安価『プロレス』

「プロレスごっこしようぜー!」
あの頃の兄貴は、擦り傷切り傷は当たり前、悪戯や危険な遊びも大好き。そんな絵に描いたような悪ガキだった。
その頃から僕や水月姉さんはインドア派で大人しかったために、そんな兄貴に振り回されていた。
「ほれほれ蠍固めー」
…ただし、標的にされるのは僕の方が遥かに多かった。きっと水月姉さんより反応がいいのがお気に召したんじゃないかな?
「ちょ…いたたたたたたた!ま、参った!ギブギブ!」
「何かくれるのか?『ギブ』だって?何言ってんだ、このやろー!」
どこからコピーしてきたのかもわからない(今はわかるけどね)言葉を使ってみたりしてさ。
「じゅうまんおくどをふみやがれー!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁん!」

兄貴…姉さんの年齢は、今も見た目には変わっていない。もちろん理由は言わずもがな。
だけど、僕は別にそんな姉さんに問題があるとは思w…

「はーちゃーん!あそぼー!ぷろれすごっこー!!」
…前言撤回。見た目だけじゃなくて精神年齢も変わってないし、問題も山積みだね、これは。…一応僕だって男だし。
「ほらほら、おとなのぷろれすごっこだよー」
「うわ、ちょ、やめ、脱がすn…うわぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

おしまい

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最終更新:2008年06月14日 09:54
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