『にゃんこっこ』

~辰哉の家・庭先~

狼子「・・・ついにこの日がやってきた・・・この日のために、どれほど血の滲む思いをしてきたことか・・・」
ズゴック(犬)「アウ?」
狼「・・・今日辰哉はバイトでいない・・・つまり、邪魔する馬鹿もいない・・・」
ズ「アウ」
狼「俺は今日、長年の因縁に終止符を打つためにここへ来た・・・ズゴック(犬)、お前にはその証人になってもらうぞ」
ズ「ワウー」
狼「俺の読みが正しければ・・・奴は辰哉の部屋の窓からいつもこの木に飛び移って昼寝してるはず・・・」
ズ「アウ!アウ!」
狼「待てズゴック、興奮するのはわかる・・・しかし、それは俺がこの世紀の大記録を達成してからにしてもらいたい」
ズ「アウ」
狼「よし、いい子だズゴック。流石三児の母だけあるぞ。・・・!風が止まった・・・奴がこちらに気付いたようだ・・・」
ズ「ワウー」

 ・・・ ニャーン ・・・

狼「・・・・・・・・来い!!!」


猫(名前:東方不敗♂ 命名理由:黒いから)「ニャーーーーー!!!!!(ピョーン!!・・・シタッ)」
狼「うおぅ!?あ、危ないだろ!飛び掛るなーーー!!!・・・オーケー落ち着け、お前の作戦はわかってる」
猫「ニャ?」
狼「・・・今まで、あらゆる障害をこの牙で叩き潰してきた俺・・・しかし、これまでたった一人、お前だけは克服することが出来なかった・・・」
猫「ニャーン」
狼「ちっ、近付くなーーーっ!!・・・と、取り乱した・・・しかし今日俺は、お前との長年にわたる因縁を断ち切りに来た・・・」
猫「ニャ」
狼「今日お前は、この俺にモフモフされる!!!そうして俺はお前を、そして弱かった自分自身を永久に克服するのだ!!!!!」
猫「ニャーーーーー!!!!!(ピョーン!ガシッ」
狼「う、うわあああああああ!!!?やめろーーーーー!!!!俺をモフモフするなーーーーーうわあああああああああん!!!!!!」

辰哉「ただいまー・・・あれ?」
狼「あっ、た、たつや!お前たたたたすけ」
辰「おお・・・うんうん、お前にもやっと猫の良さがわかったな。これからは仲良くするんだぞ?はっはっは」
狼「あ、お、お前待て!う、うわあああああああああああああああああああん!!!!!!」
猫「ニャー(モフモフモフ」

オワタ

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最終更新:2008年07月21日 02:36
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