激しい吹雪に見舞われ道を見失った我々が、運良く今は使われなくなっていた山小屋を
発見したのは既に深夜を回った時間帯だった
ガランとした小屋の中で雪と風は防げるものの明かりも暖を取れるようなものもない
全員体力は尽きかけていたがこのままジッとしていては眠りに落ちて凍死は免れないだろう
そこで我々は起きつづけているため以下のような策を講じた
メンバー4名がそれぞれ部屋の4隅に位置し、一人ずつ隣の隅に移動してはそこに待機する者の肩を
(中ry
もう何十週しただろうか
意識も朦朧と作業を繰り返すうちいつの間にか吹雪が止んでいることに私は気付いた
仲間と外にでてみると頭上には白み始めた青空が広がっている
これなら正規のルートに戻るのも容易なはずだ
A「どうやら我々は助かったようだな」
B「ええ、今回ばかりは流石にもうダメかとも思いましたがね」
D「ま、俺たち登山家にこれくらいの危険はつきものっスよw」
C「何言ってんだwお前昨日は『死にたくねぇよ~』なんて半泣きだったじゃねえかw」
D「そ、それは言わないでくださいよ~」
A「ハハハ…だが、今回は本当に皆を命の危機に晒してしまった・・・なあ、みんな、もうこれで」
B「ストップ!Aさん、その先は言いっこなしですよ」
C「ああ、Dが言ってるようにこんな危険、山に登る以上覚悟の上だぜ」
E「まあそうね あんたらだけじゃ危なっかしくて心配でしょうがないし、これからも付き合ってあげるわよ」
D「プププ…姉御が本当に心配なのは俺たちじゃなくてAさん個人のことじゃないんですかw」
E「あ、あんたなにいってんの(赤面)!?ちょっと、待ちなさいよ、待ちなさいったら!!」
D「うひゃー勘弁してくださいよー」(一同笑い)
…どうやら俺はみんなに失礼な発言をしようとしてしまっていたようだ
そうだ 俺達5人アルピニスト そこに山がある限りこれからも登り続けるだろう
細かいことは気にしない だって俺たちアルピニスト
最終更新:2011年03月05日 23:50