『魔法少女リリカルお芋』~宿命のライバル!?もう一人の魔法少女の巻~

魔法少女・・それは女の子にとって最高の憧れであり現代科学という柵から越えられるものである。
魔法とは本来科学がすべてなこの世界では空想上の存在であり、存在してはならぬものなのだ。自然の摂理をいとも
簡単に捻じ曲げ科学では到底、成しえない力を簡単に扱える人間などこの世にいないはずなのだが・・それを身を
もって体験した人間がいる。

その人間はこの平凡かつ退屈な日常をそこそこ楽しみながら過ごしていたのだが・・魔法と言う子供のとき捨てた
幼さからでる何らかの憧れが再び出てしまったような感じである。このお話は異世界から来た魔法によって
繰り広げられる愛と友情のスペクタクルな物語なのかもしれない・・


  魔 法 少 女  リ リ カ ル お 芋 



      ~ 宿命のライバル!?

              もう一人の魔法少女の巻 ~


さて、当物語の主人公のお芋たんその可愛らしい容姿から女の子に見えてしまうことがほとんどだが、本当はつている
物もちゃんとついている極普通の男の子、女に欲情すれば恋もするというその心は普通の青年と変わりないものなの
だが・・魔法と言う摩訶不思議なものに触れてしまったおかげで愛らしい容姿はそのままで性別が全く変わった
魔法少女と化してしまい、ひょんなことから退屈してた日常から脱却した生活を手にした・・



「いや~、なんか前に変なことがあったけどお芋たんは変わりないね」

「だから毎回、毎回・・お芋たんと呼ぶなって言ってるだろッ!!! 本名で呼べ!!」

「はいはい」

魔法を手に入れたといってもこういった日常の生活は余り変わりないものだ。魔法の力を手に入れればちゃんと自分を
男としてみてくれるのかと思いたいのだが・・カバンの中で眠っている謎の生命体は非常時にしか魔法が使えないように
自分で能力をオミットしているらしい、だからああいった緊急事態がなければただの小汚い猫に過ぎないのだ。

何もないままでいつものようにからかわれながら学校の屋上でお昼休みを迎えたお芋たん・・あの騒動から自分の家に
居ついてしまった謎の生命体はいつもは普段の猫として接している。最近、この謎の生命体にいろいろと愚痴ることが
多くなってしまった・・

「はぁ~・・なんでみんな男としてみてくれないんだろう」

「人間と言うのはよくわからないな・・」

「あの時みせてくれた魔法で僕を男らしく見せてよ!!」

「何を言う、私は非常時以外は魔法は使えないようにしてあるのだ。ここの世界ではできるだけ魔力の消費を抑えたい」

「・・役立たず」

またいつものように肩に乗っかっている謎の生命体に愚痴りながら、なんら変わりない日常を送っているお芋たんで
あったのだが、突然後ろに人気を感じてしまった。お芋たんは驚いて後ろを振り返ると女子が1人ぽつんと立っていた。
よくみてみるとこの学校の生徒で名札を見てみると同学年の人であった。

衝動に駆られたい気持ちを抑えながらもお芋たんは恐る恐る女子に何でここにいるのか尋ねて見ることにした。




目の前にいる女子に理由を尋ねようとしたお芋たんであったが、ここで謎の生物がお芋たんを制止しようとする。

(待て・・そいつは何だか変な感じがする)

(何言ってるんだよ、普通の女子生徒じゃないか・・それに仲良くすればいいことありそうだ)

謎の生命体の制止にも関わらず、お芋たんは男性っぽいしぐさを前面に見せながら女子にここにいる理由を聞いてみる。
男子にも女子からもからもからかわれることの多いお芋たんはここで男性っぽいしぐさを見せて女子と仲良くすれば
今までの自分にまとわりついているマイナスイメージを一気に払拭できるのだろうと思ったのだが・・女子はそんなお芋たんを
あざ笑うかのようにやや冷めた目で見つめるとくすりと微笑してこう言い残した。


「・・また、会いましょう。魔法少女さん」

「えっ・・ちょ、ちょっと!!」

女子の驚くべき台詞に不安を感じたお芋たんはすぐに女子を捕まえようとするが屋上につながる階段からはすでに
女子の姿はなく混沌だけがお芋たんの心の中をうやむやなままで屋上に戻るとお芋たんはすかさず大声で肩にいる謎の生命体に怒鳴り挙げた。




