横取り穴埋め安価『触手』

授業も終わり、さて帰って録り溜めしている濃厚なホモヒーローアニメでも観るかなと思っていたら
変態に声をかけられ、強引に科学部部室に連れ込まれたから「おまわりさん、コッチです」しようかと思っている。

「随分だな」
「当然の措置だ。で、なんだコレは?」

目の前にはウネウネと生理的に受け容れ難い動きをする謎の物体。もう見るからにアレ。
イソギンチャクを巨大化させて触手を少なく、その分太くしたみたいなの。先っちょちんこになってる系。

「見ての通り『触手』だ」
「……」
「まあ、待て。通報するのは話を聞いてからでも遅くないだろ」
「いや遅い、そんな悠長に構えてたら手遅れになる」
「イヤイヤ、これは決してお前が考えてるような悪い物ではないんだ。女体化してしまった友人へ俺からのささやかなプレゼントだよ」
「うん、オレが考えてるような悪い物そのものじゃねーか。見ろあの禍々しい姿と動き」
「おい、なんだ?折角ひとが丹精込めて手作りした触手に対して」
「手作りするんならクッキーとかにしとけよ。それにアレ生きてんだろ?あんな姿に創造されて、悲劇そのものじゃねーか」
「…愛らしいじゃないか。ペロペロしたいレベルで」
「あー、お前の目ん玉の黒いトコ、孔だったんだ。なるほどな」
「ひでーな!ちゃんと黒目です!!…まあ、プレゼントにかこつけてはいるが、俺の研究の成果でもある。存分に可愛がってやってくれ」
「丁重にお断りだ。こんなもん研究してないで科学部なら科学部らしくペットボトルロケットでも作って文化祭とかで発表しとけ」
「さっきからホント酷いな。嫌いなのか?触手」
「なあ?好きになる要素が本当に有ると思うのか?そこまで全身全霊で馬鹿なのか?変態なのか?或いはその両方か?両方だったな」
「…ひょっとして、マジでお嫌い?『触手が嫌いなにょたっこなんていません(キリッ!』って聞いたんだけど?」
「ソースはなんだよその情報…」
「うーむ…なあ、モノは試しで使ってみてはくれないか?」

やけに真剣な口調と眼差しの変態。視界の端には蠢く触手。腹立わー、両方とも。…………特に、この変態に。

「……なぁ、お前はそれでいいのか?」
「…何が?」
「アレを使うってコトは、オレの初めてはアレってコトになるけど、お前はそれでいいのか?」
「……へ?」
「……オレの初体験の相手が、あの触手でいいのか?オレの処女がアレに奪われて…お前は、それでいいのか?」
「………?スマンが、真剣に意味がわからん」
「ッ!…………こ…んの鈍感ヤローがッ!!もう知らん!!帰るッ…!!」
「え?えっ!?ちょッ…」
「てめーはその触手にケツの穴でもほじられてろ変態ッッ!!!」

後日、結局何も理解してない変態に業を煮やしてオレの方から告白して、その日の内に…した。

「なあ、触手も使ってみないか」
「…断る」

実は少し、ほんの少しだぞ?……興味はある。

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ザ・勢い! >>1000 は任せたZE☆


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最終更新:2011年09月22日 12:04
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