―ジリリリリリリリリ! 「ふわぁ~」 朝起きて、ベッドから降り、そのままテレビをつける。 『…女体化による世界的な性別の割合は低下の一方で、政府は今後の対応について明…』 プチ ため息をついてテレビを消した。 まあご存知の方もいるだろうが、この世界では《15,16歳まで童貞だと女体化する》 と言う何とも迷惑な病気がはやっている。正式名称は… 何でも原因は不明、対処法も分からず、政府もなすすべが無いらしい。 「優太!何やってるの早く起きなさい!」 俺の名前は小野優太。成績は結構いい方で、クラスではしょっちゅう解き方を俺に聞きに来たりする。 友達の健―こいつについては後述する―が言うことには、「顔はいいけど性格でモテない」らしい。 なにはともあれ今は学校に遅刻しないことが一番なので、足早に家を出た。 「なあお前もう卒業した?」 「まだだ…やばいよ俺」 「あいつかわいくなったな…」 など、教室では早速この話題で持ちきりだ。他のクラスでも2,3人発症したやつがいるらしい。 しかし、俺もそろそろやばいよな…そんなことを考えていたらこいつが早速は増しかけてきた。 「お前はもう卒業してんだろ、秀才君。」 こいつが先ほど言った友達の与田健。こいつとは小学校からの付き合いで、今もよく一緒に遊んでいる。 そしてこいつの今の発言どおり、俺は卒業済みだと思われている。それは女子も例外ではなく、俺がこうも焦っているのはこのせいだ。 「あ・ああ・・・。」 しかしここで見栄を張るのが俺の悪い癖だ。この癖のせいで、俺はいまだに童貞のままだ。 「でもお前が女体化した姿も見たかったような…。」 嫌味にも聞こえるつぶやきに苦笑いで返した俺は、チャイムを聞いて席に着いた。 この時点では誰も気付いていなかったんだ。その翌日にはもう、俺が「俺」ではなくなっていることに… その日の夜は、やけに体がだるかったのだけ覚えている。はて、風邪でもひいたかな?そう思っていた。 親に体がだるいことを伝えると、いつもしている予習も少しにして寝た。 実質それが最後の「秀才君」だった。 -その夜は妙な夢を見た。 俺が俺じゃなくなるような感覚とともに、俺から何か大切なものが流れ出ていくような夢。 これは…? ―チュン、チュン 朝だ。それはもう恐ろしく晴れているだ。例えるならそうだな、卑弥呼を10人呼んで晴れさせたぐらいだ。 「んううぅ~ん。」 ん?なんだか声がおかしいな。これは本格的に風邪をこじらせたか? そんな事を思いながら時計を見る。 5時28分 まだ母さんは起きてないな。そんなことを考えながらベッドから降りる… 「…うわわっ!」 ドシン! 大きな尻もちをつく。 「いてて…」 ダメだ、なんかやっぱり声が変だし、調子が悪い。くらくらする頭を抱えて洗面所へ向かう。 「ええっとコップは…っ!!」 コップを手にして、鏡の前に立った瞬間に俺の思考は停止した。 ―目の前にいたのは美少女だった。 落ち着け!落ち着くんだ俺! いろんな主人公たちが言ってたじゃないか、「素数を数えろ」って。 よし。素数、素数、そす… 「『素数』って何だっけ?」 そこにもう「秀才君」の姿はなかった。 「は!こんなことをしてる場合じゃない!まずは母さんを起こして…いたっ!」 勢いよく走ろうとして、裾を踏んで転んだ。 どうやら本格的に変わってきているらしい。 「まぁそんなに急がなくていいか。」 ほら、性格がゆっくりになってきた。でもまぁ、そんなに焦ることもないよね。 そんな風にして、しばらく俺は鏡の前で寝ていた。 寝ていた俺を見つけた母さんが何か言っていたが覚えていない。 …眠いな。 それからが大変だった。 まずは無理やり親に起こされた後にいろいろ聞かれた。 「優太!あなた童貞だったの?なんかもう卒業しました見たいな感じだったじゃない!」 よくそんなことサラっと言えますねあなたは。 そもそもこんな時期に女体化すること自体が珍しいことで、大丈夫だと思っていた息子がこのタイミングでは驚くのも無理はない。 俺の誕生日は冬なので、夏に女体化など想像したこともなかった。 「すみませ「まぁいいわ。」へ?」 「よく見れば結構かわいいじゃない。胸なんかは私より大きいかもしれないわ。後、服もたくさん買わないといけないしそれに…」 あ~母さん変なスイッチ入っちゃってるよ… でもかわいい服も見てみたい気もするし、とりあえず良いか。 ―余談だが、やはり母さんより俺の方が胸がでかかったらしい。 ---- その後母さんにフリルのついたスカートやら何やら散々(俺の意思関係なし!)買わされた後に、 最後にたどり着いたのがこの女体化した奴ら(以下にょた)最大の敵! 《下着売り場》 いやね、確かに当たり前といえば当たり前なんですよ。 女になった→服買う→残りは?→下着 これのどこに間違いがある?そう言われれば仕方がない。 現に今の性別を聞かれたら女と答えるだろう。女湯だって法律上問題なく入れる。 しかし、なぜか今まで入りたくてしょうがなかったのに、今は入りたくないんだよこれが。 何というかこう、「純」女性をだまして入っている気がするというかなんというかその 「何一人でぶつぶつ言ってんの。早く行くわよ。」 「いぃやぁぁぁぁぁ~(泣)」 はたから見れば駄々をこねてる高校生だったと思う。 「今日はどうなされました?」 「いえ、息子が女体化しちゃって下着買いたいのよ。」 ああ出たよ店員さんの「あ~なるほどね」みたいな視線! なんかいろいろふっきれたのでサイズ測って買って帰った。 なに?サイズが何だったかって?うるさいこの変態! 592 :ぽん ◆0hSLdgVuAc [sage]:2010/06/23(水) 19:35:28.13 ID:XJz.LCk0 ここで安価。 ・主人公の新名前 ・この先の大まかな流れ↓ 1,クラスのみんなに変化なし→また安価 2,友達の健もにょた化→名前も安価→終わり 3,クラスの女子(名前安価)が友達になり、健とも友達に、そして三角関係へ→続く 4,その他 ごめんなんかネタがない。 593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/06/23(水) 19:57:16.41 ID:ep/xYcDO 書かない 594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/06/23(水) 20:22:46.00 ID:.z55EAso >>593 外道すぎるwwwwww 595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/06/23(水) 22:42:48.72 ID:QfTZ.fI0 >>593 続きwktkしてるのにその安価… 596 :ぽん ◆0hSLdgVuAc [sage]:2010/06/23(水) 23:18:15.31 ID:XJz.LCk0 お願いです書かせてください。orz もう一度安価 ・主人公の新名前 ・この先の大まかな流れ↓ 1,クラスのみんなに変化なし→また安価 2,友達の健もにょた化→名前も安価→終わり 3,クラスの女子(名前安価)が友達になり、健とも友達に、そして三角関係へ→続く 4,その他 書かない・最終回・終了系はなしでよろしく。 ----
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