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家の猫がね、死んじゃったんですよ。
まぁ、死んだのは去年の話なんですけどね。
なぜだか私にだけは懐かない猫でしてね。
私が近づくと威嚇することがしょっちゅうありました。
なぜそんな話をするのかって?
なぜならこの前私が体験した出来事に関係があるからですよ。
簡単に言うと事故にあいましてね、死に掛けたんです。
臨死体験と言うんですっけ?三途の川が見えたんですよ。
なぜだか足が勝手に進んでしまったんです。川の向こうに向かって。
向こう岸には私の爺さんや婆さんがいて、おいでおいでをしていたんです。
家の猫もいました。たしか、私の真正面にいたと思います。
私と猫の距離が2メートルくらいになったとき
いきなり猫が威嚇しだしたんです。
とっさに「引っ掻かれる!」と思いましてね、一目散に逃げ帰りましたよ。

気が付いたら病院のベッドでした。
あの世に行くことを拒否されるほど私は嫌われていたんですかね?
最終更新:2011年03月06日 08:41