【狼子と初詣】
~茂名神社~
境内は参拝客でごった返している。
参道には出店が立ち並び、おめでたい雰囲気を振りまいている。
辰「あー・・・やっぱ、結構な人出だな。日が沈んでるうちに来れば良かったか」
狼「お前が寝坊するからだぞ」
辰「あんだよ。俺の横で丸くなってやれ寒いやれ起きたくないだのごねてたのはどこのどいつだい」
狼「あたしだよ!」
辰「ボケてるつもりかもしれんが素直な奴だな。いい傾向だ。今年はそういう調子で頼むよ」
狼「う、うるさいうるさい!新年早々噛むぞ!!お前が俺のこと起こさなかったから遅れたんだからな!」
辰「わかったわかった。新年早々神前で喧嘩しても仕方が無いしな」
狼「そ、そうだな・・・なんか引っかかるけど」
辰「よしよし。じゃ、行こうか」
祈「・・・兄貴・・・」
辰「うおっ!?き、祈美!?いつの間に背後を取りやがった!」
祈「・・・なんで仲間はずれにするのさ・・・あたしも狼子さんの家で年越しそば食べたかった・・・」
辰「ハァ・・・それくらい我慢しろよ。クリスマスは付き合ってやっただろ」
祈「なにっ!・・・そうか・・・そんな卑劣な目的の為にあたしの誕生日を利用したというのか!!」
辰「何言ってんだお前・・・」
祈「今日こそ貴様の手から狼子さんを奪回せん!覚悟!!」
辰「お前新年早々いい加減にしろwww」
狼「おーい、馬鹿ども置いてくぞー」
この後、連れ立って参道を歩いていると、祈美のクラスメートに遭遇。
祈美はそちらのグループに移り、こうして俺たちは、変態女の魔手を逃れたのだった。
~本殿~
シャリンシャリンシャリーン ・・・ ぱんっ ぱんっ
狼「・・・」
辰「・・・」
狼「・・・お前、何お願いしたんだ」
辰「ん?あー・・・そりゃまあ、その・・・家内安全をね。あと学業成就とか」
狼「・・・ここ縁結びの神様だぞ」
辰「や、やかましい!!お前こそ何をお願いしたんだよ!!」
狼「辰哉とずっと一緒に居られますように」
辰「・・・」
狼「・・・」
辰「・・・お・・・おま・・・////////」
狼「うるさいうるさい!もう今年からはお前にからかわれて遊ばれる時代は終わりなんだよ!これからは俺がいじってやるからな!!」
辰「そ、そうか・・・でもお前・・・」
狼「なんだ!!」
辰「・・・顔真っ赤だぞ」
狼「え!?!?/////////・・・んぎゃああああああああああああお前ちょっと噛ましぇろおおおおおおおおおおおおおおおお(カプッ」
辰「ちょwwwwwいたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた!!!こ、今年もどうぞよろしくうううううううううううぅぅぅ…」
お願いします。
すごい遅れたけど。
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/12(土) 08:11:05.14 ID:gyFE0sVb0
僕は、台風だと言うのに、ふらふらと外に出ていた。
――何となく、呼ばれている気がしたから。
荒れ狂う風と、光一つ無い真っ暗な夜の中、ゆっくりと歩いていた。
頭の表面の方では、戻れ戻れと警笛が鳴っているような気がする。
それでも、半ば虚ろとなっている身体は、歩みを止めなかった。
いつの間にか、真っ暗な闇の中、僕の身体はふわふわと浮かんでいた。
意識が落ちていく中、僕は光を……見たような気がする。
夢から目を覚ますように、自然に頭が覚醒していく僕は
どこか、知らない場所に居た。
それは逃避か、それとも誘いか。
違う世界を、違う体で、僕はどこへ行くんだろう。
さぁ、異世界を旅しよう。
後で見直して恥かしい思いをするっていうのをテーマに
どことなく中二臭く書いてみた。
例の如く、予告だけして書かない人です。
ああ、またなんだ。
仏の顔も三度って(ry
最終更新:2008年07月21日 02:44