2010 > 03 > 07(日) ID:HLfwWAYo

17日目

苦しい。
心が苦しい。
卓美が迎えに来たのに苦しい。
でも、頑張るのだ。

「えっと・・・弁当・・・どうだった?」

「うん。美味しかったよ!全部食べるの大変だったけど・・・」

この言葉で何かが爆発した。

「大変って・・・なんだよ」

「え、えと・・・ごめん・・・」

「もういい!バカ!アホ!!」

「あ、あのっ・・・」

「もういいよ・・・ばかぁぁぁぁぁうわぁぁっんっ!」

卓美の前で号泣してしまった。
恥ずかしいのに、何でこんなに涙が止まらないのか分からない。

そっか、自分でも自覚してないくらい好きなのか。
打算でもなんでもない。純粋に。

俺が泣き止まないものだから、一限目さぼって付き合ってくれた。
俺ってこんなに泣き虫だっけか?
恋がそうさせるのか、自分が弱いだけなのか。

昨日のは卓美は悪くないよな。俺がひとりで空回りしてただけ。
そう思えるくらい落ち着いたのは事実だ。



18日目

今日は最初から弁当を手渡しておいた。
ただ、少し浮かれていたのもあり・・・
「二人一緒に食べてくれなきゃまた泣くぞ」
とか恥ずかしいことが口走ってしまった。
卓美は恥ずかしそうに受け取ってくれた。



19日目

今日はバイトが休みらしい。
だから早速約束を取り付ける。
まぁ、ただ家に居てもらうだけだけど。
ええ、今日こそ食べてもらいます。

俺とおばさんが、今まで以上に仲良くなっているのを見て卓美が驚いていた。
ただ、時々チラチラとこっちを覗いていた。
エプロン姿に萌えたか?ふふん。

今日は肉じゃがを教えてもらった。
確か卓美の好物なんだよな、これ。

食べてる食べてる。ほらほら、沢山あるんだからそんなにがっつくなって。
おばさんが頭を撫でてくれた。
今日は気分がいいな。



20日目

今日はバイト休みのはず・・・。
卓美は急用とかで一人でどこかに出かけて行った。
一緒に行くとせがんでみたが、断られた!!
女じゃないよな?

何で最近こうも隠し事が多いんだろう。
俺じゃなくてもムクれるよこれは!



21日目

昨日の事を問い詰めなくては。
今日は両親ともに土曜出勤で居ないからな。
とにかく朝一で卓美を呼び出す。今日はすんなりOKの返事が来た。

何か手荷物を持ってやってきた。
その中にはあやしい道具でも入ってんのか?
そのまま俺を拘束して、あんなことやこんなこと・・・・。
嫌がる俺をにこやかな笑顔で・・・。

「どうしたの?顔赤いよ?調子でも悪い?」

「なっ、何でもない!そ、それより・・・何、その荷物は」

「あっ・・・うんっ。えっと」

カバンの中に手を突っ込んで何かごそごそしている。
あぁ・・・覚悟を決めないと・・・。
妄想の中で俺はすでに両手を拘束されていた。
別にそう言う願望があるわけじゃないが、卓美にならそうされてもいい。

「はい、これ・・・」

「え?なに?これ?」

「何って・・・今日、皐月の誕生日だから。プレゼント」

妄想消去、雑念撤廃、我は羞恥心を捨て去る者也!

「も、もしかして・・・これの為に?」

「ごめん、内緒にしてた理由はそれなんだ」

なんか良くあるよな。
こういうサプライズ的なものを用意されている間、皆にそっけなくされて悶々とするキャラって。
はぁ・・・なんか気が抜けた・・・。

純粋に嬉しいのは確かなんだけど、それと同じくらい大きなため息が漏れた。

「はぁ・・・ありがとう、卓美」

あれ、あまり喜ばないんだ。とか言わないのか?
けど、中身はなんだろう。結構軽い・・ってかやわらかい物でも入っているのか?

