『狼さんの勘違い』8

『初めてのキス2』
狼「おい!辰哉!」
辰「ん?どした?」
狼「おまえ、ズゴック(犬♀)と、きす、したんだよな!?」
辰「・・・もうそれはいいだろ・・・つーか犬に対抗意識燃やしてるんじゃないよお前は・・・」
狼「・・・初めてのキスだよな・・・?」
辰「・・・そうだけど・・・でも犬相手はカウントさrむ」

狼「・・・/////////」
辰「・・・/////////」
狼「も、もらってやったからな!/////////////こ、これで辰哉は俺のものっ」
辰「・・・う・・・うん・・・//////////」
狼「・・・//////////」
辰「・・・//////////」
狼「・・・な、なんで何も言わないんだよ!////////////お、お前ちょっと噛ませろー!!(カプッ」
辰「ちょwwwwwwwお前結局これかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ……」






『可能世界』
狼「満月だな」
辰「満月だね」
狼「ところでお前は満月って言ったら何を思い浮かべる?」
辰「うーんウサギかな」
狼「フフンそうか」
辰「あ?なあどうしたんだ?様子おかしいけど」
狼「お前は狼男を知っているか?」
辰「えーうんまあ。満月の夜に狼に変身するってやつだろ?」
狼「フフン・・・なら、俺がその狼男だと言ったらどうする?(メキメキメキ)」
辰「(゚д゚)ポカーン」
狼「グハハハハ!この日を待ち望んでいたぞ!大人しく俺の胃袋に・・・・・・え?」
辰「え?(シュシュシュシュ…」
狼「・・・」
辰「・・・どうしたの?え?なんか変?」
狼「お・・・うおおおおおおおおおおおおおおおいちょっと待てええええええええええええええええええ!!!!!
 お前、一つだけ聞かせろ!!お前、童貞だったのか!?童貞か!!?今日はお前の誕生日か!!?そうなのか!!!?」
辰「うん・・・誕生日、今日だよ。祝ってくれるの?」
狼「おい・・・お前、自分で気付かないのか?」
辰「何に?」
狼「・・・(ガシッ」
辰「え!?////////」
狼「・・・(モミモミ…」
辰「う、うううううわああああああああああああああこの馬鹿ああああああああああああああああ!!!!!!(ドゴッ」
狼「ぐおっ!?」
辰「お前なんか・・・死んじまええええええええええええええええええぇぇぇぇぇ(バタバタバタ…」
狼「にょ・・・女体化しても・・・いいパンチしてんじゃ・・・ねえ・・・か・・・(ドサッ」


辰「・・・っぶあ!!?!?ゆ、夢か・・・ちくしょおおおおおおおおおおおなんて夢見てんだ俺はあああああああああああああああ」






『ぱじゃま』
辰「ったくあいつらやっと行ったよ・・・」
狼「・・・」
辰「・・・」
狼「・・・」
辰「・・・ろ・・・狼子?」
狼「・・・」
辰「・・・怒ってる・・・?」
狼「・・・」
辰「・・・だ・・・だよな・・・そりゃ・・・あは・・・はは・・・」
狼「・・・(サッ」
辰「え?これ・・・プレゼント?」
狼「・・・今日はそれ渡そうと思ってた」
辰「・・・」
狼「・・・今日、誕生日だろ?・・・」
辰「・・・覚えててくれたのか・・・」
狼「・・・開けてみて」
辰「え?お、おう・・・(ビリビリ)・・・パジャマ?」
狼「・・・俺のと・・・お揃いだから・・・////////・・・お、怒ってないよ。
 ただ・・・誕生日とか・・・ふたりだけが良かったから・・・//////////」
辰「・・・狼子・・・(ガバッ」
狼「はわっ!?・・・た・・・たつや・・・?」
辰「狼子・・・俺が悪かった・・・ほんとにごめん・・・」
狼「・・・いいよ・・・」

