安価「警察官」

俺はずっと警察官の父の背中を見て育ってきた。
ガキの頃はよく交番までついていったもんだよ。
だからずっと父と同じ警察官になりたいと思っている。いや、思っていたか。
俺の名前は山田太郎(仮)。
この春警察学校を卒業し、明日から念願の警察官だ。
このときは明日起きる悪夢など全然想像もしていなかった。

俺が念願の警察官になれる日、俺はいつも通り起きた。
が。変な違和感を感じた。
目線を下に下ろすと見慣れないモノが付いている。。。
コレは夢だと自分に言い聞かせてもう一回寝る。
「太郎(仮)~ いつまで寝てるの!起きなさい!」
      • どうやら夢では無いようで、本当に女体化してしまったようだ。。

とりあえずはバレないようにガムテープでそこそこの胸を押さえ出勤にする事にした。
大きくなくてよかった。
小さいほうが隠しやすいし、個人的にもその方が萌えr(強制終了
それにしても何故今更女体化したのだろう。
16の時に来なかったから安心していたのに。。
確かに今でも俺は童貞だけど。。。
いろいろと謎は残るけど、とりあえず今は急ぐ事にする。
初日から遅刻はしゃれにならない。


まぁ。そんなこんなで色々と終わり、歓迎会と称した飲み会が開かれた。
酒には弱いのだが、社会人付き合いで飲まなければいけないときはある。
俺は覚悟を決めた。
それからどうなったのか記憶は無い。

カーテンから漏れる朝日で目が覚めた。
眠たい目をこじ開け、重い体を引きずりながら行動を開始する。
時間に余裕はあるようだし、ゆっくりいくとしよう。

「おはようございます。」
俺は今日からお世話になる先輩方にあいさつをした。
「おはよう山田(仮)くん。まぁ。親しき仲にも礼儀ありだ。」
父が俺に話しかけてきた。
「早速だが、コレに着替えてきてくれ」
そう言われ、手渡された紙袋の中身はどうやら制服のようだ。
制服なら今も着ているのに。。
嫌な予感がしたのだが、無視して着替える事にした。



着替えようと受け取った制服を広げる。
        • ミニスカ?
確かに俺は女。
でも、まだバレていないハズ。。。
いや、マテ。
昨日の記憶が無い。
もしかしたら。。
        • 俺も元男だ。覚悟を決めよう。
俺は胸を押さえていたガムテープを剥がし、丸めてゴミ箱に投げ入れた。
ノーブラのまま上着に袖を通し、そしてスカートに足を通す。
今までに味わった事の無い風通りが気持ち悪い。
一通り着替え終わった。
恐ろしいほどの違和感を感じる。
そして再度渡された制服が入っていた紙袋を覗き込むとウイッグが入っていた。
      • つけろということですか。。。
ウィッグと一緒に入っていたキャップを被り、ウイッグを被る。
緩くウェーブのかかった栗色のセミロングのウィッグを被ると、鏡に映る人物がとても自分とは思えなかった。
もうここまで来たら後戻りは出来ない。

もう一度覚悟を決め、俺は父のもとへ行った。
「おぉ。山田(仮)くん。似合ってるぞ。」
      • 嬉しくない。
「じゃあ早速巡回してきてくれ」
      • 羞恥プレイですか?
「おい!鈴木(仮)!こいつと巡回行ってきてくれ」
「了解っす。」
    • 即答ですか。。

そんなこんなで鈴木(仮)と巡回に出た。
おかげであっというまに俺は新人ミニスカポリスに担ぎ上げられた。
俺の活躍の場所は交通課に移され、事故防止に力を上げた(らしい。
結局、あの夜何があったのかはわからない。
もう、今となってはわかりたくもない。
そして、ミニスカが父の趣味だったことも今では理解できない。

―\(^o^)/―


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最終更新:2009年04月02日 22:12
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