『純斗と春紀』2

純:しかしまぁなんでお前は男なのにごつい男にばっかもてるんだ?
春:しるか

        • !?

今後ろから女の声がしたぞ・・・?
いや、俺の後ろには春しかいないはずだ。

        • まさか・・・・

純:な・・・なぁ、今高い声がしなかったか・・・?

俺はそんなはずはないだろうと後ろを振り返った。

春:そうか?

お、おい

誰だよこの春の服を着た反則クラスの美人は・・・






純:あっ・・あれ?お前春だよな?
春:そうだが・・・お前なんか変だぞ
純:お前自分の体の変化にくらい気づけよ・・・
春:何寝言を・・・
純:これをされても俺が寝言を言ってるように聞こえるか?

ヤッテハイケナイヨナ。と思いつつも春の突然出っ張り始めた胸の部分を人差し指でつっつく。

すると、「もにゅ」といった感じで指が吸い込まれる。

          • やらけぇ・・・

この行動に対し、春が俺の指と胸の部分をまじまじと見てくる・・・。
やばい、なんかヤバイ。
本能的にこう感じたが、春の行動は意外なものだった。





春:事態は把握した。とりあえずこの人差し指をどかしてくれ。
純:ったく・・・わかってくれないからこうしてやっただけだろ。
春:となるとこの服じゃまずいな。純斗、買い物につきあえ。
純:はぁ?一人でも行けるだろ・・・
春:もう夕方だ。買い物が終われば夜になるだろう。
おまけに女に荷物を持たせるというのか?
第一に、お前の言う「一人」と言うのは夜道を女一人で歩くことがどういう状況かわかってのことか?
純:はいはい・・・わかりましたよつきあえばいいんでしょ・・・
春:わかればいいんだ。

こうして、俺は強制的に春の買い物につきあわされることになった。





この後、ぶつくさと言い合いしながらも洋服店に着いた。

春:とりあえず服を選ぶにも下着がないとな・・・
純:らん・・・なんとかに行くってのか?
春:しかないだろう。お前はここで待ってろ。
純:言われなくても行きませんよーだ・・・

数十分後、軽く胸の部分が強調され気味な春が帰ってくる。

純:サイズ、どうだった?
春:Cだ。

      • こうもあっさりと言われると会話繋げにくいな・・・

春:次は服を見に行くが、お前も来るか?
純:どうせだから行きますよ。はい。

このときは女服を着てさらに可愛くなった春を拝もうじゃないか
なんて軽い気持ちでOKしたのだが・・・

この後の悲劇に見舞われるなら待ってるって言うべきだったなと後悔する俺であった。






春:とりあえず試着するか。
純:あぁ気が済むまでしてこい。あ、似合うかどうか見てやろうか?
春:そうしてもらった方がいいかもな。あんまり服とかわからんからなぁ・・
純:了解。

正直、下心丸出しの発言だったが怪しまれなかったのが不思議だった。

そんな事を考えていると、春は適当に服を選んで試着室に入ろうとする。

春:俺がカーテンを開けるまでは何があっても覗くなよ・・・。
  覗いたら殺すからな。

そう言って春はカーテンを閉めた。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年06月11日 22:47
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。