっくり閉じてゆく。何とかできた。次は…パンツを上
げよう。するするとパンツが足を滑っていく。あ、尻に引っかかった。腰を上げ
させるとするっと元の位置に戻った。
 これまでこんなに能力を使ったことが無かった。俺は精神的に疲れて来てしま
っていた。しかしもう一つだけ、試したい事があった。確かベッドにはキャスタ
ーが付いていたはず。もう一度集中し、ロックを外す。そしてゆっくりと力を使
うと、ベッドが動き始めた!
 ここで想定外の事が起こった。そうだ、俺は点滴をしてたんだ。バッグが釣っ
ているものが(俺には名称がわからない)引っかかり大きな音を出し倒れてしま
った。

「う~ん…。」
 やばい、あの変態看護士が起きてしまう。どうしたら…。

「0105号…、酷いわね。あたしの事蔑ろにするなんてっ。」
 そりゃ違うだろう。お前が俺とリサを蔑ろにしてるだろう?

「もう容赦しないから。何言っても聞かない。」
 そういうと看護士はまた下半身に手を伸ばしてくる。折角穿いたのに。俺の方
ももう限界だ。
 その時扉が開いた。俺にとって救世主となるのか?

「あ、なにしてるの!0105号は特別なんだから手を出したらだめでしょっ。」
 ナースキャップにラインが入った婦長が入ってきた。取り合えず助かったか…。

「あたし何もしてないです。所長から尿の採取を仰せつかってるので、尿瓶で採
ろうとしてただけですよぅ。」

03-060 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:33:51 ID:hkaSYiFG
 …二の句が告げない。よくこんな嘘がすぐさま出てくるよ。
 婦長は若い看護士を一睨みし、彼女を室外へ追いやった。静かに毛布を掛けな
おしてくれる。

「さ、いいでしょう。0105号、明日からリハビリと訓練が始まりますから、今日
だけはゆっくりして、体調を整えてください。」
 そういうと、婦長は直ぐに退出しちまった。俺は疲れから目を瞑った。この瞼
も目も、リサのものなんだな…。
 明日からの日々を考えると身の毛がよだつ。犯され、能力を研ぎ澄ます。何人
もの男に嬲られる。冗談じゃない。この身体を好きにはさせない。
 しかし、どうしたらいい?今は、恐らく明日も満足に身体は動かせない。能力
も強い力は封じられてる。おまけに免疫か…。薬が切れれば死んじまうんだろう。
くそっ。方法はないのかよ…。
 考える事はたくさんあったはずなのに、能力を使いすぎか、目を閉じたまま俺
は寝入ってしまった。

* * * * * * *

 翌日、朝日に起こされた俺は、逃げる算段を始めた。
 寝たおかげで頭ははっきりしている。精神的にも活力がみなぎっているのが分
る。所長は今日には神経が繋がるといっていた。腕を動かしてみる。お、何とか
動くな。指はちょっとまだ麻痺してるようだが。お次は足だ。どうだ?む、これ
もなんとか上がるな。これで起き上がれるかだが…。ベッドに腰掛けるような体
勢まで持ってこれた。しかし時間がかかり過ぎるか。
 昨日ロックを外したままにしていたベッドを、ゆっくりと、慎重に扉まで動か
した。点滴は前もって外した。昨日の経験は活かさないとな。
 よし、扉を開けて。一気に逃げてやる。免疫の件は後から考えよう。
 扉の向こうがどうなっているか、透視なんてやった事がないから分らん。思い
切ってあけた。

「!」
「おや、0105号。おはよう。わざわざ出迎えてくれたんだねぇ。」
 所長、が、目の前に!くそ、黒い感情が渦巻く。その力をセーブしながら所長
にぶつけようとした。が。
 瞬間、俺は硬直してしまった。身体もだが、意識が。所長がこぶしを握り手を
振り上げたんだ。俺は幼い頃からの虐待が、身体全身に、精神に作用するのが分
った。

「ふふん。君のこのトラウマがある限り、我々にはむかう事など考えない方が身
のためだろ。」
 俺は、自らのトラウマを憎悪しながら、なす術もなく震える身体に絶望を感じ
た。このままいいようにされてしまうのが悔しかった。

「おい、0105号を丁重に連れて行きなさい。訓練を始めるから。」
 背後にいたマッチョな男が、俺の手を引きベッドから下ろす。まだ足の感覚が
ない俺のリサの身体はよろけ、そばの男につかまってしまった。見上げると下卑
た笑みを浮かべている。

