わたし、めりーさん
いま、あなたの…


『めりーさんがやってきた!!』


私がドアを開けるとそこは…宴会場だった。
「めりーさん、いらっしゃーい!!」のっぽ男がほえた。
「いらっさーい!!」めがね男もほえた。
「いらっしゃーい、べいべー」ツンツン頭男もほえた
「うひゃ、萌えーw」丸い男がもだえている。
「かわいいーーーー」ソバージュの女が絶叫した。
思わず、ドアを閉める。

ドアの向こうから声が聞こえる。
「おいおい、お前の声が大きいからびっくりした見たいだぞ」
「えー、お前の方が声大きかっただよ」
「俺は、お前ら二人だと思うぞ、べいべー」
「「お前もだよ」」
「萌えー」
「やーん、早く来ないかなぁ」

…私、めりーさん。帰ろうかなと思っている。


がちゃりとドアが開いた。

「ごめんね」のっぽだ。手にはろうそく。
なぜか、部屋の電気は消えていた。
「ごめんのぉ」めがねは花のくびかざりをかけてくれた。
おい、ハワイかここは。
「はいこれ、べいべー」ツンツン頭はコップをくれた。
??
「どぞどぞ」丸男がコップに何かを注ぐ。

「まってたのよぉ」とソバージュが私を席に座らせた。
……

テーブルの上には料理が大量にあった。
「いやぁ、のっぽ、お前の彼女かわいいだな」とめがね。
な、何を言っているのだこいつは。
「えへへへ」こら、頬を染めるなのっぽ。
「めりーたん、あれだって? いわゆるメル友…もとい、電話だからテル友か」
うまいことを言ったつもりかこの丸男は。
「ささ、のんでのんで、たべてたべて、べいべー」とツンツン頭が料理を勧める。
「話はお姉さんがゆーくり聞いてあげるわよ」
なんだそりゃ、ソバージュ。
思考がぐるぐるして、私は一言も発せない。
一気に宴会モードだ。

…私、めりーさん。状況が飲み込めないの。


ごくり。と飲み込めない状況の代わりに、コップの中身を飲み干し…ら。

「やーん、やるぅ」ろ、ソバージュ。
「べいべー、お前もまけんなよ」ツンツン頭がろっぽを焚きつける。
「よし、俺が飲むだ」めがれ、ちょうしにのる。
「よっしゃぁ、勝負だ」うるさい、ろっぽ。
「ああ、めりーたん、かわいい」丸男。

…ぷちん…、ろ、何かがきれるおろがしら。

「調子にろるらー!!!あらしがらにしにきたろおもっれるろら!!」
「のっぽにあいきたんでしょ、めりーたん?」
「のっぽと交際しに来よったんでしょ、めりーさん?」
「のっぽとにゃんにゃんかしら? めりーちゃん」
「のっぽのハートをつかみにだろ、べいべー」
「俺ならいつでもおっけーだぞ、めりーさん」
「わ、わらしはそんらつもりれ、来らんじゃらいろ。わらしは、わらしは…」なぜか頬が赤くらる。

ん? わらしは電話した相手になにするんらっけ?
わらしは、一生懸命あらまをなやまし…

…わらし、めりーさん。いまみんらろ、飲んれまる。
楽しくなんれ、無いんらから…

=えんど=
最終更新:2008年10月02日 18:13