時期ネタ投下。深読み推奨。
大学に通うために上京した俺だが久々に実家に戻ると姉ちゃんがクリスマスの飾り付けをしていた。
ったく、来年嫁入りだってのにいつ迄も子供っぽいな…
そう茶化してやるとぷぅと膨れて、「うるさいな…飾りがまだ有るから二階へ行って取ってきて」だってさ。
やれやれ、人遣いが荒いぜ。
とはいえ、うちは母子家庭で母が忙しく働いていたから姉ちゃんが母親代わりみたいなところがあって
頭が上がらないというのが無くはない。
しかたなく取りに行ってやったところで 飾りの入った袋から俺が小学生のときに書いた手紙を見つけた。
思い出した。小学生のとき、サンタさんに出すからね、って姉ちゃんに書かされたやつだ…
『サンタさんへ
サンタさん、げん気ですか?
さいきんぼくは友だちにぼくたち男子は大きくなったら女の人になっちゃう人もいるとききました。
ぼくはいやです。女の人にはなりたくないです。
ぼくんちは男はぼくだけなのに女になったら、お母さんやおねえちゃんをまもれません。
サンタさんおねがいです。男のままにしてください』
……顔から火が出そうだ。
俺、これを姉ちゃんに…
結局一人前の男になって守ってやる前に姉ちゃんは嫁に行くんだな…
サンキュ、姉ちゃん。…幸せになれよ!
最終更新:2008年12月04日 22:24