『まおっこ』11

487 名前: まおっこ11 投稿日: 2007/09/19(水) 01:23:09.40 ID:CzOYWApR0


へへ、このあらすじが終わったら結婚するんだ……。


あらすじ

ジークの魔力喪失という呪いを解くため、エル、パラディン、タナトス
他魔王軍の精鋭をジークの護衛につけ、一同は嘆きの森へと出発した。

しかし初日にして魔界最強のツヨース族に襲われ、隊は二つに分かれてしまう。
何とかギガツヨースから逃れたエルとパラディンの二人は、
今はジークたちに合流するため湖へと向かっている。徒歩で。

489 名前: まおっこ11 投稿日: 2007/09/19(水) 01:24:01.35 ID:CzOYWApR0

キャラ紹介  お前は光だ
たまにうざったくてじっくりとは見てないけど
それでも書いていいかな・・・?


【主人公の人たち】

《ジークフリード》 :♀ [魔族]
魔王。女体化した際魔力喪失の呪いにかかる。銀髪。お肌すっべすべ。


《エル・カインズ》 :♂ [人間]
勇者。ジークのことを魔王だと気がついていない。金髪。お肌すっべすべ。

490 名前: まおっこ11 投稿日: 2007/09/19(水) 01:24:36.19 ID:CzOYWApR0

【サブキャラの人たち】


《パラディン》 :実は♀ [魔族]
魔王軍参謀。ローブ愛用。いつもフードを被っていて顔を隠していた。
フードが取れたら女だったというのが前話。赤髪。お肌すっべすべ。


《タナトス》 :♂ [魔族]
騎兵隊総大将。大柄。むっきむき。顔いかつい。お肌かっちかち。


《リリージョ》 :♀ [魔族]
嘆きの森の魔女。呪いに精通。罪人。本編未登場。お肌もっちもち。



――まおっこ11

492 名前: まおっこ11 投稿日: 2007/09/19(水) 01:25:22.00 ID:CzOYWApR0


――嘆きの森・湖への道――


十人いた隊は、ギガツヨースの襲来によりエルとパラディンだけになった。
おまけにお気に入りのフードが破けるわ、足を怪我してエルに背負ってもらっているわ……。

「はぁ……」

パラディンがため息をつくのも仕方の無いことである。



エルはその時パラディンとは違うことで悩んでいた。

(当たっている……背中に当たっている……おっぱいが!)

494 名前: まおっこ11 投稿日: 2007/09/19(水) 01:26:10.48 ID:CzOYWApR0

そう、ここに来て彼はシリアスな流れをぶっ壊すようなことを考えていたのだ。
何しろ彼はおっぱい星人、いや聖人である。

分厚いローブの下に隠された柔らかな感触を楽しむため、
さっきからエルは全神経を背中に集中させている。

この魔界最凶のダンジョン、嘆きの森でこれだけ余裕があるのも素晴らしい。



フードが取れたパラディンは、精悍な顔立ちをした美女だった。

てっきり男だと思っていたエルは、この状況を何かのフラグなのではないか?
ここで自分が起こす行動次第ではパラディンルートが発生するのではないか?
などとアホなことばかり考えていた。

何という雰囲気ブレイカーだろう。彼は一体この物語をどうしたいのだろうか。
ナレーションのわたくしもハラハラしている。

495 名前: まおっこ11 投稿日: 2007/09/19(水) 01:26:58.63 ID:CzOYWApR0

しばらく二人で歩いていると、パラディンがそろそろ下りると言い出した。

エルとしてはもう少し背中の感触を楽しみたいところだったが、
あと少しで湖につくことを考えれば、それは当然のことだった。


エルは人間で、パラディンは魔族だ。
エルに背負ってもらっている姿など、魔王軍参謀として他の者に見せられるものではない。

エルはしぶしぶパラディンを下ろした。

496 名前: まおっこ11 投稿日: 2007/09/19(水) 01:27:42.70 ID:CzOYWApR0

――嘆きの森・湖のほとり――


タナトスは湖でテントを張っている部下たちをぼーっと見ていた。
その横でやはり同じように、ぼーっと湖を見つめるジークフリード。

タナトスもジークも、パラディンの無事を案じていた。
魔界最強の種族、ツヨース族。
その中でも二番目に強いとされるギガツヨースの来襲。

パラディンが生き残る確率は高くないと、二人は考えていた。


(パラディン……無事でいてくれ……)
(エル……あわよくばお前は死んでくれ……)


ジークとタナトスで微妙に考えている事が違うのは、性格に寄るものだった。

497 名前: まおっこ11 投稿日: 2007/09/19(水) 01:28:46.38 ID:CzOYWApR0

だからパラディンとエルの姿が見えた時、ジークは心の底から喜び、
タナトスは少し不満そうに、肩を落とした。
もっともタナトスも、パラディンが生きていてくれたことの喜びの方が大きかった。



日が暮れ始め、嘆きの森での一日目が、終わりを告げようとしていた。


嘆きの森 一日目 終了
死者 八名  残り十二名



~to be continued...if fate doesn't betray them~


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最終更新:2008年09月17日 22:44
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