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上官が死んだ。
その存在を惜しんで泣くやつもいたが、自分は狂喜した。
なぜなら、あのクソアマに最もイビり抜かれたのが、自分だからだ。
確かに自分は体力はそこそこだが、頭と要領が悪かった。やつはそこを突いてきたし、
論理の逃げ道を塞ぐのも得意だった。そうやって、イジメを正当化していた。
理不尽極まりない苛烈なイジメに、よく耐えたと思う。

自室で独り解放感を噛み締めているとき、ある考えが浮かんだ。
「どうせ死ぬんだったら、思いっきりレイプしてやればよかった…」
それはもう叶うことのない名案だったので、オナニーで昇華することにした。

いままでやつをネタにしたことはない。顔はまあ、悔しいが見れる方だし、
尻はいやらしかったし、透けポチにはどうしても目が吸い寄せられた。
しかし、やつで抜くのは負けだ、という思いがあったから、我慢してきた。

このネタは大変に優秀だった。妄想ストーリーがまだ序盤というところで、限界がきた。
ティッシュを用意するため、目を開けると、そこにはやつがいた。
屈みこんで、両膝に肘を置く形で頬杖をついている。
「軍曹っ!?」
習慣で、直立不動してしまう。
「あの世にいくまえに、貴様には伝えたいことがあってな」
「な、なんでありますか」
「とりあえずその汚いのしまえ」
「イエッサー!」
「サーは要らん。もう貴様の上官ではないのだからな」
「イエスビッチ!」
「殺されたいか?」
「のノーサー!」
身体はなくとも、間違いなくこの女はやってのけるだろう。

「伝えたいことというのは……」
軍曹は珍しく視線を外して口ごもる。
「その…いままで…ゎ…………」
「?」
「……い、いや、なんでもない。意外と難しいものだな」
「なにがでありますか?」
「はは。こんな思いをするのなら、貴様に犯させてやればよかった」
「!?!?!!」
言葉の真意を訊くまえに、軍曹は顔を赤らめて消えてしまった。

ショックだった。
人生で初めてのことだった。
恥ずかしくてどうにかなりそうだった。

オナニー見られた。
最終更新:2011年03月03日 11:19