03-318 :ステテコ女王:2006/03/26(日) 21:35:48 ID:UtuZdL5X
二千五十年春、世界はまたもや戦争という大過の中にあった。各国が起こす資源の奪い
合いに端を発した諍いが次第に大きくなり、更に資源を消費する大戦へと発展したのであ
る。ちなみに日本は米国と手を組み、軍をロシアへ北上させていた。で、その最前線はと
いうと・・・

「世はなべて事もなし、と、きたもんだ。ふああ・・・」
新日本軍第一歩兵部隊に所属する山田直志二等兵は、山の稜線に差し掛かった太陽を
見て、あくびをした。あの辺りにはロシア兵が伏せているのだが、ここ数日、まともな撃ち合
いはしていない。直志の記憶によれば、確か一週間ほど前にロシア軍の方から、カビた黒
パンが一個、飛んできただけである。そのお返しに、日本軍は納豆を包んでいた藁苞を放り
投げてやった。戦争というよりは、子供のケンカである。

実を言うと、この戦争は激しく資源不足だった。ご存知のとおり、戦争は大量の物資を短期
間に消費する。もともとが資源不足で始まった戦争なので、どの国も弾薬や兵糧が足りな
いのである。そのおかげで両軍とも睨み合うだけで戦う事も無く、さりとて軍を引き上げる訳
にもいかないので、何となくここに陣取っているのであった。

03-319 :ステテコ女王:2006/03/26(日) 22:21:28 ID:UtuZdL5X
戦場に夜が来ると、見張りをしていた直志も兵舎に帰る事になる。省エネの戦いなので、
夜は事実上、休戦となるのだ。

「ただいまー。うー、寒い」
「おう、山田。指揮官殿から、ラブコールが来てるぜ」
帰舎すると、同室の兵士が机を指差して、そんな事を言う。見ればそこには、一錠の薬
が置いてあった。

「ちぇっ、またか」
直志は薬を手に取り、口の中へ放り込んだ。

「自分の体質を恨みな」
「腹立つなー。あの、オッサン」
ポリポリと薬を噛み砕いてすぐ、直志の体に変化が起きた。全体的に丸みを帯び、人相
が変わっていくのである。しかも腰がきゅっと締まり、ヒップにむっちりと肉が乗る。更に
驚くべきは、胸。なんと、男である直志の胸が、徐々に膨らんでいくではないか。

実はこれ、日本軍が開発した栄養補助剤・・・の筈だった。ナノテクを駆使し、前線にある
兵士に起きがちな栄養不足を補うために、多種多様なビタミンや栄養素を詰め込んだ、
お手軽健康食品なのである。だが服用の際、人によってはまれに体の代謝を促進する
作用が起こり、予期しない様々な結果に及ぶ事があった。直志の場合は、体が女性化
するという珍事に発展したのである。

03-320 :ステテコ女王:2006/03/26(日) 22:35:58 ID:UtuZdL5X
「ポリポリ・・・いい加減、こんな事してる場合じゃないんだけどな」
兵装を解き、裸になった直志は暖炉の前に立った。炎が女体に陰影を作り、男とは明らか
に異なる曲線を浮かび上がらせている。

「色っぽいぜ、山田」
「よせやい・・・」
クロゼットに放り込んであった女物の服を取り出し、直志はそれらを身に着けた。まず、パン
ティを足に通し、腰まですっと引き上げる。お次はビスチェだ。引き締まった腰と、たっぷりと
した乳房を支える重要なアイテムである。

「それは、指揮官殿の趣味かね」
「まあな。けったくそ悪いけどな」
娼婦でもない限り、通常はビスチェなどを着ける女はいない。要するに直志は、娼婦かそれ
以下の扱いを受けているという事になる。

「悪いけど、ブラジャーのホック、かけてくれ」
「いいぜ。後ろ向けよ」
直志は髪をかきあげて、腕だけを通したブラジャーを同室の兵士に着けてくれと頼む。不思
議な事に、女体化すると髪も急激に伸びるのである。手入れをしてないのでボサボサだが、
中々、美しい黒髪であった。

03-321 :ステテコ女王:2006/03/26(日) 22:54:04 ID:UtuZdL5X
「うッ」
直志がうめいた。背後から兵士が胸の膨らみを掴んでいた。

「柔らかくて、良い揉み心地だぜ」
「・・・やめろよ。この後、指揮官の所に行かなきゃ」
「少しくらい、いいじゃないか」
乳房を包む手は内から外へ円を描き、その頂点はごつい指で啄ばまれている。直志は
苦悶とも喜びとも取れる、不思議な表情で喘いでいた。

「乳首が固くなってきたぞ」
「ううッ・・・」
「感じるんだな?指揮官殿に開発されたか」
「仕方・・・ないだろ」
「だったら、こういう事も出来るよな」

兵士が直志の髪を掴み、愛らしい顔を己の股間へと導く。

「しゃぶってくれよ。指揮官殿には、いつもやってるんだろう?」
「・・・」
直志はプイと横を向き、反抗的な態度を取った。

「そうか。無理強いがお好みか。それなら──」
兵士は直志を突き飛ばし、部屋の隅へ追いやった。そして今しがた身に着けたばかりの
下着を剥ぎ、己はズボンのベルトを鳴らす。

03-322 :ステテコ女王:2006/03/26(日) 23:05:15 ID:UtuZdL5X
「やめてくれ!指揮官殿に何て言われるか──」
「そんなの、知った事か」
女性化して丸みを帯びた体は、男の時のような力が出ない。兵士に圧し掛かられた直志は、
あっという間に両足を開かれ、恥ずかしい場所をさらす事になってしまった。

「頼む、頼むよ・・・お願い」
泣きながら秘部を必死に手で隠す直志。もし今、犯されてしまうと、この後、会わなければな
らない指揮官に、何と言えば良いのか分からない。

