25 名前:お芋 []:2006/10/24(火) 11:02:18 ID:4dtPLCWQ
もうずっとVIPに入れないのでここに投下します
ちょっと前の板の続きです
「お前は俺の期待を裏切らないなwwwww」
三浦が腹を抱えて笑っている
なんかムカつく
「しかも転んでも無傷ときたこりゃ神業だwwww」
「別に好きで転んでるわけじゃない」
「好きで転ぶ奴なんてフツーいないぜwwwww」
「む・・・・」
返す言葉がない
「あ!相原お前昼休み空いてるか?」
「ない」
「お前に合いたいって奴がいるんだよ後で俺と一緒に合いに行ってくれ」
「む~・・・」
「YESorNO?」
「分かった」
「okじゃあ昼休みにな」
「分かった」
そう言うと自分の机に鞄を置き席についた
「あの~相原君そこ私の席なんだけど・・・・」
「・・・・・」
席を間違えた
もうみんな覚えてないよねorz
凄く嬉しいので投下
昼休みボクは三浦に連れられて校舎どうしを繋ぐ渡り廊下にいた
そこには多分他の課の同級生だろう女の子がいた
この学校は校舎が課によって別れている
他の課どうしは余り交流はなく制服も課によって違っている(女子のみ)
何が言いたいかと言うと同じ敷地内の別々の学校と言ってもいいくらいだ
無論課を繋ぐ渡り廊下は交流がないのだからひとけは全くないのだ
ボク自身他の課との交流もないのに何故あの子はボクに用事なんてあるのだろうか
そうこう考えてる内に三浦が女の子に声をかけた
「すまねえ待ってたか?」
「遅い!来ないかと思ったじゃない!」
「いいじゃねーかwちゃんと連れて来たんだからw」
「まあ・・・そうだけど」
なんとも男勝りと言うか元気がいいと言うか正直苦手なタイプの女の子だと思った
「じゃあ俺そこで待ってるから」
と言うと三浦は向こうへ行ってしまったいったい何なんだ
そして突然女の子がボクに話しかけてきた
「あの・・・私杉野 叶って言います」
「は・・・はい・・ボクは・・・」
「知ってます相原 薫さん」
さっきと印象がまったく違う感じがした
「突然ですが好きです相原さん」
「・・・・・」
そういう事か・・・面倒だし何よりもうボクは・・・
「返事は今すぐお願いします待つの苦手なのでw」
「・・・・」
「・・・・・・」
「無理だよ・・・・」
「え?無理ってどういう事?」
「無理なものは無理なの」
そう言うとボクは走ってこの場からさろうとして
豪快に転んだ
転んだ勢いでメガネが何処かへ飛んでしまった
「大丈夫?メガネ落ちてるよ」
「また転んだかダイジョブか?相原?」
遠くで様子を見たた三浦も心配してこちらに来た
「ん?へ~このメガネ度がまったく入ってないね」
杉野さんがボクのメガネを拾って不思議そうに呟いた
「本当か?なんでそんなもん掛けてんだ?」
「それは・・・」
三浦の言葉に返す言葉がみつからない
「ん~でもやっぱり薫君はメガネ無い方がかわいいよ」
杉野さんの言葉が少し気に障った
かわいいと言われるのがイヤだ
男だった頃も言われるのはイヤだったけど
女体化してしまってから前にも増してイヤになった
「・・・かえして・・・・」
今のボクの精一杯の言葉
「え~イヤよもう少しかわいい薫君を見ていたいもん」
また言った
「かえして・・・」
「え~何で?どうしてこんなごっついメガネ掛けてるの?」
やめて
「おい相原困ってるだろ返してやれよ」
「だ~めもう少しかわいい薫君を見るの」
やめてやめてやめてやめてやめて
「それにしても薫君はかわいいな~まるで女の子みたい」
その言葉に今まで溜まっていた何かが爆ぜた
「かえして!!」
遅かった
気づいた時にはもう大声をだしていた
男のものではなく女のような高い声・・いや女の声で
2人とも驚いていた
いやもう今となってはどうでもいい
ボクは杉野さんからメガネを奪ってこの場から逃げた
何がおきたのか解らない
まだ状況が整理できない
いやもう理解しているが突然すぎて・・
いやそんな事を考る前に逃げた相原を追いかけなくては
俺は杉野を置いて一人相原を追いかけた
追いかけてはみたがアイツは意外と足が速い
なかなか距離が縮まらない
早く追いつかないと大変だ
なぜなら
転ぶから
って言ってる側からつまずいてるし!
