──ホワイトデイのお返し、何にするかな…?
先月のバレンタインデイの時、密かにいいな、と思っていた娘から思いがけずチョコレートをもらったのだ。
俺にチョコを渡すや否や、脱兎のごとくいなくなった娘からもらったチョコに添えてあったメッセージには、『ホワイトデイに、返事を待っています』と書いてあった。
そのホワイトデイがあと4日後に迫っている。でも、さりげなくて、それでいてシャレたもので、しかもOKの意志を表せるものは、なかなか見つからない。
売り場に並んでいるのは、チープなキャンディの類に、とても手の届かないようなアクセサリーや、妙にセクシーな下着だらけだった。
──こんな下着、下心丸出しじゃないか…。でも付き合ってる同士のプレゼントならアリなのか?
デパートの特設コーナーを一通り見て回っても、いまいちピンと来る物がないので、明日また改めて買いに来ることにした。
翌朝、目が覚めたら、なぜか女になっていた。
母親に連れられていった救急病院の診察によれば、15~16歳くらいで女性経験がない場合、ごくまれに起きる現象らしい。
今後は女性として生きていくしかないとのことで、そのための手続きも出来るそうだ。
その足でデパートに衣服などを買いに連れて行かれた。そこで目に入った、ホワイトデイ用セクシー下着。
──あういう下着、似合うかな?
最終更新:2008年07月21日 03:16