「言う事を聞かないお前が悪いのさ」
「聞く、聞くから!」
「ちっ、最初からそう言ってりゃ、良かったんだ」

兵士は直志を抱き起こすと、落ちていたブラジャーで両手を後ろ手に縛り上げた。その上で、
もう一度、己の前に傅くように命じる。

「心をこめてしゃぶれよ。ザーメンも飲むんだ」
その言葉に直志は黙って頷いた。
(うッ!しょっぱい・・・それに、臭い・・)
汗臭い兵士の男根は、やけに塩気が効いていた。臭いの元は恥垢だろう。直志はそれを舌
でこそげ取るようにし、頬をすぼめてカリ首部分を集中的に扱いてやる。

03-323 :ステテコ女王:2006/03/26(日) 23:18:34 ID:UtuZdL5X
「うう・・・いいぞ。さすが、指揮官殿に調教されてるだけはあるな」
淫らな口唇愛撫に震える兵士は、腰砕け気味になりながら呟いた。それほど、直志の舌
技は冴えていた。

(ザーメンまで飲まなけりゃ、ならないのか・・・やだなあ・・)
男根をしゃぶりつつ、直志は考える。しかし、今はそれ以外に、この窮地を乗り切る術は無い
ように思えた。となれば、兵士の言う通りにしなければならないだろう。直志はせいぜい楽しん
でくれと、半ばやけになっていた。

「おおう・・・で、出るぞ・・・ウッ!」
兵士がうめくと、直志は苦味を伴う粘液を飲む羽目になった。精飲は初めてではないが、お
世辞にも美味いとは言えない物を飲むのは、あまり楽しいものではない。
(こっ、濃いなあ・・・)
鼻を通る青い性臭。直志は目を閉じて、それを味わった。不思議な事に、この臭いを嗅ぐと
自分の女の部分が、かっと熱くなる。今、内股は閉じているが、その奥がジーンと疼くのだ。

「中に残ってるやつも吸うんだ。そう、そう・・・」
兵士に命ぜられるまでもなく、直志は尿道に残った精液も吸い取った。そしてすべての粘液
を飲み干すと、ふっとため息をついて、
「・・・美味しかった」
と、漏らすのである。

03-324 :ステテコ女王:2006/03/26(日) 23:35:01 ID:UtuZdL5X
同室の兵士に口唇愛撫を捧げた後、直志は士官用の兵舎を訪れた。ここには大隊長以下、
上、下仕官が住んでいる。女性化した直志は、ここで一晩かけて慰み者となるのだ。まず、
連隊の指揮官の部屋を訪ねるのがお決まりになっているので、直志はそのドアの前に立つ。

「山田です。入ります」
「遅かったな」
「薬の効果が中々、出なくて・・・申し訳ありません」
指揮官は田伏という、五十男である。国には妻子もいるが、好色を絵に描いたような男だっ
た。

「ここへ来い」
田伏はベッドを手で叩き、直志を呼んだ。こうして、獣宴は幕を上げる。

「あまり時間がないんだ。手早く済まそう」
「はい」
直志は下着を奪われ、女性化した秘部に田伏の侵入を許した。大樹のような男根が胎内
に埋められると、直志は我を忘れ腰を使い始めてしまう。

「うああッ!ひいッ・・・」
「いいのか、山田」
「いいッ・・・いいですッ・・・」
だらしなく開いた肉穴に男根が出入りする今が、永遠になればいい。直志は身悶えながら、
そんな事を願った。

03-325 :ステテコ女王:2006/03/26(日) 23:52:41 ID:UtuZdL5X
薬の効果は約十二時間。直志はその間に、何人もの士官の間を行き来し、夜中の二時を
過ぎた頃には、もう五人目を相手にしていた。

「ふッ・・・ふああッ!」
「尻の力を抜け。裂けるぞ」
五人目はサドっ気のある男で、尻穴を巨大な男根で穿つ事を好む士官だった。直志はうつ
ぶせになりながら、シーツの端を掴んで、懸命に肛姦の衝撃に耐えている。

(ここが、正念場だ・・・ううッ)
尻穴がぐっと開き、缶ジュースのような太さの男根に出入りされると、危うく気を失いそうに
なる。だがいくらかそれに慣れると、衝撃が甘い痺れに変わる。気がつけば直志は腰を前後
させ、野太い男根をもっと欲しいとねだっていた。

「尻の穴が気持ち良いのか」
「・・・はい」
「いやらしいやつだ。じゃあ、もっと入れてやろう」

シーツを持つ直志の手に力がこもる。男根が根元まで入って来る。その一瞬を、直志は待ち
わびていたのだ。

「根元まで飲み込みおった。貪欲な穴じゃ」
「ううッ!うッ・・・」
ジーンと腰骨が痺れてきた。最近の直志はこんな事でも、絶頂を得られるようになっている。
そして、波のような官能が近づいてきた。

03-326 :ステテコ女王:2006/03/27(月) 00:05:47 ID:scmk1r0i
翌日も直志は前線に立った。対面にはロシア軍もいるが、今日も何事も起こりそうにない。

「平和だねえ・・・」
最前線にあって不謹慎かもしれないが、少なくともこと戦争に関しては、何ら親展もないま
ま、日にちだけが過ぎていく事が嬉しい。とは言え、このまま娼婦のような生活が続くのも
鬱陶しい。

だから直志は、また黒パンでも飛んでこないかと思った。もし、飛んできたら──
「・・・この薬を飲んで、女になって裸で向こうに投降してみよう」
と、ポケットに忍ばせたあの薬を握り締めながら、ぼんやりと山の稜線を見つめているので
あった。

おしまい

最終更新:2012年01月24日 09:20