俺が女になってから、2ヶ月とちょっと。
この女の身体への違和感も、少し薄れてきたような気がする。
――まぁ、女になったっていっても、周りの奴らも大して変わらないし
ちょっと筋力が落ちたとか、女子とよく喋るようになったとか
その程度だよな…変わったっていっても…さ。
結局、俺が思っていたよりも、俺の周りはさほど変わることもなく
以前と同じように、だらだらとした日常が、だらだらと流れていくだけ。
――はぁ…。
「う、うわぁぁぁぁあああああぁぁぁ」
ありえないありえないありえないありえない…。
「な、なんだよコレ…!なんでこんなとこから血が…」
「そ、そういえば医者からはアレがそろそろくるかも…て…」
だよな…どう考えても生理…だよな。
「え、えぇっと…そうだ、ナプキン…ナプキンどこだ!」
確かこの辺にしまっ…うわぁっ!」
床に放り投げておいたビニールに足を取られてしまった。
ガンッ
「う…ううっ…」
その後、頭やら股間やらから血を垂れ流してぶっ倒れてる俺を見つけ
何やら警察やら救急車やらが来て大変だったそうだが…
まぁそんな事覚えてるわけもなく、何とも恥ずかしい一日になってしまった。
――はぁ…アレは当分慣れそうにないなぁ…。
最終更新:2008年08月02日 03:50