「なぁ、開けていいか?」

「えっ・・・あ・・・う、うん・・・」

な、なんでそんなに歯切れが悪い?
まぁ、いい。気になるからもう開ける。

びりびりびり。

「んな!?ぱぱぱぱぱ・・・パンツ!?」

な、何で下着なんだよぉ!!しかもこれ、あの時と同じしまぱんじゃないか!
そ、それに!!下着のプレゼントなんて、普通恋人とかにしかあげないだろ!?
い、いや、でもその・・・恋人ってのも・・・・悪くないかも・・・。
って、ちがーーーーう!!
頭に血が上ってしまって顔が熱い。

「た、卓美ぃ!!」

「ご、ごめんなさい!!」

「え!?」

卓美はこう続けた。
俺の部屋に落ちていたパンツをついお持ち帰りしてしまい。
返すに返せなくなってずっと気に病んで居たと。

「・・・・ばか・・・」

「ご、ごめん!」

「ちがう!アレはお前にやったの!」

「えぇ!?」

「わっかんないかなぁ・・・この超鈍感!お持ち帰りされたの、気づかないワケないだろ!?」

「そ、そんな・・・」

「全部見てたんだぞ。むっつりだってのは知ってたけど、あんな事するなんて・・・」

「あぅ・・・」

「あれ、どうしたんだ?正直に言いなさい」

「取り返しのつかないことになりました・・・」

「そう・・・じゃ、はい」

そう言って、俺は今は居ているパンツを脱いで卓美に差し出す。

「好きなんだろ?これが」

「あっ・・・その・・・ええと・・・」

はぁ・・・いぢめるのもうやめよう。
段々可愛そうになってきた。

「それっ!」

「うヴぁ!」

「やーい!変態仮面!!」

「ふがふがふが!!うぅっ!!」

あれ?目がやヴぁい?

「ぷはっ!・・・・・」

えと、この間は・・・何?

「も、もう・・・」

なんか、やばそうだったので先手を打って抱きついてみた。

「え!?」

「ありがとう、卓美。嬉しいよ・・・むぐぐ!!」

荒っぽくキスをされた。
キスをされている。
あぁぁぁぁ、なんかやばい。体が熱い。
こ、腰が引ける・・・なんか奥からじわじわと・・・
あぅっ!体中に電気が走ったかのような感覚に襲われた。
やばい、耐えられそうに無い。
やばいやばいやばいやばいやばい!
長いキスのあと、卓美が俺の体をゆっくりと離す。
体中の力が入らなくてそのままへたり込んでしまう。

「はぁ・・・はぁ・・・あぅっ・・・うっ!」

体が小刻みに震えては、波が押し寄せるたびに体がびくんびくんと跳ねる。
これは、あの時の感覚に近い。
そんな、キスだけで感じてるなんて!?
ありえるのか?こんなこと!

「あっ・・・ご、ごめん!つい!ごめん!!」

はぁはぁ・・・卓美が謝ってる。
ひっきりなしに謝ってる。
そんなんじゃないんだけどな・・・恥ずかしくて動けない理由が言えないだけなんだけどね。
今、下着を着けてないから良く分からないけど、相当濡れてるんだろうな。
その場から少し動くと、床に雫が・・・大量・・・・。
今度は俺が我慢できないかも。
勢いに任せて押し倒そうとしたが、卓美が重くて動かない!!
恥ずかしい大失敗!!
慌てる卓美にそのままべちゃっと飛び込んでしまった。

「っ!ふぁぁぁ!!」

俺の大事なところに何か硬いものが当たって擦れる。
必死に耐えて見せるが、更に体がビクビクと跳ねる。
卓美はそんな俺の顔をみて、真っ赤な顔をしている。
けど、俺が一人で暴走しているだけなんだがね。

「ごめん!もう無理!!」

「きゃあ!」

いきなり押し倒されて、無意識に黄色い声が出る。

しばしの沈黙。
ここはもう覚悟決めておいたほうが良いみたいだな。
少しでも冷静さを取り戻したら、この状況は無かったことになりそうだから。

「い、いいよ・・・ねぇ、見たい?」

「え・・・?」

「アソコ」

「あっ・・・」

「いいよ・・・」

人間も動物なのに変だわ。お互いの了承を経て互いの性器を見せ合う。
こういう気持ちになったとき、文化や法律なんてルールなくなってしまえば良いのにと思う。
と、物思いに耽っていると、いきなり足を大また開きにもっていかれて、一気に大切な場所が露になる。
こ、こんな格好させられると途端に恥ずかしい!!
つい両目を閉じて顔をそむける。

