『琉璃と真珠と琥珀 深夜の睦言編』

琉璃と真珠と琥珀 深夜の睦言編(か、どうかは不明)

「みのさん………、この頃夫が夜の生活に応じてくれないんです………」
『誰がみのさんよ、誰が』

電話口の向こうで珊瑚の不機嫌な声が聞こえる。
真珠に私を取られた事はもう気にしないみたいだが、こうも延々と夫婦間の問題を聞かされると不機嫌にもなるか

「と、言う訳でお姉ちゃん。何か打開策は無い?」
『それが人に物を頼む態度なのかしら……?ってゆーかあんた等ヤりすぎなんじゃない?相手の方もそろそろマンネリだったりするのかもよ?』
「マン………ネリ………」

がっくりと肩を落とす
尤もかもしれない。初体験を奪った日から、姿変え場所を変え何度も行為に及んできた訳だ。
………子供が一人で済んでるのは奇跡かもしれない
そんな落胆を感じ取ったのか、珊瑚が言葉を続ける

『……まぁ、良い物送ってあげたから。協力だから気をつけなさいよ?』
「有り難うお姉ちゃん!」

現金な私の態度に、電話の向こうで呆れる気配を感じた。まぁ、気にしない




「お姉ちゃん………このセンスはどーかと」

此処には居ない人物に、突っ込みの呟きを洩らす
琉璃が手に持っているのは、ドクロマークが描かれた紫色のラベルが貼られている錠剤の入った透明な瓶
その錠剤は精力増強剤の類……いわゆる「媚薬」と呼ばれる物

…………の、はず

(もしかして間違い?この中には毒薬が入っていて真珠と別れて戻ってこいという意思表示……?
 それとも真珠を亡き者にしようと私が企んでると思っての早とちり………?)

マイナスな方向へと進んでいく妄想を、必死に打ち消した

「センスは兎も角………お姉ちゃんの事だから間違いは無いわよね……」

そう呟いて、家事の続きを再開した




「ただいまー」
「やぁお帰り愛しい人。ご飯も用意出来ている。風呂に入る事も出来るだろう。しかし、私を一番初めに頂くことを提案するが」
「………素クールメイド?」
「ほぅ、解っていただけるのか。流石は私の伴侶と言うだけあるな」
「………じゃ、風呂が先で良いかな」
「了承した。しかし私を」
「お風呂でお願いします」

真珠が浴場に行く事を確認すると、用意された食事に錠剤を砕いた粉末をかける
決して毒薬等ではない。そのはず

因みに琥珀はもう眠っている。シンとした家にはBGM代わりのニュースの音が響く

とりあえず、風呂に突撃してみるか。スクール水着は何処へやったかな?


食事中、双方とも無言だった。その原因は風呂に突撃しようとしたら鍵を閉められていたと言う、些細な事である
この後それ以上のことをすると考えるとたいした事ではなかったが、わざとらしく頬を膨らませていた
「もう愛は無いのね!」
とかわざとらしく言うと、小さく笑みを返してくれる。まぁ、冗談だと伝わっているんだろう

「えーと、ご馳走様」
「ご馳走様ー。私お風呂入るから、先に部屋戻ってねw」

まぁ、既にお風呂は入ってる訳だけど。あの媚薬、効果が出るまでに多少時間が掛かるらしいから
真珠が二階へと上がっていくのを見計らって、女性誌を広げる。
内容は芸能人のスキャンダルやら、女性向けのドロドロした昼ドラの様な記事。此れが中々に面白い

とりあえず、人気アイドルのスキャンダルから目を通す事にした



「………はっ」

我に返った時は、30分程過ぎていた。そろそろ薬も効いてきた頃だろう
真珠に悟られないように足音を消しながら部屋の前まで来る
………どうやら自家発電中のようだ。音がかすかに漏れている

「よし」

小さくそういうと、媚薬の錠剤を一錠飲み込んで部屋に入る

「うわっ!」

案の定、真珠は自分のモノを扱いてる途中だった
それを隠そうと必死になっているが、全くの無意味だ

「あっれ~?ご主人様、何をして御出でで?しかもその手に握ってるの………私の下着じゃないですかぁ」

メイド・モードON☆で迫っていくと、真珠は焦っているのが一目でわかった。それが、私の加虐心を刺激する

私はまだ立派に屹立する、既に透明な液で濡れていた真珠のモノに手をつけた




「あっ………く」

我慢しきれない声が、真珠の口の端から漏れた。存在を主張するように屹立したモノは指先で軽く触っただけでビクン、と反応を示す
可愛い…………
時折、堪らなく愛おしくなる。しかし、その感情をぐっと抑え、代わりに、言葉を紡ぐ