「…たっぷり可愛がってやるよ。能力が上がるまで何度でもな。」
 耳元で囁かれ、俺はこの後のシーンを頭に描いてしまった。刹那、目の前が暗
くなる気がした。しかし、身体は何故か熱くなってくる。下腹部にジンとして、
何かがこみ上げて来た。これは、歓喜なのか?リサのアソコが熱く潤ってくる。
 どうしてだ?リサ。こんなの、おかしいだろ?これから犯されるっていうのに。
なぜ、濡れてくるんだ?

* * * * * * *

 そのまま引きずられるように別室に連れて行かれる。俺自身長い事この施設で
過ごしてきたが、この区画に来るのは初めてだった。
 狭い廊下の右手に部屋がいくつも並んでいる。がっちりした作りの扉は、そう
簡単には破れそうもない。男でも無理なら、今のこのリサの身体じゃ絶対無理だ。
 リサの身体が覚えているのか、震えが走る。恐怖と嫌悪と歓喜。震えながらも
内腿はアソコから分泌された粘液でヌルヌルになってやがる。
 どこかで期待しているのか?そんな馬鹿な。

03-061 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:35:12 ID:hkaSYiFG
「ほれ、これからお楽しみ、じゃないな、訓練だぞ。うん?なんだよ濡れ濡れじ
ゃねーか、待ち遠しいのかよ。この淫乱が。」
 そう言いながら、手を股間へ伸ばしてきた。
 うあっ、触るなあ。やめろ、やめてくれっ。ああっ。身体が、あついっ。あつ
いっ。
 俺の口からは吐息しか出てこない。叫ぼうにも懇願しようにも声帯がないんじ
ゃどうしようもなかった。
 クリトリスを転がされると、どうしようもない程の快感が襲ってくる。男とは
全然違う感覚に翻弄されてしまう。

「なんだぁ?いいのか?目がとろんとしてきちまったな。0105号、お前以前より
感度良くなってねーか?」
 そんなはず無いだろう?!違うっこれは身体が勝手に…。
 口を動かすが音が出ない。悔しさで涙が溢れてきた。その間にも股間を蠢く手
は容赦してくれない。どろどろに溶けた俺のソコに、立ったまま、指を入れてき
た。ぐちゃっと濡れた音が聞こえた。
 ああああっ、腹んなかがっ、なかがっああ。あっあっ。かき回さないでくれっ
もうやめてくれぇ!

「こいつ涙流しながらよがってるぞ。へへ、もっとよくして足腰立たなくしてや
るよ。」
 男は、俺の表情を見て益々欲情したようだった。

「0105号、止めて欲しいなら「声」を出さなきゃね。空気を振動させるんだよ。」
 後ろから所長が声を掛けてきた。しかし俺にはどうしていいかわからない。
 どうしろっ、て、いうんだ?ああっいいっ、こんなっこんなっ嵐みたいなっう
あ、はあああっ。意識が、集中できないっ飛んじまうぅぅ。
 立ったまま腕をつかまれ、足を広げられて力も入らない。二本の指がぐちゃぐ
ちゃと俺の中を行き来して、集中力をどんどん削り取っていく。
 もうっもうっ耐えられ、ないっ、あっいやだっなんだ、いやだっああっ!
 どんどん高みに連れて行かれていく感覚に襲われ、俺は怖くなった。どうなっ
てしまうのか、女の身体でエクスタシーを感じたらどうなるのか、未知の恐怖が
頭を過ぎる。

「あ、0105号、最初にイク前にどんな風でもいいから「声」を出せたら、今日の
訓練は終わりだから。はい、がんばって。」
 所長の声は明からに俺を嬲って喜んでやがった。もう、イク寸前でそんな事を
言われても戻れない。
 高ぶった感覚は抽送を繰り返す指の動きに神経を集中させ、その動きから紡ぎ
出される快感を存分に堪能している。終わりが近かった。
 ああっ、これが、あっ、いいっ、もっだめっだっ、あああああっイクぅぅうう
っ!
 大きく身体をそらし、ビクビクと痙攣が走った。頭の中は真っ白になっちまっ
たようだった。俺はただ恐怖を感じるくらいの愉悦に、身を任せてしまった。