「あ・・・っ・・・」

しばらく、股間で指らしく物がもぞもぞと動く。
どんな気持ちなんだろうな、卓美は。
正直今は、自分のアソコについているあれはグロテスクで、鬱陶しい不便なものだ。
時には、快感を与えてくれるものでもあるが・・・。
こんなもの、今までずっと見たい見たいと思ってたんだよな。
え?あ、なにかざらざらするものが当たって・・・

「あぅっ!!」

俺の股からチロチロ、ぴちゃぴちゃと音が聞こえてくる。

「くっぅっ・・・あっはぁ!!はぁ・・・あぅ!!」

それは段々と速さを増してきている。
だ、ダメだ!そんなに強くやったら!!

「だっ・・・あっあっああああああ!!んっめっ・・・!!んんんん!やぁっ!!・・・てぇ!!」

それでも舌の動きは止まらない。多分、ダメだ、止めてくれとは伝わっていない。
伝えたくても、上手く喋れない。
腰は勝手に浮くし、足が勝手に閉じて卓美の頭を太ももで固定している。
これじゃ、止めないでくれと言っているようなものだ。
でも、このままじゃ・・・・!
で、でそう・・・!
このままじゃ!!あぁぁぁ!やばいやばいやばいやば・・!!
とどめに、皮をめくられて強く舐め上げられる。

「きぃああああぁぁあぁああ・・・!!」

ぴゅっぴちゃちゃちゃちゃ!

「ああああぁぁぁ・・・・」

か、顔に・・・顔にかかってるんですけどおぉぉぉぉ!!
と、止まれ止まれ止まれ止まれ!
あぁ・・・もう最悪だ・・・・。

「も、もうバカ!!ダメだって!止めろって言ったじゃないか!」

「あわわわわわ!!」

「あぁぁぁもぅ!!めちゃくちゃだって・・・うぅ・・・」

なんかもう冷めてしまった・・・。

「きょ、今日はここでお終い!!」

「え、えぇぇぇ!?」

そうだろうさ、生殺しだろうさ!でもな!誰がこれを片付けるんだ!

「顔洗ってこい!床も拭け!!じゃないともう知らないからな!!」

「ごぉめんなさぁぁぁぁあい!」

半泣きで慌てて後始末する卓美を見て、可愛いなと思った。
節操無いのは俺のほうかも。

今回のはいい教訓だろう。
これで、必要以上に舐めてこないはず。
だめなんだよ、直接やられるのは・・・・。敏感すぎってのも考え物だ・・・。

すっかり綺麗になった。
卓美は何か物足りない様子で一人たたずんでいる。
というか、凹んでるような気がする。
まったく、仕方がないなぁ!

「今日の事は許してあげるから、そんなにしょんぼりしないで」

少し女っぽく慰めてみた。
すると、卓美の顔がぱぁっと明るくなる。

ところで、未遂とはいえ男と女の体の付き合いってのをお互いに初体験だったわけだが、今思うとすこし恥ずかしい。
同年代のカップル達はみんなこんな事やっているのだろうか?
俺が男だった頃の周囲の人間と来たら童貞連中ばかりだった。
早く女とやりたいだの、処女相手がどうだの、せいぜいそんな話ができる程度である。
現段階では女友達と言える付き合いもない。
情報収集のために付き合ってみるのも悪くないかもしれないな。

「ねぇ、卓美。アソコってどんな味?」

「え!?」

卓美曰く、とにかく生塩っ辛かったらしい。
おいしいおいしいって舐めてるのは、塩分足りない連中なのか?と思ってしまった。

「えっとさ、次からは舐めすぎ禁止・・・ね?」

「う、うん・・・ごめん、え、次もしていいの?」

言わせるかそれを。まったく、どこまでも察しが悪い奴!
もういい、言わなきゃ分からないなら全部言ってやる。

「その・・・ちょっと怖いけど、気持ちいいのは確かだから!それに!このままじゃ卓美まで・・・」

「あっ・・・」

「だから・・・よいしょっと」

卓美の久座にちょこっと腰かける。
小さくなってしまった体は簡単に卓美の膝の中に納まってしまう。
そのまま卓美の首に手をまわして、今度はこちらからキスをした。
卓美がプルプルと震えている。
一度やってみたかったディープキスというもの。どこかで仕入れた情報を元に、出来る限り実践してみる。
お尻の横に堅いものが当たり始める。あっちはスタンバイOKのようです。
俺もまた感じてきた。やばい、またスイッチ入った。
別に延長戦をする気はなかったのだけれども、感じやすい体ってのも考えものだ。
下腹部から全身へと何か満たされないものが広がってくる。
続きをして欲しい、と。
こうなったら俺はもうダメみたいだ。下半身の事しか考えられなくなる。
そのまま全体重をかけて卓美を押し倒す。

