真っ赤な、真っ赤な部屋。
インターネットの中でしか生きられない、都市伝説。
Red Room ~赤い部屋~
「今日も2chは楽しいなっ・・・と。」
俺はどこにでもいる大学生。
一人暮らしをはじめ、気兼ねくインターネットを利用する毎日。
2chには様々な情報が飛び交う。政治、経済・・・そして、俺の趣味である「オカルト」も。
今日は古い古いネタを調べるために、このオカルト板を見ていた。
そのネタとは、「赤い部屋」
インターネットの普及と共に広がった、不思議で恐ろしい都市伝説だ。
あるURLをクリックすると、「赤い部屋は好きですか?」という声が出るポップアップが作動し・・・
閉じようとしても何度も出てきて、最終的にそれに出会ったものは血まみれになり死ぬ・・・。
そう、自らの血で部屋を真っ赤に染めて。
よくあるオカルトネタでも中々怖いものに入る。一時期、それを模したFlashも出来た位だ。
「にしても、流石に古すぎるネタかな・・・情報が少ない。」
中々情報が見つからず頭をかいていると、ある書き込みが目に飛び込む。
【このURLの先に、赤い部屋の真実がある】
「・・・真実?」
どうせ、また悪戯か何かだろう・・・そう考えるものの、やはり気になる。
俺はスパイウェアやPCクラッシュツールの対策を施し、URLを開く。
「ゴクッ・・・」
生唾を、飲む。もしかしたら赤い部屋のURLかも―・・・しれない。
しかし。
『ポップアップをブロックしました。』
電子音と共に、このメッセージが。怪奇現象がツールに防がれるとは、お笑い種だ。
「はは・・・まぁ、こんな所だろ。」
そして新しく別のスレッドを見ようとすると、不意に。
「ちょ、ちょっと!なんでポップアップが出てこないのよっ!!」
女性の、声が聞こえた。俺の―・・・背後から。
「な、なんだ!??」
俺が振り向くと、そこに居るはずの無い女性が居た。
燃えるような・・・いや、違う。血のような、赤。
髪も服も、瞳も爪も、そしてその艶やかな唇も。全て、真紅。
「なんで赤い部屋のポップアップが、出ないのよー!!」
「・・・はい?」
その日から、俺は―・・・この、赤い部屋の主との奇妙な生活を営む事になった―・・・
最終更新:2011年03月01日 22:58