アットウィキロゴ
俺「なあ守護えもん、毎日楽しいなあ」
霊「そなたは毎日が休日であるからな。それと何だその呼び名は」
俺「おかしいな世界が輝いて見える」
霊「人の話を聞け。頭がおかしいのは重々承知しているが」
俺「もう童貞とは言わせねえ!」
霊「聞けというのにこの馬鹿者。何があった」
俺「……こんどデートすることになった」
霊「でえと…逢引のことか」
俺「アイビキって言うなよ何かやらしいだろ」
霊「気色悪いからモジモジするでない」
俺「ひっでー」
霊「それでどうして良いか判らずに狂っていたと」
俺「俺はまともだ」
霊「色恋に関してそなたは素人であるからな、無理もない」
俺「人の話を聞け。バカにすんな俺にだって必勝の策くらい」
霊「まあ人生の先輩である私に助言を求めるのが正しい選択であろ」
俺「聞けよこの洗濯板。いいか、俺が墜とした女は100人は下らねえ」
霊「現実でその経験が役に立つのか」
俺「スンマセンシタ」

霊「よいか。まずは身なりだ」
俺「押忍」
霊「そなたが着飾ったところで嘲笑の的だ」
俺「泣くぞ」
霊「普段通りで構わぬ。野性味を全面に押し出していけ」
俺「おー。安上がりだな」
霊「それと今日から風呂は禁止だ。男の色香をわざわざ洗い流すことはない」
俺「フェロモンってやつだな!」
霊「最も気懸りなのは会話であろ?」
俺「トーゼンだ。あとセック」
霊「心配するな。そなたの少年の魂で母性本能をくすぐればよい」
俺「少年の…。つまり……おっぱいおっぱい?」
霊「そうだ」
俺「ウンコー!」
霊「そうそう」
俺「チンコー!!」
霊「その調子だ」
俺「おまえのことスネオって呼んでいいか」
霊「却下する」

俺「今日は正しい日本語講座を開こうと思う」
霊「働くがよい」
俺「講師は俺。生徒はおまえ」
霊「必要性を感じぬな」
俺「『そんなことしなくてもいいもんっ!』…だ」
霊「……」
俺「さん、はいっ!」
霊「はいはい」
俺「くそこのやろう人がせっかく親切に」
霊「何のために」
俺「俺の生活の彩りのために」
霊「働け」
俺「おまえこそちっとは人の役に立て」
霊「心外だな」
俺「『うぅ…ひどいよぅ、おにいちゃん』」
霊「それでは白痴であろ。それと家系図を捏造するでない」
俺「これが現代の標準語なんだよ」
霊「初耳だな」
俺「初めて言ったからな」
霊「標準語で。さん、はい」
俺「は、はじめて言ったんだから、しょうがないでしょー?」
霊「てれびではその口調はなかなか聞かれぬが」
俺「あ、あれは…そう! ほかの国のお話なの」
霊「いや、待て」
俺「なんで? どうして信じてくれないの? 私のことキライになったの…?」
霊「そなたが標準語の天才なのは判った。しかしな……」
俺「なに?おにいちゃん」
霊「先刻より、扉の隙間から母親が見ている」
俺「……」
霊「つまり、この一人芝居を」
俺「…………」
霊「表情から察するに、あれはもう心配やら不安やらを通り越しておるな」
俺「………………」
霊「摺り足で電話の方へ向かって行くようだが……」
俺「か、勘違いしないでっ!? ち、ちがうんだからね! ママ? ママぁぁぁああん!!!」
霊「……働けばいいと思うよ」
霊「……ちょっと違うか……」
霊「……働いたらいいんじゃない?」
霊「む…こんなところか…難しいな……」
霊「……次は…あれか…く、何故私がこのような……」
霊「……お、お、おおおにいちゃん」
俺「呼んだか?」
霊「な!? いいきなり何だ居たのか!?」
俺「語尾にはすべてハートマークを入れるつもりで心をこめろ」
霊「みみ見たのか」
俺「見た。聞いた」
霊「ご、誤解するな。標準語を覚えようとして何が悪い!」
俺「いやー感心感心」
霊「く……不覚…っ」
俺「標準語で」
霊「云うものか馬鹿者!!」
最終更新:2007年05月01日 03:27