「もう・・・だめ・・・いいよね?」

卓美の頭はすごい勢いで上下していた。
そんなにしてほしかったのか。我慢していたんだな。
そうか、俺は大切にされていたのか。こういうのって女の喜びなんだろうか?

卓美のズボンのチャックを開けてやる。
中に馬鹿みたいにデカイのが詰まっていたみたいだ。
ちょっと前まで俺にもあったものだが、自分のと比べてどうだ?
もうわからない・・・な。ないものを今更比べられない。
しかし、これ、入るの・・・か?
俺の体結構小さいからなぁ・・・。
しかも、処女。以前一度確認してみたが、それらしいグロテスクなものがあったのは覚えている。
ここに来て言葉通り尻ごみだなんて、卓美は待ってやくれないだろうか?

「ごめん、も、もう無理!!」

「ちょ、ちょっとまっ!」

お腹の中身を押しのけるかのような気持ち悪い感覚と、激しい痛みが襲ってくる。

「はっ!あぁぁああぁぁぁああぁ!!くぅっふぅぅぅぅっ!!」

この声は卓美に届いているだろうか?
卓美の頭は今、人?それとも獣?
卓美・・・そんなに強引に入れて痛くないのか!?

「い、痛いっ!痛いって!!」

卓美はそのまま少しだけ入った先っちょを出したり入れたりしている。
マジなのか。もう止まらないって事か?そうだよな、男って一度ナニしだしたら止まらないもんな・・・。
そもそも、自分で受け入れたからこうなっているんだ。覚悟決め・・・

「うぅっ・・・・出る・・・・」

「いっ!え、えぇぇぇぇ!?」

もう?もう出るのか?早すぎやしないか!?って、中出しはやばいって!!
前回の生理から、いつがやばいのか計算した事が一度だけある。
このタイミングは少々やばいかもしれない。ていうか、どちらにしても生でやってる時点で妊娠を想定してないとやばい

のは確か。

「あっ、だ、だめっ!中はぁぁぁぁ!!だめぇぇぇぇ!!」

ドンドンドン!と卓美の胸をたたいて訴え続ける。

「うぅっ!やばっ・・・!!」

これで妊娠したらと思うと、頭の中が真っ白になる。
と、なんかお腹の上にポタポタと生温かいものが落ちてくる。
何かと思って、手でそれを触ってみる。ぬるっとしていて、目で確認すると赤い色の混じった白濁液だ。
次に、残った片手で自分の膣口の周りに触れて確認する。
こちらは赤い血だけだった。
かろうじて中出しは避けられたみたいだ。
そして、ふぅっと一呼吸置いた。
バカ!と言いたかったが、今回誘ったのは俺なわけで、ゴムの準備すらしてなかったのにもかかわらず生本番。
卓美に悪いことしたかな。
ぐふ、股間が気持ち悪い。
これ、しばらくはまともに出来ないんだろうなぁ。

一方、卓美はというと・・・
「ごめんね、ごめんね」と謝りながら俺の腹に残った精液と破瓜の血を拭いていた。
お前の童貞は剥いてやったぞ・・・。
けど、これで終わりとは無いよな・・・?
やり逃げなんて簡便だからな?