「どういうことだよ!! 魔法少女のことは誰も知らないはずだよ!!!」

「う、うむ・・ これは推測だと思うが、すでにザックの配下が我々のことを掴んでいるのかもしれない。
事実あの人間からは魔力みたいなのを薄っすらと感じた」

「魔力・・」

魔法には必ずしもその力の源・・魔力と言うのが存在する。この魔力によって魔法は生み出され魔力が高ければ
高いほどより多くの魔法が使え、威力の高い魔法が扱えるようになる。いくら魔法少女と言えども魔力がなくなれば
ただの人に戻ってしまう・・

謎の生命体から魔力と言う言葉にお芋たんは底知れぬ不安を体からひしひしと感じていた。


「厄介なことにならなければいいのだがな。すでにザックはこの世界でも魔力の扱える人間を配下に加えたのか・・」

「うん・・それにあの子はうちの生徒みたいだしね。戦わずにすみたいな」

厄介な難敵の存在を感じたお芋たんだが震えていても仕方あるまい、もう魔法と言う存在は信じきっているのだし
それを扱って黒幕である異世界の大賢者、ザックの配下を倒していくのに抵抗感もない・・だけど、この世界で同じ人間と
戦うのは少しばかり抵抗感を感じてしまうのだった・・




帰り道・・学校にいる友達と別れて一人トボトボと帰ってゆくお芋たんは雲一つない赤みを帯びた色となった
夕焼け空を見ながらお芋たんは屋上でであった女子のことで一杯であった。謎の生命体が言うにはあの少女から
魔力に近いものを感じたと言うがまだそうと決まったわけでもないし単なる間違いと言う可能性も0ではない。

そう信じることだってできるはずなのだ・・


「あの子は・・絶対にそうじゃないよ」

「まだ気にしているのか? 人間はよくわからない生物だ・・」

「誰もがみんなそう合理的に考えられないよ。たとえ理想を掲げたってそう簡単にできないのが人間だよ」

この場所がよほど気に入ったのか・・肩にいる謎の生物と話し合うとこの生物に人間について教えてあげることにした。
どうもこの生物は何でもできる魔法があるのか・・なんでも合理的に考えようとする節があるようだ、確かに魔法さえ
あれば何だってできるだろうけど人間と言うのはそんな神にも匹敵する力は持っていない・・誰もが悩み助け合って
生きていくのだと人間なんだとお芋たんは思っている。


「人間と言うのは1人では弱いんだけど力を合わせればなんだってできるんだ。
確かに魔法は何でもできて便利みたいだけどそんなものに頼る必要もない・・だから人間は支えあって生きていくんだよ」

「それが愛・・という奴か。よくわからんものだ・・」

「そうだね・・でも、もう少しこの世界にいてみたら何かわかるかも知れないよ」

謎の生物にそう語りかけながらお芋たんは自分のマンションへと帰っていくことにした。
そんなお芋たんのささやかな夜が破られるのはもう少し・・




翌朝・・何だか無性に目が覚めたお芋たんはまだ眠っている謎の生命体を肩にかけるとそのまま早朝のランニングを
することにした。体力には少しばかり自信のあるお芋たんだがこうして朝のロードワークをしてみると自分はまだまだだと
思ってしまう。朝特有の冷たい風が火照った体を心地よく冷ましてくれた。

途中でスポーツドリンクを買って途中にあった公園のベンチに座るとスポーツドリンクを飲みながらお芋たんは朝焼けの
空をじっと見つめていた。


「ふぅ・・朝走るのもいいもんだね」

「・・ほぅ、そうなのか?」

「あ、起きたの」

途中で朝風の影響か、謎の生命体が目を覚ましたようだ。やはり太陽と言うのは人を活気づけるなにかがあるらしい・・
よく神話とかでも太陽が出ているがそれはこの朝日をさしているのだろうと思う。

「太陽と言うのはいつになく心地よいものだ」

「そっちの世界にも太陽があるんだね」

意外なことを聞いたお芋たんだが・・突如として絶対の明るさを誇っていたこの太陽が暗闇に掻き消されることとなる。
それは唐突にやってくるもので、先ほどまで絶対の明るさと暖かさを保っていた太陽が絶対に途絶えることのない明るさを
パッと消してしまい空は漆黒の夜が再び顔を出した。突然の変化に違和感を感じたお芋たんは暗い空をじっと見てみると
一対の人気がこちらへとやってきた。



