『厨二病小説』

143 名前:孔明 ◆fzpLpgOYbk [すこしだけど] 投稿日:2007/12/02(日) 23:25:58.04 ID:lGghabV40
なんという厨二病小説wwwが少し出来たので

この現代に「殺し屋」といわれる職業があるのはご存知だろうか?
漫画やアニメの話ではない。現実での話しでだ。
まぁ一般的には知られていないだろうが、この「国」にも実在している。
殺し屋というのは身元が割れてはいけない。
そこで、女体化した子供達を集めて作られた殺し屋組織が誕生した。
女体化することによって外見、性別、声などが変わり、身元が非常に割れにくくなるからだ。
そして、俺はその組織に入りたての新人だ。

「おぅ、新入り。仕事には慣れたか?」
この人はこの組織でのNo2、サカキさん。このひとは女体化したわけではなく元々前身である組織に属していた人だ。
「いえ・・・」
「あっ、そういえばまだ単独で仕事してないのか」
「えぇ」
俺はずっと先輩であるミドリさんに着いて回っている。仕事もミドリさんのサポートが主な仕事だ。
荷物持ち、武器・弾薬の用意、無線でのサポート等だ。
「お前さんもそのうち単独でやれせてもらえるさ」
俺が単独で・・・そう考えると体が震えた。武者震いとかの類ではない。純粋な恐怖。
仕事であるとはいえ、人の命を奪う事に俺は慣れる事が出来ない。
いつもミドリさんが標的を仕留める時は目を背けてしまう。
・・・こんなんじゃいつまで経ってもルーキーのままだろうな。

145 名前:孔明 ◆fzpLpgOYbk [すこしだけど] 投稿日:2007/12/02(日) 23:26:33.62 ID:lGghabV40
「おーい、キョウコ。仕事だ。早く準備しろ」
ミドリさんからお呼びがかかる。仕事か・・・
「あ、はいっ。今日はどんな仕事なんですか?」
できれば殺し以外の仕事がいいんだけどな・・・。
殺し屋といっても殺し以外の以外の仕事もある。むしろその他の仕事のほうが多い。
主に探偵のような仕事から用心の護衛、警備などがある。こういう仕事を表仕事といっている。
「今日のは、『ウラ』だ」
裏。・・・嫌だな。
「ほれ、さっさと行くぞ!」
「・・・はい」
俺はロッカーから戦闘用の服を取り仕事用のバッグを手にする。
いってきます。

「・・・今日のターゲットは、あちらさんだ」
そういってスコープを俺に手渡す。
「あの白いスーツを着ている奴だ。よく見とけよ」
周りに黒服を従えて、堂々をしている白いスーツの男。鏡山組の若頭だ。
「今回は鏡山組ですか・・・前回といいヤクザ絡みの仕事が多いですね、最近」
「ヤクザ同士で争いたく無いから『私達』を使うんだろ・・・さっ行くぞ」
「はい。俺は何をしたらいいですか?」
「いつも通りの仕事をしてくれ。不穏な動きがあったら真っ先に教える。私が死んだら逃げろよ」
「・・・了解しました」
いつも通りのやりとりを終え、ミドリさんは闇に消えていった・・・。
なぜかその背中が儚く見えた。

146 名前:孔明 ◆fzpLpgOYbk [すこしだけど] 投稿日:2007/12/02(日) 23:27:23.86 ID:lGghabV40
『…聞こえるか?キョウコ』
「はい。聞こえています」
『これより、開始する』
「…お気をつけて」
『ん?どうした今日は?』
「・・・いえ、なんでも」
『なら良いんだが』
そして、間もなく銃声が聞こえ始めた。

絶え間なく続く銃声。
その銃声が少しづつ少なくなっていく。また1つ、また1つ・・・。
それと同時に命が1つづつ消えていく。
俺はずっと拳を握り続けていた。俺は銃声が怖かった。
『ハァハァ・・・キョウコ!聞こえるか?』
「き、聞こえてます」
『まーだびびってんのか?弱虫キョーコめwww』
「からかわないでください!…終わったんですか?」
『終わったんだが、肝心の奴がいなくてな、外の様子はどうだ?』
「まだ応援は来ていないみたいです。・・・ん?ミドリさん!若頭見つけました!」
『なにっ!それはどこだ!』
「裏口をでてすぐの横道に入っていきました!・・・先は行き止まりです」
『でかしたキョーコ!よし、そのまま監視していてくれ』
「了解」

147 名前:孔明 ◆fzpLpgOYbk [来週テスト時間ねぇwww] 投稿日:2007/12/02(日) 23:28:37.79 ID:lGghabV40
俺の視界にミドリさんの姿が入る。そして先ほど若頭が入っていった横道に入った。
パァン。
乾いた音がイヤホン越しに聞こえる。…終わったか。
『…くっ、キョーコ、逃げろ!』
聞こえた来たのは何時もの『さー、早く帰ろうぜ』という声ではなく、力ない声だった。
「ミドリさんっ!どうしたんですか?」
『へへっ・・・ちょいとドジっちまったぜ・・・うっ』
「今行きます!待っててください!」
『来るんじゃねぇ!…来ちゃだめだ!』
「でも・・・」
『さっさと帰ってサカキに伝えてくれ。"ヤツラ"が裏切りやがったとな』
「ミドリさんっ!」
そしてまた乾いた音が1発、2発と聞こえてくる。
『ぐあっ…くんのやろ、ぐっ』
「ミドリさん!ミドリさん!!」
『…そんなに大声だすなよ。なぁーに、2、3発喰らっただけだ、心配…ゲホッ』
「…ッ!!」
『早くそこを逃げろ。ヤツラが来る』
「ミドリさんはどうするんです!」
『あぁ、私がここは食い止める』
「怪我してるんでしょ!無茶はやめてください」
『無茶じゃねぇよ…逃げてくれ』
「…分かりました。絶対に生きて帰ってきてください」
『約束は、出来ねぇなぁ。・・・無事に帰ったら私のデスクの2段目の引き出しを開けてくれ、そこに…』
そこで交信が途絶えた。

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最終更新:2008年07月21日 20:03
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