ピリリリリリ、ピリリリリリ ピッ
「こちらK.D.C。用件は?」
「○○党の次期党首を消せ。穏便にな」 「了解、ボス」
「金は仕事が確認され次第いつもの場所に置いておく。
ところで、『あの話』の返事はもう決まったか?確かお前はもうすぐ17歳になる頃だったな」
「お断りします。自分の相手くらい自分で見つけますので」
「人殺しのおまえがか?しかしな、万が一お前が女になって『仕事』に支障が出ると困るんだよ。
…まぁいい、気が変わったら連絡を入れろ」 プツ
中学を卒業後すぐに両親が事故で亡くなった。
幸いにも快く俺を引き取ってくれたのが今の話し相手である『父の遠い親戚』の前山さんだった。
しかし、前山さんに引き取られてすぐに教えられたことは『人を殺す方法』……銃器の扱いから格闘術まで……
要するに俺は体の飼い犬にされただけだった。ただ、その『仕事』の報酬のおかげでこうして何不自由なく生活できるのも事実ではあるが。
いや、すでに俺には「自由」なんてものはないのかもしれない…
両親が亡くなる前、俺には親友と呼べる者がいた。
俺が引き取られるのと同時にあいつも引っ越していったが、そいつとの日々は楽しかった。
けれど、人を殺した日の夜になるときまってその日々が夢に出る。
そして夢の最後には決まって見せるあの笑顔。 「また遊ぼうな!」
その笑顔は今の俺にはまぶしすぎて…自分の立場を思い知らされるから、ただの悪夢にしかならない。
むしろそんな純粋な笑顔を憎むようになっていった
ある真夜中
「今や我が党の約四分の三の議員がわしを支持している。
もはやわしが総理大臣になるのも時間の問題だな。
がっはっはっはっはっは(チュンッ)ピュッ!!!」
「仕事完了っと。あいつも馬鹿だな。
高層マンションでもないのにベランダで悦に入ってるなんて。
さて、見たいテレビがあるから帰るっか……な…?」
何だこれは!?体が熱い!全身から火を噴いているみたいだ。
とにかく家に…、ヤバイ、意…し…き……が… ドサッ
「うぉ!寒っ!こんな日はコタツであったまるに限るなぁ。
っと、あれ?人が倒れてる…ってこれ女の子!???」
俺とあいつの再会はあまりにも唐突で衝撃的なものだった
とりあえず序章ということで
続きはまた考えていきます
よろしければ主人公(♂→♀)友達〔恋人〕(♂)の名前募集します
なかなかいい名前思いつかないので…
ちなみに作中の『あいつ』はこの友達のことです
夢を見ていた。懐かしいあいつの夢
そいつが俺に笑いかける ドクンッ
やめろ、その笑顔を俺に見せるな!
でも、なんだこの感情は?
その顔が嫌い、憎いはずなのに、どこか愛しい気持ちが湧いてくる…
「ハッ!?」 ガバッ
ここはどこだ。なぜ俺は布団で寝てるんだ?
確か昨日急に体が熱くなって、それから…
「お?気がついた?いや~びっくりしたよ。道に人が倒れてるんだから」
声の方に目をやると、歳は俺と同じくらいの男がホッとしたような表情で立っていた。
「お前が助けてくれたのか?」
「まぁね。ああそうだ、荷物はそこに置いといたよ。それにしても重かったよ。」
「!!」
「男の僕で…」
「中身は見たのか!?」
「え?いやいやそこはプライベートな物だから…ねぇ?」
「そうか…。ところで何でさっきからお前はずっと目をそらしているんだ?」
「あ、いや…、雪でぬれてたから、体が冷えたら危ないと思って上着とか脱がせたんだけど…」
そこで俺は自分の姿を見た。
なるほど、白く透き通った肌に、ほどよく膨らんだ胸がシャツ一枚を隔てているだけの状態か。
これなら初心な男は目もそらしたくなるな…って、胸ぇ!!?
「何だこれ!?どうなってるんだ!!?」
「ご、ごめん。決してやましい気持ちでやったわけじゃないんだ」
「そうじゃない!おい、鏡あるか?」
「えっと、鏡ならこっちにあるけど」
布団から跳ね起きて鏡の前に立つ
「これが…、俺…?」
長く艶やかに伸びた黒い髪に、細い手足。
なんといっても男の頃とは似ても似つかぬ整った顔がそこにはあった。
「な?わかってくれよ。君みたいなかわいい『女の子』だから余計に目を合わせられないんだよ」
「そんな…、バカな…」
これからどうすればいいんだ…
未だにキャラの名前出てこずorz
募集案としては
俺(♂~♀)→綾人 友→鉄平だけど
前スレの中で偶然にも「鉄平」さんが居いたみたいなのでどうしようかな?
一応また募集します
最終更新:2008年06月11日 22:42