再び顔を現した夜空からお芋たんの目の前に現れた人・・それは屋上で見たあの子であった。少女は制服姿とは違い
豊満なスタイルを身にまといながらも漆黒を現すかのような衣装で右手にはお芋たんと一緒の魔法の杖を持っていた。

最悪のシチュエーションが成立してしまう中で女は体が冷たくなるような薄ら笑いを浮かべると静かにこう言った。

「始めまして・・お芋さん」

「き、君は――ッ!!」


お芋たんが驚く中で、少女は冷たい笑みを浮かべたまま自己紹介を始めた。




「私は見てのとおりもう一人の魔法少女・・ちょめ!!」

「やはり・・あの時感じたのは魔力だったか!!」

謎の生物はとたんに毛を立てて警戒すると自分の勘が正しかったのに少し自信を取り戻せた。わなわなと信じられないような
顔をしたお芋たんであったが、謎の生命体はすかさずお芋たんに指示を与える。

「早く、変身しろ!! こいつは君と一緒の魔法少女だ!!!」

「う、うん・・ ま、マジカル・・スタロンドパワー!!」

定番の掛け声とともに謎の生命体は夜空に光る球体と化してお芋たんの中に入り込んだ、そこからお芋たんは性別が変わり
出るものも出て引っ込むことろは引っ込み・・衣装も目の前にいる魔法少女とは対する光ある明るい衣装となった。


「魔法少女・・お芋参上!!」

「来たか・・」

魔法少女VS魔法少女・・最悪の対戦はゆっくりとその幕を開こうとした。




魔法少女が2人・・その存在はお芋たんにとってかなりのショックと衝撃を与えた。まさかこうも早くにもう1人の魔法少女と
出会うとは思いにもよらなかったのだ。しばらく落ち着くためにお芋たんはゆっくりとその口を開いた・・

「・・もしかしてあなたはザックの」

「ええ、だけどちょっと違うわ。今までの私は確かに平凡でなんら変わらない普通の少女だったわ、そんな退屈していた
日々に入り込んだのが異世界から来た大賢者ザックの使いよ、最初は怪しい宗教かと思ったんだけど暇つぶしに引き受けたら
何と本物の魔法を扱えてこうして魔法少女になれるなんて驚き・・

だけどザックとかいうやつの野望は別、使い魔からあなたのことを聞いて対戦したくなったわけ」

“なら話は簡単だな。降伏しておとなしく魔力をなくせばそれでよし、逆らったら・・”

「殴り合いってところね」

だんだんとお芋たんそっちのけで事態は勝手に進んでいく・・お芋たんは急いで謎の生命体を黙らせると改めて話し合いに
よる解決方法を望んだ。同じ人間なら分かり合えるかもしれない・・そんな期待がお芋たんの胸に残っていた。


「とにかく、このまま大人しく・・」

「バカじゃないの? あんなそんなんだから男らしくないのよ・・お芋たん」

「・・・お芋たんって言うなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

結局、相手のペースで強引に戦いに持って込まされたお芋たんであった。




「――ッ!!」

「どうやら互いに力は同じみたいね・・」

様子見として互いに魔力は使わずに浮遊能力で杖をせめぎ合わせると互いの力量を確かめ合いながらどう魔力を使って
いこうかと悩んでいた。やはりここはとりあえず魔力の消費は最小限に抑えないといけない・・お芋たんは苦手だけど
持久戦を選んだ。その為には相手に攻撃をしてもらわないといけない・・お芋たんは杖を構えるとそのまま相手の攻撃を
誘っていつつかく乱しながらちょめの攻撃を待った。


「行くよ!!」

「フフフ・・ちょろちょろして小ざかしいわね。カイザー・フレイム!!」

ちょめは飛び回るお芋たんをうざったいのかと感じたのか・・呪文を唱えると杖から炎を吐き出した。即座に攻撃をかわそうと
思ったお芋たんだったが、この炎がかなり厄介な動きをしたため少し左腕に掠ってしまった。しかし、掠っただけでもかなりの
高威力でまともに喰らってしまえば塵と消えてしまったのだろう・・