「おほっ、すっげーイキ方だな、0105号。さすが淫乱能力者だ。指が食いちぎら
れるかと思ったぜ。」
 俺の中を抉っていた男が、こいつも嬲るように羞恥心を煽るように、耳元で囁
いた。俺の身体、リサの身体はそんな事でもゾクゾクと快感に変換していやがる。
 ああぁ、ちくしょう…。男に、男なのに…イカされちまった…。
 屈辱感が俺を苛んで行く。男だというプライドなんぞ、ずたずたになった気が
する。
 腕を掴んでいた手から力が抜けると、俺はがっくりと冷たい床に膝をついた。
男の指はそれでも俺の中に入ったまま。

「んー、0105号、全然ダメだな。今日の訓練は特別時間延長することにしよう。
じゃ、私はこれで。」
 朦朧とした意識の中で、所長が言った言葉を反芻する。
 時間延長、じかんえんちょう?ま、まてっ、待ってくれ、これ以上されたら…。

「ふへへっ、時間延長だってよ。0105号嬉しいだろ?次は俺も気持ちよくしても
らうからな。」
 股間に挟まった指をグッと曲げてくると、腰から快美感が体中を駆け巡る。そ
のまま指が入った状態で抱きかかえられベッドに運ばれた。
 ああ、指、抜いてくれ。もう、止めてくれ。頼む。これ以上は無理だ…。

03-062 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:36:52 ID:hkaSYiFG
 声にならない言葉を、口から吐く。涙目で懇願したが、それは間違いだった。
そう、俺は男の心に火をつけてしまっていた。

「なぁんだぁ、口だけぱくぱく動かしても聞こえねえよ。鯉か?そんな濡れた目
で見られたら、益々勃起が激しくなっちまうぜ。ほれ。」
 そういうと、しっかり俺の膣にはまり込んだ指をグポっと抜き、これ見よがし
にパンツを脱ぎ捨て、俺の目の前に二十センチはあろうかというペニスを出した。
俺は自分の顔が恐怖に歪むのを感じた。
 あ、そ、そんなの入らないっ絶対無理だっ裂けちまうよっ。助けてくれっ。
 あまり言うことを聞かない手足を使って後ずさる。どうにか抗おうと無意識の
内に能力を使ってしまった。
 うああああっ、痛いあたまがわれるぅうっ。

「なんだ?ああ、能力使っちまったのか。しょうがねぇ奴だな。今助けてやるよ。」
 あ、たすけて、くれるのか?このいたみからかいほうして…?
 俺の考えは甘かった。この男の助けるは開放してくれるという意味じゃなかっ
た。
 頭を抱えベッドで転げまわる俺の足を強引に掴み、広げてくる。俺は頭の痛み
で訳がわからなくなっていた。どんな体勢かも理解できていない。
 男は百二十度くらいに広げられた足の間に入り込むと、おもむろに顔を近づけ
トロトロになっていたソコを舐め上げた。
 ?!!!あ!あ~~~~っ、や、やめて、くれ。また、白くなるぅう!
 会陰部からベロリと舐め上げ、大量に分泌している愛液をぴちゃぴちゃと音を
立てて舐め取っている。そのヌメッた感触に背筋がゾーっとしたが、次の瞬間に
は快感に変わった。リサの身体は敏感すぎた…。
 あうっ、あ、いやだっ、感じすぎるっ、やめっ。ああっ!
 熱い息が俺の口から洩れる。「声」を出すどころではなかった。何とかこの痺
れるような快楽から心を切り離したかった。
 男は言葉も無く俺のソコを舐め続ける。ゆっくり、時に早く。触れるだけかと
思えば舌を押し付ける。その微妙なテクニックに俺の、リサの身体は応えまくっ
た。そして次第に俺の心も。
 あ、あ、いいい、そこが、もっと、強くっ、激しくっ、してくれっ。あはっ!
 腰が自然に動いてしまった。もっともっとと、自分から感じるところに男の舌
を誘導してしまう。最初男の頭をはがそうとしていた腕は、今は髪を掴み股間に
引きつけていた。
 もう、だめだった。俺の心が、リサの身体に負けた。快楽を求めどうしようも
無くなってきていた。

