03-556 :名無しさん@ピンキー:2006/09/01(金) 00:25:13 ID:+1CuI2zG
誰もいない・・・投下スルナライマノウチ

フルメタルパニックのザイード×カシム(♀)です

ザイードもカシムも子供なのにゲリラやってたけど、もう負けることが確実な
戦争を戦ってました。

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それは春になり、もうすぐ自分たちの戦争が敗北を持って
終わろうとしている時だった。
カシムとザイードは一緒に偵察に出て、その帰りに山中の木陰で休憩を取っていた。
(結局みんな死んでお終いか・・・)
木の幹に寄りかかりながらザイードは思った。
それに恐怖を感じはしないが、漠然とした悔いのようなものはある。
一体自分は何をしに生まれてきたのだろうか。楽しみもなく、このまま
人殺しに明け暮れて敵にやられて死ぬのだろうか。
もしもあの時停戦交渉が成功していたら、生き延びて家庭でも持っていたかもしれない。
(家庭―誰と・・・?)
そこまで考えて、ふと目の前にいる少女を見る。
ザイードは昔からカシムが好きだった。最初は単なる弟分だと思って世話を焼いていたが、
段々と成長するにつれ、いつのまにか好きになっていたのだ。
家庭を持つならカシムとがいい。叶う望みはほぼ無いに等しいが、それだけに
切実な思いとなってザイードの頭の中を駆け巡った。

「ザイード。どうかしたか?」
そう言ってくるカシムを見て、ザイードには普段なら絶対に
思いつかないような考えが浮かんでいた。

「カシム・・・お前、俺のことをどう思っている?」
「頼りになる仲間だと思っている」
何の迷いもなく即答したカシムに、ザイードはさらに問う。

「そうじゃない・・・好きか嫌いかを聞いてるんだ」
「好きも嫌いも・・・お前は仲間だ」
困惑したような顔で答えるカシム。
やはりそうか、とザイードは落胆した。
カシムは俺のことなど眼中にないのか。好かれてなど・・・。
(いや・・・少なくとも嫌われてはいないんだ)
かなり卑怯で自分勝手な解釈だとは分かっていたが、もう自分の
気持ちを抑えられそうになかった。

03-557 :2:2006/09/01(金) 00:26:30 ID:+1CuI2zG
「カシム・・・俺はお前が好きだ」
「・・・そうか」
微妙に顔を赤くしているカシムを見ると、もしかしたら、という思いが
こみ上げてくる。しかし即座にその思いを打ち消した。
(単に照れているだけだろう・・・多分仲間の誰に言われても
同じような反応を返すんだろうな・・・)
「俺たちはもうすぐ戦争に負ける。おそらく死ぬだろう・・・だから」
「だから・・・?」
自分を見上げてくる瞳を見返しながら、ザイードは言った。

「俺に思い出をくれないか・・・?」
「・・・?どういうことだ?思い出、とは・・・」
こんな時に何を言っているのだろうか、とカシムは不思議に思ったが、
ザイードが真剣な顔をしているのを見て、決してふざけているわけではないと考える。

「・・・よく分からないが、思い出とやらを作るのに僕にできることがあるのか?」
「ああ・・・お前にしかできない・・・というか、俺はお前がいい」
「そうか。僕に協力できることがあるなら協力しよう」
昔のように―まだ戦況が有利だったころのように、二人で
遊びたいのだろうか。
カシムにはよく分からなかったが、戦友の頼みならば聞いてやりたかった。

「・・・ありがとう」
ザイードが少し哀しそうな目をして笑った。
なぜそんな目をするのだろう、とカシムが思った時、いきなりザイードが
両肩を掴んできた。
その強い力に驚く間もなく唇を塞がれる。

「!!」
その行動に驚いたカシムが慌ててザイードを押しのけようとするが、
少女の力では勝てなかった。
あっという間に押し倒される。

03-558 :3:2006/09/01(金) 00:28:07 ID:+1CuI2zG
「ザイード・・・!お前何のつもり・・・」
自分の上にのしかかってくるザイードを睨みながらカシムが言った。

