俺「ただいま~」
「...」
あきらかに機嫌が悪い、まだ怒ってるのか?
ことのハジマリは二日前のエイプリルフール。
不思議な同居人に軽くいたずらしただけなんだが....
~二日前~
俺「じつは、今日新しいアパート見つけてきたんだよね」
「...え?」
俺「ここよりも好条件だし駅も近いしなにより安い。貧乏学生には最高の場所だよ」
「あ、よ、良かったじゃない?!やっと出て行くのね。これでせいせいするわ。
...早くここから消えちゃえばいいのよ」
俺「だから今日引っ越すことにしたよ。そろそろ友人がトラックでくるはずだし
迎えに行って来ようかな」(ばたん)
「え、今日?ちょ..ちょっと待っ...」
「ひっ..ひどいよ..うっ...急に引っ越すなんて...」
「私に黙って何もかも...ひっく..そんな..そんな...」
「あいつなんか大嫌い..うっ..ったのに」
俺「ただいまっと。ん?なに泣いてるんだ?」
「?!別に泣いてなんか、、それよりまだいたのね。..ぐず」
俺「嘘だよ」
「...?」
俺「だから引越しなんか嘘。今日はエイプリルフールだからなんかしたくてさ、驚いた?」
「そんな、、、」
俺「君がここにいる限り出て行くなんて事しないさ」
「ばっ、、馬鹿っ!!あんたなんか死んじゃえばいいのよ!!」
そして今にいたるわけです。まだ一言も口聞いてないよ...
俺「そろそろ機嫌直してよ。今日はお祝いだしケーキ買ってきたんだから」
「..お祝い?」
俺「今日は俺がここに入居した日、初めて君と会った日だよ」
「あ...、覚えてたんだ」
俺「忘れるわけないだろ、あんな衝撃的なこと」
「馬鹿..あんたの買った安物のケーキなんて食べれるわけないでしょ!」
俺「はいはい、ここに置いとくから気が向いたら食べてくれ。俺は寝るよ」
「死んでも食べないからね!」
朝見たらケーキの代わりにクッキーが置いてありました。食べていいのかな?
最終更新:2011年03月04日 20:25