歩道橋の階段に、女の子の幽霊が居付いている。
彼女は人の足を引っ掛けて転ばすという悪戯をしている。
ただし、相手は若者限定、階段の上か下三段以内。
大きな事故なんて起きた事は無い。
俺はいわゆる見える人で、彼女に悪戯されそうになっても上手くよけて、
その度に睨まれていた。
ある時、遅刻しそうで急いていた為か、
俺は下ろうとしていた階段の一番上で足を踏み外した。
間違いなく死ぬ。
そう思った瞬間、すごい力で後ろから引っ張られた。
何が起きたか理解出来ないままぺたんと尻餅をついて呆けていると、
俺の体をすり抜けて彼女が階段を下りていった。
下から二段目の定位置で、俺のことを仏頂面で見上げている。
ううむ、今日は引っ掛けられてやるべきか。
最終更新:2011年03月06日 06:39