――そろそろ刻限だな
俺「ほんとにいっちまうんだな」
――何事にも終わりはあるからな
俺「寂しいか」
――馬鹿をいうでない せいせいする
俺「俺は寂しいぞ」
――! ……疎まれているものだと
俺「おまえはバカだな」
――私のせいでそなたは周囲に奇異に思われていた
俺「おまえのせいじゃない」
――そうだな
俺「否定しろよ」
――そうだな
俺「泣くなよ」
――泣いてなどおらぬ
俺「じゃあ姿見せてみろよ」
―― …………
俺「見納めってやつだ」
――できない
俺「なんで」
――そなたのそういうところが私は好かぬ
俺「最後まで説教かよ」
――私達らしいであろ
俺「そうだな」
――では私はいく 息災でな
俺「ああ。身体に気をつけろよ」
――そなたは…ほんとうに馬鹿だな……
俺「今度来るときは萌え萌えロリメイド姿で逢おう」
俺「無理じゃねーって。その洗濯板ならローティーンで充分通じる!」
俺「俺に惚れてんだろーが。言うこときけよ」
俺「ん、そーか。楽しみにしてるぞ」
霊「……そんなに私にいなくなってほしいのか」
俺「ぬ! 自家発電中は入ってくるなとあれほど……!」
霊「今決めたぞ。私はそなたから未来永劫離れぬ」
俺「ば、バカな!? 俺の夢を何だと思って」
霊「そなたのような性犯罪者予備軍を野放しにしてはおけぬ」
俺「ふざけんなこんな品行方正な好青年を捕まえて」
霊「それなら四六時中見られていても平気であろ」
俺「あーいえばこーいう」
霊「正論であろ」
俺「くそったれが消えろよ」
霊「私が一度決めたことを曲げたことがあるか」
俺「ド畜生が! ……じゃせめてメイド服」
霊「却下する」
俺「あああつまんねええええええ!!!」
最終更新:2008年04月07日 03:13