「言っただろ?俺はお前が好きなんだ」
「だからってこんな・・・」
カシムはザイードを兄のように思っていた。
今までも男に襲われそうになったことがあった。その時感じたのは
恐怖よりも嫌悪感だったのだが、今は嫌悪感よりも、恐怖感のほうが強かった。
昔は力もそう変わらなかったように思うのだが、いつの間にか
女の自分よりもずっと強くなっている。
当たり前の事実なのだが、それがカシムには悔しかった。
もしも自分が男だったら、こんな風にはされないのに・・・。

「嫌なら銃で俺を撃て。敵に殺されるよりお前に殺されるほうがいい」
「何を馬鹿な・・・味方を撃てるわけがない。それよりやめろ!」
必死にザイードの体をどかそうとしているカシムを
見下ろしながら、ザイードは言った。

「それはできない。俺の気持ちを受け入れるか、俺を殺すかだ」
何を勝手なことを、とカシムは腹立たしい気持ちになる。
そうしている間にも、ザイードの手はカシムの服の中に侵入していく。
ザイードも初めてだったのだが、昔大人が草むらなどでやっていたのを
何度か目撃したことがあった。
そのときの記憶を引っ張り出し、先に進めようとする。
(確か胸を触っていたような・・・)
カシムの服をめくり上げ、日に焼けていない白い肌に手を這わせると、
カシムが慌てて服を元に戻そうとした。
それを片手で阻止して、未発達の胸に舌を這わせる。

「!!んぁ・・何を・・・」
とりあえず片方の胸を舐め回していると、カシムは服を戻そうとすることを止め、
自分の胸からザイードの頭を引き離そうとした。

03-559 :4:2006/09/01(金) 00:29:51 ID:+1CuI2zG
両手で頭を押されるとさすがにやりづらいので、服を押さえていた手
でもう片方の胸の先端を摘む。
本当は胸を掴みたかったのだが、掴めるほどはないのでできなかった。

「あっ・・・痛・・・やめろ・・・」
両方の胸を攻められて、カシムの力が弱まる。
必死で頭と手をどけようとするのだが、手にうまく力が入らない。
段々とカシムの体の力が抜けてきているのを見計らって、ザイードは
カシムのズボンのベルトに手をかけた。
カシムが止めようと手を伸ばしてくるが、強引にベルトをズボンから抜き取る。
ベルトで手を縛ろうかとも考えたが、跡が残るといろいろとまずいだろうと思いやめた。
ズボンを全部脱がすのは・・・靴を脱がすのが大変そうなので止めておこうと考える。
確か今まで見た中でも、服を着たままやっているときがあったし。
ザイードがカシムのズボンを無理やり膝まで下ろしたとき、カシムは
ザイードが本気であることを悟った。
そのまま誰にも触られたことのない場所を指がなぞっていくのを感じ、
危うく悲鳴を上げそうになった。
体をよじってどうにか逃れようとしているカシムの体を押さえつけ、ザイードは
自分の性器を挿れるための穴を探し始めた。
(ここか・・・?)
よくは分からなかったが、おそらくここだろうと思う。
第一関節まで指を入れているが、そこから先は狭くて進みそうにない。
ぐにぐにと動かしながらさらに奥まで進めると、カシムの体がびくんと跳ねた。
その反応に加虐心を煽られて、さらに強引に指を進めようと指を動かす。
余っている指を使って違う部分を擦ると、体の動きが激しくなった。

「っは・・・ん・・・」
カシムは必死に声を抑えようとしているが、時折こらえきれないように
鼻にかけた声をもらしている様子がたまらない。
カシムの反応を見るのに夢中になっていたザイードは、しばらくそうやって
カシムの性器を弄んだ。

03-560 :5:2006/09/01(金) 00:31:46 ID:+1CuI2zG
やがて指をかき回しているところから湿った音が
するころになって、ようやく指を引き抜く。
カシムはもれそうになる声を抑えることから解放され、粗い息を吐いていた。
白い体は薄っすらとピンク色に染まっている。
ザイードはズボンから完全に勃ち上がったモノを取り出すと、
先ほどまで指を入れていたところに先端をあてがった。

