03-719 :コードギアス 男×ルルーシュ3 1:2006/11/05(日) 21:21:59 ID:SBkYG2Rf
「雨?」
ルルーシュはこくりと頷いた。

「安直で、単純で、何の理論性も無いけど」
他にどうすればいいのか解らないしな、とルルーシュはため息をついてソファに座った。
俺はネクタイを外しながら、ふーん、と適当に相槌を打った。

前に一度二人で、雨の降っていない日に、俺がルルーシュを発見した場所に行った事があった。
その時となるべく近い状態にして向かったのだが、結局、周りの風景が変わる事も、ルルーシュが消える事もなかった。
彼女は「やっぱり駄目か・・・」と落ち込んだが、俺はその隣で密かに安堵していた。そしてそんな自分自身に驚いていた。

――そんなに、帰りたいのか。
振り返って、そう聞こうとしたが、口を閉じた。
深く考えこむように、軽く伏せられた瞼。長い睫。それらを見て、そんな言葉は愚問すぎると思ったのだ。
解りきった事を聞いても仕方が無い。帰りたくないはずが無い。
それでも、俺は。

ルルーシュは、はっとしたようにテレビのリモコンを手に取った。おそらく天気予報を見ようとしているのだろう。
俺は彼女に近づくと、素早い動きでリモコンを奪い取り、電源をいれたばかりのテレビ画面を消した。
不可思議に俺を見上げる顔と目が合った。

「・・・・・・――なに、」
「ルルーシュ」
続けようとする言葉を遮り、無理やり顔を上げさせ、呆然とする彼女に口付けた。
ルルーシュは、しばらくすると諦めたように目を閉じ、俺の服の裾を握り締めてきた。

03-720 :コードギアス 男×ルルーシュ3 2:2006/11/05(日) 21:22:50 ID:SBkYG2Rf
気だるくソファに沈んだ身体の隅々を舌先で舐めて刺激する。
ざらついた感触を与える度に、彼女は喘ぎに近いため息をついた。
舌を離し、冷えた空気のせいで悴んだ右手の指先を使って、ふくれた乳房の上を静かに這う。
そして中央にある硬くしこった乳首に中指の先を押し付けた。

「ん・・・・・・」
小さく肩を震わせ、鼻先で息を漏らした。
今度は両手で強く双方の胸を揉みしだくと、「・・・痛いっ」と苦痛の意を表してきた。
もちろんその言葉で止める訳も無く、わざと痛みを与えるために指を深く埋めて、より強く掴み、荒々しく愛撫する。

「い、あぁっあ・・・!」
本当は、痛いくらいの愛撫をされた方が感じているし、善がるくせに。
俺は心の中で、呆れとも嘲りともつかない言葉を呟いた。
左手を胸から離し、それと入れ替わりに舌を近づけて、ぺろりと一舐めする。
唾液に濡れたせいで空気に冷やされ、乳首は益々硬くなった。
左手は徐々に下半身をなぞりながら、まだ穿いたままの下着に滑り込む。
下着の中で、陰部は薄く濡れていた。
指の腹で割れ目をなぞり中心で左右に開くと、くちゅ、という水音が響いた。

「もう、濡れてる」
「――――っ・・・」
俺がそう言うと、ルルーシュは目を見開いて、頬を赤に染めた。

03-721 :コードギアス 男×ルルーシュ3 3:2006/11/05(日) 21:23:44 ID:SBkYG2Rf
それでも抵抗する様子は無く、ただ悔しそうに、腰の横に放り出された両手を強く握り締めていた。
そうして己を戒めるかのように、唇をかたく結び、
どうして欲しいのか・どうされたいのかという類の言葉を自ら進んで口にする事は決して、無い。
数回身体を重ねたけれど、この態度は相変わらずだな、と俺は思った。
プライドを捨てて、欲しいままに望めばいくらでも与えるのに、頑固な彼女はそういった理性を投げ捨てる行為に落ちない。
しかし、そんな相手の様子を見て、素直に求められるよりも興奮している自分がどうこう言えたものでは無いだろう。
俺は自嘲気味に笑い、差し込んでいた手でルルーシュの下着に手をかけた。
そして膝下までずり下ろし、右足のみを完全に抜き取ってから、膝裏に手をかけて両足を開かせる。