お芋たんはほっと息をつきながらもじっとちょめのほうを見つめていた。


「フフフ・・カイザー・フレイム程度だからそんなにダメージはないはずよね」

「なかなかの強敵だ・・」

魔法少女対決・・ちょめが徐々に戦いのペースを握ろうとしていた。




激戦はさらにヒートアップしてお芋たんは何とかペースを握られまいと高速移動を駆使しつつちょめの懐に魔弾を
当ててはいたのだが、ちょめには全く効いておらず逆に手痛い一撃をもらわれそうになった。そこからちょめは
勢いづいたのか高速移動するお芋たんめがけて例のカイザー・フレイムを連発していた。

「フフフ・・どうしたの?」

“まずいぞ! 魔力の消費が一緒でも魔弾よりも威力が数倍も上だ!!”

「クッ!! わかってるけどどうすれば・・」

焦るお芋たんにちょめはさらにカイザーフレイムを連発する。一見して魔力の無駄遣いにも見えるのだが、ちょめは
いまだに体力を温存しながら疲れすら見せておらず、お芋たんのほうが徐々に体力が厳しくなってきた。
しかし、お芋たんにも逆転の手はある、それは必殺技のマジッククラッシュなのだが・・体力があるちょめに
それを放ったらかわされることは目を見て明らか・・今のお芋たんにはちょめの動きを封じる何かがほしかった。


「避けるだけじゃ楽しくないわね。・・ちょっと早いけど止めでもさしとこっかな」

一気にけりをつけることにしたちょめはお芋たん同様に目を瞑り怪しげな呪文を唱え始めるとちょめ周りからは紫色の
オーラが高まり打つ準備も満タンだ。逃げても無理だと自覚したお芋たんは呆然とそれを見つめていた。




「さぁって仕上げね。すべての闇の源よ、我に集いしその極限まで力を発揮したまえ・・」

“ま、まずいぞ・・奥義となればマジッククラッシュじゃ歯が立たん!! 早くこちらも奥義を放たねば――ッ!!”

「そ、そんなのあるのッ!!」

“あの時はマジッククラッシュを放つだけで魔力が精一杯だったのだが・・こっちにも奥義がある。
その名は・・ マ ジ ッ ク バ ー ス ト ”

「マジックバーストか・・ウチはまだ魔力はまだそんなに使ってない! こうなったらやってみる!!」

お芋たんは決意するとちょめと同様に目を瞑り、マジッククラッシュとはまた別の呪文を唱え始めた。


「すべての光と聖なる力よ! 我の力となりてそれを示せ!!」

「フフフ・・いい感じよ! じゃあ・・フレア――」

「マジック――・・」

「「   バ   ー   ス    ト    !  !  !  !  !  」」


2人から同時に放たれた2つの魔力の塊はせめぎあいぶつかり合った。その光は皮肉にもこの夜空を照らし合わせていた・・




2対の塊は互いに一歩も譲らぬままその球体を誇っていた。

“何と言う威力だ。私の奥義とこうも対等に渡り歩くとは・・・”

「フフフ・・どうしたの? それでお終いッ!!」

「まだ・・う、ウチは負けない!!」

まさに一進一退・・2人の最終奥義は轟音を立てながら徐々に周りの建物にヒビを入れていた。その威力は人一人ぐらい
軽く消せるぐらいの力はもっており、この2つの塊が爆砕したら・・周りの建物は灰と化してしまうだろう。

互いの魔力を全部こめる中でお芋たんは目を瞑りながら意識のすべてをマジックバーストに集中した。


「皆の思い・・ウチに届けぇぇぇ!!!!!」

「えっ・・そ、そんな!!」

お芋たんの思いが通じたのか・・徐々にマジックバーストがその唸りを上げた。ゆっくりではあるがちょめのフレアバースト
を押し返しながら一歩一歩前に進んでいた。焦ったちょめは更に魔力を上げるために力をこめるのだが・・先ほどの戦闘で
必要以上に魔力を出し切ってしまったのでもうマジックバーストを止めることはできなかった。

そしてお芋たんは最後の力を振り絞る!!




“いける・・行けるぞ!”

