赤羽根探偵と奇妙な数日-登場人物

 ・赤羽根 真司(26)

 雑居ビルの一室に構える探偵事務所を経営する若い探偵。
 事務所の所長という立場にあるが、従業員はゼロ。
 荒っぽい口調と下品な会話センスで誤解されがちだが、冷静で、鋭い観察眼と頭の回転の早さを持ち合わせており、探偵としてのスキルや知識は一通り備わっているが、世相には疎い。
 普段からハードボイルドを気取っていて、黒い帽子と安物のコートを一年を通して一張羅として愛用している。
 趣味はパチンコだが収支はズタボロで常に金欠病。
 ヘビースモーカーで、愛用の煙草は赤ラーク。

  • 赤羽根 名佳(なのか)(??)

 素性が一切謎の黒髪の少女。
 自分に関する記憶が一切なく、自分の名前も覚えていない。一人称が"オレ"なことから、ごく最近異性化疾患が発病した患者だと赤羽根から推測される。
 名前も覚えていないため、仮称として一週間の間、赤羽根の被保護に入るという意味合いで"赤羽根 なのか"と名乗る。
 年齢差が微妙な為、兄妹だと名乗るが、見掛けだけだと親子に近い。
 歯に衣着せぬ性格で赤羽根を手玉に取ったりする一面も。
 赤羽根曰く"黙っていれば美人"と言わしめる容姿の持ち主。

  • 神代 宗(??)

 15~16歳の性交渉未経験者の男子が発病する"異性化疾患"。それを管理する"異性化疾患対策委員会"の委員長代理を務める男性(委員長は現在空席となっている)。
 赤羽根 名佳の名付け人でもってある。
 政財界の名家の出身であるが、過去に医師職に従事し、数年の間"委員会"の資料係を経由して現在の職に就く、という官僚にしては珍しい経歴を持つ。
 委員会の長代理として、探偵に仕事を依頼することがしばしばあり、赤羽根と接点を持つようになった。
 年齢は赤羽根より年上の筈だが、それにそぐわない甘い風貌を持ち、女子高生である坂城 るいを私設秘書に置いていることから、赤羽根からは"イケメンロリコン"や"坊ちゃん"の蔑称を付けられている。
 軟弱な優男のように見える容姿とは裏腹に、実戦空手の段位を取得しており、赤羽根曰く"マジ喧嘩になったら殺される"程の腕前。

  • 坂城 るい(16)

 委員会の長、神代 宗の私設秘書を務める女子高生。青いリボンで結った短めのポニーテールがトレードマーク。
 人懐っこい可愛らしい笑顔に騙されてがちだが、彼女も異性化疾患の元男。
 その柔らかい物腰と見た目とは裏腹に強気で、強情な性格をしており、大人とも渡り合う話術の才を持つ。
 それ故に神代を除く他の委員会役員と対立することもしばしば。
 空手道場を営む"御堂家"に下宿しており、本人も空手を習っている。
 自分と重なるせいか、異性化疾患に冒された人間を見ると色々と世話を焼きたがる傾向がある。名佳もその例外ではない。
 神代曰く、"経験を積めば委員会の長を任せられる器"だとのこと。

  • 御堂 初紀(16)

 坂城 るいが下宿している御堂家の一人娘。彼女も突発性の異性化疾患に冒された元男。セミロングの艶やかな髪と細身のスタイル、そして母親譲りの整った顔立ちで、実家の営む空手道場の看板娘の一人として貢献している。
 るいよりも空手歴は長く、体躯に恵まれないものの、その脚線美から放たれる足技は大の大人でもノックダウンさせる破壊力を持つ。
 良くも悪くも常識人で、周囲に対して挑戦的な態度を執ってしまうるいを窘める場面もしばしば。
 神代とも個人的な面識があり"宗にい"と彼を呼称する。
 ある少年を巡って、るいと争っているらしいが、意外と悶着は少ない。
 最近の悩みは母親が趣味で縫うコスプレまがいの衣服のマネキン役にされてしまうこと。

  • 前田 陸(16)

 神代が"とある切欠"で知り合った、異性化疾患に対する抗体(16歳の誕生日を過ぎても男で居られる)を持つ少年。
 まだらな茶髪と、人を寄せ付けない切れ長の目がトレードマーク。
 坂城 るい、御堂 初紀と同じ学校に通っており、互いに交遊がある。
 バイクの免許を取得しており、レーサー顔負けの運転技能を持つが、現在はとある理由でバイクに乗ることを自粛している。
 義理堅く、短気で実直な性格。
 自らをバカだと自称しているが単純に知識に疎いだけで、直感力と観察眼は赤羽根に勝るとも劣らない。

  • 宮前 芽依(24)

 県警捜査一課に属するキャリア組の新米女刑事。
 嫌煙家で、腐れ縁である赤羽根とは全くソリが合わず、現在は自他共に認める天敵で、顔を合わせる度にトラブルが巻き起こると署内では専らの噂。
 警察官としては体格にも顔付きにも恵まれて居らず、赤羽根と並ぶと親子と間違われたことも。
 赤羽根には"合法ロリ警官"、略して"ゴロリン"との蔑称を付けられているが、その見た目と相反して射撃の腕前は一級品。
 真っ直ぐな性格なせいか必要悪や理不尽に対して容赦がなく、権力に屈することを嫌うため、赤羽根だけでなく本来なら敵対すべきではない筈の神代も毛嫌いしている。
 事件が発生した際、現場付近に居た赤羽根と名佳の二人に疑いを持つ。

  • 拝島 啓次(??)

 祐子の上司である捜査一課の刑事。名前も啓次。フランクな性格で、赤羽根が苦手とする警察機関の中での唯一の理解者。
 現場の叩き上げで、仕事に関しては厳格で、相手が身内でも容赦がなく課内では"鬼の拝島"の名で通っている。
 愛煙家でフィリップモリスを吸っており、職場で芽依に睨まれているが気にする様子はないらしい。赤羽根とは探偵業を始める前からの付き合いであるが、その理由を知るものは警察署内でも少ない。

  • 佐伯 琴夜(16)

 赤羽根 名佳よりも一足早く、坂城 るい、御堂 初紀らの在学する高校に転入してきた少女。
 同世代の女子と比べて頭一つ分くらい背が高く、スレンダーな体格とミディアムボブの髪型、間延びした喋り方が特徴。
 自分の気に入ったものは人物、風景を問わずに携帯カメラに収める癖があり、撮影時のテンションは周囲の人間を引かせてしまうほどである。

  • 皆塚 真那(16)

 前田 陸、赤羽根 名佳と同じクラスに在籍する女子。クラスの女子グループのリーダー的な存在で、その発言力はかなり強い。
 過去に陸、初紀と一悶着あったらしいが、その事実にクラス内で触れることはタブーとなっているらしい。



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最終更新:2011年06月13日 04:29
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