「おう、どんどん淫乱になってくるな。やっぱお前はそういう奴なんだよ。」
 満足そうにそういうと、ぴたっと舐めるのを止めてしまう。
 俺は無性に切なくなってしまった。もっと舐めて欲しい。もっと気持ちよくし
て欲しい。さっきとは違った、潤んだ目で物欲しそうに男を見つめていた。
 男は黙ってにやりと笑うと、俺の脚を掴んで自分の肩の上に乗せる。これが何
を意味しているか俺にもわかった。そして、期待してしまっていた。
 あ、あ、くるっ、俺の中にあれが、入って……。
 ゆっくりと腰を進めてくると、長く太い男のペニスが俺の下の唇に触れる。俺
の身体はそれだけで電気が走ったように震えた。
 あ?!
 無骨な指で無造作に割れ目を押し広げられた。十分に小陰唇が開ききっていた
とは言え、膣口が露わにされると空気が当たってヒヤっとする。
 よだれをだらだら流している膣口に、肉の凶器の先端が「ぴとっ」と触れた。
そのまま上下に擦られると堪らない快感が、また新たに生まれてくる。
 亀頭がクリトリスに触れると、俺の身体は男の腹の下で大げさに跳ねる。その
まま下ろされた亀頭の先端が膣口に戻ると、また跳ねる。その様を楽しむように
男は俺を弄んだ。

「そろそろ触診してやるよ。」
 もう、快感で意識が朦朧とし始めている俺に、そんな事を言っていたが、俺に
はよく聞き取れなかった。むしろ早くこの切ない状態から脱したい、それだけだ
った。
 はやくっはやくぅ、何とかしてくれぇ、もっときもちよくっああっ。

03-063 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:38:39 ID:hkaSYiFG
 ぶるぶる震えている俺の中に、ゆっくり棒が入ってきた。熱く、硬い肉の棒は、
にちゅっと音をさせたかと思うと、ゆるゆると俺の身体にもぐりこんでくる。
 あついっ、な、これ、すごい、さけるぅ!
 内臓が口から出てくるような圧倒的な圧迫感。しかしそれさえも気持ちよく、
俺はよがりまくった。
 うはああっ、いいっ、すごっ、いいっ、ふとくて、かたいっ。ああぅっ。
 どこまで入っているのか検討もつかない。それでも進んでくるうちに、性感が
高まってくる。入ってくるだけでイキそうだ。
 ああ、もう、いやだ、いやだ、たまらないぃ、イク、イク、あああああっ!
 ビクビクと膣だけでなく、身体全体が痙攣する。首をそらし、背中をそらし、
首だけで体重を支えているような感じ。俺の手は力は弱かったが、しっかりと男
の背中に手を回していた。そしてイってしまった。男もそれがわかったようだ。

「ははっ、挿れただけでイってやがるっ。全く淫乱だよ。その身体がお似合いだ、
0106号さんよ。」
 二度もイってしまい白くなった意識のどこかで、その声が聞こえた。今、なん
ていったんだ?
 ぐったりとした俺の身体には構わず、尚も進行を続けている男の顔を、思わず
見てしまった。

「ふふん、知らないとでも思ったか?男のくせに女の快楽むさぼりやがって。元
からお前はそういう奴なんだよっ。」
 そう言うと男は強引に膣奥まで、子宮口まで一気にペニスを突き込んできた。
俺はその圧迫感に顔を歪ませた。

「ほら、感じるか?ちんぽ突っ込まれて、よがってるんだよっ、お前はっ。自分
の好きな女の身体でっ。ほれっいいんだろっ?言ってみろっ!」
 猛烈な勢いで硬く太くごつごつした肉棒を出し入れしてくる。そこから脳内へ
与えられた信号は全て快楽として処理されているみたいだ。
 そんな、俺は、いやだっ、違うっ、むさぼってないっ、よがってないっ、違う
んだっリサっ助けてくれっ、そんな目で見ないでくれっリサあああ!
 俺は出し入れされる度にイかされ続けた。呼吸も満足に出来ない。だがその苦
しささえ快感に感じていた。
 声を出し止めて欲しいと懇願したかった。しかし声はでない。「声」を出さな
ければ、この拷問にも似た快楽の地獄は終わらない。俺は快楽でコントロールし
づらい能力を何とか絞りだそうとした。