「いっけぇぇぇぇ!!」

「う、嘘でしょぉぉぉぉぉ!!!」

ついにマジックバーストはフレアバーストを押し返し、フレアバーストを放っていたちょめは爆発する2対の塊を
必死に受け止めてた。そして爆発した2対の塊は凄まじいまでの轟音を誇り容赦なくちょめに襲い掛かった。


「そ、そんなぁぁぁ!!」

“早く防御魔法を発動させろ!! 爆風が来るぞ!!”

謎の生物の指示よりお芋たんは残っていた魔力で防御魔法を唱えてなんとか爆風によるダメージを防ぎきった。
ダメージを防ぎきったお芋たんは魔法を解除すると今ので魔力がなくなったのか元の姿へと戻ってしまった。元に戻った
お芋たんはやり切れなさを体中から感じていた。


“太陽も元の明るさに元に戻ってる・・周りも戻っていることから、どうやら我々は別の空間に転送されて戦ってたらしいな”

「そんなの関係ないよ!!! ・・僕は結局戦うことしかできなかったんだ」

底知れぬ虚しさを体の隅々で痛感したまま・・お芋たんは重たい体を引きずりながら家へと戻っていった。




やりきれない気持ちのままお芋たんは学校へと向かっていくことになったのだが・・感嘆には割り切れなかった。

「やぁ、お芋たん。おはよう」

「おはよ・・」

「?」

いつもの男子生徒のからかいもどこ吹く風、今のお芋たんにはしゃべれる元気がなくなっていた。結果はどうであれ
人一人を巻き込んでしまったのだ、魔法で皆は知らないとはいえそれがどことなく辛く・・痛々しいものだった。


「最悪だな・・」

「うん、どんな事情でさえ人を巻き込んでしまったんだもんね・・」

いつもはもう少し話が続く謎の生命体との会話も淡々としたもので終わってしまった。やはり謎の生命体もお芋たんを
巻き込んでしまった責任を感じてしまっているのだろう、いつもみたいな合理的な考え方を述べなかった。やりきれない
気持ちを引きずったまま友人たちとの昼食を断ってお芋たんはトボトボと屋上へと向かった。




屋上はいつもと変わらず強い風をお芋たんに吹き付けている。買ってきたパンを食べながらお芋たんはマジックバーストを
放ったあの時のことを思い出してしまった。あれしか対抗できないことはわかっていた・・わかっていたからこそ辛いものだった。

「僕、もう魔法少女やめようかな・・」

「そ、それは・・」

慌ててお芋たんを止めたかった謎の生命体であったが慌てて口をつぐんだ。元々はお芋たんは普通の青年なのだ、自分の都合で
それを巻き込んでしまったのは明らかに自分だ。いくらお芋たんがこの世界で魔法に適応してようが普通の青年だ。

ドッと落ち込んだ気持ちのままそのまま屋上で静かに大人しくしていると・・また再び声が聞こえた。お芋たんは空耳なのかなっと
後ろと思い振り返ると――・・そこには今朝戦ったちょめが右腕を包帯で巻いていたまま制服姿で此方にたっていた。


「ぶ、無事だったんだ!!」

「何? 確かに危なかったけどあれぐらいじゃ死なないわ。
    • 引き分けになったのは初めてだわ、もうザックとか賢者とか関係ない!!

私はいつかあなたを倒すッ!! それを言いに来ただけ・・じゃあね」

「えっ? ちょ、ちょっと――ッ!!」

慌ててお芋たんはちょめを追いかけるが・・すでにちょめの姿はなかった。しかし、お芋たんはちょめが生きていてくれてでも
うれしい・・予想外の形でライバル宣言されたお芋たんは呆然と空を見つめていた。




「僕・・やっぱり魔法少女やるよ」

「・・あの女、大した玉だな。人間と言うのはやっぱりわからんな」

新たな決意・・そして出来上がった宿命、魔法少女は更なる混乱に立ち向かいながらも立派に成長して悪をねじ伏せて
いくのです。そこにはいろいろなドラマや人間関係が複雑に絡み合いながら物語りは更に色がついていくのだ。
頑張れ、魔法少女お芋たん!! 新たなるライバルおちょめ、そしてすべての黒幕である大賢者ザックを倒して
この手に平和を掴み取るのだ。



   そして今日も魔法少女お芋たんの戦いは続く・・




魔法少女お芋たん 続きは誰か書きたかったら書いてねwww


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最終更新:2008年09月17日 20:41
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