『濃厚エロな厨二病STG』4 ☆

「ちょ…な、なにすんだよ!」
ホテルから直接登校する事になった俺は、とてつも無いピンチに陥っていた。
まずは学校に行き、職員室へ行く。その後に教師に挨拶をして、教室へ向かう。
ここまでは良い。ここまでは普通だ。
次に、同じクラスの連中に挨拶をして、そのまま授業を受ける。
授業の合間にある休み時間には、転校生につきものである質問攻めを受ける。
そして、まぁ女子校特有なのだろうか、やたらとスキンシップが多いのも… たぶん普通?だろう。
胸を揉んだり揉まれたり、といっても俺は恥かしくて揉めないが。
で、問題は昼休みなのだが…。
昼飯に誘ってくれた女の子達にOKの返事を出そうとしている所を、何やらいかにもお嬢様という感じの女子に無理矢理保健室に連行されたわけだ。
「何って、ナニに決まってますわ」
ナニと言えば、ナニか?
いやいや待て待て…そりゃ女の身体には興味あるけど…。
「にしても、秋さんの胸、大きいですわねぇ」
そういって、胸を揉みしだいてくる。
自分で触ったことはあるけど、他人にこんな風に揉まれるのは初めてのことだ。
胸全体が、ピリッピリッと甘い感覚がそこを中心に広がっていく。
「ほら、さきっぽが膨らんできていますわよ」
「う、んぅっ…言わないで、くれ…」
「ほら、気持ち良いのでしょう?言ってごらんなさい」
いつの間にか制服の中に進入してきた手で、胸を揉みながら人差し指と中指に乳首を挟んで、コリコリとしてくる。
「んあっ…だ、誰が言うかよっ…!」
――くうっ…こんな、こんなに他人に触られるのが気持ち良いなんてっ…!
「あらあら、強情なのねぇ…でも、そういう子もキライでは無くてよ?」
妖しい笑みを浮かべながら、制服から引き抜いた指をチロッと舐めている。
ふふっ、と妖しく笑いながら、舐めた指は俺の下半身を目指して突き進んでくる。
「ちょ…そっちは…!」
止めようとする手も虚しく、お嬢様の手は俺のアソコを優しく撫でる。
「くっ…うあああぁっ…」
優しく、軽く撫でられただけだというのに、全身にビリビリと快感が走る。
「ふふっ、やっぱり感じやすいのね…可愛い…んちゅっ」
快感に戸惑っている所に、不意打ちのようにキスをされた。
「んっ、ちゅ…ちゅぱ…くちゅ」
俺の抵抗も虚しく、お嬢様の舌は俺の口内を蹂躙していく。
まるで別の生き物かのように、うねうねと俺の舌を、俺の口の中を淫らに嬲っていく。
「んーっ…んー…んぅ、ちゅく…ちゅぱ」
いつの間にか、俺の方もお嬢様の舌に合わせるかのように、その舌に舌を絡ませていた。
「ちゅぱ…ふふっ、やっと秋さんもノリ気になってくれたようね」
お嬢様は、俺から口を離して、嬉しそうに微笑んでいた。
「私の名前は、綾香。覚えておいてね」
全く、遅い自己紹介だ。
でもまぁ、そんなこと…どうでもいいかぁ。
「ん…あやか…」
「そう、綾香。名前を覚えられた秋さんには、ごほうびをあげないといけないわね」
そう言って、何やらポーチの中をごそごそしている。
ポーチから取り出した、何やら見覚えのあるような、懐かしい物体を股間に付けている。
「ぅ?それ何だ…?」
「何って、知りませんの?これはね女同士で愛し合うときに使う便利なアイテムですわ」
ああ、そうか…どうりで見覚えが……ん?
「ちょ、ちょっとまった!そ、それだけはイヤダ!」
綾香からの愛撫が止まって、少し頭が冷静になっていたのが幸いした。
いくらなんでも、あれを入れられるのだけは避けなければ…!
「あら、これはこれで気持ち良いんですのよ?まぁ、イヤというのを無理矢理…というのも品がありませんわね…」
そう言って、渋々と股間の危険物を外してくれた。
――アレを外してくれたのは良いが、もしかしてまだヤるのか…?

「綾香、いつもの悪いクセはその辺にしておきなさい」
保健室の入り口を見れば、さっき昼飯に誘ってくれた女の子の一人が立っていた。
さっきは、いきなり綾香に拉致されたお陰で聞けなかったが、綺麗な銀髪をしているし、おそらくこの子が蒼条 聖さんだろう。
「んもう、聖さんたら…これからが良い所ですのに」
「その子は私の家のお客さんなんだから、変な事されると困るのよ」
ああ、どうやら俺の予想は正解だったようだ。
「ほら、真藤さん…ぼけーっとしてないで、お昼食べてないんでしょ?時間なくなっちゃうわよ」
そういえばそうだった。
危うく昼飯を食わずに午後の授業を受ける…なんていう苦行をするところだった。
「あ、ああ…ありがとう。蒼条さん、で良いのかな?助かったよ」
色んな意味でな。
「私の事は、聖って呼び捨てでいいわよ。私も秋って呼ぶから」


その後、聖と一緒に昼飯を食いながら聞いた事だが、聖からの情報によれば、綾香は気に入った女の子に手を出すのが趣味みたいなものらしい。
全くもってはた迷惑な趣味ではあるが、その容姿や優秀さからか、周りからは『お姉さま』だなんて呼ばれているらしい。
女子校物の漫画にありがちな存在が実際に居るとは驚きだ。
とは言っても、あの趣味さえ無ければ、とても良い子なのだが…と、フォローしていた。
「全く、うちのバカメイドとそっくりなんだから…」なんていう呟きも聞こえたが、深くは聞かない事にした。
それにしても、まだ会ったばかりだというのに、お互い呼び捨てで呼ぶ…というのも些か早すぎるような気もするが…。
聖に言わせると、一緒に住むんだから、こういうのは早い方が良いということらしいが… 何とも気恥ずかしいな。
結局は「良いから聖って呼びなさい!蒼条って呼ばれると疲れるのよ」と、即座に却下された。
名家というか、名門特有の重圧みたいな物があるんだろうな。
そう思った俺は、大人しく名前で呼ぶ事にした。


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最終更新:2008年08月02日 03:46
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