俺は相原を支えようとして走った
「あ・・・・」
「ふ~危なかったなファインプレイだぜ俺」
間一髪ズテーンな事になるのは免れた
にしてもコイツはよく転ぶ
まあいいやこれでコイツを捕まえる事ができたから今は深く考えるのは止めよう
それより聞きたい事があるはずじゃないのか
俺は・・・コイツの変化に気づいてやれなかったのか
いや・・・薄々勘付いていた少しづつクラスの輪から外れクラスから消えようとするコイツに
俺がコイツの悩みを聞いてやれれば
いや多分コイツは話さない
俺は信頼されていない誰にも・・・コイツにも・・・だから話さない誰も話さない
「あ・・・あの・・・・」
相原が突然口を開いた
どうやらコイツを支えたまましばらく考え込んでいたらしい
「ぇ・・っと・・ぁ・・の・・ね・・」
「?」
なにやら様子がおかしい
まあ無理もない女体化したのがばれたんだから
しばらくこのままにしておこう
「・・・・ムネ・・・・はなして・・・・」
「???」
何を言ってるんだ?
俺は相原を支えている手に視線を移すと・・・
「あーーーー!すまん!」
俺は相原を後ろからムネを鷲掴みしているような形で支えていた
制服ごしでもムネの感触が・・・・
すまんと言いながら
手を離せない情けない俺がいた
否!俺は悪くはない悪いのは奴のムネが悪いのだ!
この極悪人相原め!
「は・・なせ・・・」
相原は弱々しいが精一杯の声で要求を述べた
俺はその弱々しい相原に萌・・・・・・
・・・・
・・・・・
えない!萌えない!!
コイツ相原!!
突然現実に戻された
この私をここまで錯乱させるとは!
ムネ・・・恐ろしい子・・・
そして俺は相原を解放?した
「はぁ~・・・びっくりした・・・・」
そう言うと相原はその場にペタンと座り込んでしまった
「聞いてもいいか相原?」
俺は相原を解放?するやいなや問いかけた
ムネの事を突っ込まれるのが面倒だからだ
「・・・・・」
相原は無言で頷いた
そして俺は
①女体化について聞いた
②スリーサイズを聞いた
③襲った
とエロゲーならこういった選択肢が出てくるが
コレはゲームじゃないし
しかも下二つは絶対に選んじゃいけないし
妥当に①か
「いつ女体化したんだ?」
「先月の初めくらい」
「確かお前の誕生日は」
「3月」
誕生日から2ヶ月過ぎての女体化か珍しい
通常女体化は15歳の誕生日から16歳の誕生日までになるらしい
コイツの場合16歳の誕生日を2ヶ月過ぎてからの女体化である
まれにコイツみたいなパターンで女体化する奴もいるらしいが
その辺はまだ良く解ってないらしい
「んで何で隠してたんだ女体化を」
「だって女になったら男達が・・・」
「あ~そうか思い出したそれでか」
まあどう言う事かと言うと
野郎どもは女体化した奴をものにしたいのだ
この学校では女体化した奴等はみんな可愛くなっている
それに目をつけた野郎どもは女体化しそうな奴を片っ端から見つけ
女体化する前から親しくして
見事女体化する事ができたら告白と言う事だ
噂では女体化した奴を捕まえてま~・・そういった事をしてる奴もいるらしい
「まあ・・そうだなお前が隠したくなる理由はわかった」
なぜなら3月になるまでは相原にはかなりの数の男が群がっていた
皆女体化した相原目当てという事だ
一番ウケル奴は「女体化したら俺と付き合ってくれ」って言った奴がいたな
やばい・・・思い出しただけで笑いが・・・・
「そこ。なぜ突然笑い出す」
どうやら顔に出てしまったらしい
「女体化したら俺と付き合ってくれと言った奴がいたな~って」
「あ~・・・・誰だっけ?」
「お前・・・酷いな・・・・・誰だったか?」
おかしいな・・・あれだけ面白かったのに発言者が誰だか全く思い出せない
「思い出せないと言う事は他のクラスの奴じゃないのか?」
「そうかもしれない・・・まあどうでもいいけど」
「どうでもいいって・・・お前その後何したか覚えてないのか?」
「何かしたっけ?」
「お前・・・・本当に覚えてないのか?」
「まったく」
相原・・・・恐ろしい子・・・
「あのなーお前あの後告白男にグーを顔面にお見舞いしたんだぞ」
「そうなの?」
「ああ・・しかも気絶したらしいからな・・・」
「軟弱だな」
「スパルタなんだな・・・・お前」
見た目に反して相原は結構血の気がおおい
意外と口より先に手が出るタイプだ
ついたあだ名は『きぐるみを着た殺人鬼』
かわいい顔して人を平気で殴る悪魔のような・・・
「そこ!勝手に変な事言わない!」
「何!相原貴様俺の心を読んだのか!!!」
「小声で言ってるのが聞こえたわ!ボクはそんなに乱暴じゃない!」
「そうか聞こえないように解説したんだがこの地獄耳」
「何か言った?」
「何も・・・」
「よろしい」
相原とこんなに話したのは久しぶりだ
そう男達が群がってからだから
もう何ヶ月も話してなかった
正直に言うと嬉しかった
相原とまたこんな風に話す事ができて
だがこの時間もいつかは終わる
そう
もうすぐ昼休みが終わるからだ
ごめん風邪ひいちゃったからしばらく投下できないかもorz
最終更新:2008年07月21日 03:33