「卓美・・・順番変だけど・・・わ、わ、私と付き合って」

「う、うん!」

俺の女の部分がこの男を絶対に逃がすなとささやいている。
卓美の腕を掴んで、ぎゅっと握り締める。

「好き・・・だから・・・」

「ありがとう、僕も同じだよ」

なんて甘酸っぱい言葉だろう。
甘酸っぱ過ぎて照れてしまう。

明日、二人で出かける約束をした。



22日目

人生初のデートとなる。
暫くは俺の家で談笑して、昼前から出かけた。
適当に商店街をぶらぶらしてゲームセンターに行ったり、服を見たり。
小さな町だが、二人一緒だと思うとどこでも楽しめた。
その昔、連れ立って歩いてた町も違って見えるのだ。
昼も真っ只中で、町からは食欲を誘う臭いが漂ってくる。
「おなかすいたね。ラーメンが食べたいな」
と卓美が言う。
ラーメンというと、この近所じゃらぁめん園田しかない。
急に気が重くなる。
あの女とは今だ遺恨を残したままなのだ。
行きたくない。あの店には。
けれども、このカップリングを見せ付けて、相手にダメージを与えておくには良い機会でもあるのだが。
本当にそれでいいのか?
フェアじゃないとかそう言うのじゃなくて、こういう陰険なやり方を俺の中の男の部分が嫌っている。

「そうだ、帰って食べようよ。何か作ってあげるから」

「でも、らーめん・・・」

「むっ・・・2回もすっぽかした人が断る権利なんてない」

「あぅ・・・わかりました・・・」

ごめん、卓美。本当は一緒にラーメン食べたいんだよ。

家に帰ると、母さんが緊急出勤とかで居なかった。
父さんはというと、腹減ったーとか叫びながら居間でゴロゴロしているだけだった。
ついでなので、卓美と二人分こしらえることにした。
二人とも男同士の会話に花をさかせている。そういえば、この二人むっつりだっけ。
なんか二人ともニヤニヤしながら食べていた。
気味が悪かったので見てない振りした。

居間で未だに二人が談笑している。
凄い壁を感じてしまう。
ま、まぁ、み、未来の旦那様の義父になるんだから・・・?仲が良いに越したことはないんだけど・・・。
俺が一人、部屋の隅っこで不貞腐れているのに気づいてもくれなかった!!

微笑ましい?談笑を他所に、俺は考え事を始めた。
俺の心の中には今、女に成り済まそうとしていた自分、男の心の自分、女になった自分。
この三つが互いにせめぎ合っている。
三すくみ。こんな言葉が例えに一番相応しい。
俺が今後、この体に適応するにあたって、そのうち2つは排除しなければならない。
しかし、今の俺にはどれも欠かせない心でもある。
成り済まさないと取り繕えない部分。16年の男としての人生。
そして、これからの自分。
齢16歳。女0歳にこんな選択させるなんて、神様は残酷だ!



23日目

女子生徒複数人に絡まれた。
なんか、俺を問い詰めようとしているっぽい。
あぁ・・・こんなの中学校までかと思ってたよ。

俺が、何?この幼稚な人たち。見たいな顔をしていると、リーダー格っぽい人が一歩前に出てきた。
私達の卓美君に手を出さないで!
だとさ。
まさか、こんなライバルが潜んでいたとはね。
なんだかんだと因縁をつけてくる。
おふざけになられるのもいい加減にして欲しい。
こんな徒党を組んでも所詮は烏合の衆だ。
ホモだの卓美が迷惑だのどっかの女みたいなこと言って俺を攻め立ててくる。

好きに言うが良いさ。
何を言われたって、卓美の心は俺にしか向いていないんだから。



24日目

体操着がびりびりに破かれていた。
まさか、こんなにも早く嫌がらせに出てくるとは。
恐れ入ったよ。
仕方ないので体育は休みって事で。
まぁ、アレも近いからそっとしておいて欲しかったって事で一件落着!



25日目

弁当が見当たらない。
卓美の分も俺の分も。
誘拐現場は教室の屑篭の中だった。
卓美が俺の事を心配していた。
それだけで俺は何も考えずに済んだ。



26日目

体育のあと、制服が消えていた。
まったく芸のない連中だ。
クラスの女子達が、何かに警戒している。
あいつら、どうやら相当陰険な連中らしいな。

俺は負けはしない。だから、卓美と一緒に要るときは満面の笑みを浮かべて楽しんだ。
こればっかしはうそ偽りない。



27日目

来た。少し早い。
かなりグロッキーだ。

またもやあの連中に絡まれる。
グロッキーすぎてまともに取り合ってられない。
とりあえず、全部聞き流してその場を耐えるつもりだった。
あれ?なんか見覚えある馬の尻女が近づいてきたぞ?
「ちょっとあんた達なにやってんの!」と勇敢にも突っかかっていく。

