俺が学校のトイレで大きい方をしていたときのことだ
「赤い紙欲しいか~?青い紙欲しいか~?」
ああ、あれか。学校の怪談とかでよくある。
まあ悪戯する奴が居ることは別におかしくない。
だおかしいのは、その声は女のものだということ。
「う~ん、赤……って結構古風なのはいてるな」
「えっ、ちょっ、ばっ、ばか!!何見てるのよ!!」
俺は取り敢えず床に置いた手鏡を引っ込める。
「そんなことより、そういう悪戯は程ほどにしとけよー」
「そんなことって何よ!大体、年上に説教しないで!!」
性格ひねてるな~。オマケに上級生かよ。たちわりー。
「恐がってンコ出来ない奴かわいそーじゃん。俺は別にいーけどさ」
「……そうね。そうよね。ええ、私が悪かったわよ」
と、戸の上から振って来る赤い何か……紙?
紙には、またもや古風なことに毛筆で「変態」と二文字。本当にひねてる。
俺はその赤い紙、しかも文字の書かかれた方でケツを拭いて外に出た。
不思議なことに、扉が開いた音もしてないのにトイレに女の姿は無かった。
最終更新:2009年10月20日 14:04