白に便乗
「お前、この間のツケ払わずじまいだよな」
「仕方無いだろ・・・?こんな事があったんだから」
こんなこと。つまり、こいつは女体化したわけで。
まぁ、経緯はこうだ。
金曜日をいいことに夜明けまで徹夜マージャンをしていたところ、こいつが急に倒れこんで女体化しちまったわけ。
しかも、2回ハコテンしたうえ、そのままドロンしやがった。
だから、仕方なくツケという事でその場を収めてやったわけだ。
「ツケの請求を求める」
「ぐぅっ・・・・無理・・・」
「はぁ!?あの時俺がどれだけ苦労して場を治めたと思ってる!」
「ぐぐ・・・でも無理なんだ・・・」
「なにぃ!?理由を述べろ!」
「・・・服とか色々使った・・・だから、無い」
「なんということを・・・・」
支払いを期待した俺はバカだった。
無いものを払えと言ったところで、これは堂々巡りだ。
しかし、このままではツケ提案者の俺が支払わされる事となるだろう。
まぁ、これは確定・・・悔しいが確定だ。
しかし、これでは俺の気持ちも治まらない。場が治まっても俺が治まらない!
「ならば、いい案がある。これを飲めば俺はお前のツケを払ってやる」
「ほ、本当か!?」
以前とは似ても似つかない可愛らしい顔を、眼前に突きつけられて俺は少々ひるんでしまった。
「うぐ・・・本当だ」
「よかった~~あいつらじゃ来月まで待てとか無理だもんなぁ~」
「・・・色だ・・・」
「え?」
「今すぐ・・・今着用している下着の色を言え」
「ええ!?」
「これが俺の請求する対価だ・・・言え!今すぐに言え!」
「えぇぇぇぇ!?な、なんで!?」
「何でも糞もあるか!俺はこれから貴様のとんでもないツケを払わされるんだ!」
「これくらいの役得があってもいいはずだ!!俺の今月を返せ!!」
「ぐ・・・わ、わかったよ・・・」
こいつは、俯きながら顔を赤らめて頷いた。
これが堪らなく可愛くて、それだけで満足した気分になった。
「えっと・・・その・・・・あぁ・・・恥ずかしいって・・・」
「うほ、これはたまら・・・」
「え?」
「いや、なんでもない・・・・」
「んと・・・それが・・・その・・・・・・ま・・・」
「ん?あんだって?」
「しましま・・・・上下共々しましま・・・です・・・・」
「なんとーーーーー!!」
「ど、どうした?」
俺は鼻血をたらしてその場に倒れこんでしまった。
「あらら、こんなにウブだったなんてね・・・・仮に見せてやったら次はどうなることやら」
「そうだ!次もこの手でいこう!次は何にしよっかなー」
最終更新:2010年09月04日 21:26