16歳の誕生日まで童貞だと女体化する。
それはいつの頃からか常識と化していた。
そして、僕は童貞だ。
明日16歳になる。女体化確定。
でもまあいいさ、それはそれで面白いかもしれない。
男性の快楽と女性の快楽、両方体験できるんだから悪くはないじゃないか。
女性の方がキモチイイとも聞くし…
今更性別選択出来る訳じゃないから無理矢理自分を納得させているところもあるだろう。
それでも女体化すれば男では出来なかった体験もきっとできる。
クラスメイトの反応も楽しめそうだ。
元男なら男の気持ちがわかる分、女になった後男をうまく扱えるかもしれない。
明日からの事を考えていたらなんだか興奮してきた。
そんな自身の興奮をなんとか収めた僕はいつのまにか疲れて眠っていた。
「おはよう、お兄ちゃん」
妹の起こす声…
あぁ、朝か…
ベッドから身を起こす僕。
何故かベッドの中から這い出す妹。
何故か全裸で這い出す妹。
何故か全裸になっている僕。
そして男のままだった僕。
僕は初めて知った。妹が男女の意味で僕を好きだったという事を…
女体化の道は失われた。
でもまあいいさ、これはこれで面白いかもしれない。
僕は背徳感に浸りつつ、衝動に身をまかせる事にした。
-終-
最終更新:2008年08月02日 12:01