「はぁ・・・今年も野郎3人で年越しパーティーか・・・」
毎年恒例のこの行事も、色恋に目覚めてしまうまでは純粋に楽しめたんだけどな。
「うるさいうるさい。俺が秘蔵のブツを持ってきてやるから、そう言うな」
「おいおい、新作入ったのか!?」
「はぁ・・・」
「ふん。そのため息、後悔するなよ?」
そして数日後、大晦日を迎えた。
「ええと、お二人さん。どちらさま・・・・?」
目の前にいる二人の少女に俺は戸惑いを隠せなかった。
「わかんないみたいだな」
「そりゃそうだろう」
「え・・・と・・・・あの・・・」
「しかたないなぁ、種明かしするかぁ」
「そうだな」
「は・・・?」
「秘蔵のブツを用意した」
「新作だぜ?」
「・・・・!?もしかして!?お前ら・・・!」
すさまじい状況が出来上がった。
この俺が両手に華ともいえる状況だ。
さらにはそれだけにはとどまらず、目の前で胸の大きさがどうとか、下着がどうとかキャッキャウフフ。
終いには・・・・。
「うは・・・すご・・・」
「どうだ?凄いだろう・・・?」
「おーい、なに黙りこくってんだよ」
どうにもこうにも、新作のブツの映像を二人の少女が真剣に鑑賞しているこの状況に耐えられず
不覚にも俺のズボンがテントを張っていた。
「お前ら自覚ないのかよ・・・」
「ま、そういうなよ。俺たち女になったばかりで不安なんだよ。男の時のあのときめきを確認したくてね」
「大丈夫。俺はまだときめくぞ!ちょっと感覚が違うけど」
「なんだよ。その感覚って」
「普通さ、むくむく・・・じゃん?でもさ、いまなんかやばいかも」
「うむ。そうだな。なんというかこう・・・あそこやばいな」
「なっ・・!?」
「いいよな。3人だけだし」
「そうだな・・・俺もう我慢できないかも」
「えーーーー!!」
行く年来る年
俺は、大切なものを失い、そして、新たに大切なものを得た。
変な落ちでスマン
俺の行く年来る年は職場だ
最終更新:2010年09月04日 21:32