「おおっ、なんか考えてるな?そんな事は無駄っ無駄あっ!」
 男は中腰になり、より深く俺の腹の中に入り込んでくる。ぐりぐりと子宮が圧
迫され、亀頭がゴツゴツと子宮口を叩くたびに、より大きな波が俺を襲い、集中
を妨げた。
 ~~~またっくっ、いくっいくっひっあああ~~っ!
 連続して襲ってくる絶頂が、俺の意識を違うところへ持っていこうとする。そ
れでも小さく力の渦を作る事に成功した。
 周囲の空気を振動させる。オオンと変な音が俺の耳に届いた。
 やった!俺は「音」を作るのに成功したんだ。

「なんだ?まだ集中できるのか?呆れた奴だよ、この淫乱男女がっ、変態野郎が
っ!」
 尻の下に大きな水溜りが出来、結合部からは「ぐちゃぐちゃ」「ぬちゃぬちゃ」
としきりに湿った音が聞こえている。男はその結合部に手を入れ、激しい抽送と
一緒にクリトリスを摘んできた。
 !!!いぎぃいっ!!やめっ、そんなっまだっ!!まだいぐぅううっ!!!
 折角作った渦は瞬く間に消えうせ、変わりに痛みにも似た快楽の渦が、俺を支
配していく。与えられた快楽をどうにかしたいと、感じなくしたいと、白い髪を
振り乱しながら首を振ったが効果は全くなかった。

「うんむぅ、そろそろ、俺も限界だっ、中出ししてやるぞぅ、光栄に思えよっ。
おおおおっ。」
 ううああああっ、やめてくれっ、リサに出さないでくれっ、俺に出さないでく
れぇっ!
 俺の中で暴れ狂っている肉棒が更に太くなった気がした。いや、ストロークの
度に太くなってくる。太くなったカリの部分が膣壁をゴリゴリと刺激しながら愛
液を掻き出す。そして思い切り強く突きこんできた!

03-064 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:39:47 ID:hkaSYiFG
 やめてくれっ、離れてっ、あ!?あついっ!あっなっ中でイクなああっ!外で
イってくれえええ!
 びしゃっと身体の奥の方で、何かがひっかけられる感触。ビクビクと肉の棒が
痙攣する度に熱い物が俺の体内に染み広がってくる。
 ぅああ、おれは、おれのからだが、りさのからだが…。
 射精を身体で受け止めた時、感じたのは絶望だった。女の身体になり、女とし
て快楽に咽び、イカされ、精液を流し込まれた。俺は、もう、男じゃない、のか。
 男にイカされた羞恥と屈辱感に涙が溢れてしまう。泣こうなんて思っていない
のに。これも女だからだろうか?女の身体なんて認めたくない。

「うひー、すげー良かったぜ、0106号。おっと、0105号だ。所長に怒られちまう。
今日は時間延長だからな、いくらでも相手して貰うぜ。」
 終わった、これで開放される、そう思っていた。しかし男の言葉は残酷だった。
どうしたら開放されるんだ?「声」を出そうにも集中させて貰えない。このまま
じゃ精神が参っちまう…。いや、もう、参っているんだろう。抵抗する気が起き
ないのだ。

「中出しされた時の表情よかったぜぇ~。まだ萎んでねーだろ。な?」
 ゆさゆさと嵌ったまま身体を揺らされると、それだけで快楽中枢が刺激され堪
らなくなってくる。
 あぅん、もう、やめてくれ。やめてくださいぃ…。
 力の入らない身体で、何とかもう一度集中してみる。快楽の渦と能力の渦を下
腹で混ぜてみた。
 ぶおーん、と蜂でも飛んでいるような空気の振動音が耳に流れてくる。
 違う、これじゃだめだ。また、腰を使われちまう。
 案の定、男は音を聞くと、猛然と腰を振ってきた。がくがくと大きな波に弄ば
れてしまう。
 あ、また、イク、もう、もたない…。
 何度もイカされ続け、休まる事がない。身体から流れ込む快感を排除しように
も、初めて味わう女の快楽は、強烈だった。無視できるようなものじゃない。
 もう一度だけ、能力の渦を作る。小さくていい。今度は鼓膜だけを揺らすのだ
から。
 自分の鼓膜を揺らすと、低い音が出た。何とかそれを「やめてくれ」という音
節にしてみる。
 耳の中で実験をしている間中、がつがつと腰を振っている男の表情は、なにや