ふと顔を見ると、既に口だけではなく両瞼もきつく閉じていた。
これから行われる情事に怯えているのか(もしくは少なからず興奮しているのか)ふるふると肩を僅かに震わせている。
こうしていると、いつもは威勢の良い彼女も、『女』という受け身の人間でしかないという事を再認識させられる。
わざと時間をかけて、公に晒された秘部を見つめる。視線を感じて疼いたのか、襞が誘うようにひくついていた。
早く触れて楽にして欲しいだろう。しかし安易に手は出さない。

じわりじわりと高潮する性の劣情に飲まれる彼女を見ていたいから?
己の痴態を見せつけて、涙に濡れるまで促し続け、最後には縋りつかせたいから?
もしそれらが正解ならば

――ずいぶん悪趣味だったんだな、俺は

03-722 :コードギアス 男×ルルーシュ3 4:2006/11/05(日) 21:24:38 ID:SBkYG2Rf
爪先をクリトリスに合わせて引っかくと、ルルーシュは一度大きく身体を反らせた。
そして指先を中心に乗せて強く押し付けたまま、上下に擦り上げる。

「ひああぁ・・・!や、あっ」
体中に電流が走るように、小刻みに肌を震わせて喘いでいる。
指先が触れた部分が熱くなって、早く此処に欲しいとねだっているかのようだ。
本人の意思とは無関係に、身体は素直な欲を惜しげもなく見せて。
その背徳的な光景を前にして、俺は思わず喉を鳴らした。
指を離すと、愛液が糸を引いた。
湿った指先を見せ付けるように、ルルーシュの顔の前に持っていくと、意外にも鋭い目で睨みつけてきた。
それでもその表情は、快感に飲まれまいと必死に歯をかみ締めて抗うものだった。
瞳はすっかり熱に浮かされて、紫の色を潤ませている。

俺は濡れた指先を彼女の胸元に運び、硬くなった乳首に塗りつけた。
ルルーシュは「やめろ・・・っ」と身を捩ったが、愛液で濡れて照かったそこを見ると、俺は更に興奮した。
勃ち上がったペニスの先端をぐっと押し付けると、ルルーシュは顔を横に背けて再度目を瞑った。
そしていちいち確かめるように、ゆっくり、少しずつ、男根を埋めていく。
ズッ!っという重みのある音がする度に、ルルーシュは「んああっ!は、ぁ・・・!」と大きく息をつきながら喘いだ。
濡れた唇が不規則に呼吸を繰り返している。
根元まで完全に入れた後も、俺は更に奥へ奥へと突き上げるように腰を押し付けた。

03-723 :コードギアス 男×ルルーシュ3 5:2006/11/05(日) 21:25:38 ID:SBkYG2Rf
「あぁ・・・ん!くぅ・・・っ」
ぎりぎりと彼女を追い詰めるように、方向を変えながら膣内を荒々しくかき乱す。
俺は自身の下で喘ぐルルーシュに
「やっぱ・・・お前の中ってよく締まる、な」と余裕ぶった声で言った。
ルルーシュはかっとした顔で「うるさいっ・・・!」と俺の肩に手を当てて、僅かな力で押し返そうとしてきた。
その手を掴み、更に力を込めて握ると、苦痛に顔を歪ませた。
そして彼女の耳元で、俺は故意に、だいぶ酷い言葉を並べ立てた。

――嫌そうな振りしてても、ちょっと弄ればすぐ濡れるくせに、
その上搾り出すみたいに締め付けてまだ足りないのか?淫乱なんだよ、意識してないだけで本当は欲しがってる。
人の事を言える立場じゃないだろ、お前だって変態だ。

自分でも驚く程すらすらと流れる嘲りの言葉。相手を陥れたいだけで、本心では無いのか。否か。
ルルーシュは俺の言った言葉にひどく打ちひしがれて、しばらく目を見開いたまま俺の顔を見ていたが
俺がまた腰を動かして、埋めきっていたペニスを途中まで引きずり出すと、
突然「や、だ・・・!もう、離せっ!!」と泣きの入った声で抵抗してきた。