祈「・・・セクロス!?」
柚「・・・祈美・・・(#^ω^)ピキピキ」






『季節はずれの風邪』
狼「あぅ~・・・」
狼「(風邪引いちゃった・・・クーラーつけたまま寝てたのが悪かったのかな・・・?)」
狼「(・・・たつや・・・)」
狼「(・・・だめだ・・・いつもいつも頼ったり出来ない・・・)」
狼「・・・へくちっ!」
狼「ぐす・・・(・・・たつや、最近くっついてくれないな・・・)」
狼「・・・けほっ(・・・くっついてもすぐ離れようとするしな・・・)」
狼「ぅう~・・・(・・・嫌がられてるのかなぁ・・・?)」
狼「ぐすっ・・・ぅう・・・(・・・寂しいよ・・・たつや・・・)」


辰「・・・今日は電話来ないのか・・・」
辰「・・・さては病気でもしたな」
辰「・・・行くか」






『優しい詩』
~駅前~
辰「ふー、今日は狼子より早く着けたみたいだな・・・ん?」

露天商「いらっしゃい」
辰「詩を売ってるのか・・・なんかこういうのいいなぁ・・・」
?「詩についてるイラストがいい感じだな~」
露「どうもありがとう」
辰「?・・・あれ、牧村?なにやってんだ?」
牧「あれ?木村。木村こそ何してるの?」
辰「俺?俺はその・・・か・・・彼女と・・・(ゴニョゴニョ」
牧「彼女!?狼子ちゃん!?」
辰「え?そ、そうだけど・・・ってかお前に教えたっけ?」
牧「デートならデートと先に言ってよ・・・お兄さんこれいくら!?」
辰「(ああ・・・聞いてないわけねorz)」
露「ん、じゃあ・・・200円で」
牧「安っ!・・・じゃあはいっ。ほれ!木村!これ持って行きな!」
辰「え?いいの?ありがとう・・・」
牧「狼子ちゃんにっ!俺からってちゃんと伝えておいて!」
辰「え?お、おう・・・じゃあよろしく伝えておくよ・・・」
牧「よし。じゃ、デート頑張ってよ。」
辰「お、おう・・・ありがとな」

辰「(・・・読めないな・・・どこの国の言葉だろ?)」
辰「(・・・でもなんだろ・・・暖かい感じがしてくる・・・)」

辰「・・・あれ、狼子?」
狼「・・・今の娘誰・・・」
辰「ああ、あいつはさ」
狼「・・・今何か買ってもらってただろ!!」
辰「え?いやそれは、」
狼「問答無用!!噛ませろ~!!!!(カプッ」
辰「いたたたたたたたたたたたた!!!!!!す、すみません悪ふざけが過ぎました自重しますううううううううううぅぅぅ…」






『ピアノ』
狼「辰哉?イヤホンで何聞いてるんだ?」
辰「ん、ジョージ・ウィンストン。ピアノソロ」
狼「・・・クラシック?」
辰「うん、そうだね。聞いてると鳥肌立ってくるぞ」
狼「似合わねえwwwwwww」
辰「うるせえよwwwwwww」
狼「でもピアノ弾きたいなぁ・・・ピアノ・・・」
辰「お前ピアノ出来たっけ?」
狼「・・・出来ないけどさ!憧れるじゃんピアノ。ピアノ弾ける人かっこいいなあ・・・」
辰「弾きたいなら祈美のピアノが家にあるけど弾きに来る?」
狼「いいの!?」
辰「うん、どうせ祈美も最近弾いてないし、使ってもらえるならむしろいい・・・ん?」

祈『兄貴がピアノの練習と称して狼子さんにセクハラしようとしてるーーーーーーーーーー!!!!!!!!』

辰「・・・音楽室で借りようか」
狼「ええー!!なんでだよー!!」






『涙』
~辰哉の家~
辰「覇弓強ええwwwwwwwwww」

ピーンポーン・・・

辰「ほいほい・・・お、どうした狼子」
狼「・・・え・・・?・・・あ、近くまで来たから・・・べ、別に意味なんてないんだからな!!」
辰「え?うん、まあいいけどさ・・・とりあえず上がれよ。寒いだろ?雪降ってるし」
狼「・・・うん・・・」