ら訝しげだった。

「おい、何を企んでんだよ。…ふん、俺にも考えがあるぞ。」
 じゅぽっと長大なペニスを、俺の膣から抜き取った。俺はその感覚に思わず腰
が砕けそうになる。
 息も絶え絶えな俺をくるっとひっくり返しうつぶせにした。男は俺の脚を軽く
開かせると、おもむろに腰を掴み持ち上げた。バックからする気なんだ。
 お漏らししたように愛液が出ている股間が、男の前にさらられている。空気が
流れると濡れた部位が冷たくなった。ほんの少しの間だと言うのに、愛液が流れ
へそから胸の辺りまでつーっと滴ってきた。
 再び犯される前に、何とか「声」を作りたかった。「やめてくれ」徐々に音か
ら「声」に変わってくる。早くしないと。
 元の俺の声で「やめてくれ」と作り終わった時、男が何も言わずにいきなり入
ってきた。最深部まで深々と。
 ひぃん、いきなりっ、そんな奥までっ、ああっもうやめてくれっ。
 思わず俺は鳴いてしまった。そして「やめてくれ」と懇願するのを忘れてしま
っていた。
 先ほどの嵐のような激しさでなく、ゆっくり俺の中を楽しむように、どこを刺
激するといいのかを確かめるように、突き込んで来る。一回一回の進入を微妙に
変え、それだけで俺の身体を翻弄させた。俺はいいところに当たるように、思わ
ず腰を振ってしまっていた。
 『やめてくれっ』

03-065 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:41:23 ID:hkaSYiFG
 男の鼓膜を震わせる。一瞬、抽送が停まったが、今度は激しく突きこまれた。

「なんだぁ?気持ちわりぃなぁ。女が男の声なんぞ使ってんじゃねーぞっ、こら
あっ!」
 あうぅ、苦しっ、なぜっ、やめてくれないっ?伝えたじゃないかっ?
 苦しい体勢だったが首を何とか後ろに回し、欲情に狂った涙目で、男に訴えた。

「あーん?なんだ?文句があんのか?女なら女の声で言えよっ。この変態がっ。」
 益々強く突き込んで来る。そうする事で俺の意識を飛ばそうとするかの様だっ
た。確かにもう、飛びそうだ。
 しかしここで諦めきれない。再び能力を使い今度は音を高くしてみる。そう、
リサの声だ。
 『やめてくれえっ』
 ある程度男は読んでいたのか、「声」を聞いても驚かなかった。

「へへぇ、やっぱお前女なんだな。声が女だもんなぁ~。それも0105号かよっ。」
 男が背後から覆いかぶさってきた。背中に身体が当たる感触が気持ち悪い。腰
が使われるたびにユサユサと揺れる乳房に、手を伸ばしてくる。やわやわと揉み
しだかれると、胸の辺りから膣からとは違った快感が生じてきた。これ以上はや
ばい。本当に快楽に籠絡されてしまう。

「お前は、女なんだよ。女言葉使わなきゃお前が言ったって分らんだろうが。「
許してください、もうお止め下さい、ご主人様」くらい言ってみろっ。」
 右の乳房を揉んでいた手がふっと無くなった。俺は少し安堵したが、それも束
の間、今度はクリトリスを弄ってきた。
 ひっ、ひあっ、もうっ、やめてくださいっ、だめですっ、またっイクっイッチ
ャウ!
 俺はもう、心が折れかけていた。男言葉だろうが、女言葉だろうが、どっちで
もいい。今のこの状況から逃れられるなら。この快楽の地獄から開放されるのな
ら。
 シーツをグッと掴み、身体中の筋肉が硬直する。ビクビクと膣が痙攣する度、
男の槍の大きさと硬さを感じていた。
 ぼろぼろ涙が流れてきた。あまりにも気持ちよくて?自分を否定されているか
ら?やめて欲しいのにやめてもらえないから?
 『もう、やめて、ください、おねがい、します、おゆるし、ください、ごしゅ
じん、さま…』
 一音一音確かめるように、リサの声を真似て鼓膜を震わせる。俺と俺を貫く男
の鼓膜を。

「はははぁ~。終にお前も女って認めたなあ。よく出来たぜ。所長にも言ってお
いてやるよ。じゃあ、ご褒美やるぞっ!」
 ご褒美?そんな?!約束が違うっ。もうやめてくれるんじゃないのか?