03-724 :コードギアス 男×ルルーシュ3 6:2006/11/05(日) 21:26:42 ID:SBkYG2Rf
しかしそんな言葉は当然のように無視して、彼女の腰に手をまわし、
食い漁る獣のように無我夢中でピストンを繰り返した。
肉と肉がぶつかり合う音が聞こえ、身体の節々が微かに痛むほどの衝撃に目の前が少し眩んだ。
悲鳴にも似た喘ぎの声。その喘ぎの最中に、
何度も「離せ」だの「嫌い」だのと俺を突き放す言葉を口にしている。
そしてその台詞を言われる度に俺も、お返しとばかりに「でも気持ちいいんだろ?こうされてると」と自分を棚に上げて言った。
ぐちゅぐちゅと性器が繋がれ、そして引き離される、厭らしい音が断続的に聞こえる。

「いやああっ!!も、苦し・・・!離せ・・・っばか!!」
俺は「しつこいな・・・っ」と半ば呆れながら、ルルーシュの後ろ髪を引っ張り、
嫌がって叫ぶ口に押し付けるように唇を重ねた。
それでもまだ逃げようと僅かに首を振って唇を離したが、悪あがきだ、とすぐにまた塞いだ。

「んんうー!ん、んぐぅ!!」
腰が強い力で押し付けられると、くぐもった声で涙ながらに喘いでいる。
そんなに変態扱いされて嫌だったのか?俺は目を細めた。
唇を開放すると、はあはあと眉を顰めて必死に呼吸をしている。
そんな中でもお構いなく、俺は欲に突き動かされるままに腰を振った。
彼女の腰から手を離し、代わりに両手首を掴んで、こちら側に強く引く。

03-725 :コードギアス 男×ルルーシュ3 7:2006/11/05(日) 21:27:24 ID:SBkYG2Rf
「貪る」という表現がぴったりな、俺のペニスが出し入れされる衝撃に、
ルルーシュの投げ出された上半身ががくがくと揺れている。

「ぃ、う・・・っ!!あぁ、あ、あっあ・・・!!」
流され続けた涙が、汗と共にソファに伝い落ちている。
もう快感に絆され、抵抗する気力を失ったルルーシュの表情は、
男の身勝手な欲情に振り回されるだけの人形とでも言うように力無く、ただ喘いでいた。

「あああぁっ、も、いや・・・もうっ!」
切なげに上げた声に、限界が近い事を知った。そしてまた、俺も同じように果てる寸前だ。
更に強い力で、彼女の両腕を引っ張り、頭が真っ白になるほど激しく揺さぶる。

「やだあっ!!や、ああぁ!っあぁああっーー!!」
「ううっ!!あっ・・・!」
絶頂を感じ、ルルーシュがイった瞬間、締め付けられた俺もほぼ同時に膣内に精を解き放った。

03-726 :コードギアス 男×ルルーシュ3 8:2006/11/05(日) 21:28:12 ID:SBkYG2Rf
「雨、ねえ・・・・・・」
俺はソファに横たわって、そのまま寝てしまったルルーシュに毛布をかけてやり、
先ほど彼女から奪ったリモコンで、テレビの電源を入れた。
冷蔵庫から取り出したビールを片手で口に運び、天気予報を流している局を探す。
そして
「お、」
『明日から一週間は、ご覧のような良い天気が続き・・・』
画面には、週刊天気予報が映し出され、晴れを意味するマークがずらりと並んでいた。
俺は缶ビールから口を離し、黙って画面を見つめた。


横目で、寝息を立てるルルーシュを見ながら、心の中で謝罪した。
大切にしてやりたいとも思うけれど、どうせいつ居なくなってしまうのか解らないから、
身体だけでも手に入れておきたいっていう、最低な考え方しかできないんだ。
そんな情けない男に拾われたのが、運の尽きだと思ってくれ。

――今更好き勝手やっておいて、
「・・・・・・帰って欲しくない、なんて、言える権利もねーしなぁ」

俺はがりがりと自分の後頭部を掻いてから、ビールを一気に飲み干した。

最終更新:2012年01月24日 09:28