それがあの女の口の悪い事悪い事。
烏合の衆が散り散りに逃げていった。

「はぁ・・・・」

「・・・・大丈夫?」

「え、何が?アイタタタ・・・」

お腹を押さえてその場にうずくまる。

「まったく、空気読めない連中だよな、ったく」

「言葉の使い方少し違うよ・・・どしたの?調子悪いの?」

「うぅ・・・生理・・・きつ過ぎる」

「多分、一生慣れないよ。ほら、保健室行こう」

今、この瞬間。この女の事好きになりかけた。ふぅ、やばいやばい。

誰も居ない保健室に寝かされる。
あの女、そのまま立ち去ると思いきや、隣のベッドに腰掛けて動かない。

「あ、ありがと・・・」

「い、いいよっ!寒気がするから止めて・・・」

こいつ、ツンデレか!?
よし、ついでだからいぢって見よう。

「あのさ、今、俺男の気持ちなんだよね。あんたの事好きになった」

「は、はぁ!?なななななななに言ってんの!?」

ははっ慌ててらぁ。
けど、そう言った半分くらいは本当の気持ちだったかも。

「二つの気持ちが共存する感覚ってわかる?」

「な、なによそれ・・・意味わかんないんだけど」

「そりゃそうだわな。あんたには一生理解できないよ」

「あっそ!」

「で、さ・・・今段々と消えかかってる男の部分の俺がさ、お前に言いたいんだって」

「え?」

「ありがとう。それから、ひどい事ばかり言って・・・ごめん」

「なんなのそれ・・・やっぱり、あんた卑怯だよ・・・」

「はぁ・・・少しはデレたら?」

「ひ、人をツンデレみたいにいうなー!」

「自覚してるんだ?」

「うるさい!」

「そうそう、女としては絶対に負けないから。もう既に勝負ついてるけどね」

「ど、どういう意味!?」

「そのままの意味」

「けどさ、もし、本当に卓美の事好きなら・・・。女の私が卓美に愛想突かされる位酷い女になってたら、その時は卓美

をよろしくたのむよ」

「村雲君・・・?」

「これは男として、卓美の友達としての願いだ」

「うん」

物分りが良くて、す・・・いやツンデレだ。こんなましな女も居たんだな。
男のままだったらそのまま惚れてるかも。

「で、も!さっきの意味。聞き捨てならないんだけど!!」

「ご想像にお任せします」

「あぁぁぁぁあんた!まさか!」

「私の可愛い卓美君は、もう女の子にはなりません!」

「う・・・そ・・・」

「嘘のような本当の話」

「こ、この!えっちすけべ変態!尻軽!」

「尻軽とは失礼じゃない?」

互いに沈黙のまま時間が流れていく。
しばらく沈黙した後、あの女は「それじゃ」と言って立ち上がった。

「あ、卓美には手を出さないでよ。私達、もう付き合ってるんだから」

あの女は何も言わない。
手をぎゅっと握り締めて背中が震えている。
それが逆に怖く感じて、一抹の不安を覚える。
大丈夫だよね、卓美?

それから暫くして、先生がやってきた。
無くなったはずの制服も出てきたとかで、手渡された。
これは俺の知らないところで手が回ったな。
あの女か、卓美か。



28日目

折角の休みだって言うのに調子が悪い。
まぁ、動けないほどでもないが。

卓美が家にきた。
あの後、あの女と何も無かったかちょっと確認してみる事にする。

「昨日、あの後どうしてたの?」

制服を探してたとの事。
どうやら、あの女も手伝っていたらしい。
違う、その後の事が聞きたい。
何度か、しつこく聞いてみる。
これって嫌な女?

あれ?卓美がモジモジしている。
あー・・・やりたいんだな。
でも、今はやばいぞ。

……

まさか、口ですることになるとは思わなかった。
正直な話、これは結構きついとすら思っていた。当初はね。
でも、今はなんか大丈夫。目の前に突きつけられるとくらっと来てしまう。
しかし、卓美はこれでは満足できないと言い出した。
ワガママな奴!

