安価『レトロ』

「はぁ……昔は良かったなぁ……」
主に小学校に通っていた時期を懐かしんでいたら
思わずため息が出た。
「戻りたいなぁ……あの頃に」
といっても、タイムマシン何ていう物は映画や漫画の中でしか
その存在を許されていない、まだまだ平凡な現代社会。
今の記憶を持ったまま、昔に戻れたらどんなに楽しい事か……。
そんな事を考えながら、家への帰路へとつく俺であった。

「まぁ、あれだよな。よくレトロな物が好きで
そういった物を集める人がいるとは言うが……」
確かにこいつの言う通り、レトロ……とはちょっと違うが
昔を懐かしんで、昔はよかったなぁ。
何て事をしょっちゅう言ってるのは認める……。
認めるんだけど……。
「で、でもさ……だからって……！」
「いや、でも案外似合ってるじゃん」
「そういう問題じゃない！」
そう、どっちかといえば過去へタイムスリップじゃなくてだな
「俺の肉体年齢だけ過去に戻ってどうするんだよ！」
「ついでに言えば……なんで幼女になってんだ！」
なんで、といっても、童貞だからしょうがない。と言ってしまえばそれまでなわけだが。
「まぁまぁ似合ってるんだから良いじゃん」
「よくなーい！！」

レトロ。というよりは、回顧趣味っていう方面で行ってみた
っていう超久々な俺っていうただいま投下

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