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店仕舞いな流れに乗じてその昔あんまりな内容のためお蔵入りさせた作品を貼ってやるZE!!

「たんころりん」
そのお寺には大きな古い柿の木があった
柿の木は毎年甘い実を大量に付けるのだが、和尚さんはその実をとるのを厳しく禁じていた
毎年放置された柿の実はカラスの餌になるほかは、地面に落ち朽ちていくばかりだった
寺の小僧はもったいないもったいない一度でいいからあの柿の実を存分に食べてみたいものだと
思っていたが厳しい和尚さんの言いつけには逆らえずその様子を恨めしく眺めるばかりであった

さて、その年も秋になると柿の木は大量の実を付け、そのまま放置されていた
ある晩和尚さんは泊りがけの用事で出かけて小僧が一人留守番していたが、
いきなり寺の戸が開いたと思うと赤ら顔の美女が鬼気迫った様子で押し入ってきた
いきなりのことに面食らっている小僧にその女は大きいすり鉢をもってこいと言う
女の有無を言わさぬ迫力に小僧が言われるままに寺で一番大きなすり鉢をもってくると、
女はすり鉢をまたいでおもむろに着物をまくりあげ、小僧に見せ付けるがごとく張りのある、
心持ち赤く染まった尻をさらけだすやあろうことかすり鉢の中に己が「ブツ」を勢い良くブチまけた 
その様子に唖然とする小僧に向かい女曰く「さあこれを食べなさい」

すっかり女に圧倒され縮み上がった小僧は最早その言葉に従うしかなかった
不思議と中の「ブツ」にそれほどの嫌悪感は感じなかった
いきなりの美女の痴態に思考がすっかり痺れ麻痺していたこともあった
小僧は恐る恐る、しかしどこか興味深げにすり鉢一杯の「ブツ」に顔を近づけた
思っていたほどの臭気はない、いやむしろ甘くいい匂いにすら思えてしまう
(全く自分はおかしくなってしまったに違いない)などと心の隅でつぶやきつつ、
人差し指でその「ブツ」をすくいあげ口に移した 口中にその味が広がる
そのまま放心したような小僧に女は尋ねる
女「味はどうだい?うまいだろう?」
小僧「甘いです…甘くて、とてもおいしいです…」

次に小僧はすり鉢の「ブツ」を片手で掴み口に放った 汁気を存分に含んだそれの
なんともいえぬ味と匂いはあたかも体中に染み入るほどだった
それからの小僧はもう無我夢中だった 「ブツ」を両手で鷲掴み、むしゃぶりついた
終いにはすり鉢に顔ごとつっこみ、直接犬食いまでしてみせたのである
そんな小僧の様子を女は満足げに見つめていた もう既に始めの鬼気迫る迫力もない
あらかた「ブツ」を食い尽くし朦朧としている小僧に女は言った

「あんた、いつももの欲しそうに私のことを見つめていたでしょう?ずっと気付いてたんだからね」

「あんまり哀れに思えてきたんで今日はわざわざ訪ねてきてやったのよ よっぽど飢えてたのね
あんなに必死でしゃぶりついてきて…ま、まあ悪い気はしなかったけどね」

「べ、別に誰かにおいしく食べて欲しいとか、どうせならあの子に一番にとか思ってここにきたわけ
じゃないんだからね!妙に勘ぐって誤解とかしないでよね!!もう、聞いてんの!?」

次第に早口になりながらも、言いたいだけ言うと女はそのままでていった
入ってきたときより顔の赤みが濃くなっていたのは気のせいか


翌朝和尚さんが帰ってくると、腹を膨らませた小僧がお堂の真ん中で寝こけている
境内の柿の木の実は妙に減っていて、脇に転がった大きなすり鉢の中には柿の実の跡が…
始めは小僧が自分の留守をいいことに柿を盗み食いしたと思い怒っていた和尚さんも、
小僧の話を詳しく聞くうちにハッと何かに思い至ったよう
「そうか 放置されっぱなしだった柿の木の精が… 悪いことをしたのう シカシ…wktk」
それからもしばらくは柿の木は放置され、和尚さんはなぜか寺の戸の前で枕元に新たに購入した
さらに大きなすり鉢を置いて寝るようになった
しかしある晩「ウソ!!ナンデオオオトコ!?」という和尚さんの叫びに慌てて皆が駆けつけると柿の実まみれで
目をむいて気絶した和尚さん発見される、という事件の後は小僧を始め村の人たちにも存分に
柿がふるまわれるようになったということじゃ

どっとはらい
最終更新:2011年03月04日 11:03