「あ・・・待てザイー・・・っつ!!」
自分の秘裂に熱いものが当たったのを感じ、本能的な恐怖から
静止の言葉をかけようとしたカシムだが、無理やり体の中に異物を
ねじ込まれる痛みに息を呑んだ。
ザイードは少し入れただけで進まなくなってしまったことに内心困惑したが、
焦らずに少しずつ入れていこうと思い直す。
段々と体の中に無理やり入ってくるモノが自分の内部と擦れる痛みに、
カシムの目に涙が浮かんだ。
ザイードの額に汗が浮かんでいる様子を、カシムは横目で見ながら考える。
(こんなことの何が思い出に・・・)
こんな山の中で二人で汗まみれになっている。無様以外の何者でもないように思うのだが。
しかし嫌悪感や恐怖感はもう無く、ただ汗が纏わりつく不快感と、
破瓜の痛みがあるだけだった。
ふと、カシムの頭の中に先ほどのザイードの言葉がよみがえる。
(俺のことをどう思って―)
(好きか嫌いかを―)
もしザイード以外にこんなことをされたら、自分はそいつを殺すだろう。
しかし今ザイードを殺す気にはならない。
(もしかしたら嫌いじゃない、ではなくて・・・)
どちらかと言ったら好きなのかもしれない。

カシムがそんなことを考えている間にも、ザイードは少しずつ腰を進めていく。
やがてほとんど入ったところでザイードは一回動きを止めた。
カシムは浅く呼吸を繰り返して痛みをやり過ごす。
しかしザイードがゆっくりと動き出したことで、痛みは
先ほどよりも大きくなってしまった。

03-561 :6:2006/09/01(金) 00:35:06 ID:+1CuI2zG
「はぁ・・・ん・・・う、動くな・・・あっ」
自分の内部で何度も肉を擦られる痛みに、もう声を抑えることはできなかった。
カシムは人差し指をかんで声を殺す。だが鼻にかかったような声は抑え切れない。

勢いでやり始めてしまったが、コレはやりにくい姿勢だったらしい。
ザイードは腰を動かしながらそう思った。
カシムの顔と離れている気がする。なるべく見ようと意識してみると、
人差し指をかんで必死で漏れる声を殺している口元や、涙が溜まっている
目じりが見えて、自分のモノが大きくなるのを感じた。

「!ぅあ・・・」
カシムが呻き声を上げた。
ザイードはもうすぐ終わりが近づいているのを感じ、腰の動きを早くする。
それにつれてカシムも頬を紅潮させ、より強く指を噛んでいるようだ。
やがて射精のときが来ると、ザイードは腰を強く打ち付けて奥に放った。

***********************

終わった後、しばらくは衣服の乱れも直さずに地面に横たわっていたが、
ザイードは起き上がるとカシムのほうに手を伸ばした。
触るなと言われることを覚悟していたが、そんなこともなく、カシムは
ザイードが髪を撫でるのを黙って許している。

「カシム・・・済まない。だが俺は・・・」
「思い出・・・」
ぽつりとカシムが喋った。

「ん?」
「こんなことで思い出とやらはできたのか・・・?」
決してこっちを見ようとはせず、淡々と言うカシム。

「・・・ああ。できたよ。ありがとう」
そう言うと、カシムはまたぽつりと言った。

「それならいい」
怒っている・・・というわけでもなさそうだ。
それはそれで悲しい気もするが、とにかく今は身支度を整えさせることが先決だ。

「カシム、向こうに川があった。そこで汗を流そう」
「・・・僕は後でいい。先に一人で行ってくれないか」
それを聞いて、やはり避けられているのだろうかとも思ったが、こんな
山の中に一人で置いていくわけには行かない。

「だめだ。一緒に行こう」
そう言ってカシムをなるべくやさしく起こすと、顔を赤くしているカシムが目に入った。

「すまないが、今は・・・お前といるのが・・・その・・・」
どうやら恥ずかしかったらしい。
その様子が可愛くて、ザイードはもう一度キスをした。



落ちないまま終わる
ちなみにアニメのままいくと、二人は数年後に敵対して、ザイードは死にます
場所を貸してくれてありがとうございました


最終更新:2012年01月24日 09:23