「ご主人様ぁ~、本人が目の前に居るのに下着でなんて、ひょっとしてそういう趣味なんですかぁ?」

口を真珠のモノに近付け、息が掛かるよう、ゆっくりと
一言一言言う間にも、真珠のモノは自己主張を激しくする
右手だけでは収まりきらないソレを両手で掴み、上下運動を加える
激しくすると大きく脈打ち、ゆっくりでも亀頭が今にも爆発しそうなまでに膨らむ
もうすぐイきそうになるのを感じて、上下運動にスパートをかけた

「ほらほらぁ……我慢しないで、好きなだけ出しちゃって下さいよぉ」
「あ…ぐ………うぁぁ!!」

その言葉がキッカケか、真珠の反り立ったモノからは噴水のように精液が吐き出された………




ソレは私の顔に向けて発射され、眼鏡や口や……胸までを汚した。かなり量が多いのは薬の影響と考えるべきだろうか?
服や顔に掛かった精液は気にせずに、眼鏡のフレームやレンズに掛かった分だけを舐めとる
しゃぶる様に、見せ付けるように、深く、ゆっくりと

真珠はこの仕草に興奮するみたいで、それだけでもう一度射精しそうになっている
その姿を見て、私はニヤリと笑みを浮かべた

「あーあ、汚れちゃいましたねぇ。キレイにしましょっか♪」

私はベットに腰かけ、真珠のモノに顔を近づける
精液に塗れたソレをまず亀頭、そして竿、睾丸、そしてまた亀頭………
何度も、丁寧に舐めながら往復させる
両手で亀頭と睾丸を弄りながら竿を大きく一舐めすると、真珠のモノが大きく脈打った

…………そろそろかな

二度目の射精の気配を感じ、私は弄るのをやめる
その悪戯っ子みたいな笑みを浮かべる私を見て、真珠も察したのだろう。瞳に期待の色が浮かんでいた




私は大きく脈打つそれを、一気に咥えた
口腔内で大きくビクン、と撥ねたソレを、上下運動を加えながら舌で刺激する

「ん…ふあ…………アム……」

唾液に濡れる音が、淫らに響く
髪をかきあげる仕草をして、上目遣いで真珠に快楽を与え続ける
それに耐えてるような、喜んでるような表情で真珠は喘いでる

「う………くっ、出―――!!」

真珠が言うと同時に真珠のモノは大きく脈打ち、口の中にネトっとした液体が注ぎ込んだ




「ん………んくっ、はぁ………美味しい………♪」

白くネトついたその液体を飲み干し、毀れた分も指ですくって舐めとった
初めはこの味は苦手だったのに、今ではすっかり慣れてしまった
薬の影響か、一度射精した真珠のモノは未だ立派に屹立している。
唾液でぐっしょりと濡れた真珠のモノを、私はゆっくりと扱いてあげると、真珠はそのたびに恍惚の表情を浮かべた
私自身も、何か熱い物がこみ上げて来る。薬が効いてきたみたいだ

「それじゃあ本番にしましょうかぁ」

猫撫で声で、メイド服のスカートをつい、と捲くる。其処には自分の液で既に濡れている私の下着があった
真珠に見られていると思うと、余計に興奮する

焦らすように下着を下げ、その恥部を顕にした


「フフ………準備は万端、ですよぉ」

そういって、右手で真珠のモノを扱き続ける。四つん這いの格好で、胸を強調するようにして
唾液で濡らされた真珠のモノは、ヌチャヌチャと音を立てる

「うぁ………琉璃、ヤメ………うぐっ」

何となく強情な真珠の態度が、私の心に火をつけた。主にSの。
…………性格悪いなぁ、私

「…………そんなに嫌がられるとなぁ」
「えっ?」

私が素っ気無く真珠のモノを離すと、真珠は予想通りの反応を見せた
…………フフ、可愛い♪




「真珠がイヤならやめても良いんだけど…………どうする?」

ニコッ、といった感じの笑顔で問う。こんな時の方が自然に笑顔になるのは喜ぶべきか悲しむべきか
真珠は顔を耳まで赤くして、ちょっと考えた後に言った

「それじゃあ………お願い、シマス」
「よろしい♪」

いつの間にかメイドと主人というか、私がお姉さんみたいな立場になってる気がするけど、まぁこの際どうでも良い
実は私も結構限界が近いというか、ただただ真珠を渇望している………薬の所為だ、そういう事にしとこう
私を真珠に馬乗りになると、スカートをたくし上げる。ちょうど、結合部が見える体勢だ

