人生なんて何があるかわかんねぇ
人生なにがあるかわからない
みんなそう思ってる
それが面白い奴もいれば
それが不安な奴もいる
少なくとも俺は後者の方だと思う
いつ、どこで、何があるか知ってたらつまんねぇかもしれない
でも知らねぇよりマシだと思う
だってよ、知ってたらこんな白い天井見てなくてもよかったんだぜ?
正直なトコ退屈すぎて死にそうなんだけど・・・
「なんで事故っちまったのかねぇ?俺・・・」
ため息と一緒に呟いてもなんにも変わらない
どーせ周りは話し相手にもならない年寄りばっかり
青春真っ盛りの俺と違って、青春なんてと~っくの昔に終わって、病気自慢ばっかしてやがる
そんなに自慢することじゃねぇだろ病気なんて
こんなことなら個室がよかったぜ・・・
「毅~見舞いに来てやったぞ~」
「ちっ、なんで毎回お前なんだよ」
「見舞いに来てやってるだけありがたいと思えよ」
そう言いながら近くの丸椅子に座るコイツは、幼稚園から高校の今現在に至るまで、見事にクラスが全て一緒だった斎藤 隆(たかし)、通称 アホの隆
んで俺が柴田 毅(つよし)このアホのツッコミ役になってやってる心の広い好青年だ
まぁ良く言えば幼なじみ
悪く言って腐れ縁てトコ
「誰がアホの隆だコラ?アホはてめぇの方だろーが」
コイツ読心術を使えるのか!?
「いやいや自分で喋ってんの気付かなかったのか?」
「・・・マジか?」
「やっぱりアホじゃんお前」
以後気をつけよう・・・
「んで?怪我の方はどうだ?」
「全治1ヶ月って言われてたけどもう歩けるんだぜ?でも退院はできねぇっていわれた、もう退屈すぎて治る前に死にそう」
「んじゃいっその事死んでくれ、全人類がそう望んでる」
「そこまで嫌われてねぇだろ!」
コイツ・・・真面目な顔して言いやがる
「そんな事より毅、お前大丈夫なのか?」
「怪我は何ともねぇって」
「そうじゃない、まだ童貞なのか?」
固まった
「その様子だとまだみたいだな」
「そ、そういうお前はどうなんだよ?」
「知らなかったか?俺はとっくの昔に済んでる」
フリーズした
「女体化確定だなこりゃ」
今、この世界では謎の病気?みたいなのが流行ってる
女体化現象、女体化症候群、とかいろんな呼び方されてるが、
まぁ簡単に言えば15~16歳までにヤっとかないと女になっちまう、ってこと
「ま、まぁ誕生日はもうちょい先だしなんとかな「らねぇよ」…え?」
「はぁ…お前、誕生日は?」
ため息混じりに聞いてくる
「8月14日…」
「んで今日は?」
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「6月26日…」
「今日から一ヶ月後に退院、7月26日、もう夏休みに突入するぞ?入院中のお前を夏休みの計画に入れてる奴なんていると思うか?」
「ゔ…」
最終更新:2010年05月25日 22:41