喉仏も治った頃、また夜中に寝苦しくて目が覚めた。
あの髪の長い女が俺の腹に腰掛けて漫画を読んでいた。
「あの…ドイて下さいませんか…?」
と懇願してみた。

「却下だッ!
この私の敷物になれる光栄にむせび泣け!
このゴミヘドロが!」

「いや…でもこのままじゃ眠れないですよ…」

「ほぅ…座布団の分際で抗議とは偉くなったものだな?」と

ぐりぐりと足で顔を踏み付けてきた。
「ちょ…痛いから止めて」

「黙れ!
このチンカス野郎がァ!
眠りたければ眠らせてやる!

永遠になッ!」

脳天に強烈な踵落としを食らい、目が覚めたら集中治療室でした。
最終更新:2007年05月01日 03:06