安価『小さい幸せ』

朝起きたら何かが変っていた。
鏡を見てみると、顔にあった無数のにきびは消え、短髪だった髪も肩までかかるほどの長さに。
胸に目をやると、そこには張りのあるものがあった。
股間を触ると、今までいた相棒がいない。
女体化してしまったんだな、と冷静に考える。

俺はふと思った。
今まで正々堂々と見れなかったあいつの胸とか、あいつの・・・とか、いろんな人のいろんなものが見れる。
たとえ俺が中身は男だったとしても、外見は女だ。
プールの授業とかなんか、男と一緒に着替えができるはずがない。
ちょうど明日はプールの授業だ。
うおおおおお、興奮してきた・・・
温泉だって、更衣室だって、どこだって、正々堂々と女性と戯れることができる!
女体が見れる!ひゃっほう!

あー、でも今までやってたスポーツとか、仲よかったアイツとかとはもう同じように遊べないんだろうな・・・
ま、いっか。

失ったものは多いけど、一時の感情に流されてよくよく気付いていない彼。
彼なりに見つけた「小さな幸せ」は果たしていつまで続くのでしょうか・・・



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最終更新:2008年08月02日 15:21
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