狼「・・・」
辰「どうした狼子?さっきからずっと黙ってるけど」
狼「・・・なんでもない・・・」
ぬこ「にゃ?(ピト」
狼「・・・」
辰「ちょwwwwwいつもは飛び上がって逃げるくせにwwwwww」
狼「・・・」
辰「・・・お母さんのことか?」
ぬ「にゃあん」
狼「・・・」
辰「・・・おいで」
狼「・・・(ギュッ」
辰「・・・」
狼「・・・なんでさっき電話したのに出てくれなかったの・・・」
辰「・・・え?・・・あ。・・・ごめん、電源切れてた・・・」
狼「・・・困ったときは電話しろって言ったくせに・・・」
辰「・・・ごめん」
狼「・・・なんで自分で言ったことも守ってくれないの・・・」
辰「・・・ごめん」
狼「たつやのばか・・・うえええええええ」
辰「ごめんな・・・狼子」
狼「わあああああああああああ」






『学校』
辰「バイクの教習受けに行こうと思うんだよね」
狼「似合わねえwwwwwwwwww」
辰「ちょwwwwww言うと思ったけどそれがその・・・彼氏に向かって言う言葉かよ・・・////////////」
狼「え?あ・・・////////////・・・ご、ごめんね・・・////////////」
辰「(ちょwwww赤くなるなよ・・・もっと照れくさくなるじゃねえか・・・////////////)」
狼「・・・でも、お前家から学校まで歩いていける距離だろ?どうして今取るんだ?」
辰「ん、これから遠い大学に行くことになるかもしれないし、一緒に出かけるとき単車あると便利だろ?」
狼「え・・・ふたり乗り・・・?ふたり乗りは駄目なんだぞ!!」
辰「うん、だからふたり乗り出来る単車の免許とろうって。スクーターは免許あるし」
狼「え・・・?大丈夫なの・・・?」
辰「おう。単車あると行ける場所が格段に増えるぞ?海までとかさ」
狼「・・・バイクでお出かけかぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だめ!」
辰「え!?なんでさ?」
狼「とにかくだめ!バイク禁止!」
辰「えええー!!?でも、免許とるくらいならいいだろ・・・?」
狼「だめだって言ってるだろ!!言うこと聞けないなら噛ませろー!!!!!(カプッ」
辰「ちょwwwwwwwいたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!!!!!」


狼「(一緒に遠くに出かけたりしたいけど・・・)」
狼「(・・・辰哉がひとりで怪我したら・・・やだもん・・・)」
狼「(・・・俺って心配しすぎなのかなあ・・・?)」






『電車2』
~教室~
狼「・・・なんで学校の体育祭なのに会場が学外なんだ・・・?」
辰「ウチの高校のグラウンドと体育館じゃ全校生徒を収容しきれないんだと」
狼「・・・だからってなんで市立体育館なんだ!?なんでそんなにリッチ気取るんだ!?ぶるじょわじー気取りか!?」
辰「いや、仕方ないだろ・・・あの狭いグラウ(ryに俺ら全員は入れないってのは本当だし」
狼「んがあああああ!!!俺たちの血税がー!学費がー!」
辰「・・・お前駄々こねてるの電車に乗りたくないからだろ・・・」
狼「はぅ!?そ、そんなことないぞ!!?市立体育館が三駅も先にあるけど吐いちゃったらどうしようなんて思ってないぞ!!!」
辰「ま、仕方ないよな・・・自転車でいける距離でもないし、お前も原チャの免許あるわけでもないし」
狼「だーかーらー!!違うって言ってるだろー!!!」
辰「酔い止めはちゃんと家で飲んで来るんだぞ」
狼「ちーーーーーがーーーーーうーーーーー!!!!!」

~体育祭当日・市立体育館グラウンド~
先生『これより、女子100メートル走を始める!』
狼「はぅ~・・・はぅ~・・・」

辰「(やべ・・・あいつ完全に気持ち悪くなってるな・・・悪いことが起こらなければいいけど・・・)」

狼「・・・きもちわるい・・・うぇ・・・」
先『位置について!』
狼「うう・・・くそぅ・・・」
先『用意!』
狼「・・・乗り物酔いなんかに・・・」

 ・・・ッパァーン!!

狼「・・・まけてたまるかぁああああああーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!(ドドドドドド…」

辰「( ゚д゚ )」
先「( ゚д゚ )」
他「( ゚д゚ )」

先「・・・じゅ・・・10秒01・・・」
辰「・・・す・・・すげええええええええええええええええ!!!!!!!!狼子!!お前やったじゃ・・・」

狼「うわあああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!(ドドドドドドドド…」

辰「( ゚д゚ )・・・ちょwwwwwww止まれwwwwwww狼子おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ……」

教師・生徒一丸となった捜索もむなしく狼子は見つからず、数時間後放心状態で家を訪ねると、
狼子は部屋の隅っこで丸くなってブツブツとなにごとか呟いていたので夕飯だけ作ってあげた・・・






『お酒と夕日』
父「ふむ・・・夕日を横目に饅頭食いながら焼酎うめえな・・・」
辰「・・・あれ、父さん?そんなとこで飲んでて寒くないの?」
父「ん?いやいや・・・ちょっと高校時代を思い出していてね・・・母さんと別れた頃のことを・・・」
辰「別れた・・・?今結婚してるじゃん」
父「ん、いろいろあってな・・・お前は母さんが女体化者だということは知っているよな?」
辰「ああ・・・そういえば母さんから死ぬほど聞かされたな、それ・・・」
父「まあ、随分前のことだしそろそろ気づいていない人も居るだろうから話していいだろうと思ってな・・・まあ座れ、辰哉」
辰「え?ああ、うん・・・説明臭さはともかく・・・」
父「折角だからお前も一杯飲め。饅頭もあるぞ」
辰「あ、ああ、うん・・・」
父「・・・俺と母さん、それから永井という男がいたんだが・・・俺たち三人は親友だった。
 どこに行くにも一緒で、近所の河原でよく日が暮れるまで走り回っていたものだった」
辰「うん・・・」
父「それがある日・・・母さんは女体化してしまったわけだ。驚いたさ。誕生日から母さんはしばらく学校に来なくなって、
 やっと来たと思ったら見たこともない美女に変わって登校してきたわけだから」
辰「・・・」
父「今まで、誰より近くに居た奴がすぐにでも抱きしめたくなるような可愛い女の子に変わってたわけだ・・・
 つい最近その頃の恋人と別れたばかりだったし、惚れちまうまでそう時間はかからなかった・・・(ゴクゴク…」
辰「・・・」
父「・・・ッカーッ!おっとすまねえな・・・おうありがとう。で、どこまで話した?
 そうそう・・・俺は女体化した母さんに早々に惚れちまったわけだ。自分の気持ちに気づいてからは大変だった・・・
 それでも元は男で、自分の親友だった相手だ。俺はなんとか気持ちを紛らわそうとしたが・・・
 意識しないようにすればするほど、はっきり母さんのことを好きだと意識するようになった。それで・・・」
辰「屋上に呼び出した・・・」
父「・・・なんでぇ、母さんから聞いてるんだな・・・まあそうだ。それで母さんに気持ちを伝えたんだが・・・駄目だった。
 気持ちは伝わらず・・・母さんは遠くの高校に転校してしまった」
辰「・・・」
父「いや・・・気持ちを理解してなかったのは俺の方だったな。あの頃の母さんの痛みを、俺は理解していなかった・・・」
辰「・・・」
父「辰哉・・・お前、狼子ちゃんとはもう済ませたんだろう?」
辰「・・・え?な、なんでさ?」
父「ツラ見てりゃわからぁ。今のお前は昔と比べちゃ少々丸くなってる気がするが・・・それでも、自信に満ちた顔をしてるよ」
辰「そ・・・そうかな・・・」
父「へへ、まずはおめでとう。まあ一杯いけよ」
辰「あ、うん・・・(ゴクッゴクッ…)・・・くぁーっ!の、喉が熱い・・・」
父「・・・同じ元男に惚れた奴として言っておくよ・・・辰哉、お前、狼子ちゃんを泣かせるようなことはするな」
辰「・・・もちろん」
父「女体化者ってのは、俺たちや元から女だった連中とは違った痛みを抱えてる・・・しかもそれは、絶対に癒えることがない。
 それを救えるのは、一番近くに居る奴・・・お前だけだ。あの子は別の悩みも抱えてそうだが・・・大切にしてやれよ」
辰「・・・ああ」
父「うむ。・・・よし!この話は終わりだ!辰哉、男なら酒ぐらいいけなけりゃあ格好つかねえぞ!飲め飲め!」
辰「ちょwwww多いよwwwww」

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最終更新:2008年07月21日 02:05
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