 男はペニスを抜かずに、器用に俺の身体をひっくり返す。そして俺の顔がよく
見えるように対面座位になった。
 俺は快楽を貪っている顔を男に晒す格好になった。その欲望に呆けた顔を見ら
れる恥ずかしさで、俺はリサの白い身体を真っ赤に染めていた。

「うへっ、すげー色っぺぇ面してんじゃねーか。お前実は男に抱かれたくてしょ
うが無かったんじゃねーのか?おらっ面隠すなっ!」
 あまりの羞恥に、俺はよく動かない腕でのろのろと顔を隠そうとした。しかし
その途中で腕を?まれてしまった。
『やくそく、ちがう、もう、ゆるして、おねがい』
「約束?違わねーよ。もう止めてやるよ。ただご褒美をやるって言ってんだよっ。
感謝しなっ!」
 俺の身体の体重が、繋がった一点に集中している。そして俺の身体の中で、ぐ
りぐりと子宮口をこじ開けんばかりに圧迫してくる。
 あ、もうだめっ、もう、やめて、お願いっ、いやっもう、こんなのいやぁああ

 俺の思考はどんどん女言葉になっていた。だが、俺はそれに気づかなかった。

「おおっと、俺もそろそろイクぞっ。どんなにいいか「声」出してみろっ。おら
っ俺の顔見ながらお前もイクんだよっ。」

03-066 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:43:09 ID:hkaSYiFG
 ずちゅぶちゅっと俺の膣から音が出ている。さっき流し込まれた精液が泡にな
って流れ出ている。そのオスの匂いと、俺のメスの匂いが混ざり合って益々興奮
が高まってしまった。
『すごっ、きもち、いい!もっとっもっとっ、ついてっ、ああっ、もう、だめっ
イクっイクっ、ごしゅじんさまっ!!』
 声の出ない口と、鼓膜を震わせる「声」がシンクロしていた。俺はもう何が何
だか判らなくなって、とにかく潤んだ目で男を見つめながら、絶頂まで身を任せ
てしまった。
 ごつごつ気持ちのいい男自身をぎゅ-っと引き千切らんばかりに絞める。それ
に負けじと男の肉棒も更に太く硬くなった。その感触がまた俺を持ち上げてしま
う。

「うらっ、二回もイってんじゃねーよ、ド淫乱がっ。俺もイクぞおおおっ!」
 びゅくびゅくびゅくっと、二度目とは思えない量が、俺の子宮に叩きつけられ
た。熱い精液が掛かる瞬間に、俺はまたイってしまっていた。
『ふぁっああっまたっいくっああああぁぁん!』
 男の顔を見ながら三度も絶頂に達し、あっけなく快楽を貪った自分の浅ましさ
とこの身体の淫乱さに罪悪感を感じ、そして身体に屈した心を蔑みながら、俺の
意識はそこで途絶えてしまった。

* * * * * * *

 …身体が変だ。腹ん中で何かが蠢いてる。ああっ、なんだ?この音は?振動は?
 ぼーっとしながらゆっくりと目を開けてみる。ここは?俺は何をしていたんだ
っけ?
 徐々に記憶が鮮明になってくる。リサの身体になった。声がでない。そして、
そして、 …俺は、俺は、あああっ嫌だ、俺は淫乱じゃないぃっ。
 俺は頭を抱えて叫んだ、つもりだった。声なんかでない。パニックに陥ってし
まいそうだったが、身体の異変に気が付いた。
 これは、ああぁ、やめてっやめてぇ。これを止めてぇ!
 既に俺の中には快感を止めてもらう為の手段が刷り込まれていた。女の言葉で
哀願する事だ。もう、男としての誇りもなにもあったモノじゃない。
 そう、俺の股間にはでかいバイブレーターがズップリと刺さっていた。動き出
してから大分経つのか、膣からはトロトロと愛液が溢れているのが見えた。
 いやっ、やめて、お願いしますぅ、ご主人様あ、もう、イキそうっ、いやああ!
 ぐりぐりと回転しながら俺の膣内を蹂躙していく。俺は簡単に高みに連れて行
かれてしまう。

「やあ、0105号、大分出来上がってるじゃないか。「声」を出せるようになった
らしいが、聞かせてくれないかな。」
 ああん、所長お、お願い止めてっ、またいっちゃううぅ。
 トロンとした目で訴えかけるが見向きもされない。
 俺は人工のペニスで二度も三度も簡単にイかされてしまう。所長の言った意味