私はワザと、真珠のモノを割れ目で擦る様に腰を落とした
瞬間、身体に電気が走った

「んあぁ!?……っはぁ、はぁ」

勿論電気というのは比喩だけど………ダメ、気持ち良い。予想以上。
想像を絶する快感に、私は自然と呼吸が荒くなった




真珠も大きな快楽を得たようで、切なそうな声を洩らしている
私はもう一度腰を上げ、今度こそ真珠のモノを入り口のあてがう
其処から焦らすようにゆっくりと腰を下ろす………




と、見せかけて、一気に腰を下ろした

「う、あ、あぁぁぁ……」
「あぐっ!?ん、はぁ!!」

真珠が一気に私の中へ入ってくる。ソレと同時に、今迄味わった中で最大級の快楽も。
中でビクン、ビクン、とのた打ち回るソレは、3回目でも既に射精しそうだった
私は真珠に唇を重ね、無理矢理舌を絡ませ後、離す

「ダメ……なんだからぁ!まだ、イっちゃらめなのぉ!!!」

快楽の所為で、呂律が回らない。思考も止まる。それでも私は本能的に唇を重ね、快楽を渇望する
真珠が下から突き上げでくる度、快楽の波が私を襲う

「あはっ、真珠!真珠!しんじゅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「うっ…………琉璃!」

私は真珠の名を呼びながら果て、真珠も私の名を呼びながらも私の中に白い液体を、たっぷりと流し込んだ




「ん、はぁ……お腹、いっぱいだよ……」
「大丈夫か?琉璃」
「フフ………」

それには、唇を重ねて答えた。少し長すぎたか、真珠が「ぷはっ」といって唇を離したけれど

「処で琉璃………食事に何か入れたか?」
「うっ………」

むう………意外と鋭い。でも、此処で嘘ついても何にもならないし……

「うん…………」
「………なんでそんな事するんだよ」
「…………だって」

多分、私はかなり赤い顔をしていただろう。だって、此れを言う時、すっごく、すっごく恥ずかしかった訳だし

「だって……この頃真珠こういう事してくれないし………よそよそしいし、……嫌われたかと、思ったんだもん」




「あー、なんだ………そういうこと、だったのか……」

私が真珠の胸に顔を伏せていると、彼はそう言った
反射的に顔を上げると、かなり近い位置に、彼の照れた様な顔があった

「俺が琉璃を……キライになる訳ないよ、うん。って言うか、正反対な訳で……」
「正反対?」
「この頃……なんか、琉璃が余計に可愛く見えちゃってさ。それで、惚れ直したつーか、照れたつーか……まぁ、つまりそういう事な訳で」

真珠は困ったように頭を掻く。あんな台詞を聞いた後、その仕草すら可愛くみえる私は現金なんだろうか
後は、まぁ、傍から見ればかなりバカップルな会話を続けていたと思う。
でも、バカップルと呼ばれても良い。幸せなんだから
そして私たちは、もう一度唇を重ねた

ビクン、と再び私の中で自己主張を始めた真珠のモノによって、まだ繋がっているという事を思い出す
しかし、先程ので私の欲望が首を擡げてしまった

「もう一回………する?」
「…………あぁ」

真珠のその言葉を聴いたとき、私は獲物を捕らえた獣の様な目になった。様な気がする




「…………行って来ます」
「行ってらっしゃいませご主人様~♪」
「まー♪」

翌日、私はいつもの様に真珠を送り出す。ただ真珠はいつもより疲れた顔だったけど
あの後数え切れないほど搾り取ったから、まぁ無理はないかと

「パパ、なんか元気なかったね~」

ふむ、我が子ながらに鋭い。将来が楽しみになっちゃうね

「パパはね、夜遅くまでお仕事してて疲れてるの。だから琥珀も良い子にしてパパに親孝行しないとねー♪」
「うん、解った!」

琥珀の無邪気な笑顔を見ていると、こっちまで楽しくなる


そして、ふと頭によぎった言葉を口にしてみた

「ねぇ琥珀?出来るなら弟と妹どっちが良い?」
「えっとねー…弟!それで一緒におままごとして遊ぶの!」
「あらあら♪」

それが叶うかは、真珠の頑張り次第かしらね?
等と、あの薬を片手に思ってみたりした。


end

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最終更新:2008年07月21日 03:58
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