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悪霊に取り憑かれた。


『死ね』
耳元で響いた囁き声に驚いた僕は逃げようとして車道へ飛び出し、原付に撥ねられた。

『死ね』
囁き声にひるんだ僕はバランスを崩し、階段から落ちた。

『死ね』
囁き声に怯えた僕は火をつけようとしていた七輪を蹴り倒してしまった。

『今回こそは死ねるかな?』
囁き声とついでに頭を叩かれ、思わず取り落とした包丁は深々と足の甲を貫いた。
「ぐゃああうぁぁぁぁっっ!!!」
激痛に転げまわる僕の斜め上、誰もいない空間から溜息交じりの声が響く。
『はいはい心配しなくてももう救急車呼んであるから』
「余計な事するなって痛いいぃぃぅぅ」

今回も失敗。
奴に殺されるんじゃない、僕は自殺したいんだ。
最終更新:2011年03月06日 08:34