が快感の波に飲まれた俺の脳味噌でもやっとわかった。
『ごしゅじんさまっもうだめですぅ、またいっちゃいますっ、たまらないのおお!』
 所長の鼓膜を直接振動させた。もう、女言葉に躊躇なんてなかった。もう、い
やだ。イクのはいやなんだ。

「ほお。鼓膜を振動させたんだね。良く出来てるな。ふふっ、これも訓練の成果
なんだよ0105号。この調子でがんばって能力を開発してくれよ。ほら、バイブを
抜くように能力を使うんだ。」
『所長、お願いっ、停めて、停めて下さいっ!もうこれ以上イクのはいやああっ!』

03-067 :luci ◆m2rEvYNQbQ :2005/11/02(水) 23:44:50 ID:hkaSYiFG
 聞こえているはずなのに。どうして聞いてくれない?なぜ、違う訓練の話なん
かするんだっ。こんなに膣内を抉られてたら力を使えないっ。ああっ。
『あっやっ、どうやって?取れない、これ取れないっ、いやあっまたっ、はあん、
いっいいぃ!』
 自分の股間に刺さっているバイブが、皮ベルトで固定されていた。外せない!
外す所がない!全て鋲止めされている。今の状態でこれを引きちぎるのは無理だ。

「0105号、外すんじゃなく、まずは止めるんだ。よく考えてみたまえ。機械が
止まるのはどんな時だ?」
 暴れまくるバイブに、俺は涎を垂らしながら、まだ指先までしっかり動かない
手で、皮ベルトを毟ったが全くびくともしない。おまけにイキ過ぎて意識が飛び
始めていた。
『とめる、きかい、はああっ、あん、あ、いやっ、そんなとこぐりぐりしないで
ぇっ!』
「まったく0105号は随分快楽に弱いな。以前だったらこのくらい簡単にクリア出
来ていたろうに。男の方が快楽に弱いのか、それとも個人差によるものなのかね
ぇ。機械はね壊れると止まるんだよ。0105号。これが最終ヒントだ。」
 そんな蔑むような目で、見るなあっ。この身体が痺れる感覚をお前も味わって
みろっ。
 欲情に潤んだ瞳には、所長の姿がおぼろげながら見えた。
『ああん、イクっ、やっ、きかい、こわすっ、ひっ、たすけて!』 
 下半身に生まれている、快楽の渦を利用してみた。構造が判らないし、どうし
たらいい?モーターを焼く?
 考えている間にも何度もイカされてしまう。どんどん膣から身体が溶けて行っ
てしまうような感覚。この気持良さに身を委ねてしまったらどんなに楽だろう?
イク事だけを考えて、肉欲に支配される…。それも、手だよな。
 まだ神経が繋がりきっていない手足は、長時間の攻めで筋力を緊張させっぱな
しだ。もう少しづつ力が入らなくなっちまってる。俺は糸の切れた人形のように
身体だけで悶えていた。さぞ滑稽なんだろう。潤んだ目に映る所長や男達はニヤ
ニヤ笑いながら観察してる。
 ちくしょう、俺を、リサを笑いやがって…。何とかして一矢報いてやりたいっ。
 俺は下腹から強制的に流し込まれる快楽の渦を、どす黒い力の渦へ変換しよう
とした。しかしバイブの甘美な刺激でなかなか集中できない。
 もう何度目かなんて判らなかったが、イッた直後からバイブの動きが明らかに
弱くなった。
『あんっ、いやあ、強くっもっとっ、えぐってくださいいぃぃっ!』
 情けない事に俺はこの刺激を強請ってしまった。この部屋にいるみんなに。感
情と、心と、身体がバラバラになっている気がした。

「おい、今の聞こえたかよ?」
「おう、全く淫乱だよ、こいつは。午前中も散々イカせたんだろ?」
「俺が二回イク間に二桁はイッテるはずだぜ。まんこから涎だらだら垂らしなが
らよぅ。」
「すっかり女にされちまったんだな。ま、ずーっとセックスだけして頭ん中書き
換えられてんだからしょうがねーか。」
「まんこからの刺激がありゃ、なんだってするぜこいつ。」
 いいようにおもちゃになっている俺の耳に、男達の嘲笑が聞こえる。なんだっ
てする。そう、なんだってしてやるっ。
 その言葉が引き金になったのか、急に集中力が増した。勿論バイブが弱くなっ
たのが大きかったが。

最終更新:2012年01月25日 19:38