気がついたら、上半身ひん剥かれていた。結構恥ずかしい。小さい胸だろう?
それでも卓美はブラの上から強引に揉みしだいてくる。

「ぱ、パイズリしてほしい」

はぁぁぁぁぁ!?ど、どうやってするんだ?この胸で・・・!?「一度やってみたくて」とか言っている。
あの女を思い出す。あの女は胸のサイズだけは一人前なのだ。あ、あんの女に負けるもんか!

「やる!やるやる!」

で、できない・・・。た、足りない・・・。サイズが足りない!!それでも頑張ってみる。挟めない。
う、うう・・・うわぁぁぁぁぁん!!惨めさで涙がちょちょぎれる。

「か、かわいい・・・」

は?えぇぇぇぇ?
卓美のアレがもう一回り大きくなった気がする。
もしかして、ひんにゅー少女にこういうことさせたい願望があるのか?卓美って奴は基本引っ込み思案なところがある。
だから、こういう時くらい優位に立ちたいと思っているのかもしれない。可愛い奴だ。
じゃあ、好きにやらせてあげようか。

頑張ってありったけの胸というか周辺の脂肪を集めて胸を寄せてみる。かろうじてアレに触れるだけのモノは集まった。
ゆっくり慎重に動かして、さきっちょをチロチロとなめる。
恐らくこれだけじゃ物足りないだろうからと、それを口に含んで一気に吸い込む。急にアレが脈打ちはじめる。来たっ。

「うあっ!」

限界に達して弾けたアレから白濁液が飛び出し、顔や口へと放たれていく。

「ひゃ!」

この間からぶっ掛けられてばっかりだ。
卓美は自信満々の顔で俺を見下げている。やっぱりこういうの好きなんだな。
男の優越感というのはこういうものなのだろうか。俺としてはもう味わう事の出来ない感覚か。
そういえば、あのあとあの女と何も無かったのかちゃんと聞いてない。

「あの女にもこんな事したの?」

「し、してない!してない!!」

「本当かな・・・だって男って浮気だろ?」

「そ、そんなぁ!」

「わかるんだよなぁ。俺、元男だろ?女の体見てその気にならない男は・・・」

「ど、どうしてそんな事!」

「心配なの・・・」

「そんな事しないよ!」

「口ではなんとでも言えるもん」

俺の仲には男の自分と女の自分が混在している。話し口調も思考もぐちゃぐちゃになってきていた。

「どうして・・・」

「卓美にその気がなくても、あの女にその気があるから」

「えぇ!?そ、そうなの!?」

おっと、これは白か。よかった。

「もう、やっぱり卓美って鈍感すぎ」

「な、卓美。あの女、結構いい体してるよな」

「な、なんで急に・・・男口調・・・」

どうやら、男の喋り方に不満があるようだ。

「そう言うなって、俺としての男はそろそろ居なくなるからな」

「よく意味がわからないよ」

「まぁ、聞けって、男としてお前はあの女と、女の俺とどっちがいいか?」

「どっちって・・・」

「好みの話を聞いてるんだよ。お前がむっつりなのは知ってるけど、こういう話あまりしてくれなかっただろ?」

「俺は断然、乳のでかい女がいいがな。お前は?」

「・・・・・」

「言え!俺だけに言わせて逃げるつもりか!」

「ひ、ひんぬーがいい・・・こう、幼い体つきに似合わない巨乳より無い乳がいい・・・」

「うわっ変態!ロリコン!」

「も、もう!!」

「つまり、この体がいいんだな。それでぶっかけて喜んでたんだな」

「さ、皐月!!」

「ごめんごめん、さて、もう男の俺は幕引きかな」

「え・・・」

「だってさ、段々消えていくんだよ。もう体すら残ってないんだぜ?」

「皐月・・・そんな、それは寂しいよ・・・」

「じゃあな、卓美。けれど、私がしっかり変わり努めるから。安心してよ」

「さ、さつきぃ~~~!!」

「もう、泣かないでよ・・・」

これで、よかった。これでよかったんだ。さようなら、俺だった私。
泣きついてきた卓美を胸の中で優しく頭を撫でる。

「あぅ・・・寒い」

そういえば、服を着てなかった。上半身裸で卓美を胸で抱いている。

「ねぇ、卓美。もう一度しようか?生理来てるからあっちは無理だけど」

体を使って男を癒す事が出来るのは女だけ、そういうのは女の特権かも。


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最終更新:2010年09月04日 22:22
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