安価『観音院』

タイトル「裸の付き合い」

2月の半ば、寒さも絶好調のなか、とある会陽(えよう)が開催される。
日本三大奇祭。とも言われる会陽は観音院と言われる場所で開催され、全国から参加者が集まってくる。
地元民の俺は毎年恒例でこの会陽に参加する。とある団体の代表として。
その団体は大所帯で、メンバーだけでも40人は超える。12年ほど前は8人くらいのどこにでもある団体だった。
何があってこんな大所帯へ変貌したのか・・・それはこれから語ろう。

「明日・・・じゃな」

「おう。今年もワシらがもらうけーな」

男の傍らには女性がいた。その女性の腕には赤ん坊が抱かれていた。
2LDKの借家に男女と赤ん坊が3人。誰が見ても彼らは夫婦であり、その赤ん坊は二人の愛がつむぎ出した結晶と思うだろう。

「万風会の大久保さん所も、二人目の赤ちゃんができたんだってな」

男の妻は言葉に何かの意味を孕ませて、自分の子供を撫でながら夫に流し目を送る。

「・・・・3年前はアイツんトコの息子に花を持たせてやっただけじゃわ・・・!心配せんでええ。今年はワシがもらうけ」

「わかっとるって、絵美~今年はお父ちゃんがあんたにええモン送ってくれるで~?そういえば、あん時の大久保さん、ぼっけえ勢いじゃったもんな、うちらの会の連中ときたら、皆びびってしもうとったしな」

「思い出させんな・・・アレは神聖な儀式じゃ、皆本気じゃ!あんときは、アイツが強かったんじゃ!」

「じゃあ、今年はアンタが最強じゃな?」

「あたりめぇじゃ!絵美、期待してまっとけよ。ワシがお前に宝木をプレゼントしちゃるけーな!」

生後数ヶ月の絵美と呼ばれた赤ん坊が、少し微笑んだような気がした。

「お、絵美が喜んどるで!」

「ほんまじゃ~!でも寂しいわぁ、もうウチにはプレゼントしてくれんってことじゃがん・・・」

「サチにはもう何度もやっとるが」

「はいはい。どーせうちはもう役立たずじゃー」

一見普通に見える微笑ましい家族の会話。サチと呼ばれた男の妻の言葉。
この言葉の奥にはこれから語るエピソードが隠されていた。



後は妄想でお願いします
なんていいません。
が、眠いのでいったん寝ます。
続きは後日・・・長くなりそうな安価ですまんです


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最終更新:2011年07月04日 03:09
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