「おーい…いるんだろ?」
そう言いながら部屋のドアを開けて入ってきたのは、同級生の尚太だった。しかし俺はベッドに突っ伏したまま起きあがる勇気はなかった。
なぜなら…ここ2週間ほど学校を休んでいる理由が、女体化症候群と言われる症状で、女の体になってしまった自分の躰を、世間に晒すことなど出来なかったからだ。
「寝てんのか?…せっかくプリント持ってきたのに…お~い」
バサっとプリントの束を机の上に置いた尚太が、俺の上にかかっていたタオルケットを剥いだ。俺はびっくりしておそるおそる尚太を見上げる。
「お…おまえ…、まさか…」
尚太が驚愕の表情で俺を見ていた。俺は急に恥ずかしくなり、慌てて身を丸くする。
「用が済んだなら、出てってよ!俺はもう、…もう…」
つい、言葉が荒くなるが、すぐに泣き声になった。こんな姿を見られてしまった…もう、なにもかも終わってしまった気分だった。だが、尚太が次に発した言葉は、予想もしていなかったものだった。
「かわいい…。おまえが今まで男だったとか関係無しに、惚れた」
そう言うと尚太は、俺の顔を両手で包むように自分に向けると、俺が拒む間もなく唐突にキスしてきた。さらに間髪いれずに口に中に尚太の舌が進入してくる。
尚太の舌が口の中を這い回るその感触に、全身から拒む力が抜けていく。いつしか自分から尚太の舌を吸っていた。
「おまえの、すべてが、ほしい…」
尚太の口から発せられたその言葉は、甘美な喜びとともに全身に染み渡った。俺は魔力にかかったかのように、頷いていた。
ベッドの上で、ひとつひとつ衣服を脱がされていき、尚太もまた、産まれたままの姿になる。尚太の舌が、指が躰のあらゆるところを這い回る。そのたびに俺の躰は確実に快感を感じていた。
ついに──尚太の怒張が、俺の秘唇に侵入してきた。その瞬間は躰が裂けるかと思うほどの痛みが走ったが、しばらくすると痛みとは違う、ジンジンとした快感を尚太の動きとともに感じるようになってきた。
とくに、尚太の怒張が奥にまで届く時に、さらなる快感が押し寄せ、ついには絶頂に達してしまった。
「もう、イッちゃったの?」
俺の様子を見た尚太が、秘唇から怒張を抜くと、優しくキスをしてくれた。
「でも、まだおまえをすべてをもらってないんだよね…。いいだろ?」
その言葉の意味もわからなかったが、ここまできたら、すべてを捧げたかった。
「うん…。俺はもう、尚太のもの…。ぜんぶ、もらって…」
俺の言葉を聞いた尚太は、満足げに頷き、俺の躰を俯せにして、膝を立たせると、今度は後ろから怒張を押しつけてきた。
「ちょ…そこ…は…だめぇ…、きたないよぉ…」
俺は尚太が何をしようとしているのか、ようやく把握した。尚太は、アナルセックスをしようとしているのだ。
「大丈夫、力を抜いて…。いくよ…」
尚太の怒張はかまわずアナルに侵入してくる。普段は出口の場所にものが侵入してくる感触は、容赦なく非常な違和感と倒錯した快感を全身に駆けめぐらせる。
やがて、尚太の怒張はすべてアナルに飲み込まれた。腸が口から出てしまうのではないかと思うほどの違和感と、何度も出し入れされる怒張が排便の時にも似た快感を幾度となく繰り返される。
「ウホッ!アナル最高~!」
尚太の声が、薄れゆく意識の中で聞こえた気がした。
最終更新:2008年07月21日 03:26